世の中は変えられる、という話

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前向きなパワー、若い力の結集って、世界を変えるよなあって話。
「プロ野球界」ってホント変わらないよなあ……という話題をいくつかしたけれど、それは阪神タイガースや読売ジャイアンツを中心としたセ・リーグと、「12球団」という枠組みで行われていることにのみ目を向けているからであって、パ・リーグ6球団を中心に見れば、この15年でなんと大きく変わったのだろうと思う。

パ・リーグが「瀕死」状態だった2004年。再生への道は大混乱からだったが、6球団でまとまる事業体(パシフィックリーグマーケティング株式会社=PLM)をつくり、社会貢献と新技術を活用した収益を追求。
6球団共通チケットで使える生中継のネット配信、共通の情報メディアの運営、共同でイベントやプロモーションを運営、台湾など海外メディアへの配信、それらのノウハウを他のプロスポーツ運営企業に提供……など、事業体として着実に成長している。そこで出た利益を公平に再分配するのも情報処理技術を使えば別に難しいことじゃないし、最終利益は株主である6球団に配当として分配される。

この6球団による事業体、パシフィックリーグマーケティングという会社が、これからどういうことになっていくかはもちろんわからない。しかし、このページのスタッフ写真、ひとりひとりの顔を眺めていると、きっと上手くんじゃないかなと思う。

PLM 会社概要

この資本金3000万円の中小企業に、セの6球団も頭を下げて事業への参入をお願いする日が来るかもしれない。それはPLMの事業が読売や阪神をしのぐ収益をあげるようになる日のことか。意外と遠くないのかもしれないな。
それは、PLMが母体となってNPB本体を変革するときだろう。

ちなみに、パ・リーグがまさに死の淵に瀕していた2004年の夏、「これからはパ・リーグです!」と、当時はまったく誰にも何のことだかわからなかった「謎の予言」をしたのが、この年から日ハムでNPB復帰した新庄剛志。その後、自らが笑顔と感動を巻き起こしながら、パ・リーグの盛り上がりの中心になったことを付記しておこう。
世の中を変えられるのは、「カブキもの」なのかもね。

コメント

  1. 西田辺 より:

    世の中、「楽しそうな事」「面白そうな事」に反応する人は案外多い。
    その「楽しそうな事」や「面白そうな事」に巻き込まれたい願望は、自分が
    それほど面倒ではない事ほど強くなる傾向にあります。
    「野球を見る」こと自体、この日本ではそれほどハードルは高くない。
    それが例え熱狂的な野球やチームのファンでなくても、周辺環境を楽しむ事
    すら容易い。
    長い間低迷を続けたパ・リーグ。
    その間にも、手を変え品を変え集客のための努力は続けていた。
    大阪にあった私鉄チームは、経営者を変え他の地に本拠地を求め顧客の開拓に
    全力を傾けた。
    東京の食品メーカーも広大な大地を誇る地に移った。
    対するセ・リーグは、巨人と言う強大な引力を持つ球団と回り続ける事で
    その地位を固めて行った。
    価値観の多様化と言う、世の中の変化とともに野球ファンやその周辺の環境も
    変わってきたのでしょう。
    楽しそう、面白そうを求める目が、分散した本拠地を中心にいくつもの輪を
    作り出し、一つの巨大な引力では太刀打ち出来なくなってきました。
    プロスポーツ興業である以上、お客さんに来てもらってナンボ、見てもらって
    また来てもらってナンボと言う事に遅まきながら気づいた。
    もう殿様商売は通用しない。
    見せてやるから見てもらう商売へ。
    工夫と試行錯誤の大きなうねりを繰り返しながら、もっと楽しい興行を創造
    出来ればいいですね。

  2. 虎轍 より:

    楽しそうな事を想い、それを実行すれば少人数ではありますが興味を示す人が集まってきます。
    またそれに興味を涌く人が集まってきて、それなりの人達になってきますね。
    torao様の作ったトラバカファミリーのように。
    私も色々な事をやって、みんなと楽しめる企画をしますが最初は少人数からでした。
    野球チームもそうですが、セ・リーグ、パ・リーグの垣根無しにシャッフルをしても楽しいかも知れませんね。
    例えばCSを逃した5位のチームだけリーグを入れ替わる。4位のチーム同士だけ試合をして勝てば日本一になったリーグに入れ替わる。
    たぶん頭の固い上層部はNOと言うでしょうがねぇ…

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