2017序盤、金本タイガース好調の理由

スポンサーリンク
定期投稿

【参加者募集中!】虎バカミニパーティー@ミナミ・BallparkBar、7月8日(土)夜開催!くわしくはこちら!

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

金本監督がタイガースに競争を作り出し、それによってチームが強くなった。現在の好調は、そんなふうに簡単にまとめることができる。そのとおりなのだが、違和感もある。
監督が誰だろうと、どのチームにだって競争があるのは当たり前。極端な実力主義の世界なのに、監督によって競争があったりなかったり、あるいは競争の質が上がったり下がったりするなんていうのは、選手たちの精神面に問題があるのではないかという……。

その問題提起はある意味で正しい。どんな環境にあろうとも、やるのは選手なのだから、すべての責任は選手ひとりひとりにある。
でも実際は、そう単純な話じゃない。子どもがどう育つかは、親の責任だ。選手たちの精神面に強くなれない原因があるとするなら、それは球団の経営方針なり、チーム強化方針なり、人材育成方針なり、とにかく指導体制のどこかに間違いがあるということ。

金本監督がやったことはけっこうシンプルだ。それは、「価値の基準」を明言したこと。すなわち、「勝負強さ、勝負根性=ここという場面での得点に繋がるプレー、勝負所での失点を防ぐプレーができること」に価値があると言い続けていることだ。

もちろん、基本的な技能はきちんと見極めている。投手であれば、殺傷力のある球が2,3種類あるか。その上で最低限のコントロールがあるか。
打者であれば、速い球に遅れないだけの強く振る力があるか。最低限のバットに当てる技術があるか。それをクリアした上で、いかに価値を発揮できるか。それが唯一の評価基準だ。
基準が定まった。コーチたちも、ベテラン選手たちも、中堅選手たちも、若手選手たちも、何をすれば評価されるかがわかったから、そのために自分はどうアピールすればいいかがわかる。どこを目指し、何を練習すればいいかがわかる。
チャンスは与えられる。多い少ないの不平等があるのは世の常だが、まったくチャンスがないという選手はない。

基準に従って、結果を出した選手たちが重用される。原口、桑原、梅野、糸原……長年くすぶっていようとも、トレード続きの渡り鳥であろうとも、一度はアカンのレッテルを貼られようとも、ドラフト下位指名であっても……、価値があるとなれば、チャンスをもらえる。そこで運良く価値を発揮できれば一気に中心選手になれる。自分も「タイガース・ドリーム」を掴めるかもしれない。

ドリームを一瞬でも掴んだものはもっと欲が出る。ライバルの追撃を退け、「二の次」だった自分の弱点を克服し、もっともっと上へ向かおうとする。ライバルのほうだって負けてはいない。どうすれば自分の優位性をアピールできるか。少ないチャンスで存在感を示すためにどうすればいいか。場数を少しずつ踏みながら考える。
現実感があるから、主体的に積極的になれる。

その後、金本監督がやっているのは、今、目の前にいる選手を素直に見ること。そこから明日の試合を、未来のチームを想像すること。それは、先入観や固定観念、あるいは、それらが生み出した「保護されるルールの破壊」とも言える。
いずれにしても、価値を定義し、その創造を続けているのが結果に繋がっている。

コメント

  1. とらかっぱ より:

    「価値の基準の名言」って、大事なことです。人の上に立つ人ならばそんな事は解ってそうなものですが、一般社会でも結構な割合で見失ってる人が多いと思います。一度明言しそこがブレなければ、選手も自分のすべき事を理解し、それが出来れば使って貰える。ならばそこへ向かって努力するのみ、遠回りすることもないし成長スピードを速めることに繋がると思います。

    今はその方針を、コーチ陣にも共有させることが出来ている感じがします。この一体感が選手に起用方法にも不満を持たせず、気持ちよくプレーさせてる結果であり、好成績に繋がってるかとも思います。

    あとは外野(球団幹部やOB)が口を挟まず、現場が求めているものだけを与えてくれたら、いい結果へと繋がるのかなと思います。

  2. 西田辺 より:

