3連敗で交流戦終了だが

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2番スタメンの柴田、ボテボテ内野安打で出塁し、鋭いスライディングで二盗を決めたのだが、その際に左足を捻挫してしまう。見ているこっちも無念だが、本人は悔恨の念にさいなまれているだろう。この出直し、変化のきっかけに。

前回は攻略した大エース田中にひねられた。投球内容も格段に良かったし、こっちの打線も前回対戦より下降気味だったのもある。藤浪は左打者に弱いという弱点が出てしまった。しかし解決方法はいくらでもあって、まずはインコースに直球をきちっと制球できるようになればそれで一気に前進できる。全体に「だいたい」の制球力だったのは、高卒1年目の田中まーくんも同じ。次への大きな課題だ。

試合後の和田監督インタビュー(サンスポ)。

 --二回の満塁機を逸した。きのうの野原もそうだが、荒木もこういうところで結果を残さないといけない立場
 和田監督「ここで経験したことをどう生かしていくかだね。もちろん、打つにこしたことはないが、そう簡単ではない」

どうということのない内容ではあるけれど、監督に就任以来、これまでにないトーンではなかったか。このコメントはいい。選手に対して厳しく接するのは良いが、ファンに対してはこう言って欲しいのだ。わかってる、想定内だ、成長を期待しているし、早く成長して力を貸してくれ。それでいいと思う。和田監督自身にも変化があったかも知れない。

さて、仙台で手痛い連敗を喫し、イーグルスには4つやられ、首位との勝差は2.5に。交流戦ははじめと終わりが3連敗で、トータル12勝11敗1分、全体7位(セ2位)に終わった。

連敗は痛い。痛いのだけど、決して間違った方向に向かってのことではない。「貯金の使い方」としてはそれほど悪くなかった。欲を言えば、西岡に休養&再生の10日間抹消を与えたかったところ。西岡がベンチからいなくなってはムードが…というのはもちろんそうだが、とにかく常に「○○の代わりはいない」という状況を避けておかなきゃいけない。西岡がいない予行演習をする。手本は示してくれたのだから、みんなで少しずつ西岡の役目を果たさなきゃいけない。いつでも西岡任せじゃダメなのだ。

まあそこまでの大胆さはなかったが、それに近い部分もあった交流戦の最後だったと思う。

今季のタイガース、ジャイアンツとの一騎打ちを戦う資格のあるチームだと思う。だが一騎打ちに勝ち切るとするなら、今のままでは足りない。それは戦前からわかっていたことだ。変化が変化を呼び、自信が自信を呼び、いつのまにか地力が着き、さらに加えて一過性の勢いまで呼び込んで、そこで初めて歴史的な出来事が起きるのだと思う。

これと見込んだ野原や荒木らにチームの勝敗を背負わせる打席を与えられた。偶然の要素もあるが、首脳陣が意図して経験を積ませた。誰が返してくれるかはわからないが、「隙あらば」というこの姿勢を貫いていけば、シーズン終了までにきっとこの投資はリターンを生むだろう。そしてそれがなければ、タイガースはジャイアンツの上には行けないし、いつまでたっても変われないのだから、それでいいのだ。

コメント

  1. TJ風船 より:

    昨日のお試しラインアップは和田ちゃん良かったと思うよ! 相手はジャパンのエースですから試金石にはもってこい。若い選手達は自らの力不足を気付かされたはずです。瞼の母ならぬ、瞼のマー君でモーレツに練習に励んでいただきたいです。ナイス貯金はたき!

    久保の代わりも西岡の代わりもみんなでやるしかありません。いい準備を。

    藤浪はちょっぴり残念でしたが、AJには怯む事なく立ち向かってましたね。あっぱれです。

    柴田またかいな!ですが万全の復帰を期待しております。

  2. 虎ジジィ より:

    負けは残念ですが、torao氏が仰るように和田監督の「ファイティングポーズ」が正しい限り、この先の希望はあると思います。

    この4日間はファンには長く感じますが、選手達には有意義な期間になる事を祈ります。

  3. トラ11 より:

    和田監督の采配もコメントも確かに違ってきています。
    コーチ陣の動きも活発ですね。

    最後の3連敗は痛いですが、若い選手に良い経験をさせてくれていると思います。

    調子が上がってきていた柴田は心配です。

    この4日間、どのようにチーム力を上げていくか、監督、コーチ、選手
    が一体になった勝ちにいく意気込みに期待します。

  4. 梅虎 より:

     柴田も相変わらず大事な時に怪我しちゃいますねぇ…。今の所、守備のミスもないし、右翼レギュラーに一番近付いて打順も上がった所だっただけに、軽傷だといいですね。すぐ戻ってこれるようなら問題なし。

     西岡はDH等でだましだまし使ってなんとか交流戦を乗り切って休ませようというプランだったんでしょうね。ベンチの盛り上げ要員としても必要なのは見ていれば分かる事ですけど、西岡一人に任せきりなのは今後の課題。なにも若手だけじゃなく、監督・コーチもっとはっちゃけてくれていいのよ?平田二軍監督とかいいキャラしてるじゃないですかw

