大野雄おろして逆転勝利

大きく制球を乱した2回だけもったいなかったが、青柳は素晴らしい投球内容だった。試合展開の都合上、代打で早めの降板となったが、もし大差リードがあれば完投も望めるような尻上がりの出来。ビシエドを三振にとった打席などがまさに青柳らしさ。同じフォームからギュインと食い込んできたり、スルリと逃げていったり。グワッと浮き上がるように感じたり、ストンと落としたり。3Dでストライクゾーンを横断させるだけでなく、緩急も使える4Dなのだから、多少制球がテキトーでもなかなか打たれない。こりゃ打線次第で最多勝、チーム次第で沢村賞やMVPもあるで!

決めたのは北條だが(よう打った)、チームとして中日投手陣を崩した。大野雄は打線の援護なく今季未勝利だが、やはり投球内容は立派なもの。抑え込まれても不思議じゃない投手だ。それを初回から1番陽川6球、2番北條8球(四球)、3番サンズ6球、5番ボーア9球と球数を投げさせ、1回終わって33球。3回も陽川が6球、サンズが10球などで3回終わって68球投げさせた。結果として大野は5回で100球を越え、6回から前倒しで継投に突入。大野からは1点しか奪えなかったが、3番手谷本、4番手岡田と中日のウィークポイントである救援投手陣を崩し、一気に形勢逆転につなげた。
これが戦略的なものだとは思わないが、打者たちの地力、とくに追い込まれてもあっさり三振しない対応力が向上しているのは間違いない。速球に威力があり、奪三振の多い大野に対して、変化球がボールゾーンに逃げていくのを見逃せる、あるいは直球で攻め込まれても間に合う。それにはタイミングを遅らせてボールを長く見ても、バットに当てることができるだけのスイングスピードと、振りにいって止めるだけの筋力と技術が必要になる。両外国人にその実力があるのと、中堅選手たちも進歩したと言える。

大量4点で逆転した7回は植田の出塁と塁上チョロチョロが効いた。あまり打てそうにないけれど、出すとめんどくさい打者というのは、必要以上に投手をイライラさせるもの。うまくはまった。

反撃ののろしとなった大山の一発には価値がある。1点差に詰め寄ったというだけでなく、ゼロから1にしたのが大きい。どんなに球数を投げさせようとも、ゼロが続いている限り、突破口は見いだせない。それを4番が切り拓いたのが大きい。
この打席も初球から打つ気満々。外角の直球を打ちにいってファウル。2球目のスライダーが甘くなったところを逃さず捉えて、打った瞬間文句なしでレフトスタンド中段に運ぶ。大きな弧を描くホームランバッターの打球は、ただただうっとりする。
まだ打席は少ないがOPS、本塁打量産ペースともに他球団の若き4番たちに引けを取らない。大丈夫。できる。なれる。


週刊虎バカクラブ
This entry was posted in 定期投稿. Bookmark the permalink. Post a comment or leave a trackback: トラックバック URL.
  • 虎バカマガジン会員募集中!

12 コメント

  1. 虎轍
    Posted 2020年7月25日 at 07:32 | Permalink

    大山のホームラン数が7本となりましたね。
    ひょっとしたら、あるかもしれませんね(笑)
    青柳は自信を持って投げれてますね。バントで揺さぶられる作戦もされる事なく気分的にも楽に投げれたかな?ナイスピッチング!GJ
    北條もチャンスで凡退もありましたが、こごぞの場面で打ってくれたのは良かったですね。GJ
    サンズのダメ押しも良かったですね。GJ
    植田海も3出塁でセカンドに定着か?(笑)
    頑張ろうタイガース!
    感染しない!感染させない!頑張ろう日本!

  2. 虎ジジィ
    Posted 2020年7月25日 at 08:01 | Permalink

    とんでもないスタメンを組みビックリしましたが、
    勝因は、青柳の好投と、
    toraoさんのコラム通り
    「大野おろし」
    に尽きると思います。

    「ナゴドの大野にはお手上げです」と相手に伝えているようなラインナップの中、
    クリーンアップのサンズ→大山→ボーアの並びは本塁打を打った大山は勿論、
    サンズは3回の2死一塁で空振り三振に倒れるまで実に10球を投げさせ、
    ボーアも1回2死一、二塁のチャンスで遊ゴロに終わったが9球を投げさせていて、助っ人2人で大野に34球と地味に貢献、クリーンアップらしい働きはありました。
    他の打者も初回から球数を食い、大野は5回で100球を超え1失点ながら交代!
    こうなればもうタイガースの試合!!

