「39のドラマ」で143試合終了

スポンサーリンク
定期投稿

パ・リーグはともに試合後半に入っての逆転で、143試合終わっての完全同着、直接対戦成績で上回るオリックスの連覇で決着した。同時並行の2球場でほぼ同じタイミングで逆転し、ほぼ同じタイミングで試合終了という劇的な展開となった。これは間違いなく「10.2のドラマ」として語り継がれる。

その前座として語り継がれてもいい「39のドラマ」。阪神の143試合目は1-0の9回表にケラーがクロージングに失敗して1-2と逆転を許し、さらにスイッチしたベンチ入り最後のリリーバー小林が押し出しで1-3に。9回ウラ、今度は阪神がヤクルト抑えのマクガフを攻め、一死一二塁から途中出場梅野のタイムリーで2-3。しかし続く陽川が一邪飛に倒れて二死一二塁で打順は投手の小林に。まだ出場していないのは、一軍未出場であるリザーブ捕手榮枝と、ロングリリーフ用に予備で待機させていた才木のみ。手がある以上は代打榮枝、背番号39。
矢野監督レギュラーシーズンラストゲームのラスト打者が、現背番号39のデビュー試合。それはまったく予定していない形で実現した。
ボールが荒れ気味のマクガフ、はっきりわかるボールで2ボール。なんとか次の輝明に繋ぎたい。しかし3球目、4球目と高目のまっすぐに振り遅れ、ファウル、空振りでカウント2-2。5球目、外角低めの直球をなんとかファウルで逃げると6球目外角高め154キロの直球をものの見事にライト前へライナー性で弾き返した。二走小幡還って3-3同点!なんという劇的な「39」デビュー、なんという劇的な「39のドラマ」。

しかし、これがサヨナラへと繋がることもなく、榮枝に代わって登板した「ベンチ入り最後の選手」才木が10回一死満塁の大ピンチをしのぐなど、延長3イニングスをゼロに抑えるも、攻撃に力なくそのまま引き分けで終わる。
「勝てないけれど若者たちがドラマを演出」というべきか、「若者たちによるドラマはあっても勝ちきれず」というか。
いずれにせよ何か象徴的なレギュラーシーズン最終戦ではあった。
ひとまずみなさんおつかれさま。続きを楽しみにしている。

コメント

  1. とらかっぱ より:

    ラストゲームは思いかけず面白い展開となり長時間ゲームながら楽しめました。39も後継者が指揮官の公式戦ラストゲームで最後の最後に出てきて初打席初ヒット初打点の同点打が出たのはなんか出来過ぎ感がありますが意図せず生まれたドラマであるから面白さがあります。その後3回を投げ切った才木も素晴らしかったが怪我明けなのに無理させて何かあったらどうすんねん!ってハラハラドキドキでした。

    面白さMAXでしたがその夜のパリーグが完全にタイガースを前座にしてしまう感動でした。関西人としてバファローズが優勝するのは喜ばしい上に一年間戦って勝敗が並ぶとは!シナリオがあっても創れない壮大な完結でした。おめでとうございます。

    負け越してギリ3位のチームがってのはありますが、出来れば今年こそ関西日シリを実現できるといいですね。

  2. こうさん より:

    サヨナラを予感せずにはいられなかった。もう「そういう雰囲気」になっていたから悔しい。2年連続、同じチーム同士の日本シリーズは絶対に阻止してほしい。けどオリックス、去年の優勝がチームに与えた自信の大きさを見せつけてくれた。タイガースの選手に経験してほしい。短期決戦は打ち勝つしかない。出来ないなら1点を守り抜く野球に拘らないと。中途半端はダメだぞ矢野さん。

    野球とは関係ない話で申し訳ないが、やっと現実を受け入れ始めている。…猪木が死んだこと。初めて猪木を知ったのはタイガーマスクが四次元殺法でダイナマイト・キッドを翻弄し、藤波と長州の闘いが「名勝負数え唄」と呼ばれ、猪木が国際軍団と1vs3で会場のボルテージをマックスにしていた頃。「プロレスを、猪木を生で観たい」という想いが日に日に増して初めて猪木を生で観たのは小学5年生、前の年に前田が長州の顔面を蹴り新日本がボロボロの時。全ての会場で響く観客の前田コール、いないはずの前田の亡霊が空しい。それを逆手に取った猪木は海賊男なるキャラクターを産み出した。その日はセミで長州vs藤原という好カードが組まれたが入場口から海賊男が試合を見ている。「乱入しないでほしいな」という願いは届かず10分経過のコールと同時に海賊男がセミをブチ壊す。それを合図に猪木もリングイン。「前田がいれば」という観客の気持ちを猪木がひっくり返す。…野球と同時にプロレスにハマった瞬間だった。

