雄星と金本のリーダー論

スポンサーリンク

 しっかり自分で考えて、強い意志のもと自らが起点となって行動する。するとその意志の力が、周囲をも変えていく。


注目の高卒ルーキー菊池雄星についての報道を読むたびに、その器の大きさに驚かされる。
 →雄星「トイレ掃除隊長」立候補!50歳までやる…西武(報知)
 →西武・菊池が入寮即トレ、早くもリーダー?(サンスポ)
 一般に「リーダー」という言葉は、「指揮命令系統の頂点に立つ者」とか「集団の和を築ける者」という意味に使われる。だからその任は、経験を積んだ年長者が相応しい、知らず知らずそんな固定観念を持っている。
 しかし真のリーダーとは、そういうものではない。自分と向き合うことを恐れず、強い意志を持ち、行動し続け、結果として周囲を変え、自分の意志に巻き込んでいく、そういう影響力を持つ者を言う。若くても、経験が乏しくても、その能力を持つ者はいるのだ。
 先の金本の発言の大意も、そこにあると思う。「自ら責任者たれ」「選手一人一人がリーダーたれ」。他の要因よりまずは自分自身。自分で考え、自分で行動し、自分で結果責任を負う。
 私が、氷山の一角として表れたとした感情の存在については解釈が分かれるかも知れないが、金本が言いたかったことの99%はそこにあったのだろうと思う。

コメント

  1. ジジィ より:

    元来、言葉ではなく背中でリーダーシップを見せる金本が、あえて言葉を発した事に、その重みを感じます。
    城島という『スーパーリーダー男』が加入した今季は、何かが変わるかも知れませんね。

  2. 西田辺 より:

    金本・矢野・下柳。
    各ポジションで、年齢的にも実績的にもタイガースを引っ張ってきた。
    本人がチームリーダーに押し上げられるのを望んだかどうかは別にして。
    皮肉にも周囲の選手たちも、何所かでそれに甘えてきた。
    自立心の欠如が、ここ2年を物語っている。
    でも、「そうじゃないんだ!何時までも俺達を頼るチームであっては明日はないんだ」
    と言いたかったのかも知れません。
    数少ない自覚を持った前選手会長赤星がチームを去った今、各人のより一層の「自立」を
    呼びかけたかったのかも。

  3. いわほー より:

    先の金本発言の大意はすでに「覚悟のすすめ」で語られていたこと。それらをもっと直截に言い換えただけのことだと思っています。そこで語られていたのは、チーム愛は個人の自覚と責任の上で成り立っていて、そのために自分が出来うる備えを尽くしておくことのすすめ。
    「選手の自覚=選手たちだけで優勝」と置き換えて読めば、違和感は消え去るんじゃないでしょうか。

  4. スーパーエリーバ より:

     自分の発言が、本意と違う解釈をされ、マスコミ不審に陥った事が有る金本選手が、「選手たちだけで」という誤解を招きかねない発言をした事が、私はどうしても引っ掛かります。そんなマスコミの怖さを熟知している金本選手が、敢えてこんな紛らわしい表現をしたのは、他の選手に自立を求めていると解釈されようが、首脳陣批判と解釈されようが、かまわない。という覚悟の上での発言の様に思えます。もちろん、本意は本人のみぞ知るですが。