第九、メサイアと超有名曲が続きましたので、今回は思いっきり私の趣味に走った曲をご紹介します。
フランツ・リスト 2つの伝説より 第1曲【小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ】
Franz Liszt:Légendes S.175-1 “St.Françios d’Assise, la prédication aux oiseaux”
作曲者リストは自身をハンガリー人と名乗っていましたが、実際は現オーストリア領ブルゲンランドに生まれ、母国語はドイツ語。
ハンガリー語は話さなかったそうです。
若い頃はパリでピアニストとして活躍し、ハンガリー狂詩曲など派手な技巧的な曲を演奏し、演奏会では失神する女性多数。
数々の女性と浮名を流したリストですが、晩年は僧籍に入り、宗教曲を多く残しました。
リストの人生は山あり谷あり、伝説も多い人ですが、彼の作品は今後も数多く取り上げるつもりですので、その折々に彼の生き様にも言及したいと思います。
さて、リスト自身の伝説ではなく、リストの作った「伝説」という曲について。
これは1861年から63年にかけて、リストが50歳を過ぎてから作った曲です。
第1曲はアッシジの聖フランチェスコが小鳥に語りかける様子を美しいトリルで表していますね。
私はこの曲を聴く度にうっとりして、嫌なことはすっかり忘れてしまいます。
(第2曲は水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ “St.Françios de Paule marchant sur les flots”。こちらも私の大好きな曲で、また別の機会に取り上げたいと思います)
ところでこの曲、あまり録音されてないんですよね~。
素晴らしい実演を何度か聴いたことがあるのですが、そのピアニストはこの曲を録音していないし。
取り敢えずケンプの演奏でも。(ってケンプに対してめっちゃ失礼ですけど。すみませんケンプ様!)
CD情報
Liszt: Annees de pelerinage – excerpts / Two Legends
Wilhelm Kempff
ASIN: B004CPJC3K
「野球の話が出てないでぇ!」とお怒りの声が聞こえてきそうですが、もう一度曲のタイトルをご覧下さい。
小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
小鳥に説教する・・・
小鳥に説教・・・
鳥に説教・・・
鳥谷に説教・・・(無理矢理やなあ)
鳥谷君はよく下さんにお説教されていたそうじゃないですか。
「鳥谷、走らんかい!」とアニキにもお説教されたじゃないですか。
下さんやアニキが鳥谷君に説教したのは、彼が大黒柱としてチームを率いていく人間だと見込んだからでしょう。
野手キャプテンとして、そろそろ鳥谷君が若手を説教してもいいと思うんです。
はやたんに「慶応のキャプテンって大したことないんだな、フッ・・・」とか、上本きゅんに「その程度で俺様の後輩だと名乗られても困るんだぜ、フッ・・・」とか、大和に「俺様とポジション争い?本気かよお前?」とか。
え? これは説教ではなくただの嫌なヤツ?(笑)
まあとにかく、鳥谷君には来年はリーダーとして後進を育てつつ、更なる活躍を期待したいですね。
リストは演奏活動だけではなく、後進の指導にも熱心で、現在活躍しているピアニストの多くはリストの孫弟子、曾孫弟子にあたります。
リストの愛弟子で秘書も勤めたフリードハイムの演奏がYouTubeにありました!
リストは、若い頃に超絶技巧のピアニストとして一世を風靡した人なので、私は勝手に「派手に自分の腕前を見せびらかすように弾く」と思い込んでいたのですが、このフリードハイムの演奏を聴いて衝撃を受けました。
なんとも優しく、一つ一つの音を大切にした丁寧な演奏ではありませんか!
これは弟子の演奏で、リスト本人のものではありません。
でも、秘書として身近に仕えた愛弟子が、リスト本人の演奏とかけ離れたスタイルで演奏するとは思えません。
師の教えに忠実に従った演奏だと思うのです。
ああ、リスト様、今までずっと誤解していて本当にすみません!
ところで、聖フランチェスコをスペイン語読みするとサンフランシスコ。
鳥谷く~ん、サンフランシスコに行ったらあかんで! ずっと阪神におってや~~!