山口にプロ初完投を許し完敗

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両軍合わせて4得点のうち、バルディリスのホームラン以外のは、先頭打者の出塁を犠打で送ってからのもの。タイガースは前半戦の好機を活かせず、山口にプロ入り初の完投勝利を許す。

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対DeNA 18回戦 甲子園

デ | 0 1 0   1 1 0   0 0 0 | 3
神 | 1 0 0   0 0 0   0 0 0 | 1

勝:山口6勝3敗0S
敗:岩田9勝7敗0S
HR:バルディリス ソロ15号
DeNA:山口
阪神:岩田 – 金田 – 筒井
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昨日はコメント欄にたくさん書いていただき感謝。特に高代コーチのコメントが伝わってきて嬉しかった。レフトの利き手と打球方向の関係は、まあ当然わかっていたこととして、「イチかバチか」という部分がポイントだろう。以前、「国際大会ではイチかバチかの走塁はダメ」という発言をしているので、なぜこの試合はイチかバチかで良いと判断したのか。また少し謎が深まった(笑)。ニュアンスとしては、アウトの確率が7~8割でも行かせる価値があるという判断。とりあえず先攻めの相手はクローザーまで出して追いつかれ、こちらはまだ福原、呉昇桓は残っている。同点止まりでも優位は動かない。もしアウトなら二死二三塁となり、打者8番代打関本、これを敬遠して二死満塁で9番鶴岡(これは残り野手の人数から代えにくい)、この形も悪くない。もちろんストップすれば、同点一死満塁で打者関本なので形はこちらの方がいいが、もし関本が三振すれば同じ形になるのだし、併殺のリスクだってある。前述のように、追いついた時点ですでに形勢は逆転しているので、突入して良いという判断だったのだろう。

それとマートンはライナーバックではなく、ライナーストップという走塁の話も深い。当然ヒットなら好スタートを切りたい。ゴロならゴーなので、二走は大きくリードを取って、投球モーションとともに数歩進み、シャッフルという左右どちらにでもスタートを切れるステップ(空中姿勢)を踏む。で、ライナーで併殺されていけないのは鉄則だから、一般的には「ライナーバック」という言葉で注意を促す。ただ自分の位置、相手の守備位置、打球方向によっては「ライナーストップもあり」だという。今回のケースは、ショートがかなり前進態勢、マートンはそのショートより二塁ベース寄りにいて、打球は自分よりさらに二塁ベース寄りのライナー、ならばライナーだからと反応するのではなく、止まっていればいいと。もう一段上の走塁ができるということか。

…と、いつまでも勝った試合のことを振り返っていたい気持ちはぐっと抑えて、直近の負けた試合のことにいきますか、しょうがない。でも「打てませんでした(終)」なんだよなぁ。1点じゃ勝てない。岩田のバントはどうしようもない。何も言い訳できないくらいの不細工さ。だが、そこに敗因を求めているようじゃダメだろう。

和田監督の「こんなゲームは、きょう限りにしたい」というコメント。ごもっとも。だけど最近の負け試合はこんなゲームばかりで、なぜ「きょう限り」なのかがわからない。「我慢の8月」なら辛抱できたが、「怒濤の9月」にはもう我慢ならないということなのか。先の中西コーチの「初回に点を取られるな」にしても、「何をどうせい」が示されないから、同じことが繰り返されるのだろう。「きょう限りにしたい」のはわかるが、どうやって?と選手も思っているだろう。

「オートマティックな野球」を目指してここまで進めてきたのだから、もう「ベストピッチされたらごめんなさい」というのもなかなか変えられないだろう。甘い球を打つ。甘い球が来なければ、相手が上だと諦めて、気持ちを入れ替える。これがスタイルなのだからしゃあない。

ただし、クローザーを打ち崩した「昨日の今日」だということが抜け落ちていたのはいただけない。なんとしてでも完投させてはいけなかった。それは球数を投げさせるという戦略さえ持てば決して難しいことじゃない。タイガースの各打者はそれだけの技術を持っている。でも結果が欲しい(特に大和などはね)から、自ら好んではやらないだけだ。戦略と評価(さらには査定)の関係が整理されないうちは、「今日限り」にならないように思う。

