切れずに粘って明るく連勝

スポンサーリンク
定期投稿

岩貞は1回表、いきなり単打2本と山田の3ラン本塁打で失点。しかしその後は尻上がりの好投。阪神は4回ウラ、ヤクルト先発石川から福留、原口、ゴメス、新井が4連打して同点に。両投手とも7回まで粘り、継投勝負。8回表、藤川が2安打されながらも日米通算1000奪三振を記録して花束をもらうと、そのウラ二死から原口ヒット、つづくゴメスがセンター左に勝ち越し2ラン本塁打を放ち、逆転。最後はドリスで逃げ切った。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

対ヤクルト 14回戦 甲子園

ヤ | 3 0 0   0 0 0   0 0 0 | 3
神 | 0 0 0   3 0 0   0 2 x | 5

勝:藤川4勝5敗2S
S:ドリス3勝3敗8S
敗:ルーキ5勝4敗0S
HR:ゴメス ツーラン15号、山田スリーラン30号
ヤクルト:石川 – ルーキ
阪神:岩貞 – 藤川 – ドリス

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

球宴前のヤクルト戦以来の連勝。いきなり3安打3失点で立ち上がった時は、金本監督と同じように「ありゃ」となったが、よく切り替えた。出だしはつまずいて、気落ちしたとしても気を取り直して、「まだまだ」と元気を出して食らいついていく。そのうち相手も気負うから、最後の最後、チャンスを逃さずにものにする。これぞ金本の野球人生を濃縮したような野球だ。

ちょっとした「順番の違い」で結果が変わってくることがある。一つ思うのは金本監督が掲げた方針の言葉「厳しく、明るく」だ。まずは厳しいに耐える。でも明るさを忘れてはいけない。確かにそのとおり。
しかしこれほどまで若手にチャンスがまわるチーム構成になると、「明るく、厳しく」という順番が大事だ。試合で失敗するのが先にくる。でも試合でそれを厳しく受け止めすぎてもしかたがないのだ。できなかったことは、その日、次の日、厳しく反省して練習して克服を目指さなければいけないが、どんどん出場機会がある試合で力を発揮するには、精神的に萎縮して体を硬くするのがもっともいけない。まずは明るく、希望的な未来予測で実戦の場に立たなくてはいけない。

この日のベンチ、明るかったね。日曜勝って、ほっとした気持ちで月曜を過ごして、リラックスできていたのか。ウル虎の夏で、いつもより赤みがかった山吹色が明るいパワーを与えたのか。何か他に理由があったのか知らないが、力を出しやすいムードが感じられた。若いチームだし、やんちゃなくらいがいい。それを引き出すような「アニキ監督」の方が似合っている。

ということでまずは岩貞。ホームランでかえって良かったのかも知れないね。試合の中で回復プロセスをたどれたのは大きい。ブレークしかかる投手で、前半活躍し、疲れたり、研究されたりで後半失速するケースも多いが、もう一回盛り返せれば、ホンモノの力として定着していける。次こそフタケタ三振、数安打、ゼロの投球を取り戻せ!

原口がチャンス拡大の右翼線二塁打と、二死から出塁し決勝打を招くチャンスメイクでマルチ。頭の整理ができている打席では結果を出す。これまたホンモノの力として定着させていく時期に入っていると思わせる。

ゴメス久々の一発。いつ以来か覚えていないくらいだけど、打てて良かったね。一昨年の打点王で、老け込むトシでもなく、今季は体も絞って意欲的に臨み、春先は結果も出ていた。彼も打撃に波があり、「やってもらわな困る」となると悩んでしまうのだろう。軽やかに外してやる、10日間(出してしまえばすぐ済むものだ)二軍での見直し時間を与えるといったことをしてあげられれば、ここまで不振を極めないのだろうと思う。
ゴメスに限らず多かれ少なかれ、精神的な部分でパフォーマンスは左右される。そして「いい方法」は十人十色。心を明るくしていくこまやかさは、対話の中にもっともあるはず。これからは実力が発揮できるようになるんじゃないかな。

藤川球児、日米通算1000奪三振おめでとう!767回1/3での達成は、野茂の871回をしのいで、もっとも短いイニング数での達成だとか。本人は「三振以外で打ち取れない」というが、終盤のリリーフではもっとも大事な資質。この日もバレンティンへ裏をかきつつの全球まっすぐ、見事だった。
イチローから「日米合算なんて認めない」ってメール来るといいね(笑)。