    どんな監督だって、文句のつけようのないレギュラーが居て
    一年間額面通りに働いてくれればこんな楽な話はない。
    でも今のタイガースは、全くそれとは対極のチーム。
    限られたポジションを右往左往しながら、求められる結果を出したくて
    20代の選手がもがいている。
    1つ打席に立ちたい。
    プレーボールからゲームセットまでグランドに居たい。
    特定のポジションを掴みたい。
    プロ野球選手として当然の欲求を隠すことなく晒している。
    自分自身が競争の激流の中でポジションを掴み取った経験が
    あるから、辛抱も出来、上がって来た選手を直ぐに使う。
    「今お前に何が出来るか見せてみろ」と。
    使われる方もこれで意気に感じなければウソでしょ。
    果たして計算ずくなのか、元からそう言うタイプなのかは
    分かりませんが、就任以来ここは一貫している。
    後はベテランに対して「配慮はするが遠慮はしない」を実践
    出来れば、もっとチームは大きな渦を作り出せるはず。
    欲しい所に、出来合いものを当て嵌めるのも1つの形かも知れない。
    でも競争を潜り抜けた今の選手達が、監督を胴上げする姿を
    見たいじゃないですか。
    カープに比べると、まだまだ未熟で本物の強さは身に付いてないけど
    近い将来、現実になれる一歩手前まで来ています。
    いつか、優勝監督インタビューでアレを聞いてみたい
    「あ~、シンドかった!」

  3. 虎番地 より:

    チーム内の正当な競争。コレはここ数年我々ファンが望んできたチームとしての姿ですね。そもそも無かった事がおかしいとおっしゃられてる通りだと思います。
    モタモタしてると誰々にレギュラー盗られんぞ!明日のスタメンは無いぞ!的な事をファンもベンチも選手も共有出来るのは素晴らしいと思います。

  4. 黄金バッテリー より:

    全くもって同感です!

    昨年、急成長を見せた高山、北條、原口でさえもレギュラーのポジションが保証されたわけではない。

    今年、チームに活力を与えているのは昨年
    不調で出番の少なかった鳥谷であり、上山であり、俊介であり、高橋、梅ちゃん。そしてドラフト下位の、糸山。

    藤浪でさえ、二軍暮らし。彼は有り余るほどの性能を持ちながら、今のままでは
    せいぜい防御率3点台、10勝前後の投手で終わってしまうかもしれません。だから、将来一流の投手になるためには、特別扱いは辞めて平等に扱ってあげることが何よりも必要だと思います。
    彼を二軍に下げることができる今の金本体制は素晴らしいと思います、

    1日も早く防御率一点台の投球を見せてくれる藤浪の姿を見たいです!

    昨年一軍で使われていた板山はいまだ二軍でくすぶり続けていることだけは、理解できませんが。陽川も早く一軍の選手として活躍してほしいです。

    今年は勝ちながら、あるいは虚しい負けを経験することで成長する年。

    阪神ファンにとっては、なんとも幸せな
    年です。

    今後多少負けが混んで来ても応援しがいがあります!^ ^

  5. 虎轍 より:

    若手選手はまだまだ「帯に短し、襷に長し」ですが、いつの間にかには、ちょうどいい長さの選手に育って貰いたいですね。
    主力、ベテランが怪我や不調になれば、そこに入りこんで、絶対死守するような選手になって貰いたい。
    かつての掛布さんや新庄がそうであったようにね。
    まだまだ成長率はあるんやからね。

  6. yalkeys より:

    どんな社会にも競争はあります。ましてやプロスポーツの世界では当然です。それが、顕著に表れたのが、今の金本体制ではないでしょうか。外部から見ていると、「なんで、こいつなんや?とうして、あいつをスタメンに出せへんのや」と、個人的にはボヤキも出る場面もありますが、我々が知り得ない要因もあるのかも分かりません。監督以下の首脳陣を信じたいと思っています。