    7回は相手の自滅からのチャンスでしたが、北條は5回(スクイズ失敗→三振)チャンスを潰した悔しさを走者一掃ツーベースで取り返したのは素晴らしかったです。

    あとは、コラムにもある「植田のチョロチョロ」など、ヒットこそ出ませんでしたが植田の出塁は相手投手をナーバスにするので、代走枠に江越や熊谷が居るのなら今後も
    「スタメンセカンド植田」は十分に使う価値はあると思いました。

    さて、今日の西勇は先週ドラゴンズをほぼ完璧に抑えているので、
    グレー(ちょいダサ)ユニでも甲子園縦縞と同じような投球を期待します。

  3. Akira28
    Posted 2020年7月25日 at 08:32 | Permalink

    おはよう御座います。朝早くからtoraoさんの見事な戦評は、実に読み応えありの的確なもので、どんなスポーツ紙よりも楽しみです。
    確かに序盤から大野を打ち崩せないなりに、打線も粘ってました。チームの作戦ともみてとれないのは、全員が打ちに行く中での、ファールであり、選球眼だったからですが、toraoさんご指摘の通り2問の舶来砲を始めとして、野手陣が自然に対応出来てき出したのですから、夢は膨らむばかりです。
    青柳の立ち上がりから2回迄は、今日は厳しいなと見てましたが、3回からは持ち前の青柳らしさが戻り、もう打たれる気はしませんでした。あれだけの軌道を描いて動くのですから、凄いピッチャーに成長したものです。
    昭和48年の上田二朗を彷彿させるというか、勝るとも劣らないといった感がありました。
    次は完投、完封にも挑戦してもらいたいものです。
    大山も、もうすぐ規定打席ですね。頼もしい限りですが、昨年より打撃技術が向上しただけで無く、マルテとの競争で随分走り込みやトレーニングを強化した結果なのでしょう。
    それに加えて、前と後に強力で好調な舶来砲が並ぶことで、打席に余裕があります。
    4番大山とアナウンスコールがあったときに、うつむいたり、恥ずかしそうに打席に入っていた去年とは大違いで、実に堂々としています。
    北條、5回の失敗をよく取り戻したタイムリー。おじさんは嬉しかった。
    今日も頑張ろう!

  4. Posted 2020年7月25日 at 08:42 | Permalink

    ドームでも雨柳さんは本領発揮。関西地方は昨夜から大雨ですが屋根のあるナゴドでは関係なくゲームは行われ雨男は室内でも素晴らしい投球を見せてくれました。入って来るかと思えば逃げていく。左打者へのシンカーは今はまだカウント球ですが、精度が上がればここぞでのウィニングショットになり無双になれそう。5球に1球くらいめっちゃ逆球を投げますが又それがイイ。アクセントが効いて踏み込ませない武器になってるんじゃないかと思います。

    北條は前日の空回りを取り返す一打。ここぞの集中力は誰よりも強いのかもしれません。これが常に出せたら尚イイのに。全集中の呼吸、常中をマスター出来ない?

    大山の一発は強力な着火剤になりました。苦手な大野からも打てるんだぜ的なチームへのアピール弾。しかし今年スイングスピード相当があがってますよね。軸足の動きがおとなしくなったのが要因でしょうか?おかげでインコースも強く叩けてる。スタッツもそうですが雰囲気も他球団の4番に劣らないものが出てきてます。あとは北條と同じく悪いときを短く、コンスタントに打てるようになれば真の4番になれる。これも常中をマスターすべきなのか(笑)

  5. 夢 さんのアバター 寿
    Posted 2020年7月25日 at 09:20 | Permalink

    いやはやいやはや、あまりにも早すぎる。
    2位ヤクルトと1ゲーム差、もっともっとファンが気を揉むくらい時間かけて楽しませて~なWw

    でも大山、軸がしっかりし右足が流れなくなるとあれほどのスイングスピードが出る、あれは良太の指導??いや違うなWW 
    指導者は誰であれ阪神の4番になる逸材、がんばれ大山。ついでにサンズも!!

    気になるのが不振に喘ぐ近本、昨夜なんか塁に出てもガッツポーズも無ければ笑顔もない。
    指導者は?? 2年目のジンクスに打ち勝て近本!! おまけにボーアも!!

    この3連戦、名古屋で受けた屈辱、名古屋で返そうぜ!! 西がんばれ!!

  6. いわほー さんのアバター いわほー
    Posted 2020年7月25日 at 09:23 | Permalink

    青柳は2回、ランナーを意識しすぎて投げ急いだクイックでコントロール乱した点を除けば文句なしのピッチング。アフターコロナの青柳は一味違うね。
    走者一掃の一打で勝ちを呼び込めた北條も面目躍如。代理キャプテンこれからも頼むよ。
    それにしても先発オーダーの顔ぶれにはびっくらこいた。
    得てして奇襲オーダーって空振りに終わることが多いんですが、大野に1点しか取れなかったけど5回で交代させられただけでも成功か。
    それにしても青柳、西、岩貞の今のところ安定トリオが同一カードに集中してしまって、裏ローテとの差が気になる。
    まあ好調の間はこのローテを無理にいじらない方がよいかもしれませんが。

  7. 大虎真弓
    Posted 2020年7月25日 at 10:29 | Permalink

    勝てて良かったが、やはり梅野の配球に疑問が残った?
    二死一二塁でバッターピッチャーの大野の時に何で外角の低めに構えるか?
    青柳に任せて真ん中にいれば不用意なファーボールなど出さずに済んだはずだ!
    困ったときは外角低めはセオリーだが青柳のコントロールを考えたら投げやすい構をとるのもキャッチャーの努めだ。
    余りにも安易にポジショニングを考えすぎだ。
    厳しいようでも藤浪に対しても同じでピッチャーをファーボールで自滅させるようなポジショニングが目立つ。
    何故二軍の試合だと藤浪がインコースで三振や詰まらせたアウトが多いのか?
    是非とも再考して今後に生かしてもらいたい。

