◇６月３０日（火）中日?阪神６回戦（中日４勝２敗、１８時、ナゴヤドーム、２７５０５人）
阪 神 １３０ ０００ ０００?４
中 日 ０００ １０４ ００×?５
【阪神】●下柳（５勝５敗） 渡辺 江草 アッチソン
【中日】山井 高橋 ネルソン ○パヤノ（１勝０敗） 浅尾 Ｓ岩瀬（20セーブ）
[本塁打] 藤井８号（中）
明暗クッキリ。序盤見事な速攻で先発山井をＫＯして４点を先制、しかしドラゴンズの「負け試合継投」にピシャリと抑え込まれる間に、下柳がじりじりと攻め立てられ、ドカンと満塁ＨＲで大逆転。立場替わってもションボリしたまま試合終了。好調ドラゴンズは７連勝、３番手パヤノは１７試合の登板で来日初勝利。
下柳、なんとか粘って４回、５回とピンチをしのいでいたが、いかんせん狙った所よりもボールが高く高く。やられた６回など、打って下さいボールの連発だった。
さらに走者を出しては警戒しすぎて好守の間合いが悪くなる「タイガースリズム」は健在、しかも４盗塁を許す。
序盤こそ、ここで欲しいタイムリーが、金本、赤星、新井から飛び出す。赤星の足も絡めたし、鳥谷からのチャンスメークもあったし、申し分なかった。ただし鳥谷の慎重すぎる（っていうか判断悪いっていうか…）走塁２つは気になった。でもその慎重さを赤星が生かしてくれたからね。
１点のビハインドになってからも「当然たった１点だから」とばかりに勝っている時にも出てくる渡辺、江草、アッチソンで必死に勝機をうかがったタイガースに対して、１回2/3で先発山井を見切り、きっちり負け試合継投で試合を立て直したドラゴンズ。なんといっても私のタメ息はここにある。前のカープ戦でも僅差の逆転勝ちを続けていたが、試合展開に応じて出てくるリリーフ投手が力を発揮できている強み。みんながみんな凄い投手ってわけじゃない。だけど、ここはあいつのアレが生きるな、という落合監督の計算と期待に応えているということだろう。ビハインドの状態なら無責任にひょいひょい投げられる性格だとか、あの打者の弱点をつける球を持っているとか…。
ただそれにはちゃんとした準備というものがある。キャンプなどでしっかり構想を立てているのは当然のこと、一二軍の入れ替えと、トライ＆エラーの繰り返しによる選別、チャンスをどんどん与えて気持ちと実力を底上げしていく、とにかくやることをやっている。
ドラゴンズが今季二軍から引き上げた投手はのべ１７人。タイガースは１１人（あ、なんでジェフの後、誰も埋めないの？わからん）。中にはシーズン始めのローテ投手登録や、日程空きによるローテ投手のリフレッシュも含まれる。特にタイガースの場合は、先発ローテのとっかえひっかえが多いので「底上げ感」はイマイチ。太陽、筒井、ジェン、金村大、小嶋、西村と引き上げてはいても、戦力化の努力を尽くしているとは言えない。
一軍で登板した投手の数は、ドラゴンズが２２人。うち５人は３試合以下しか登板していないが、他（１７人）は少なくとも４試合以上投げている。タイガースの一軍登板投手は１９人。しかしそのうちの７人は３試合以下の登板しかない。４試合以上投げているのはわずかに１２人だけ。
タイガースの現状についての最大の不満点がそこであり、エースと４番が抜け、総支払い年俸をガクっと減らしながらも上昇気流にあるドラゴンズを羨望するのもそこである。実に象徴的な試合だった。
コメント
ブランコ、ウッズが８歳若返ってパワーアップ、年俸は二十分の一？２Ａでも探せばいるし短期で育成できるんだね。
パヤノ、ネルソンも超格安でよく働くね?・・・
1、2回の速攻、3回までのシモのパーフェクトピッチングを見て序盤で『楽勝』をイメージしてしまいました。
落合監督と真弓監督、同い年ながら「監督業の経験の差」は歴然と…
『落合の罠』にことごとくハメられてしまっている感じがします。（汗）
「負けに不思議の負けなし」は、小生の個人的には余り好きではない野村監督の名言です。昨日の下柳の引っ張りはまさにそれ。5回のピンチを脱した時点で当然考えるべきではなかったか。3回以降は1安打、4盗塁されてはどうしょうもありません。こんなゲームのあとは、真弓監督や木戸ヘッド、和田バッティングコーチ、久保ピッチングコーチ、吉田バッテリーコーチは、どういう叱責をしているのでしょうか。或は何も言わずに選手の自覚をじっと待っているのでしょうか。
ナゴドに拘らず、対ドラゴンズ戦はこんな展開をよく見る。
序盤から珍しいご馳走を頂いて、満腹になった訳でもなかろうに。
昨日の下柳は、投球内容も今一つでしたがランナーを異様に気にしてましたね。