    プロレスを引退しようが議員になろうが俺の中では死ぬまで「レスラー・猪木」だった。だから病気になっても「猪木なら大丈夫」と思っていた。だって猪木なんだから。苦しみの中から立ち上がるんだから。

    猪木の、新日本の象徴である黒のショートタイツのレスラーが消えた令和のプロレス。あとどれくらい昭和のレスラーを見送らなければならないのだろうか。

    やっと呼ぶことができる…猪木さん。青春を、涙を、怒りを、空しさを、生きる力を、感動をありがとうございました。お疲れ様でした。

  3. 虎ジジィ より:

    野球で満腹になるような一日でした。

    まずはオリックス、「10.2のドラマ」優勝おめでとうございます。圧倒的にホークス有利な状況からの逆転優勝は素晴らしいのヒトコト。
    テレビではホークス戦の方を観ていましたが、逆転ホームランを撃たれた泉投手を見るのは辛かったです。おそらく昨夜は眠れなかったと思いますが、この経験は若い彼のこれからの野球人生に活かされるでしょう。
    両チームに拍手を送りたい。

    さて、タイガースは消化試合モードの中でも湯浅が念願のホールド王を獲得し、
    8回は「猪木ボンバイエ」で岩貞が盛り上げ、
    テンポ良く投手も野手もサクサク交代させたのはいいけど、
    ケラーの乱調から逆転許すもその裏ベンチ最後の野手榮枝(良い面構えだった)が「39のドラマ」=初打席〜初ヒット〜初タイムリーで同点、
    9回終了時点でベンチメンバーがゼロというアホな事をやってしまい、才木は物凄いプレッシャーの中での登板だったと思います。
    この「絶対に自分が投げ切らなければならない」というプレッシャーに勝った才木は「また1段階 経験値を積めた」とポジティブに捉えるしかない引き分けでした。

    色んな意味で矢野野球の象徴的なゲームになりましたが、オマケのポストシーズンも好きなように暴れて「矢野ゲッツ(タナボタ)」を期待しています。

  4. Akira28 より:

    オリックス優勝おめでとう御座います。
    これで日本シリーズは関西ダービーで決まりました。予祝。(笑)
    昨日は消化試合らしからぬ熱戦でした。
    タイガースに新たな39のドラマの誕生でしたね。
    ロッテもよく頑張りました。10.2の決闘を楽しめました。
    最後迄白熱のゲームが繰り広げられることは、CSがあればこそです。
    さて、ケラーのストッパーは今ひとつピリとしませんね。岩崎もしかり。
    二人とも完全なる殺傷能力がある決め球が無い。
    クライマックスのストッパーは湯浅で如何に?
    ところで昨日のお話しの続きです。
    昨日、ヒマラヤ岡山豊浜店に再訪問してきました。
    そこでサインボールを購入して、桑原謙太朗さんにサインして頂けました。
    64歳の誕生日の良き記念になりました。
    桑原様も気を利かせて頂き、2022.10.2とご丁寧に記載して下さったのですが、そのサインには、背番号の64も、しっかり。
    えっ!これ私の64歳と被っているではないですか!
    とても素晴らしい方でした。

  5. より:

    昨日は球児の解説が最高でした。
    矢野采配への苦言も多く、現役時代いろいろ教えてもらった矢野がこうなってしまったことに対する忸怩たる想いがあるんやろなと思ったりしました。
    セイバーメトリクスへの言及もあったりで・・・来季は是非入閣を!

