すべてのミスが悪ではない

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「ミスしたほうが負け」これが野球の試合だ。確かに1試合だけを切り取ればそれが正解。だから1試合負けたらおしまいの高校野球はミスをしないことを目標にして、極度の精神的重圧がかかっても負けないようにだとか、常に平常心でプレーできるようにだとかって、極限状態を作り出す訓練をするのだ。

でも、実は野球の本質はそこにない。
野球とはその発生からしても「時間つぶし」。いつもの同じ相手と、何回も何回も試合をして、それでも飽きないくらい楽しいもの。やってもやっても上達には上限がなく、打っては半分以上打ち損じ、投げては思ったとおりのところにピタッと投げられる確率はそんなに高くない。
死なない程度の失敗を繰り返しながら、3歩進んで2歩下がりながらも、ちょっとずつ上達していく楽しさを経験したり、見守ったりして楽しむ「のんきなスポーツ」だ。

ミスをなくすために研究したり反復練習したりするのはとても大切なことで、上達のためには必要なことだけれど、そこにばかり目がいくのは楽しくない。
時々飛び出すミスは、ワクワクするようなプレーの代償だ。将来のためになるミスってものもあるし、止むに止まれぬミスもある。暴走気味でなければクロスプレーは生まれない。やってみなけりゃ上限は突破できない。ミスはなくても、自重ばかりじゃ楽しくない。
もっとも「楽しくないことが楽しい」というドSな楽しみ方もあるから人間というのは複雑で面白いのだけどもね。

コメント

  1. 西田辺 より:

    野球とは失敗のスポーツ。
    打つ事に関しては、3割の成功(7割の失敗)で一流と呼ばれる。
    こんな成功率でスターになれる競技もそうそう見当たらない。
    結果としてはそうであっても、その中には「全然良い打球ではないけど、
    野手の間をコロコロと転がった」モノもあれば、「捉えたはずが野手の
    正面」と言うのもある。
    そのミスを単なるミスにしない為に、打席の中での粘りであったり、
    ボール球に手を出さない事による出塁も出来る。
    バッテリーも極論を言ってしまえば、「打たれた配球は悪い配球で、
    抑えた配球は、例えど真ん中でも良い配球」になる。
    極力失敗の確率を減らす努力はするべきでしょうけど、失敗をしない
    プレーと、失敗から自らを遠ざけるプレーは似て非なるもの。
    より多くの成功体験を手軽に手に入れたければ、リスクを背負わない
    低いレベルに身を置けばいいだけ。
    日本最高峰のレベルで野球をやって、成功体験だけを得ようと言うのは
    虫の良い話。
    恐らくどんな過去のレジェンド選手だって、山のような失敗体験を糧に
    極僅かな成功体験を積んだはず。
    誰だって失敗やミスはしたくはない。
    でも、野球選手として生きて行く上に於いて避けては通れない。
    でも、その失敗やミスがどの様にして起こったのかを反省・検証する
    事は出来る。
    果たして自分の能力の低さなのか、相手が凄すぎたのか、運が悪かったのか、
    自らの努力が足りなかったのか。
    そこに次への光が見えて来ると思います。
    現状タイガースは、まだまだ力の足りない若手が多く起用されています。
    当然、ミスや失敗の確率も数もご存じの通り。
    でもこの現状はいつか大きな成功への光になるはず。
    ミスを避けるんじゃなく、それを自分の血と肉にする覚悟と気概が次の階段を
    昇らせてくれるはず。
    いつかきっとその日は来てくれますよ。

  2. 虎蜂 より:

    ミスを許容することで選手の成長をアシストしているのが今年の矢野ファームですね。

    一軍でまったく同じような方針はとれなくても若い選手のミスをどこまで許容できるのかは球団の育成力に大きく影響してくると思います。まったくの私見ですが、日本のプロ野球においてセは「ミスをしない野球」パは「ミスはするものだという野球」が大きな流れの中にあって、その結果が交流戦にみられる両リーグの格差に繋がっているのではないかと思います。

    集中力を欠いたミスはいけませんが、次に繋がる積極的なミスは我々ファンも温かい目で見守っていきたいですね。

  3. 虎轍 より:

    私、失敗しませんから!ってのはドラマの米倉涼子だけであって、失敗するのが人間であって、ミスがつきもののスポーツって言えば野球ですね。
    過去で言えば4割打者も居なければ、防御率0の規定投球回で終わった投手も居ませんからね。
    ミスして当たり前のスポーツ、野球ですが、タイガースのようにミスばかりの試合ではあきませんね。
    しっかり勝つ時はしっかり勝つ野球をして欲しいですね。
    二軍戦でナバーロが覚醒してるんで、早く一軍の試合が行われる事を期待しときます。

  4. こうさん  より:

    高校生の時ライブを観に行くとプロのプレーヤーがミスすることがある。コピーバンドでドラムを叩くとミスすることが多々ある。プロのミスは「それさえもレア」になり、俺のミスは「只のヘタクソ」になる。ミスしたプロは凹むのだろうが、俺は叩ければ自分のミスさえも楽しかった。レベルの高い階段を昇ると「楽しませる」という重圧との戦いが始まる。そして結果を残さなきゃならなくなり、周りからは結果を求められる。「ロサリオは新入社員1年目」…思えるか❗

    無理な希望だと解ってるが書く。どうしてストライキの時は12球団がまとまって行動したのに自然災害の時はまとまって行動は出来ないのだろう。経済を止めてはならない。…それは解る。けど「1週間、公式戦を中止して12球団で被災地の力になる」ということは出来ないのだろうか。広島だけが中止になり影響がない土地では試合が行われる。日本は、これが正常なのだろう。けど試合に出ている被災地出身の選手は、どんな気持ちなんだろう。1週間という短い期間だが被災地に行けば自分の中で切り替えられると思うのだが。12球団が1週間休めばCSを始める日を堂々と先延ばし出来る。秋に試合が固まるなら「固まる前に空気を入れる」…そうすれば審判も「CSの為に早く試合を終わらせなきゃ❗ 」という重圧が減るはず。すなわちミスジャッジも減る。雨で中止は仕方ないけど、この3試合は12球団で分けあえたはず。

    甘いのかな。

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