島本浩也打者3人2四球1本塁打

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ジャパンは、勝っても負けても準決勝の相手は未確定、準決勝から決勝まで1位だと中1日、2位だと連戦というとにかくどっちがいいのかわからない順位決定戦を勝つ。オランダとの2試合はとにかく前の試合との巡り合わせにラッキーがあった。しかしあくまでも「投手の層」こそがWBCで勝てる野球国力なのだ。

だが決勝ラウンドは勝ち抜き戦でたった2試合で勝負がつくから、層の厚さ勝負だけでは弱く、1試合だけの瞬発力で決まる可能性もある。そこではチームワークや走攻守のバランスでパワーに対抗する日本らしさで戦える。いよいよV3をしっかり見据えるラスト2つ、楽しみだね。

オープン戦は、村中を打てず、増渕を打って勝利。二軍戦も使った「選別会」で先発スタンリッジ・榎田、救援鶴・藤原・二神がそれぞれ順調であることを確認。

6回の集中打は「崩し屋」大和が効いた。塁に出て投手を心理的、フォーム的に崩すというのは以前から指摘しているとおり。加えて、経験と筋力向上により、打席での対応力が格段にアップし、相手投手としては仕留めたはずなのにヒットにされる、アウトにできないという場面が増えている。これは投手心理を崩すきっかけになる。「大和=イヤな打者」というイメージが定着してくれればしめたもの、意識するあまり四球をもらえたり、逆に甘い球が来るようになる。強打者をずらっと揃えるより、「崩し屋」をいいところに置くのがいい打線だ。

今季初一軍試合の今成はいきなりタイムリーでアピール成功。二軍では一塁(外野も?)守備もやっている模様。個人的には「捕手の考えを下地にできる打者」としての大成を期待している。

この試合のハイライトは3点リードの7回に登場した背番号126育成島本投手だ。現物を見ることなく、ずっと「小さな奪三振王左腕」という想像上の生き物として、この冬大事に大事に育ててきた。ようやくお目にかかれて嬉しいよ。

先頭の宮本に対してストライクが入らない。腕が振れていない。アップになった表情は1球1球焦りが強くなっていくのが感じられる。頑張れ、結果なんて気にするな。ストレートの四球。捕手今成が間を取る。二軍での成績を見ていても決して三振か四球かというタイプではない。小さいけれども腕を振って、度胸良く直球で押して、決め球チェンジアップとのコンビで三振を取るのがスタイル。その度胸が生かされなかったのだろう。

二人目の代打右の川崎には内の直球をものの見事に捉えられて左越2ランHR。動揺は隠せず続く川本にも四球を出したところで中西コーチは交代を決断した。打者3人一死も取れず。だがその判断は良かったと思う。

小虎日記に、島本の談話が載っている。
《緊張は思ったよりしていなかったんですけど。いや、してたのかな。ストライクが入らなくて。取りにいこうと力んでしまっだから余計に。チェンジアップ投げました。でもストライク取れなかった》
《せっかくのチャンスやったのに、自分のピッチングができませんでした。こんなチャンスはもうないのに…》
《育成なのでオープン戦以上のチャンスはない。そう思って、きょうのために、ずっと頑張ってきたのに…》
高卒3年目、どうしても掴みたかった初めてチャンスは何も出来ずに通り過ぎていった。これが現実だ。

でも大丈夫。島本は必ず成長する。他の選手たちより、一段も二段も厳しい重圧を自分自身にかけ、今回はそれに負けた。この「打者3人」が後に「左のエース」と呼ばれる島本にとって「プロの原点」だ。「もうこんなチャンスはない…」この現実、この絶望。これが島本のスタート地点だ。

まず敵が自分の中にいることがわかっただろう。痛感しただろう。だから強くなれる。この痛みを越えられた時、島本に「支配下の壁」などは存在しない。一気に「一軍の壁」も、「二流選手の壁」もぶっ壊しているはずだ。

二軍のコーチも一軍のコーチもちゃんと期待の目で見ているよ。たぶん。もちろんたくさんのタイガースファンもしっかり見ている。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    島本は、個人的にも期待が大きかったので結果は残念でした。
    もちろん、誰よりも悔しいのは島本自身でしょうし、ベンチに戻ってから放心状態になっている表情が痛々しかったです。
    必ずまた首脳陣がチャンスをくれると信じたいです。

    侍ジャパンの方は、アメリカでは使わない投手がはっきりした事が収穫か!?
    アメリカの球場ではドームランは期待出来ないので、しっかりした日本らしい野球をやって欲しい!
    時差の関係で中継は残念な時間帯ですが、連覇期待します。

  2. ガク より:

    島本のピッチングは見れてないけど結果だけ聞くと残念な内容だったようですね。
    筒井の調子が上がらずもう一枚の左として使えるかのテストだったみたいですが、もう一度くらいはチャンスを上げてほしいですね。小嶋もピリッとせずやはり左が足りなくなりそうだから。

    侍ジャパンの勝利はうれしいのですが阿部や長野が活躍すると素直に喜べない自分がいます(;´Д`)
    しかし解説の桑田は澤村に厳しいですね。愛情の裏返しには聞こえなかったですけど。逆に本多は大好きですねw

  3. 西田辺 より:

    あ~、島本残念・・・。
    緊張を自覚出来ないほど緊張していたのかなぁ。
    これで「やっぱり育成は・・・」ってならないで欲しいですね。
    ただでさえ球団の育成に対する考えに疑問を持ってますんで。
    でも、島本自身も越えるべき壁は自覚できたはず。
    次は、その壁を越える姿を見せて欲しい。

  4. TJ風船 より:

    昨年終盤に二軍戦でちっさい体でイキのいい球を投げる彼を見て惚れてしまいました。

    中村泰っさんや三東君以上の活躍を期待しております。

    個人的にちっさいもん、華奢なもんに肩入れ(小林・弘田・赤星・藤本・平野)してきた歴史があるので、島本君には是非とも頑張って頂きたいです。昨日は素晴らしい経験をしたと思いますよ!