    • Akira28
      Posted 2020年7月25日 at 12:05 | Permalink

      大虎真弓様、
      梅野は球界一のキャッチャーだと思う私ですが、藤浪の6回の場面は私も大虎真弓様と同じ思いでした。6回の藤浪は、先頭の西川に150キロのストレートを打たれた後、3番堂林に対して、全球決まらないカットボールで四球でした。梅野にしてみれば、そろそろストレートが狙われてき出したとの思いが頭を過ぎってきたのだと思いました。しかし結果的にはこの堂林の四球が痛かったです。続く鈴木誠にはストレートでツーストライクまで追い込みましたが、結果カットボールでカウントを悪くして歩かせてしまい、満塁。松山には渾身のストレートで三振を取りガッツポーズの藤浪に、私もガッツポーズしましたが、ピレラにはそのストレートを見事にグラスラされてしまいました。こうしてみれば、堂林と鈴木誠也にカットを多投したことがグラスラを招いた結果かもしれません。大虎真弓様がおっしゃる通り、堂林にインサイドのストレートを一球でも見せておけば、カットで空振りが取れていたかもしれません。藤浪にとっても塁上にランナーを溜めることが一番のプレッシャーになるはずです。しかし、私なりにあの場面納得出来たのは、満塁の場面で藤浪は逃げずに松山とピレラに立ち向かったことです。藤浪は5回で能見にスイッチすべしというのが、私なりの考えですが、藤浪のそうした成長が見られたことには満足してます。もっとも、あの日巨人が負けてましたので、やはり継投策で逃げ切りたかったなぁ、、、、

  8. こうさん
    Posted 2020年7月25日 at 10:31 | Permalink

    今年の年末には「青柳、メジャー流出か⁉️」なんて記事が紙面を賑わすかもしれない。

    記者「青柳選手、外国から打診があったという情報は本当ですか?」

    青柳「まだ正式な契約ではないので発表はしばらく待ってもらえますか?」

    記者「分かりました。球団名は言えないと思うので国名だけでもヒントもらえますか?」

    青柳「相手に迷惑がかかるので、勘弁してもらえませんか?」

    記者「そこをなんとか‼️お願いしますよ。」

    青柳「…分かりました。国名は北アフリカです。」

    記者「❓❓❓北アフリカですか⁉️」

    …後日、阪神球団の正式なコメントが発表された。
    「北アフリカから青柳選手にオファーがありました。『雨を降らせてくれないか?』という内容でした。」

    …雨降らし青柳の名が世界に轟く日も近い。
    …なんて冗談を思い浮かべる余裕があった昨日の試合。連敗しなかったことは藤浪の救いになる。

  9. ジュビロタイガース
    Posted 2020年7月25日 at 11:35 | Permalink

    陽川が1番て何を考えているのかと思ったが、球数は投げさせるし、ヒットは出たし、一応盗塁するし、新しい打線様式ですね。足が速くても、塁に出なければ意味が無いですから。でも今日は違うよね。

    青柳はあの回だけは、マスターの後ろを通ったり、梅野が腕を伸ばして捕ってましたが、その後はよく持ち直しました。大野の走塁死は助かった。

    大山の一発は、大野の早い降板には効いたと思います。0を並べてたなら尚更替えにくかったでしょうから。
    しかし、ブルペン対決なら昨日も無失点のウチの方が有利でしたね。岡田の登板は疑問でしたね。藤嶋でリベンジかトラウマのどっちかと思いました。

    この様子なら、3タテもあるかな。

  10. なかっち
    Posted 2020年7月25日 at 12:51 | Permalink

    勝ちに不思議な勝ちあり。負けに不思議な負けなし。
    野村克也氏の名言ですが、正にそんな試合やったと思います。
    解説の森野氏が言うてましたが、7回の北條の場面、満塁で内野手はゲッツー体制なのに、外野手は前進守備。
    勝っているチームがヒットを打たれる事を想定した守りをすると、大量失点に繋がるケースはよくあると言うてた矢先に北條レフトオーバー。
    あそこは1点を防ぎにいくよりも、1点を与えてでもアウトを増やす守りをしないといけない。と言われてました。
    実際、外野手が定位置ならレフトフライやったと思います。
    難しい選択やとは思いますが、深い解説やと思いました。

    それと、梅野を久々に素晴らしいキャッチャーが出てきたと誉めてました。古田や谷繁クラスのキャッチャーになれそうとも言われてて、見ていて嬉しくなりました。
    ナゴドの試合の時は毎回森野氏が解説してほしいと思いました(笑)

  11. 源氏
    Posted 2020年7月25日 at 17:53 | Permalink

    糸井の老いぼれぶりには
    目を覆います

コメントを投稿

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *

*
*

You may use these HTML tags and attributes <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">