マエケンに負けず

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100##[投手]安藤

 広島の新球場効果はもう終わってしまったのかなぁ。それともタイガース戦はいろいろムシャクシャ腹立つことが多いから不人気なのかなぁ。前2戦は雨まじりだから…と思っていたけれど、この日もひどいガラガラ。ノーヒッターマエケンの凱旋登板、チームもまずまずの滑り出しだというのに、この日もがらーんと空席が目立った。個人的な実感としては、景気というか、節約志向が表れているのではないかと思う。
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 安藤vsマエケンのマッチアップで、試合後半で追いついて、なんとか踏ん張ってのドロー。敵地での「上位対決」を、負けなしの2勝1分けで終えたのだから上出来。そらそうよ。でもあえていうと、快挙の次の試合だっただけに、逆に勝てそうな予感もあったし、事実マエケンより、安藤の方が味を出せていたので、なんとか勝って欲しかったとも思う。
 元々なぜかタイガース打線はマエケンを苦手にしてない…というか、マエケンの方がちょっとしたほころびを見せてしまうケースが多いので、和田監督もゆったり構えていたのかも知れない。下手にジタバタせずとも、じっくり勝負で負けないと踏んでいたのかも。だけど、やっぱり球界を代表する投手なんだから、もうちょっとなんとか1点をもぎ取るモードを見せて欲しかった。もちろん平野にバスターをさせたりと、まったく何もしなかったワケではないが、走者を動かして揺さぶっても良かったと思う。
 2回の1失点は残念だった。先頭打者、雰囲気のある4番に細心の注意を払っての四球、進塁打があって二死二塁から、フォークが高くなったところを堂林の初打点となる三遊間タイムリーで失点。しかしゴロは打たせてのコースヒット、間一髪のクロスプレーだったことを考えると、言い方はおかしいけど、「納得のいく失点」ではあった。金本の送球は勢いがあったが一塁側に少し逸れて、小宮山のタッチがちょっと甘かった(相手もベースに来るんだから一直線でベースに行けばね)。
 しかし後はよく粘った。3回ウラ二死満塁、この日5番に起用の会沢を三振に仕留めたのは外への直球141km/h。それまで真っ直ぐ系はインサイドをえぐるシュート系か、見せ球、誘い球として外の遠くに球速を抑えて置く球かのどちらかが中心。しかしここ最後の勝負球として渾身の直球を外に投げ込んだ。ここは小宮山の配球も見事だった。
 制球の良さと投球術で抑えていくのは見ていて楽しい。自信が戻って来たのか、テンポもずっとよくなった。6回1失点、安藤ナイスピッチング。
 同点の7回は筒井。先頭丸にヒット、送りバントなどで二死二塁となって代打廣瀬を敬遠し二死一二塁となったが東出を中飛。走者を出しても1イニング粘りきった。筒井もう1段レベルアップ。
 8回渡辺は完璧。9回榎田は本日大売り出し堂林に目の覚めるような左中間二塁打を許したが後続を断ち、10回藤川は3安打されて二死満塁まで攻め込まれたが、さすがに最後は会沢を空振り三振。ああ5番会沢のブレーキに助けられた試合だったんだね。
 7回は二死からマートンがセンター前クリーンヒット(この試合は両軍ピッチャー返しの打球が多かった。両投手ともフィールディングが良かった)。金本も右前への快打で続く(代走俊介)。二死一二塁となって和田監督ここで小宮山に代打桧山。初球、中途半端なスイング、止めたバットに当たったボールがフラフラと小さなフライになって、内外野の中間へ。ショート梵、半身で懸命に後退し、距離的には十分追いついていたのだがキャッチできず。追いついているのだから捕れそうなものだけど、体はあっち、首ひねって頭はこっち、足はダッシュ、視界はグラグラ揺れる…ギリギリのプレーになると難しい。全身の神経がパニックになるような超イヤらしい打球だったと思う。
 その後救援陣とともに0を並べた岡崎もグッジョブ。投手との信頼関係がない中で勝ち負けの重責を担うのはキツイと思うが、もうやるしかないからね。投手にいっぱい首を振られようが、とにかく食らいついて、よくコミュニケーションとって、このピンチを支えきって欲しい。まずは(少しだけ)自信がつくような試合になったと思う。最後の二死満塁を切り抜けたところで、3つくらいレベルアップだったね(笑)。
 さあ移動ゲームでドラゴンズ。能見vs山内壮馬。こっちにしたら勝たなきゃいけないプレッシャーのかかる試合。金本休ませるかな?若手ガンバレ、走りまくれの試合になるか。
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コメント

  1. 虎ジジィ より:

    安藤は安定していましたね!昔の速球派から技巧派へのモデルチェンジが成功し「新型安藤…」という感じ、もう完全に信用していい内容になっていると思います。
    失点シーンですが、逆に完全復調した金本の肩(コントロールが残念)に驚きました。もう必ずしも「レフトは穴」ではなくなっていると思います。
    「対カープの絶対エース」で負けなかった事は大きいけど、toraoさんもおっしゃるように和田采配の対好投手には「とにかく一点を」という姿勢が弱かった事には不満です。
    今日はウチの「絶対エース」、何か朝から穏やかな気持ちでいられる事が「予告先発」の利点かな!

