初日三感

キャンプ初日に思ったこと。

「太もも」
近本は太ももでバットを振る。足裏、足先のグリップや、内転筋でひねりパワーを生み出すのはもちろんのことだが、バットのヘッドがまっすぐ前に走っていくとき左太もも裏(ハムストリング)と、右太もも前(大腿四頭筋)を爆発させるように使って振り切っていく。身長と飛距離にはまったく相関関係がないということは何人もの選手が証明しているが、それでも「小さくて瞬速なんだから、ミートしろ、転がせ」と古臭いことを言われるだろう。まったく無視していい。もっとも本人も非常に勉強している。自分の身体能力にもっとも合う野球は何か。自分で判断できる。当意即妙なインタビューからも、しっかり正しく人生の選択ができそうという印象を受けた。

「楽しみ」
矢野監督が繰り返し使うフレーズ。矢野さんのいいところは、予防線を張らないところだ。責任問題、訴訟問題が当たり前の現代、人は発した言葉で責任を追求されないように周到な予防線を張る。だから「できるかもしれないし、できないかもしれない」みたいな、言っても言わなくてもどっちでも同じことしか言わなくなる。でなければ、言ったことを認めず、適当にごまかすかのどちらか。
矢野さんは、ひたすら「できる」「自分を信じて」「楽しみ」という。必ず壁にぶつかる。それでも将来を楽しみにしながら、「できる」と自分を信じてトライ&エラーを繰り返す。ぶち破る。ずっとそれでやっていってほしい。

「オレがヤル」
初日、誰もが目を輝かせていた。いいスタートを切った。あえて名を挙げるなら、藤浪と大山。オレがエースになる。オレが4番になる。その気持ちををピッチングに、スイングに込めていた。ただ気迫を出していただけではない。その裏に、しっかりとした「どんな選手でありたいか」「どんな野球人生を送りたいか」「今、何が必要か」と言った自問自答が見えた。そこで導いた答えに近づくための理論と、技術的裏付け、そこへ向かう努力の蓄積が見えた。練習の1球を、試合での1球と思って集中できていた。
今年、この二人が同級生たちを、チーム全体を引っ張っていく。それを十分予感させる練習だった。


週刊虎バカクラブ
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6 コメント

  1. 虎ジジィ
    Posted 2019年2月2日 at 10:15 | Permalink

    初日からセンターライン(二・遊・中)争いが静かにバチバチしていてニンマリしています。

    近本を中心とした放送でしたが、
    昨日のコラムで「鶏肉」と表現されていた近本ですが、toraoさんも驚いたように「エエ尻(太腿)してますねぇ」!
    それもそのはず、プロフィール見たら170cm72kg、身長は私より低いのに10kgほど重たいムキムキの隠れマッチョ!
    「鶏肉」どころか「サラブレッド(馬)」のような下半身からの鋭いスイングに期待が高まります。

    「オレがやる」その近本も含め11人もいる1994世代を引っ張る藤浪・大山には鬼気迫るモノを感じました。
    大山は助っ人たちよりパワーがあり、守備も上手いのでフルイニング出場&35発を予感させるし、藤浪は西・ガルシア加入で自分の立場を自覚し「ちょっと飛ばし過ぎ?」ぐらいの迫力あるボールを投げていました。

    こちら先発ローテ争い(メッセ・西・ガルシア内定)も残り3つの椅子を藤浪・岩貞・秋山・才木・小野・遥人…で争う事になるのでバチバチですね。

    余談ですが、サッカーは他国からの帰化選手ばかり集めたカタールに負け(完敗)ましたが、野球はヨソからの補強選手ばかりの読売には負けられませんよ!

    飛び出せ94年組!
    ベテラン、中堅も踏ん張れ!!

  2. 虎番地
    Posted 2019年2月2日 at 10:23 | Permalink

    1日遅れですが、球春到来。本年も宜しくお願い申し上げます。
    矢野監督が、清水ヘッドが、若手のコーチ達が、どのように指導し、選手とコミットしていくのか、非常に楽しみです。

    教えるけど教えない。自分で考えろ!
    とても魅力ある言葉です。

    どんな試合をしてくれるのか今から紅白戦、オープン戦が楽しみだと思ったキャンプ初日でした。

  3. りさ
    Posted 2019年2月2日 at 10:39 | Permalink

    球春あけましておめでとうございます。大切なキャンプインの日からイタリアに来ております。私もイタリアで一人合宿です。ほとんど野球に縁のない国なのでトラオさんだけが頼りです。毎日読みます。どうぞよろしくお願いします。

  4. 西田辺
    Posted 2019年2月2日 at 11:02 | Permalink

    昔から、身長が長距離打者かの一つの基準になってました。
    ただ体のサイズが大きければ、大きな筋肉が付く器がある
    と言うだけで、それが全てではない。
    現にそれを覆す成績を残した名選手は数多い。
    人の先入観や常識をぶち破る選手が、歴史を作ります。
    現役でも、山田哲人や吉田正尚などはおそらくプロ野球選手の
    平均より身長は低いはず。
    球を遠くに飛ばすのは、効率的な体の使い方とバランスの良い
    筋肉が必要。
    近本タイプが二桁のホームランを打っても何も驚かない。
    必要な技術と体力があれば、十分達成可能と思っている。
    身長がだとか、甲子園だとかまずは、首脳陣が古い先入観を
    ぶち破る所から始めれば、また違った選手育成やチーム作り
    が出来るかも知れませんね。

  5. 虎轍
    Posted 2019年2月2日 at 12:23 | Permalink

    タイガースの選手がユニフォーム姿で動いてる映像が素晴らしい!
    待ちに待ったよ。
    待ち過ぎてキリンさんより首が長くなったよ。嘘やけど(笑)
    キャンプリポートを見てて思ったのが、大山の下半身でした。
    振り込んできたのか、どっしりとした下半身に思えました。
    近本の下半身もええですが、大山の下半身もええですよ(笑)
    西が予定に無かったブルペン投球をしたみたいですが、くれぐれも怪我の無いようにね!
    あとスカイAの映像を見てて思ったのが、タイガースに来てから過去に無かった映像が糸井のランニング姿ですね。
    フリーバッティングでマン振りでもホームラン。軽く振ってもホームラン(笑)
    走る姿はデカいから怖い(笑)
    江坂さんの二軍情報も去年より良くなってて良かった(笑)
    最後にもう一度言います。
    やっぱり選手がユニフォーム姿で動いてるのは素晴らしい

  6. なかっち
    Posted 2019年2月2日 at 12:28 | Permalink

    近本は良さげですね。個人的には糸井のスイングが去年より良いような気がしました。去年までよりコンパクトなスイングで、打球に角度がついてるように思います。柳田や吉田からかなり刺激を受けてる印象ですね。

    外野手はポジションが1つしか空いてないとか言われてますが、ベテランの牙城をぶち破ってほしいです。


    藤浪はほんまに今年はやってくれそうな気がしてます。ここもローテーション枠が残り3つと言われてますが、そんなことはない。
    藤浪、岩貞、秋山、才木、高橋遥、浜地、青柳、小野等でも十分ローテーションをまかなえると思ってます。


    全員が俺がやるって気持ちで練習してほしいです(笑)

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