自らの集中力を削ぐかの様な牽制球多発。
それが逆に、ドラ走者を走りやすい状況にしてしまっていた。
昨日の４被盗塁はバッテリーの責任。
>戦力化の努力を尽くしているとは言えない
これはもう、岡田時代から続いている課題。
下で待機する選手自信も、自分に必要なスキルやレベルを推し量る事が困難な状態にあると思う。
単に上に呼ばれました、チョット投げました、首脳陣の評価が得られませんでした、下に落ちました、では
何時まで経っても戦力にはなりません。
井川の様な、唯我独尊・マイペースタイプじゃないと、この中では台頭できないのかも知れない。
上が何か言って来ても、自分だけを信じて聞き流す位じゃないとウチでは上がって行けなさそうです。
昨日は、明らかにベンチの失敗。いろんな意味での学習能力不足。いまになると、前監督は、日本語が外国人より下手だけど、指揮官としての能力が認められる。下柳の能力を正確に把握して、非常にうまく使っていたことがわかった。先発を引っ張るって方針を決めることはいいけど、うまくいかなければ、次善の策を考えないと。いまは、シーズン前のオーブン戦とは違いますよ。
西田辺さんの意見に同意！
Gの坂本やロッテの西岡など若いうちから出てくる子達はちょい悪が多い。
阪神にはお局さまが多いから、賢いちょい悪求みます。
仰るとおり、真弓監督は１軍メンバーしか眼中になく、他球団と比べ２軍との入れ替えをほとんどしてません。
ただでさえ大ベテランの金本下柳ジェフに加え赤星や新井ももうベテランの域＝レギュラー陣の高齢化が既にやばい状態だというのに、次代のレギュラー候補に経験積ませ育てる気配全くなしっていうのは、はっきり言って首脳陣の怠慢だと思います。
実際監督は鳴尾浜にたった１度しか行っておらず、おまけにそれも若手を１軍に呼ぶ為のチェックというより単に調整出場の藤本林見るためだったという・・・この監督の下では若手は何を目標にしていいか分からないのでは。１軍が明らかに低迷してる中ファームでちゃんと結果残してるのにそれでも上に上げてもらえないんだから。その内不調になったり練習しすぎで故障するのがオチ。
当然、若手に変えたからといって勝ち出すなんて甘い事思ってません。
でも、この３ヶ月２０代のレギュラーは狩野鳥谷のみであとは時々桜井が出るだけ、つまりほぼ３０オーバーばかりで戦ってきて５位という惨状なんだから、いい加減次代の若い力を戦力にする「努力」をしていかないと、来年なんて更に輪をかてた高齢チームになる。素人でも簡単に予想付く事に対して、なぜ何の対策（努力）もしないのか、疑問で仕方ありません。
落合監督絶妙の危機察知能力と投手交代の特長を生かせないシーンが「信頼して投げさせるしかない」先発と押さえの岩瀬。
「不動のストッパー」岩瀬を登板させた9回は落合vs真弓の采配対決面白かったですよ。岩瀬の右打者への攻めはバットの届かないアウトコース（ボール球）ただし低めはコースは入って高さがボールのことがある。インコースは所謂クロスファイアー。やや高めを狙ってストライクにする決め球。でも、この回に打順の来る桜井・狩野はインコースを体開いて引っ張れるタイプ。代打で残っていた高橋はまさにそのバッティングスタイルの真打ち。この3人だけが岩瀬が「攻め手を持っていないタイプ」なんですよね。桜井が出塁できなければ高橋をどのタイミングで出すか？ 桜井が出塁した！ 鳥谷は何の色気も持たず即犠打の指令。狩野は（高橋が残っているので）敢えてアウトコースを進塁の可能性の高いライト打ち。
目論見がピタリと当たり、役者が揃って岩瀬もＨＲボールを投げ込んだけど・・・高橋は（たぶん）２球仕留め損なって敗戦。結果負けたけどあそこは見ごたえありましたよ。狩野は「決めてこい！」で引っ張らせてみたら更に面白かったかも・・・。
初めて失礼します。昨日のゲームのように阪神ファンとして口惜しい負け方が目立ち過ぎますね。
真弓監督は評論家時代には人柄が優しく、選手に暖かい目を向け、その評論に好感を持っていました。
タイガース監督としては、その辺りが邪魔になっているように思います。
勝つ為の方法は数あると思いますが勝負だから「勝つためにもっと非情に！」プロは勝たないと意味が無い。
もっと勝に徹してがんばれ真弓！
昨日は最近の中では納得の負けでした（ホントはそんなの無いんですけど）
ホームランにされたのはダメですけど、たまたまの結果が最悪になったと見てます。
５回の無失点に抑えた場面なんかは評価しますよ、その分だけ継投難しかったでしょうし。