皆様、あけましておめでとうございます。
さて、いきなりですが、皆さんが阪神ファンになったきっかけは何ですか?
・地元のチームだから
・家族が阪神ファンだから
・好きな選手がいるから
・アンチ読売や!
他にも色々なきっかけがあると思います。
中にはきっと
・阪神電車が好きだから
という方もいらっしゃるでしょう。
今日はそんな鉄好きな方に、鉄分たっぷりの作曲家をご紹介します。
ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
日本ではなぜか年明けの「新春コンサート」と題したコンサートでこの曲を取り上げることが多いです。
近々「新世界より」を聴く予定のある読者の方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、この曲は特に「新年」とか「新春」とは関係ありません。
ドヴォルザーク(Antonin Dvořák、チェコ語ではドヴォジャークと発音するそうです)は1841年生まれのチェコ出身の作曲家。
生まれ育ったボヘミアの音楽が反映された作品は多くの人に愛されています。
肉屋の息子に生まれたドヴォルザークは、当然肉屋を継ぐものとして育てられましたが、音楽への情熱さめやらず、苦労して音大を卒業後オーケストラのヴィオラ奏者として生計を立てていました。
1871年にはオーケストラを辞めて作曲に専念し、ブラームスに認められて次第に名声を高めていきました。
ところで、最初に書いた「鉄分たっぷり」についてですが、ドヴォルザークは鉄道が大好きで、子供の頃から近くの駅に毎日列車を見に行ったそうです。
首都プラハに暮らすようになってからは中央駅の近くに居を構え、やはり毎日駅に通ったとか。
時刻表はしっかり頭に入っていて、列車が遅れたらなぜか乗客に謝って回ったそうです。(笑)
また、ある時は鉄道の走行音から異音を聞き分けて車両の異常を発見して、ドヴォルザークのお陰で事故が起きずにすんだこともあるそうです。
あっぱれ鉄オタ!
今回ご紹介する「新世界より」は、チェコで功成り名遂げたドヴォルザークが、アメリカで作った曲です。
ニューヨーク・ナショナル音楽院から音楽院院長に就任するよう依頼があり、最初は断ったドヴォルザークも
アメリカの列車に乗れるから
と引き受けたとか。(笑)
実際、ニューヨークでも毎日駅に通ったそうですよ。
アメリカには2年滞在し、チェコに帰ったのですが、その理由の一つはホームシックだったと言われています。
「新世界より」とは新世界=アメリカからドヴォルザークが故郷を偲んで作った曲です。
第2楽章は特に有名で、皆さんもきっとご存知でしょう。
私の通っていた小学校ではこの曲が「下校の曲」でした。
なんとも温かく切ないメロディーですね。
家に帰らなあかん!というより、家族の待つ家に早く帰ってほのぼのしたくなります。
こちらは第4楽章。
第1主題(00:16~)は選手の応援歌に使えそうだと思いませんか?
私が選手なら、冒頭のジョーズっぽい部分を出囃子(じゃなくて何て言うんですか? 入場テーマ?)に使って、バッターボックスに入ったらスタンドから第1主題の応援歌が聞こえる・・・ってすごくいいと思うんですけど。
どうですか、応援団の皆さん?
あ、でも新世界より帰ってきたばかりの選手じゃなくて、くれぐれも【既に阪神で活躍している選手】に応援歌をお願いします。
良太とか上本きゅんとか大和とか、男前藤井さんにも応援歌いるよ~!
さて、リンクした演奏は全てノイマン(Vaclav Neumann)指揮、チェコフィル(Czech Philharmonic / Česká filharmonie)のもので、これもお勧めの演奏なのですが、私が一番お勧めしたいのが我がブダペスト祝祭管弦楽団(Budapest Festival Orchestra / Budapest Fesztiválzenekar)の演奏です。
詳しくは↓
http://www.bfz.hu/en/audios/dvorak-viiiix-szimfonia
ドナウ猛虎会は今年もドナウの畔から細々と虎を応援したいと思います。
秋にはドナウ川から武庫川までが一つに繋がって、勝利の六甲おろしの大合唱が出来ますように♪
それでは今年もどうぞよろしくお願いします。
新世界より
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