均衡って何だろう

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 スポーツの楽しさの一つは、勝負の楽しさ。文字通り勝ったり負けたり、結果がわからないドキドキの均衡が楽しい。


特に実力が伯仲して、互いに切磋琢磨、ライバル心剥き出しで、アイツにだけは負けたくない!そんな闘志メラメラの勝負ほど見ていて楽しいものはない。
 よくよく考えて見ると、この闘志メラメラこそいちばん大事なことであって、マッチメークする興行主が一番に気を使って「均衡」させるべきものは、そういった闘志メラメラだったり、いっちょやったるで!であったり、よし、気合だ!であったり、そういうもんなんじゃないかと思う。そこらへんを総合すると「選手のモチベーション」という言葉になるのか。
 私の理想とするプロ野球の姿、その最重要点は「ホークスの70年」を読んで仮想体験したこと、つまり愛するチームにいついつまでもそこにあってもらうことだ。強い弱いはこの際どっちだって良い。少なくとも消えてなくなってしまうことを考えれば。これがすべてのプロ野球ファン共通の願いであり、これからプロ野球ファンになってくれる人に最低限保証していかなければいけないことだ。そのためにはどうしたら良いのか。それについての考えは別の機会に。
 今日言いたいのは、その次に大事にしたいこと。それは選手のモチベーションだってこと。選手がやるぜ!っていう気になって闘志メラメラで野球をやっていれば、いろんなことが後からついてくるだろう。面白い試合だったり、興行収入だったり、コンテンツ収入だったり…。
 逆に言えば、選手のモチベーションを低下させること、ああなんか気合入んねえなぁ…とか、こんなんやってても面白くねえなぁ…みたいに思うことは、諸悪の根元になる。基本的に私の理想のプロ野球から排除していこう。
 と、思った田沢問題である。
   (参考)
     ・スポーツビジネス from NY「紳士協定は法律違反?」
     ・毎日「社説:田沢投手 焦らず大きく育ってほしい」

コメント

  1. mif より:

    モチベーションて本当
    大切ですよね。
    タイガースがんばれ?(県外の隠れフャン)

  2. DAI より:

    近鉄と西武の戦いはずーっと面白かったですし、近鉄の選手達に闘志がなかったとは思えません。
    面白くても後から何もついてこないことがある。そういう話をするんじゃなかったんですかね?
    なんか、面白かったら後から何かついてくる、という言い方では、裏を返せば、後から何もついてこず消滅した近鉄は、闘志もなく、モチベーションが低かったと言われているようで、僕にとってはそれこそ「面白くありません」。モチベーション低下しまくりです。苦笑
    toraoさんが面白さに主眼を置いて話を進めたいのなら、面白さだけでは駄目だった、と思っている自分とは永遠にすれ違うと思います。僕が探しているのは面白さの向こう側にある、それを担保するべき球界の構造です。
    ということで、残念なご縁だったと思うことにします。

  3. 一虎ファン より:

    働きたいところで働く。
    労働意欲をかきたてる一要素ではあります。
    けれど、誰もが希望の職場につけるわけではありません。
    どんな状況下に置かれても、やる気を保ち続けることは、一流といわれる人に要求される能力のひとつだと思います。

  4. モチベーション。大事ですよねぇ。
    それがなくなったら、見てるほうにも伝わりますしね。
    何で戦力均衡策を導入するのかってのを考えた場合、試合の結果・選手のプレーだけでなく、リーグとして全体で盛り上がることが必要と考えるためですよね。
    つまりは、質の高い試合だけでなく、リーグの順位が激しく入れ替わって最後まで興味がわくとか。
    消化試合をなくすってよく言われてますがそれはつまりは、最後までドキドキしたリーグ順位変動がお客を盛り上げるということですよね。
    その中でも、選手のモチベーションってのは、リーグの順位に大きく関係してくるくらい、大事な要素になってくるわけで。
    試合やるのは選手ですしね。

  5. トラキチ より:

    遅ればせながら、ご出版おめでとうございます。
    発売を楽しみにしておりますです。
    自由主義社会なのだから、
    好きなチームに入る権利があるという考えも当然あると思いますが、
    プロスポーツにはある意味「共産主義」的な考えも必要だと思います。
    リーグが存続しなけりゃ、お話にならないですからねw
    ドラフトやFAの制度は早々に整備するべきだと思います。

  6. torao より:

    mifさん、ご訪問ありがとうございます。
    DAIさん、そういう話をします。つまり、当時近鉄や西武(ほか)の選手たちの心の片隅にあった、憤懣やるかたない思いを球界のシステムとして解決させなければいけないということです。「面白い」という言葉だけでなく、「満足感」「充足感」「やる気(徒労感をなくすっていう意味で)」を均衡させるシステムでなければ…という意味です。
    金額面で数倍、十数倍の開きがあるMLBが直接トップアマを引き抜いていく時代に、このリーグのために選手が心血を注いでくれるようにするには、どうあるべきか。この記事の真意はそこにあり、そのメモにすぎません。
    なんにせよ、「残念なご縁」なんていう言葉は軽々に使うもんじゃないですよ!
    一虎ファンさん、だからと言ってわざわざやる気を削ぐようなシステム(たとえば「飼い殺し」ができるシステム)は改善すべきだと私は思います。理想のプロ野球は、すぐに実現できないでしょうが、まず私なりに最終形を考えたいと思っています。
    THEスタぁ?さん、リーグのシステムや運営が、選手のモチベーションを低下させるような愚は排除すべきだと思うわけです。
    トラキチさん、ありがとうございます。
    「好きなチーム」というのが、誰かの意図によって生まれるような「構造」であれば、そこにメスを入れることも必要だと思います。