さすが5月以後セ・リーグ首位のベイスターズ、強いね(3,4月の成績を抜くとベイスターズが上位チームの勝率を上回っているのだそうだ)。今日は絶好調の三浦vs久々の岩崎。上本、大和の1,2番でいくのなら、そこがいかにイヤらしさを出せるか。いつまでも新チームの魅力が出てこないようじゃ、構想を根本から見直さないといけなくなる。そのつもりで努力しないとね。天気が心配、ベイスターズは下手するとダブルヘッダーをやらなきゃいけなくなりそうだから、今日はなんとかいい状態でできるといいね。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    昨日の「議論型コメント欄」面白かったです。
    しかし前日あれほど感動的かつ衝撃的な勝ち方をしたのに、観客は3万人割れ。
    そして、昨日はショッパイ試合で更に今日の観客数が気になるところです。

    一番の敗因は淡泊な打線ですが、中でも岩田の2度のバント失敗は自分自身を苦しめる原因になりました。
    あとは、大和への代打のタイミングですかねぇ。大和は守備力は一級品ですが打てる雰囲気がありません。ゲーム序盤でもビハインドであれば代打に代える事も場合によってはやらなければいけない作戦かと思います。

    とはいえ、今成の素晴らしい打球反応の守備が2つあったりと、悪い事ばかりではなかったです。案外、サード今成とセカンド上本には「変なマスコミ報道に負けてたまるかぁー!」の良い方向に本人がモチベーションをコントロールしているのかも知れません。

    今日は天気が心配ですが、ダブルヘッダーを回避する為にぐちゃぐちゃのグランドで試合をする事だけは、怪我防止の為に避けて欲しいです。

  2. 生野の虎 より:

    昨日は山口に完敗しましたね、残念でした。でも本当に残念なのは、細かいプレー(バントに限らず)を大事にしない選手たちです。
    大事だと認識していないのか、そもそも技術的に出来ないのか定かではありませんが・・・自ら墓穴を掘る事になる。
    昨日の気合のような展開になるとチーム全体で攻略していかないと勝ち目はないと思います。そのための細かいプレー。
    目に見えない記録に残らない細かいミスがあるのなら、記録に残らない細かい名プレー、流れを引き寄せる細かいプレーもあるはず。
    繫ぎや自己犠牲精神。91歳のご老人が仰られてました。「教えてもらってもその気がなかったらあかん、目的をもって初めて取り組める。」と大事だと思います。
    難しいのなら日ごろから反復練習して!いつあるか解れへんけど準備しといて。
    気持ちが切れた時が終焉なので、諦めず最後まで戦ってほしいです。
    「ぼさぁ~としてたらあかんで。」(笑)

    PS 今成のサードの守備凄いですね!何の根拠で来年中島の名前出てくんねやろ?

    • トラ好きおばちゃん より:

      「西武時代」の勝負強さと長打力と足が忘れられないんですよ。
      (個人的には好きな選手です)
      福留の中日時代の実績が頭にこびり付いてるのと一緒で(笑)

      • 生野の虎 より:

        返信ありがとうございます。私も西武時代は注目していました。個人的には関西、伊丹出身と言う事もあって好きな選手です。(笑)

  3. 阿太郎 より:

    ヤツらにマジック点灯しちゃうだろうがー!

  4. ガク より:

    サヨナラ勝ち➡先制点➡の流れに乗るはずだったのに・・・
    今日おは朝でも桧山が言ってましたが今の大和は守備は外せないが打撃の調子はよくないってことで2番今成、8番大和 もありかなと思います。
    以前同じことをやってあまり機能しなかったと思いますが今はその日その日に対応していかねばなりません。
    とにかく残り24試合「こんなゲーム」にしないためにも馬なりでなく首脳陣が強い意志と具体的な策をもって試合に臨んでもらいたいです。

  5. としとまき より:

    ここ一番で勝てるチーム巨人とあと一歩で負ける阪神。まだペナントは終わってないからあきらめたくないけど、なんとか踏みとどまってほしい。

  6. 大虎真弓 より:

     訳あって前半の試合が見れず1-3で負けてた所から見れました。
     見ていて思ったのが能見、岩田の共通点ですがキャッチャーを信用していない点です
     岩田は病気のせいなのか?ランナーを背負うと呼吸が荒くなりクイックを気にし
     キャッチャーの構えから外れます。
     能見は頭に血が上ってしまうのでしょうか?ムキになり同じ過ちを繰り返します。
     梅野がその過ちを修正しようとジェスチャーでしつこく示すのが気にいらないのか
     鶴岡に変えましたが結果は対して変わりません。
     野球というスポーツで唯一反対側を向くことが許されているのがキャッチャーなので
     第三者の目で見れる重要なポジションなのです。
     そのキャッチャーを無視して投げれば良い結果が出るはずがありません。
     当たり前の事ですがこの事を忘れて一人芝居を演じてしまっているのが
     現状のような気がします。
     仲間を信じて投げるピッチャーになってくれる事を希望します。

