えこひいき待望

スポンサーリンク

 12月だって。やんなっちゃう。


野球シーズン開幕すれば、時は夢のように過ぎてしまうし、短い秋はあっという間、こうして年末に向けてワサワサしているともう来年。正月ぼけっとしている間にキャンプが始まって、ワクワクしているうちにオープン戦、年度末で野球シーズン…。ひょっとしたら野球を見なければこんな早回し人生ではないのではないか?そんなことはないな(笑)。
 「オマエは自分でもわかっていないかも知れないがが、すごい力を持っている。オレが必ず引き出してやるから懸命にやれ」優勝するチームには、そういう「えこひいき」する指導者と、される未完の大器がいるよなぁ…って話。
 例えば03年の優勝の時は、今岡がそんな感じだった。05年の久保田や藤川もそんな感じだった。それまでの使われ方や、実績から来る先入観を捨てて、その選手の能力を見出し、どうすればそれが生きるかを考える。それによって生じる「被害」に対して、指導者が責任を負う覚悟で立ち向かう。しかしそこに確かな先見の明があり、根拠があるのなら、その「えこひいき」は新たな化学反応としてチームに刺激をもたらし、好循環の源になる。
 あたりさわりのない選手起用は、安全運行の基本だ。しかし停滞感を感じるチームにおいては、刺激的な基軸を打ち出す指導者がいても良い。原石の輝きを見出して、責任を引き受ける覚悟で起用方法を進言するコーチに出て来て欲しい。

コメント

  1. 熊虎 より:

    野村・星野時代が終わったら、やっぱり元の「阪神の政治」で首脳陣が決まり、ほとんど外様コーチがいなくなってます。今のコーチ世代は阪神の長期低迷期の選手あがりなんだから、もっと育成・指導のスペシャリストを入れるべきでしょう。寧ろ「阪神組」のコーチの教育の意味で半分以上は外部招聘して欲しいくらいです。
    私の中では「情熱的な指導」は鬼平(の失敗)で終了し、「えこひいきで伸ばす」は信念なのか、性格なのか、技術指導をしている情報は一向に聞かないが投手陣に信任を得ている中西コーチぐらいかな。二軍に今年まで在籍していた星野コーチは名指導者の資質を感じさせる存在でしたね。
    「ワシが育てた」の星野SDや岩隈を育てた久保コーチも見る目と情熱を持つタイプでしょうけど立場というかあのポジションにいたら寧ろ仕事ができない邪魔な存在にすら感じます。

  2. いわほー より:

    今年の能見、筒井が開眼したのは星野二軍投手コーチの確かな指導があったからじゃないかとの思いが強くあります。故にオリ・岡田新監督に引っ張られてタイガースを去ったことが残念でなりません。

  3. ジジィ より:

    熱血片岡コーチに期待しています。
    鳥谷以降の野手が育っておらず、まさにチームは『停滞期』状態。片岡コーチの熱血指導で大和、上本、柴田、W野原、全員一軍に残れるぐらいの世代交代を見てみたい。

  4. 拉麺 より:

    えこひいきで伸ばすというか、そのくらいの信念を持って指導に当たってほしいですよね。
    今年の阪神はなにかこう、プランが不透明でしたよね。
    「JFK」「代打桧山」などのように、パターン化してしまった方がいいとも思います。
    もちろん、若手育成は必要ですがね。

  5. 西田辺 より:

    「えこひいき選手」には、指導者の見る目とチーム作りへの感性が問われますね。
    どんなチームを作りたいか、この選手をどうやって当て嵌めて機能させるか。
    欲を言えば、役割を明確にしてあげれば更に動きやすくなるのかも。
    さぁ、来期の阪神に贔屓に値する選手は現れるのか?
    また、それに選手がどう応えてくれるのか?
    虎の景気刺激策、楽しみに待つとしますか。

  6. G3 より:

    「えこひいき」の選手起用をするには、監督が相当の勇気と信念を持っていることが必要ですね。
    巨人の話をして申し訳ないですが、巨人に新戦力が多く出てきた裏には、原監督が相当の勇気を持って新戦力の選手を起用してきたことがあるはずです。
    去年、坂本を年間通して使ったのもそうですし、今年、鈴木を控えに回して松本を使ったのも相当な勇気が必要だったはずです。また、中井や田中といった本当にタマゴの選手を僅差の首位争いの中でもスタメンで使ったこともありました。今年のペナントは最終的には独走でしたけど、途中では2位にかなりゲーム差詰められてましたから、相当の勇気と信念がなければ出来ない起用です。
    また、原監督はWBCでも追加召集の栗原(準決勝で代打で3振)を決勝でスタメン起用しました。勝ったから良かったですが、負けてたら絶対叩かれたでしょう。正に勇気と信念があったからこその起用だと思います。
    ファンやマスコミは結果論で語ることが多いので、そのプロセスにおける現場の葛藤に気付きもしない人が多いです。巨人についても「戦力が豊富だから若手を使えた」とか簡単に言う人が結構いるようですが、正直、人生経験の足りないお子ちゃまの発言に聞こえます。
    思い切った選手起用という決断の裏には、監督の「勇気と信念=葛藤を乗り越える人間の意志」があるのだと思います。