と、活躍した選手たちも良かったけれど、やっぱりこの日印象に残っているのはベンチの様子。ことさら鳥谷をスタメンから外したことを騒ぎ立てりつもりはないが、関係ないようでいて関係ある。配慮は必要だが、コミュニケーションの断絶を招く遠慮は要らない。
良い結果に喜びを隠さない金本監督に、連打や、劇的な一発にはしゃぐ若手たち、声を出す福留、やわらかい表情の藤川……。苦しむだけ苦しんでたどりついた境地。しんどい顔していても幸せはやってこないと気づいたかのような空気。勝っても負けても続けてほしい。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    良い印象の無い「ウル虎企画」、しかも岩貞が初回に単打連打から、山田に「溜めて一発(最短距離のエコHR)」を浴びた時は、toraoさんの「ありゃ」同様、正直私も「今日もかぁ」と思いましたが、金本監督は逆転を信じてるような明るい表情でした。
    やはりチームは先日のゲームで転機を経ていたようです。

    影のヒーロー岩貞も尻上がりに調子を上げ、初回以外は危なげなく素晴らしい内容でした。出来れば勝ちをつけてあげたかった。

    打線は、フレッシュな1〜3番そして一発を秘める4〜7番、守りと小技の8番と、相手が嫌がるなかなか面白い並びになっていると思います。

    最近の勝ちパターンリリーフの安定具合からみて、同点になった時点で 個人的には勝利を確信しました。

    ゴメスはよく勝ち越しHRを打ってくれましたが、あれが彼本来の仕事であり、少なくとも週イチぐらいであの当たりを打って貰わないと困ります。
    ヒーインでは「入るか心配だった」と謙虚に言っていましたが、打った瞬間から本人も歩いており、打たれたルーキも打球を目で追う前に項垂れるほど完璧な一発でした。

    最後に日米通算1000奪三振達成の藤川投手、おめでとう御座います。
    割とショボい花束wでサラッと片付けられたけど、ほぼリリーフ登板のみでのこの記録は大変偉大な記録かと思います。
    昨夜もバレンティンから奪った三振には痺れました。

    本当に藤川や鳥谷が現役バリバリのうちに、もう一度美酒を味あわせてあげたいと思う、今日この頃です。

  2. こうさん  より:

    なんと言っても8回。ゴメスのエラー(ヒット?トンネル?)があっても失点しなかったのが大きい。今までなら必ずといっていいほど、あんなプレイが失点を生んでいた。ゴメスの中でも「助かった❗」という気持ちがあったと思う。ミスを取り返す打撃が出来なかったが昨日は違った。静かな闘志。「ワタシガキメマース❗」という想いがルーキを項垂れさせた。

    原口がヒットで出ていたのも大きい。ツーランとソロでは違いすぎる。ドリスもスイスイ。藤川が来季も戦力として計算できればマテオは来季はないかな。

    「若手」だがベンチでカメラに抜かれる彼等は風格がでてきたように感じる。打撃、守備で自信を与えてくれている福留に感謝。

    球児おめでとう❗

  3. yalkeys より:

    初回の3失点で「うわ~っ」と思いました。岩貞がよくぞ立て直したと褒め褒めします。比較的早く追いつけたことも良かったです。Xデー以後2連勝。いい流れですので、しばらくこのままで・・・。
    大和がもう少し打てれば、言うこと無しなんですがね~。犠飛はよく打ちました。今夜こそ、能見覚醒のピッチングを期待します。わがまま言わず相方は原口で!

  4. とらかっぱ より:

    岩貞は「ありゃ」からの立直り、見事でした。ASGで何か得たのか、中9日の休養が良かったのかは解りませんが、腕の振りが鋭くなりチェンジアップが良く効いてましたね。残念ながら勝は付かなかったけれど、岩貞の粘りが勝を呼び込んだのは間違いありません。後半の巻き返し&更なる伸び代で、ホンモノの力なる事を期待ですね。

    ベンチが明るくなったのはイイ事だけど、大和一人が元気無い様に映ります。代役でチャンスを得た筈なのになにか追い込まれた様な表情に見えます。甘い球をスクイズ失敗したり、狙い球を絞れず変な空振りしたりで、何かに追い込まれているかのような。鳥谷復活までの繋ぎと、自分で決めつけるのでなく、「俺の時代が来た!」くらいの気概で臨んでほしいものです。

    あと蛇足ですが、スワローズは雄平まで離脱でチーム状態最悪ですね。打つのは山田・バレのみ、後ろのピッチャーは信頼薄で、今カードは全部頂けそうな感じがします。ヨソの心配なんてする余裕は全然ないんだからガッツリ行っちゃいましょう!