     一軍ははがゆい連敗ですけど、ファームはけっこう『ちゃんとした統一球』効果か、一発が絡んで連勝しているみたいですね。大砲候補森田は地方球場ですが場外弾を放ってますしここ数試合は量産体制、一二三も二戦連発、良太も復調のきっかけを掴みたい一発があったようです。
     育成の阪口・穴田もファームですが存在感を増してきてますし(枠もあるけどこの二人は今年にも支配下登録して欲しいなぁ…)リーグ再開後、また誰が出てくるか、或いは悔しさをバネに戻ってくるのか、一軍の動きも絡めて期待できますし、そこも楽しみにしていきたいですねぇ。

  5. ハマトラ親父 より:

    仕事の関係で最近、中継を見れず。だから負けたんだ。3連敗したんだ。きっと。ペナント再開に向けて4日間、ベテランは体を休めて若手は猛練習して下さいね。秋が楽しみです。

  6. 梅虎 より:

     追記失礼。
    いきなり失点・寝違えで印象が悪かったボイヤーですが、馴れてきているみたいですよ。中継で見た時も球は速いし、コントロールまずまずカーブ・スプリットが持ち球だから…アッチソンに似たタイプなのかな。中継ぎでやってくれる力、ちゃんとあると思いますよ。
     あと小豆畑も昨日マルチヒットだったみたい。彼も『盛り上げ役』としてはけっこう適性のあるキャラだと睨んでいるのだけど…、今年少しだけでも一軍で西岡と絡んで欲しいなw

  7. 大虎真弓 より:

     バッテリーにとって意志のないボールを打たれるほど悔しい思いはない。
    藤井の何となく構えるスタイルを指摘してきたが、相変わらずのファージーぶりだ。
     相手は新人なのでキャッチャーの強い意志を見せてもらい、「何故ここでこのボールを
    投げるのか?」を藤浪に意識させて欲しいのだ。
     抑えたにしても、打たれたにしても記憶に残るからだ。
    藤井が出来ないのであれば日高や別のキャッチャーでも良い。

  8. 虎世界一 より:

    たとえ4試合でも西岡の末梢には反対。今年は打では西岡、投では藤波がキーマン的な存在になっている。
    西岡に代わる選手ですぐ名前が挙がるのが上本やけど、まだ出れないみたいやし、西岡にはこの状態で出場するのが今は一番良いと思う。藤波はこの試合が一番課題と目的がはっきりした試合になったかも。

    岩田がチェンジアップを新しく覚えようとしているよう。自信がないない不安投球を、一つの球種を覚えることで大化けする投手もよくいる。それに期待!

  9. トラ好きおばちゃん より:

    北の怪物(おぉ懐かし)いや日本の怪物マー君は同じ轍(前回甲子園)
    は踏みませんね!おまけに新人なんか眼中にない!って強烈な自負びんびん。
    これを見て、良い打者に撃たれてさらなる成長を!藤浪。
    4日も野球がないのが淋しいですが特に野手はもっと奮起して
    投手(おっさん)は少しリフレッシュして戻って来てくれること願ってます!
    暑い夏場は野手が投手を助ける番ですからね。
    あ~それにしても千載一遇のチャンスをものにできない若手には
    ちと歯がゆいですなぁ~(^^;)

  10. 金沢の虎 より:

    流石はマー君てとこでしょうか。佐藤コーチ曰く、調子は良くなかったそうですが、気迫で抑え込んだ感じでしょうか。

    去年から13連勝。今シーズンだけでも9連勝。しかも今シーズン満塁のピンチでは12打数ノーヒット、6奪三振だそうです。笑うしかない(笑)。

    しかも、2回に満塁のピンチの際に見せた、あのクソ度胸。

    普通なら『一点なら御の字』ですよ。まだ序盤ですし。

    それなのにあんなピッチング。流石はジャパンのエース。完敗でした。チームも藤浪も。

    しかし、藤浪の2敗目がマー君で良かった。色んな課題が見えたんじゃないですか?マー君との違いとか、こんな時にマー君はどんな表情か、とかエースとしての佇まいとか。

    たしかマー君も一年目にダルビッシュにコテンパンにされて、それからダルビッシュを目指して頑張って来た過去があるはず。

    負けは仕方ない。そこからどんなヒントを得て次にどう繋げるか?そして、それが出来ると信じられるピッチャーです。

    一朝一夕には行かないだろうが、将来の日本のエースになる為の貴重な経験値を積んだと思いたい。

  11. 虎蜂 より:

    藤浪は左打者という明確な壁が見えてきましたね。その弱点とどう向き合って行くのか。先発の駒が潤沢ではない今、来週の日曜日の先発をどうするのか。首脳陣の判断も楽しみです。

    西岡はこの4日間のブランクでどこまで回復するのか。試合に出続けることは確かに大事。けれど、城島のようになって欲しくはありませんので、選手寿命をいたずらに削ることだけは避けて欲しいと思います。