  7. こうさん より:

    今日も熱く検証するトラオさん。
    それだけ「語れるシーン」だったのだろう。
    昨日は久々に週ベ(タイガース大特集)を買った。
    優勝の可能性がある2人の言葉(藤浪と上本)を知りたかったから。
    藤浪は「強気に自己分析が出来ている」インタビュー。
    上本は「自分のポジションを取られたくない!という緊張感の中での戦い」を続けていて、反省もしながら、しっかり前を向いているインタビュー。
    もう1つ買った理由は「トラオさんの告知なしで、トラオさんの記名記事を読めれば…」というギャンブル。
    俺には高代コーチみたいに結果は出なかった。
    いろんな人が「優勝するには」を語っていたが、和田氏のヒントになる言葉はあるのかな。
    コマは揃ってるけど、がっちりとハマらないチームという印象は最後まで続くと思う。
    やはり1本にまとめる監督の力量の違いなのか。
    「ノムさんなら梅ちゃんを、どうやって育てるんだろう」と思ってしまった。
    自分の意見をココに書きたいから、極力、読み物は見ないようにしてるので、次に買うのは「タイガース優勝大特集」か、「タイガース大反省会特集」か。
    昨日の試合はねぇ…。「パ・リーグの投手の方がバントのセンスがある」ということで。
    語れない試合。
    甲子園で讀賣を3タテしても難しい状況になってきた。
    ガラガラのレフトスタンドを観ると懐かしくなるのは不謹慎かな。
    CSでの対応力の無さが表れていた試合だった。
    優勝してCSを上から眺められるか。
    和田氏と中西。選手への禅問答は続く…。
    勝とうタイガース!!

  8. 西田辺 より:

    いやぁ、昨日は山口がナイスピッチングでした。
    先発転向後、好成績を残しているのも頷ける内容。
    データは上がっているのでしょうが、どうしても「抑え投手山口」との
    イメージのギャップを、タイガースの打者が埋められない感じでした。
    力みのないフォームからの伸びのある速球。
    抑え時には見れなかったシュート・フォーシームを含め、器用に変化球を
    コントロールよく決めてきてました。
    新手の速球投手位のイメージで臨めばまだ活路もあったでしょうけど、
    5回以降は手も足も出ない状態。
    いやホント「今日を限りにして欲しい」のはこっちの方ですわ。
    実際このチーム、優勝争いしてるんですよね?
    スローガンに反して「熱」を感じないんですよ。
    相手投手の好投に会って、打てない試合があるのは仕方がない。
    チームでそれをどうにかしようとする「姿勢」が見えない。
    「積極的に打て!」だの「序盤に点を取られるな!」だの少年野球レベルの
    指示されても、ベクトルが同じ方向に向くわけがない。
    昨日の甲子園もかなり空席が目立ちました。
    ファンが見たいのは、そこにはないという事なんでしょうね。

  9. 虎の生まれ変わり より:

    お疲れさまです。
    1日遅れで週刊ベースボール買いました。帰宅して読むのが楽しみ!…でも本音は、今日勝ってプロ野球ニュース見るから読む時間な~い、となってほしいですが…
    苦手意識を払拭した(はず)とは言え、ここのところ好調な番長三浦vs岩崎、厳しいですかね~
    残り試合考えたら、不調な選手の調子が上がって来るのを待ってる余裕なんかないよ!(怒)と、首脳陣には言いたいです。

  10. とし虎 より:

    昨日は、現地観戦でした。
    ガラガラで広々御飯を広げて食べれたのが残念です。
    20時以降は¥1000で入れますよ!
    試合では、ファーストストライクをことごとく、見逃していた様に見えました。
    岩田の2度のバンドミスも球場の雰囲気を変えていたのは事実です。
    神戸は昼から空が明るくなって来ました。

  11. 星の輝き より:

    あの三塁側の空席を見ただけで、タイガースファンの本音というか期待度がわかりますね。
    一昨日の劇的勝利の翌日ですよ!もっとも一昨日も結構空いていたような気がしますけど・・。
    もう完全に優勝を諦めている。
    和田になってから、ずっと負け方が良くない。
    相手が良すぎるのか、やる気がないのか、なんかの呪縛に掛かったかのように手も足も出ない試合が多い。
    重ーい空気がベンチに漂って、ポップ上本(いい加減もっと楽に構えろ!)、大和は陰気くさく(好きな選手なんだけど、ヒーイン見ると変人なんかな?食いまくってもっと太れ!)、鳥谷は超淡泊(打席ではゴルゴ張りの無表情)、罠にはまるゴメス(出身地はドミニカじゃなく鬼が島だろ?)、マートンはイライラ(顔にたわし付いてるぞ!)、福留爺モード(昔の貯金で食ってる)、梅野の単細胞(振ればいいってもんじゃないぞ!)、なんか全体的に明るくない。
    グラティやり始めたのは、あの暗さを払拭するために、敏感な西岡らが考えたことだったんだろうと想像する。
    お寺で野球やるんじゃないんだから、興行なんだし、もっと溌剌として欲しい。
    負けたら舌出して、「ごめん、また頑張るからw」くらいのノー天気さが欲しい。(新井兄弟みたいな単細胞は困るけど)
    「自縄自縛」これが今の和田阪神を象徴する言葉だと思います。

  12. 南の虎 より:

     8月31日の試合。何回だったか忘れてしまいましたが、4点リードされ1死1塁から今成が内野ゴロ・ゲッツーでチェンジという場面がありました。その時の今成の走塁は、「併殺崩れを狙って全力疾走で1塁へ」というものではありませんでした…。そこでテレビを消したので、9回の「負けているタイガースの選手が笑っていた」というシーンは見ていません。
    同じ日の横浜VS巨人の試合。マシソンの足を直撃する打球を放ったグリエルは、全力疾走で、最後は、つんのめるような体勢で1塁に駆け込みセーフ。桑原のサヨナラヒットを呼び込みました。
     この場で首脳陣の采配やフロントの姿勢等々を批判しても、選手に対しては精一杯応援してきたつもりです。それだけに、ここ数試合、選手自身のプレーに“必死さ“が感じられないことが残念でなりません。
    選手の“戦う姿勢”についてまで首脳陣の責任にするのは正しくないと思います。なぜなら、彼らはプロです。優勝するために、全力で戦うタイガースの選手が見たい。もう一度、そういうタイガースを応援したい。

  13. hi64 より:

    僕も長く野球を観て、自分でもやってましたが、ライナーストップというのははじめて聞きました
    いやぁ、奥が深いですね
    そんな意識の高いサードコーチがいることはタイガースの誇りです

    ペナントレースも、もう最終盤
    選手の皆さん、今頑張らないと、また同じようなオフですよ
    今日は下馬評不利な岩崎対三浦
    周りの評価を覆して、この大事な時期に先発が回って来るほどになった岩崎投手
    訳知り顔の奴らの評価なんて吹き飛ばしたれ!

  14. ミツルハナガタ2000 より:

    キヨシさん、三上のさらなるレベルアップのためにも、昨夜はリベンジ登板させなきゃダメ!
    そうすれば、ウチが勝つ可能性もあったのにorz。

  15. トラ11 より:

    サードCの判断、走塁の話など野球の奥の深さを感じます。
    そのようなトラオさん、皆さんの熱い話の後だけに、「序盤にに取られるな!」という浅い助言だけなら私でもコーチできそうです。

    残り少ない試合、諦めたくない気持ちでいっぱいです。
    けれどタイガース恒例のような終盤に入っての下降線ゲーム。
    今日は勝って、カード勝ち越し、最後まで希望をもって応援したい。
    岩崎、バントの場面が来れば失敗するな!
    バックスピンのかかったストレートで打ち取れ!頑張れ!

  16. TJ風船 より:

    劇的サヨナラ、奥深い野球話の翌日の試合はお寒い内容と空いているスタンドの、何か消化試合を思わせる寂しい感じがしました。
    しかしながら相手方の山口君はムキになって投げていたリリーバー時代から大変身を遂げていたのですね。無双の出来ではなかったと思いますがね。重圧なんて感じる事はない。選手達がワクワクしてくれないとこっちもワクワクしないのよ。選手達と喜怒哀楽を共有したい。ガラガラのスタンドがそう言っているようです。オート野球、オン・ザ・レール各停「ゆたか」もポイント切り替え次第ではいいトコ行くんじゃないの?保線は抜かりなくたのんまっせ!
    オール阪神一枚岩じゃないと「目的地」に乗り入れ出来ないぞ!頑張れタイガース!

  17. 英くん より:

    横浜との試合を見ていないので横浜戦の濃い内容の試合に気軽にコメント投稿をする事を躊躇ってしまいました。
    トラオさんと皆さんのコメントを見せていただかせてもらいまして、タイガース愛を感じました。
    投手陣は結構頑張ってくれているので、これからは打撃陣が奮起して勝利を目指してもらいたい。

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