    うろ覚えですがこんな感じでした。

    ・矢野采配について
    「昨季の終盤は下から追い上げられる展開になり思考停止して采配が止まってしまっていた
    今季の終盤はCSを目指すという目標もあるため動いていると思う」

    ・中野のエラーについて
    「守備範囲が広いからエラーが増える。セイバーメトリクスの指標にも出ている」

    ・矢野監督が「ケラーはいい時と悪い時がハッキリしている」とコメントしていたことについて
    「それは見たら分かる。そこからどうするかが大事」

    ・ケラーについて
    「ただ投げてるだけ。状況に合わせた投球ができればもっと良くなる」

    ・控え選手ゼロで延長戦へ突入することについて
    「にわかには信じ難い。プロとしてファンの方に最高の試合を提供しないといけない。才木の負担が大き過ぎる。選手のマネジメントがなってない。これ(とにかくどんどん選手を注ぎ込む采配を指した?)が矢野監督なりの責任の取り方なのかもしれないが」

    • きびだんご より:

      球児の解説、厳しかったですね。
      厳しいというか、呆れてる感じさえあったようにも感じました

    • 正ちゃん より:

      哲さん、ありがとうございます。
      思わず、録画すればよかった( ;∀;)と思うぐらい、楽しく、納得する解説でした。
      控え選手ゼロとアナウンサーが言った瞬間、「本当ですか?えっ、本当に?」と言っていましたね。また、球団の人間として言わなくてはならないことですね、とも仰っていたと。

      そして、投手として感じる事を話す時に、必ず「僕は~と感じます」とも。
      投手コーチとして入閣してほしいですね!

    • より:

      球児が入閣してもタイガースが変わらなければ、それはもう球団が悪いという証明になるのでは、というレベルですね

      盗塁についても「意味があるところでできないと」と言ってましたね
      高い盗塁成功率で凄い盗塁数を決めているのにイマイチ得点に結び付いていないのは「意味があるところで盗塁ができていないから」ということなんでしょうね
      十裏の島田や、タクローさん・岩修さんが指摘されている十二裏の海に盗塁させてこそ、なんですよね

  6. 寿 より:

    「39のドラマ」上がっては下がりの繰り返しで日の目を見なかった選手榮枝が
    やりました。矢野の現役時代の背番号を継承した選手がなにか因縁めいたものを
    最終戦で感じ延長引き分けでしたが、ベンチ総動員、何か久しぶりに野球の楽しさを
    感じた試合でした。
    「猪木ボンバイエ」が甲子園で聞けるなんて・・・ご冥福をお祈りいたします。

    さてさて今週末から楽しみです、神宮も楽しみにしています。長く長く阪神を感じて
    いられますように。

    ファイト一発!!

  7. 虎轍 より:

    昨日は聖地甲子園に現地観戦でしたが、私の行く試合は長い‥(笑)
    野球は大好きでいっぱい見ていたいけど、長い‥(笑)
    前日に3位が確定してたから、勝たなアカンという気持ちもなくオープン戦を観戦するくらいの気持ちで行きました(笑)
    選手はみんな頑張りましたね。
    西純矢が打席に立つまで試合に出させたり、湯浅のタイトル獲得の為に早い回で同点の場面で投げさせたり(その後中日がリードしてロドリゲスを出さんでくれてありがとう)、榮枝の初安打もあり、楽しめたのは楽しめました。
    ただ、試合が長い‥(笑)
    セレモニーで借金を貯金と言い間違えてた?
    あとは8日のハマスタでの試合を頑張ろう!
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

  8. タクロー より:

    想い出づくりの全員野球、とやらに付き合わされて。

     激闘のペナントレースとして長く語り継がれることになるであろう2022年のパ・リーグ。最大11.5ゲーム差をつけられていたという。マジック1となったソフトバンクが圧倒的に有利となっても決してあきらめない心をひとつにし、連覇したたオリックス。素晴らしいチームだ。おめでとう‼
     能見さんのセレモニーで新井さんが言っていた水本さんが朝日新聞2面に出ていた。なるほど。