    藤原−今成のバッテリーが案外面白かったです。

  5. トラ11 より:

    島本を見ることができて良かったのですが残念でした。
    オープン戦といえども一軍のマウンドに上がったのですから、能力、実力を期待されているのです。
    これに腐らず、精神力を鍛え、自分自身の根性とのコンクラーベです!

    それにしても、情けない顔がカワユイです(笑)
    島本頑張れ!!

  6. 大虎真弓 より:

    島本を期待する虎男さんの文が素敵です。
    ワシも皆さん同様期待している一人です。
    今回の登板は知らずに見逃してしまいましたが、一度の登板で自分の今の現状が
    理解できたのではないでしょうか?
    昔、柔道の先生がワシが負けて皆に迷惑をかけたと落ち込んでいる時に
    「お前、落ち込むという事は自分を正しく評価できていない証拠や!」と言われ
    妙に納得した思い出があります。(笑)
    島本くんも他人の目を過剰に意識せず、尚且つ変な自己評価をせず          今できる最善のピッチングを見せてくれれば次につながると信じています。

  7. トラ好きおばちゃん より:

    >まず敵が自分の中にいることがわかっただろう・・・

    トラオさんのこのコメントにウルウルでした(^^;)ステケです!
    島本くん、がんばれ!小さな大投手目指して!!

  8. 阿倍野区 ケイ より:

    島本君!もっともっと練習して見せてね待ってるよ〜((o(^-^)o))

    しかし只今の岩本君、コツコツ打たれてる(・_・)

    守ってる時間長いよ〜(;´・`)

    昨晩のジャパンは、鳥谷が出てない時は用事してました(v_v)

    と、橋本良平君が入籍したと、親戚のおばちゃんのよーに嬉しいですO(≧∇≦)o

  9. 金沢の虎 より:

    初めての一軍昇格。初登板。しかも、多分オープン戦最初で最後のチャンス。

    まあ、そりゃ緊張しますよ。

    まだ若いピッチャーですからね。仕方ない。漫画みたいにはいかないでしょ。

    今のところ、マイナスのスタートになってしまったと思っているでしょうが、そんな事無いです。若い戦力の失敗なんて、しかもオープン戦ですから、何て事無い。むしろ良い経験したんだから、次に活かさないと。

    失敗して、考えて、次に活かす事によって、成長があるんです。

    しかし、若いって良いな〜(笑)。

    これで終わりじゃ無い。元カープの大野投手だって一年目の防御率は135・0でしたが、その後、殿堂入りするくらいの大投手になったんだから。

    目指せ、将来の大投手!

  10. さら より:

    いきなり宮本と対戦とは気の毒でしたね。チャンスはまた巡ってくるので頑張ってほしいですね。
    侍は、当初投高打低と言われたが、あれは何だったのか。チーム打率2割9分台。チーム防御率4点台。阪神を見習ったのか?
    桑田さんも野村さんも監督をやりたくて仕方ない感じですね。見てるファンも監督になったつもりで遠慮なく語れるところが今回盛り上がってる要員かも。前回は松坂、岩隈、ダルの三本柱が徹底されててつまらなく感じた。

  11. なかっち より:

    私も島本のピッチングは見てませんが、残念な結果だったようですね。
    おそらくチャンスは今後あまりないと思います。育成で3年目!つまり大学3年生!今年支配下登録されなかったら、来年はないってのも考えないと。

    来年も新戦力は入って来ます。支配下にいつまでも登録出来ない選手を、置いておくとは思えません。島本は今年の7月までが勝負でしょうね。今年チャンスを与えられたってことは、今年結果を見せなさいって球団からのメッセージやと思います。

    侍ジャパンは無事1位通過しましたが、投手陣に不安が残ります。準決勝は前ケン、決勝戦は1イニングづつ交代で投げさせても面白いかも(笑)

  12. ken より:

    島本選手の結果は残念。ですが皆さん仰るとおり、非常に良い
    経験になったと思います。
    ビビった時、焦った時にどうすれば落ち着けるか、立て直せるか。
    普段焦る事のない人が焦ると収拾が付かなくなりますが、
    焦った時にどうすれば良いかを知っていれば、それなりに
    立て直せる可能性が出てきます。
    角界のロボコップこと高見盛なんかがそうですね。

    野球だと巨人・西武・中日を渡り歩いた河原純一なんかが
    ビビリであるが故にポーカーフェイスを貫いていたように
    見えてました。

    ジンクスや祈りなどでの自己催眠や、叫んだり体を動かしたりなど
    自分なりの対処法が見つかれば大きな武器となるでしょう。
    あとは馬鹿上層部がチャンスもやらずに簡単に切ってしまわない
    事だけ祈ってます・・・。

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