    その為にも穴を埋められるような選手、坂や荒木には頑張って欲しいと思います。西岡は決して彼方の目標ではないと、自信を持って取り組んで欲しい。プレーを見ていれば、今までプロで頑張ってきたことが無駄ではないとわかります。チームのピンチをチャンスに変えられるかどうかは彼ら次第ですね。

    巨人と差は開いてしまいましたが、他チームが苦しむ中で交流戦を勝ち越しで終えられたことは良かったと思います。リーグ戦再開まで出突っ張りの選手には良い休養になるでしょう。若い選手にいろいろなチャレンジをさせてきた今季の姿勢を継続して、繋ぐ意識と攻めの走塁を貫いて欲しいと思います。

  12. なかっち より:

    藤浪は課題が見つかり、ようやく壁にぶち当たり始めました。この壁をどう打ち破って行くのかは本人次第。オールスターまでは首脳陣もサンデー晋ちゃんを貫いてほしい。藤浪も前回甲子園での登板後『負けない投手じゃなく勝てる投手になりたい』とコメントしてます。そうなるための高い壁にどんどん挑んでほしいです。

    交流戦も終わり、いよいよペナントレース再開。これから夏場にかけては野手より投手を多数登録して乗り切らなければならないと思います。
    しかしながら、交流戦まであまり若手投手陣の台頭がありませんでした。
    どのような投手起用を和田監督がしていくのか。注目したいと思います。私個人的な意見としては、オールスターまでの1ヵ月はまだそんなにタイトな日程ではないです。が、若手先発投手を起用し、経験を積ませる。もちろん中継ぎ陣に負担がかかるが、ボイヤーも使えるとコメントされてる方もいらっしゃいます。中継ぎ陣の層を厚くして乗り切ってもらいたい。鶴、玉置、二神、白仁田、藤原、ザラテ、松田らにチャンスを・・・・・。

  13. 阿倍野区 ケイ より:

    貫禄のマー君で、晋ちゃん色々悩んでね、で越えてよf^_^;

    柴田〜〜はよ治してくんろ(^_^)

    一二三のホームラン見たかったなー(^^ゞ

    • 梅虎 より:

       夜遅いので見る機会があるか分かりませんが、こんばんは。
      私も、一二三のホームラン、森田の場外弾、見たかったですw
      一二三もすっかり野手らしくなってきましたし、今年中に一軍で見る機会があるとよいですねぇ。性格も明るいし、彼も西岡と気が合うやもしれません。

  14. れいん より:

    星野みたいな奴に4連敗もしてしまった悔しさと腹立たしさは道に穴を開けて叫んで自分の気持ちが落ち着いたところでいつものように適当なコメントを。

    交流戦としては3連敗で始まり3連敗で終わる、かろうじて勝ち越せて、また読売も勝ち越してくれて良かったです、リーグとして応援するのもここで一段落、セリーグの5球団さんまたいい試合をしましょう。

    タイガースにまとわりつくマスゴミさん連中は昔から若手を起用続けて結果が出なければ、なぜあそこで〇〇選手を使わないと煽ってそれによってチームが浮き足立つように感じる事も多々ありました。
    和田監督の昨日のコメントは素晴らしいですね、監督として一流になりつつあるのかも知れません。
    藤浪投手のコメントも優等生過ぎて真意は定かではありませんが、彼が超一流であるのなら決して人のせいにはしないでしょう、捕手のリードがどうのとか構えがどうのとか、言う解説の人はいますけど彼らは完全に3流なんでそんな程度の事しか言えない訳ですから、無視が一番です。

    上手く例えられませんがディープインパクトは負ける事はありましたが、どんな馬場でも、どんな国でも、どんな天候でも結果を出してきました。負けても関係者含め決して人のせいにするようなコメントはありませんでした。これが超一流の考え方だと私はいつも思っています。

    読売がタイガース中心にローテーション組んでその中心は杉内にするとか数日前のスポーツ新聞に書かれていましたが、ここ数年その他大勢としか見られていなかったのをタイガースを見て戦うと言うのであれば、これは久々に面白いシーズンになるなと思いました。

    監督、コーチ、選手及び関係者のみなさん4日間ゆっくり休んで(練習して)また後半の戦いに備えてください。

  15. さら より:

    藤浪は平均して1試合3失点という感じだけど、パリーグ相手に試合を壊さず常に責任を全うしようとする姿、ひたむきに課題に向き合う姿は立派。
    崩れて落ちていく投手とは違うのでパリーグのエース田中との対戦はよかったですね。交流戦で数々の強打者との対戦も大きな経験。
    パリーグ相手に中々勝ち星は許されませんでしたが大健闘です。
    グッズの売れゆきもトップですか。観客動員数も何もかも藤浪中心?
    本人も大変ですが野手は必死に支えてあげないといけないですね。
    マートンが打たないと勝てないのは淋しい。よい経験をした野手は次はつかみとる気持ちでマー君に負けない闘志で頑張ってもらいたいです。

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