  7. hi64 より:

    今までのタイガースでは,前半戦で多くの選手を戦力化し,
    秋に向けて息切れしないチームを作るということが全くできていませんでした。
    スタメンにベテランを並べて,YMKの選手を多く作ることで,
    シーズン終盤にその選手たちが疲れ,成績が落ちてくるとチームも同様に下降線をたどっていました。
    しかし,今季は,特定の選手に頼ることなく,控えの選手もうまく叱咤しながら,乗せながら,我慢して,多くの選手の戦力化を図ってきました。
    岡崎しかり,俊介しかり,スイッチ大和しかり。
    代わりに出た選手が活躍する,これが選手層の厚さというものでしょう。
    道半ばですが,方向性は全く正しい。
    捕手 梅野・岡崎
    一塁 中谷・原口
    二塁 上本・大和
    三塁 鳥谷
    遊撃 糸原・北條
    左翼 福留・中谷
    中堅 高山・俊介
    右翼 糸井・中谷
    こう見ていくと,スタメンはなかなか良い選手バランスになってきました。
    あとは,代走,守備固め,代打陣の整備ということになりますが,
    代走,守備固めは荒木,代打は隼太が一歩抜けたかな。
    ファームの選手は,まずはそこに食い込むためにどうするかということを考えてほしいですね。
    投手陣はもっと充実してて,現状,足りないのが,敗戦時のロングを投げられる選手と,
    左中継ぎのバックアップ。
    そして,先日,左中継ぎ候補として山本が上がってきました。
    ファームの成績の割にはチャンスが少なく,割を食っていた選手。
    去年,一軍登板が全くなくて今年も安芸スタートでも,
    僅かなチャンスをつかんで今や勝ちゲームの7回を任される投手になった桑原。
    山本もこのサクセスストーリーを見てるので,
    報道によれば,「絶対チャンスを掴む」と意気込んでいるようです。
    その意気込みで,ぜひ分厚いブルペンに割って入る活躍を期待しています。

  8. こうさん  より:

    今日のような熱い文章を読ませていただくと、どうしても藤浪を当てはめてしまう。「藤浪にはタイガースでライバルがいなかった」のか?前監督の藤浪の扱い方は正解だったのか?

    栗山監督は反則スレスレで大谷を預かったのに甘やかさなかった。間違いなくメジャー選手に育てるという覚悟が、そこにはあった。「なぜ、そこまで⁉」と感じるほどハンカチ君には甘い。それさえも大谷を育てる一手に思える。

    前監督は「彼に任せる」と放任主義(言い過ぎか?)、または「藤浪の機嫌を損ねないように」という接し方だった。藤浪は遠回りをしたのか?させられたのか?

    大事なのは2軍にいる今を無駄にさせてはダメだということ。藤浪の勝ち星がないと優勝できないかもしれないけどハンカチ君みたいに「優勝の瞬間をベンチで味あわせる」のもショック療法。

    マエケン。ダルビッシュ。WBCで話を聞く…。藤浪の根本を変えるものは見つからず。藤浪が「ヤル気になる」もの、2軍にはあるのだろうか?

    己の実力、現状を謙虚に受け入れるべし。

  9. ジュビロタイガース より:

    固定観念にとらわれず、調子の悪い者はスタメンから外せる決断力も、良い監督の要素ですかね。当然競争も産まれる訳だし。どこぞの監督さんは調子の悪いライトを出し続けたことに、かなり批判がありましたからね。使って調子が上がるのを待つ、実績があるから使う、と言うのは何なんでしょうね。替わって出た若手に結果が出なくても、ファンは納得出来ると思います。

  10. setta より:

    当方、青森に出張中でございますm(__)m
    チームが思ってた以上に好調で、大した不満はございません!
    ただこの競争の中に横田が居ないのが寂しくてしかたありません…。
    続報も無いまま数ヶ月過ぎ、不安な気持ちでいっぱいです。
    どうかどうか、元気な姿を見たいです!

タイトルとURLをコピーしました