  5. 西田辺 より:

    自分自身、何故だか分からない。
    別にヤクルトを侮っているわけでもない、むしろこの打線の怖さは重々承知。
    相手石川だって勝利数を150に伸ばそうとチーム全体で躍起になるだろうし
    相手のテリトリーに絡め取られれば危ないパターンの投手。
    でも、昨日1・2番連打からの山田の3ランを見ても「ふ~ん」としか思えなかった。
    「あ、この3点は返せるわ」「後は岩貞が粘れれば勝てる」
    こんな事が頭をよぎりました。
    つい何日か前だったら「あ~、もうアカン!」と思ってたはずなのに・・・。
    恐らくですが、チームの状態が確実に上がっている手応えを感じてるんだと思います。
    そう見ると、選手も何だか焦りの色が見えない。
    鳥谷のフルイニング記録が途絶えた事がチームに影響を与えているかどうかは
    私の与り知らない所。
    他の選手には何の関係もない事ですしね。
    単純に、チーム状態が上がった時期とこれが重なっただけかも知れない。
    昨日のゲーム、贅沢を言えば岩貞に勝ちをつけてあげたかった。
    最初は球を集めすぎたけど、放っているボールは春先に近い球威がありました。
    球児お見事!1000奪三振!
    やっぱりこの場所が一番輝ける場所なんでしょう。
    ゴメス、ナイス一撃!
    中々春先の調子に戻らないけど、これをきっかけに出来たらいいね。
    でも、もうちょっと守備を頑張ろう(笑)
    原口、ここの所スタメンマスクで勝ちがなかったから昨日の勝利は格別だったかも。
    バレンティンの打席で、要求のコースに最後までミットを構えないのも学習の成果。
    彼はチラ見でキャッチャーの位置をしょっちゅう確認してるからね。
    バッティングはもう何も言うことはないけれど、キャッチャーとしてのスキルを
    日に日に積み重ねているのが嬉しい。
    腰のケアを忘れずに正捕手目指せ!

  6. ホール&クサツ より:

    「理想的」ではありませんが、とてもよい勝ち方だったと思います~(^^)
    それに、よいヒット=打球になってましたね、原口も中谷も北条も鳥谷も、そしてゴメスも*\(^o^)/*
    福留先生は、相変わらずよい打球飛ばしてますが、みんなよい感じになってきているのが何かしら上昇機運を盛り上げてるようで、それがうれしい!
    今日もよい勝ち方できると「乗っていけるんちゃう?」と期待できるようになりそうなので、今日もしっかりやってね〜〜!!

  7. 虎友 より:

    トラオさんみなさんこんにちは。
    こんな勝ち方もできるんですね〜と率直に思います。

    「あら、よーいどんでいきなり3点!」
    これはまた逆戻りかと思いましたがよ〜く岩貞が粘ってくれました。

    勝ち試合の次の日に言うのも何ですが、今年は超変革!の初年度。第一歩はある意味「解体」の年です。鳥谷の記録が途絶えて本当の基礎工事がこれからです。
    まだ弓矢の弦のしなりはほんの少しです。来年は思いっきり弦をしならせて爆発してくれるでしょう。

    素人の私の考えですが、秋季キャンプは重いボールもしくは低反発のボールで打撃練習するのはどうでしょうか?

  8. 虎轍 より:

    試合開始直後の「ありゃ〜」からの2試合連続逆転勝ちは気持ち良かったです。

    こんな試合を毎試合見てたいですね(笑)

    もちろん完封勝ちも良いんですがね(笑)

    藤川球児日米通算1000奪三振おめでとう。

    767回1/3での到達は佐々木主浩の751回1/3に次ぐ2番目のスピード達成らしいです。

    日本球界だけで1000奪三振までは残り31奪三振ですが、そちらは871回で達成の野茂英雄より早く達成出来そうです。日本球界だけなら藤川球児は741回しか投げてないんで、最速記録達成をして欲しいですね。

タイトルとURLをコピーしました