  2. ガク より:

    昨日は岡崎にとって本当に実のある経験しましたね。正直9回は球児との息が合わないように思えましたがなんとか最後会沢を三振に仕留めてホッとしました。
    ま、マエケン登板含めて2勝1分けなら上出来です!
    しかし本当にマツダスタジアムは閑散としていましたね。天気も良くノーヒッターの凱旋登板なのに・・・

  3. 西田辺 より:

    しぶといタイガース。
    首位に立っているのに、何だかそんな気もしないし盛り上がりにも欠けますね。
    まぁ、そんな「静かなる独走」も悪くないじゃないですか。
    できればこのまま地味でも良いから、じっと静かに首位を独走して気が付いたら
    他球団が追いつけない高みにいると言うのもカッコいいかもね。
    まだまだこれからだし、あの球団もそろそろお目覚めのようですし、交流戦もあるし
    しばらく静かに、気付かれない様に身を潜めながらトップにいたいですね(笑)

  4. いとちゃん より:

    何がイヤって、さよなら負け程いやなものはないので10回裏はリモコン握りしめて、ひたすら「球児ガンバレ、球児ガンバレ」と祈りながら見ておりました。ホント選手それぞれが、自分の仕事をキッチリすれば負けないんですね、素晴らしいです。岡崎捕手、頭を丸めて気合いが伝わってきます。最後のガッツポーズにはグッとくるものがありました。狩野選手に雰囲気が似ていて、なおの事頑張ってほしいと思います。
    6連勝で波に乗る広島に負けなかったって、すごいですね、今日もガンバレ?!!

  5. ワンワンパラダイス より:

    ズムスタに遠征行ってきたんですが、本当にビックリする程観客が少なかったです。帰りのタクシーの運転手さんに話しを聞くと「広島市民はあきっぽい」とおっしゃってました。今強いからお客さんいっぱいかと思いました。って言ったら「週末もいっぱいにはならん」との事。本当に甲子園で試合が出来るタイガースは幸せですね。ズムスタいい球場だったから勿体ないです。

  6. 虎ねえ より:

    マエケンは、先日快挙を成し遂げたので、今回はお休みかも…と少し期待しておりました。去年はマエケンをかなりサポートした阪神ですが。
    安藤が負けなかったのでよかったです。
    勝率キープのために負けない野球は大事ですね。
    金本のまずいバックホーム、桧山のエラーみたいなヒット、球児の3被安打満塁、どれもちょっとの事で結果が逆になるギリギリの野球。紙一重だ。

  7. gogo-kazumin より:

    昨日は久しぶりに早く帰宅でき、6回位から観れたがテレビの中継が途中で終わりラジオでドキドキハラハラ・・・
    最近の実況は大げさでうるさいから緊迫したゲームは心臓に悪い;
    結果、負けないタイガースに勝てないカープ。 同じドローでも勝ちに等しいと思います。(もちろん逆転が最高に嬉しいけど)
    昨日のブラゼルはまだ引きずってるかのような打撃でしたが『さっ』と切り替えて甲子園での活躍を強く願います。
    ズムスタは4回くらい行きましたがペットボトルも持ち込み禁止で、球場内の食べ物や飲み物が少し高め設定。(ビール700円) しかも大したものがなく美味しくない; 
    と言いつつもタイガースファンはどこにでも湧いてくるのでもう少し暖かくなったら結構詰まるのかしら(#^.^#)

  8. トラ11 より:

    マエケンとの対決は安藤の方が上だと思いました。
    それだけに分け試合は惜しかったです。
    しかし、あの弱々しいダイエットをした姿を見たときはもう駄目だと思いましたが、今期あのような立派な体を作ってきてくれて、これはやってくれると確信しました。
    今後も活躍が楽しみです。
    ズムスタは空席が多かったようですが、今夜の甲子園は雨の中の試合になるのでしょうか?
    阪神園芸さん、ご苦労様です。

  9. 熊虎 より:

    200セーブも達成したし、他球団にも既にバレているみたいなので、もう遠慮せずに書いても良い頃合でしょう。藤川球児、明らかに調整不良です。
    ストレート・・・遅くなっています。イメージとボールの質量と筋力のバランスが崩れていそうです。
    フォーク・・・抜け球率が高くコントロール不良です。50%ちかくが「恐怖レベル」のストライクゾーンの半速球。
    スライダー・・・縦スラはストライクゾーンの中でしか変化しません。何より、投球フォームでバレてます。フォークと同じ球速・変化です。
    セットポジション・・・下半身の重心移動が早すぎて上半身の「カベ」やら「タメ」が足りません。これではボールになる変化球も見送られて手を出してくれません。
    全部駄目かと思うと、全てに問題ない登板もあって、単に2012年型の藤川球児スタイルがまだ完成してないんじゃないかと思いながら見ています。

  10. なかっち より:

    安藤ナイスピッチングでした!安藤は毎試合好投しても、7回位をメドに交代させてあげれば、シーズン通して活躍してくれそうですね(笑)(7回3失点くらいで!)
    何か今年は先発投手5人位が2桁以上勝ちそうな予感すんの俺だけ?