登録されたのは小宮山。
「矢野復帰近し」の前提が先行き不透明になって、狩野一本から方針変更か。他の捕手に出場機会を与えるのは当然必要だ。
◇6月20日(土)阪神?楽天3回戦(楽天2勝1敗、18時、甲子園、46893人)
楽 天 005 000 000?5
阪 神 000 002 000?2
【楽天】○永井(5勝3敗) 有銘 Sグウィン(2セーブ)
【阪神】●安藤(4勝5敗) 江草 筒井 渡辺 阿部
[本塁打] 草野4号(楽) 山崎武12号(楽)
先発安藤が3回二死走者なしから5点を奪われ、すっかり意気消沈。
4回ウラ同じように二死から作ったチャンス、一三塁で鳥谷の一打がレフトを越えて、できたらスタンドまで入っちゃえば良かったのだが、残念ながら突風は吹かず、ジャンピングキャッチでチェンジ。
6回ウラ新井金本で作った一死二三塁のチャンスで、追い込まれたブラゼルが粘り強く変化球を右前打して2点を返す。セーブがつく範囲の「形ばかりの接戦」に持ち込んだが、結局反撃はこれだけ。
しっかしまあ6連打。最近こういうシーンが多いね、うちはほとんどないけど。70%は凡退する人たちのはずなのに、それが6人も連続してヒット、まして2人は続けて二塁打で、さらに2人は続けて本塁打だ。野球は確率のスポーツだけれど、確率の裏側にはとっても人間くさいものがある。
これで8年ぶりの借金10。2002年星野監督就任シーズン以後目にしなかった「暗黒の証」ゲットだぜ!その記念すべき1敗を、前任者ノムさんのイーグルスに喫したのも感慨深い。などとしみじみしちょる場合じゃない。頼むで、ホンマに。
「先売り」の甲子園だから見えていない部分があるだろうが、この低迷でタイガース景気は相当なダメージを受けている。およそ15%から20%のタイガースファンは、「今年は野球をやってない」ということにしていると思われる。この数字には私なりの根拠がある。きっと潜在需要が高すぎの甲子園以外の観客動員は、その程度落ち込んでいるのではないか。
チームが低迷すると、ファンは変化を求める。成績をあげられない選手たちがダメに見えて仕方ない。今は力の差があっても、将来の可能性を感じさせる若手を使うことで、何か大きな変化が生まれるのではないかと期待し、それをしようとしない首脳陣に苛立つ。経営陣はとにかく勝たないと直近の客入り、売り上げに影響するから焦る。だから首脳陣はどうやったら勝てるか、それを短絡的に考えるようになる。若手と主力では明かな実力差があるから、ファンが言うような劇的な変化などムチャだと考える。それは「今年を諦めた」ことになってしまうと考える。何かのきっかけから主力が本来の力を発揮して欲しいと願う。
ここで「諦めないこと」と「認めないこと」を混同するなと言いたい。字も似てるし、実に混同しやすいのだけれどね。「勝ちを諦めないこと」はとっても大事だけれど、だからって「負けを認めない」では何の変化もない。「復調を諦めない」からといって、「不調を認めない」では進歩がない。
そんなに「諦めない」という言葉に囚われるくらいなら、いったん諦めちゃった方がずっとマシなのだ。まずは現状を認めて、受け入れて、対峙する覚悟を決めて、状況を正しく把握して、その上で問題点を全部洗い出す。そしてああ、これじゃ負けるワケだと納得し、その改善策を考え、着実に実行すること。
そうすれば、「それじゃ諦めたことになっちゃう」と思っていたことも、信念を持って断行できるようになる。負けている時にこそやるべきこと、不調時にこそやるべきことができるようになる。
諦めたってかまわないから、まずは認めなさい。そうすればまた「諦めてたまるか!」という気持ちが沸々とたぎってくるから。ちゃんと見てるからな、頑張れ。
コメント
toraoさんの学説?には敬服します。
「諦めない」ことと「認める」こととの相関関係を拝読すると、何処か禅問答を聞いているような雰囲気となります。
昨夜は、全く個人的なことですが身内の結婚式があり、帰宅後つけたテレビでは2-5で借金10になる寸前でした。エースが1イニング5失点で負け数が勝ち数を上回るようでは、チームの前途も暗いと「認める」しかありません。それでも「諦めない」気持はあります。何を「諦めない」のか?優勝といえば笑われそうですネ。せめてCM出場の権利ということにしておきます。
二死走者無しからの5失点は、やはり捕手のリードにも問題があると思います。狩野も出ずっぱりで少し疲れているのでは?!
それにしても、85年日本一から一転、87年には借金42にも達したチームを間近で見ていたはずの真弓監督が、また暗黒行きの扉を叩いてしまうのですかねぇ?
もちろん、我々もまだまだ諦めはしませんが…
toraoさんの学説に間違いはないと思います。
ここまでくると、新しい変化の風が必要ですし、それが求められているかと思います。安藤は今年の横浜戦でもツーアウト後に6点とられています。ビデオ・テープを見ているようでした。2軍で活躍している選手を使う時期にきています。諦めているわけではなく認めざるを得ないでしょう。
小宮山は悪くはないが、出場機会がなければ疑問符です。監督の現役時代のプレーはよかっただけに起用方法に?が多い気がするのは、私だけでしょうか。せめて、横浜には抜かれないように!
「諦めない」
最近、取材やインタビューなどでも、頻りに選手達が
口にしてますが、あのどうしようもなく薄い選手層で
地べた這い回っていた時代の選手でも決して戦う事を
諦めてはいなかった。
でもその弱さを認めるには野村監督の出現まで待たなければ
ならなかった。
確かにプロの競技者として、現実を認める事は辛いかも知れない。
けど、今のままでは上がり目はないし、進歩もない。
数日前のコメントにも書きましたが、この現状を認めない事は
甘えでしかありません。
4月の月間MVP受賞会見時での金本の懸念が現実化してしまいましたね。
今年のタイガースは、先発が誰もいなかった2年前よりは良いと思っていたのに残念です。
あの頃は確か、ジャンが中4日で5.6回位まで投げてくれて後はjfkで逃げ切るパターンでした。
今年は後ろが崩れるは、クリーンナップは掃除しないはで借金10・・・
ブラゼルいなかったらもっとヤバかった(汗)
後半は台湾の2人が出てきてくれると思うし、投手は心配要らないけど野手がね・・・やっぱりトレードで新しい風吹かせるべきでしょうか。
「エアポケット」と言うべきか・・・、最初の3点は「やられた」、次の山崎のHRは「やってしまった」その後の1点は「何で取られたか解んない」でした。安藤の調子はキレもスピードも上々に見えたし、打たれた球もそんなに悪くない。なのに相手のスイングにハマる感じで見事に持っていかれてました。結局楽天もあのイニングだけなんですよね。
エースの当番で序盤、調子が悪いわけでもなくベンチとしては代えるタイミングがあったとしても最後のタイムリーの一つ前か辛抱して次の安藤の打席に代打か、しかないんですよね。それに「エースの取り扱い」としては「正解」だったと思うので余計に勝ち目がない試合でした。
安藤ー狩野のバッテリーに対して野村楽天の試合前からの対策とその徹底が勝ったということでしょうが、調子のいいエースが投げて主軸が点を取っても接戦にもならない負け試合。「不思議の負け」もあるんじゃないか?とも思いました。