     その前座となった快晴の甲子園。消化試合じゃなくCSに向けた調整試合ではなかったみたい。チャンピオンは本番が10日後だから、三冠王を確実にするため村上を出さず、余裕の若手のお試しの場。こちらはCS本番さながらのスタメン。スコア1-0でテンポよく進み、2時間半で終了しそうな感じで迎えた9回。ケラーが開幕シリーズのリベンジをすると思ったら、先頭打者に四球を出して右往左往し逆転をされる始末。危機を感じて送った小林が押し出しを与えて2点差。あーあ、最終戦までズッコケかと思ったら、最多セーブを狙う相手守護神を島田がセーフティで慌てさせ2盗を決めて、マルテ四球の1,2塁から併殺の匂いもした梅野がタイムリー。ここで決められないのが陽川。左投手専門になっちゃうぞ。邪飛で2死。次は小林。ベンチに残るは榮田とブルペンに才木。おそらくベンチは、もう追いつくのは難しい、延長もないだろう、このまま小林を最後の打者に送るわけにはいかん。もう最後だ、禁じ手のフル動員で榮田を代打に送る。何とこれが同点打を放つ。輝明が敬遠されて高寺頼むサヨナラを打ってくれ!でないと人がおらん。というような祈るような思いだっただろう。そうは上手くいかず高寺粘るも三振で延長に突入。才木に託すしかない。才木よく投げたよ。3回も。負けがなくなった最後の攻撃。期待の輝明、高寺が凡退してあっさり2死。あきらめかけたら、ほぼ代走要員の植田が四球をもぎ取った。観客の多くは植田の盗塁を期待し、島田のタイムリーで劇的なサヨナラを描いたことだろう。島田頼んだぞ!なのに、だ。初球を打ってボテボテの1ゴロ。詰んだ。才木の気迫の力投も報われず。呆れた。島田はチームプレーというのが脳内にないのかと思う。陸上選手、個人競技に進んだ方が力を発揮できたんとちゃくの?とぼやきたくなる。

     冷静になってこのゲームを振り返ると、前日に滑り込みでCS進出が決まったので、監督が最後に自分がやりたかったこと、プランDという感謝試合をやったんだろう。ベンチ総動員したらきっと超満員の観客が喜ぶはずだ、感謝祭でいこうじゃないかと、大きな勘違いだと思いもせずに。甲子園に来たファンは勝利の歓喜をあげたかっただろうし、大山の輝明のHRを見たかった人もいただろう。そうしたファンを小馬鹿にしてでも、自分の引き際の想い出づくりの青春野球をやりたかったんだろう。これまでの監督という概念を壊してこれからの監督像を作り上げたつもりなんだろう。儚い一人芝居。やっぱり、1軍の監督になるべき器ではなかったんじゃないの?同じ2軍監督だった中嶋監督が実績よりも状態をみて選手を起用する、というのと随分差が出たものだ。
     昨年のCSファーストステージ初戦で大山、輝明、梅野をスタメンから外して読売に0-4の完封負けを食らったことを思い出した。今度の土曜日横浜でどんな集大成の起用、采配をふるうのか、ある意味、楽しみだ。

  9. 北のオバサン より:

    昨日の試合、才木がもし危険球でも投げて、退場になったらどうするのでしょうか?
    最後まで、なにがあすかわかりませんよね。
    才木が3回、何事もなく投げきったから良かったですが。
    私も、球児の解説聞いていて、全くその通りだと思います。
    矢野監督は、プロではない采配だったと思います。私は残念でした。

    • 北のオバサン より:

      なにがあすか→なにがあるかでした。ごめんなさい!

    • より:

      才木が危険球をやってしまった場合はその瞬間に没収試合だったようですね
      一応、個人記録は残るそうなので、湯浅のホールドポイントが無くなるということはなかったそうですが

      • 北のオバサン より:

        哲さん ありがとうございます。
        交代メンバーいないと、没収試合になってしまうのですね!何事もなく終わって本当に良かったです。
        才木に改めて感謝です!

  10. 岩修 より:

    全員で戦う僕達の野球を最後にやりたかったのだろうけど考えてたのは9回裏迄。背番号39栄田の同点タイムリーには感激し、8回の猪木ボンバイェが頭の中で鳴り響いていた。しかし高寺凡退で延長へ。控えの選手は才木のみになり球児さんも呆れていた。考えの薄い采配だなぁと改めて思った。
    覚悟を決めた闘志溢れる才木が見事な投球をしてくれたから良かったもののヒヤヒヤだった。12回裏2死から植田海が4球で出塁した時、盗塁を仕掛けないベンチにがっかり。でも原口や熊谷の好守備、西純等投手陣も良く良い試合だった。でもケラーはヤバいかなぁ?虎轍様、タクロー様長い試合本当にお疲れ様でした。

タイトルとURLをコピーしました