今日のテーマは51。
51といえばはやたん♡こと伊藤隼太選手ですよね♪
去年の今頃は関西のスポーツ紙ははやたん一色でした。
今は藤浪君一色だけど、はやたんも阪神電車の広報紙の表紙になったり(西宮のえべっさんの福笹を手に和服で微笑む写真。メッチャ可愛いです)、天満の天神さんの福玉まきに呼ばれたり、おめでたい場に登場しています。
本職でも頑張ってレギュラーの座を掴んでほしい!
その願いを込めて今回ご紹介する曲は
ブラームス 51の練習曲
ブラームスといえばハンガリー舞曲が有名ですね。
若い頃は美青年、その後なぜかヒゲ親父になったブラームス。
ブラームスはピアニストとしても活躍し、自作のピアノ協奏曲第1番、第2番(どちらも難曲!!)は自分が初演しました。
(第2番はブダペストのオペラハウスで初演したんですよ♪)
これまでこのコラムでご紹介した曲とは異なり、これは観賞用の曲ではありません。
ピアノを弾いたことがある方なら「ハノン」という練習曲集は御存知でしょう。
はい、あのくそ面白くもない指の訓練の教本です。
ブラームスの51の練習曲はハノンをもっと複雑にした曲集と言えばいいでしょうか。
興味のある方はこちらをお聴き下さい↓
観賞用に書かれた曲ではないので、はっきり言って退屈です。
で、ブラームスは
「この曲集を1年間がっちり練習すれば、腕や指を脱臼させたり、筋を違えたりという身体上の故障を起こさない限り、その人はどのような作品も演奏できるようになる」
と言ったとか。
え? これって「腕や指を脱臼させたり、筋を違えたり」する危険性をはらんだ曲ってことですよね?
実際に弾いてみるとわかることですが、姿勢が悪かったり無駄な力が入っているとちゃんと弾けません。
すぐどこかが痛くなります。
これは指の訓練と言うよりも、いかに「脱力」するかを学ぶ曲集だと思います。
必要な力を必要な箇所に必要なだけ加えて、無駄な力や動きは一切省く。
それによって滑らかで美しい音を思い通りに出すことが出来る。
これは野球にも通じると思います。
がむしゃらに練習しても疲れるだけで、下手をするとどこか故障するかもしれません。
それよりも、名指導者の下でじっくりと自分の弱点を直し、長所を伸ばすことで、よりスケールの大きな選手になれます。
はやたん(に限らず若虎達)には、オフの間にブラームスの51の練習曲のようなトレーニングを積んで、一回りも二回りも大きくなった姿をキャンプで見せてほしいです。
そしてレギュラーの座を掴んでほしい!
頑張れはやたん~~~!
51
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2 コメント
>腕や指を脱臼させたり、筋を違えたり
ピアノ演奏もスポーツですね。
>脱力
野球やっていても、これが一番難しいんですよね。
絶好球が来た!と思った瞬間、体のどこかに余分な力が入っている。
力を入れるより、抜く難しさはしょっちゅう感じます。
私はピアノは弾けませんが、色んなものに共通するんですね。
西田辺さん
コメントありがとうございました。
野球でも脱力が一番難しいんですね。
私は西田辺さんとは逆に野球は見るのが専門で自分ではやらないので、
脱力の重要性が野球にも共通するとうかがって大変興味深く思いました。
脱力が上手く出来るかどうかがプロとアマチュアの差と言ってもいいかもしれませんね。
今後も野球をする方の視点からいろいろ教えて下さると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
One Trackback
[...] どうか最後までお付き合い下さい」という曲です。 さて、ブラームスについては以前「51の練習曲」でも書きましたが、1833年ハンブルグ生まれ。 ピアニストとしては早くから活躍して [...]