粘りと思い切り

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祝Fコユキ選手2000本安打。


腕っ節の筋肉は多少衰えたかも知れないけど、その代わりに身につけた巧さでチームを引っ張っている。
東京ドームで達成できて良かったよね。もちろんこれからのFの選手たちは、「札幌ドームで達成して良かった」と言われるような記録を作って行って欲しい。
タイガースは9連敗4連勝3連敗。+1/BG18。6位から巻き上げて4位に貢ぐ。どうやっても5位にしかなれないやんか!(笑)
つらいペナントレース雑感
・むちゃくちゃムシャクシャするが、久しぶりに明るい顔をしているカープファンやベイファンの顔を見ていると、ああオレさえ我慢すれば良いんだ、オレならしばらく幸福感を味わったし…と思ってしまう。彼らよりよっぽど長きに渡り苦悩していたことを忘れている。
・負けてる時にやるマーチは、沢田研二の「六番目の憂鬱」のイントロに似ている。ヒッティングマーチ管理委員会のサイトにも出ていないが、なんなのだろうあれは。
・あのマーチは、相手を不安に追い込もうという狙いの不気味な旋律なのだろうが、こっちが不安に追い込まれている。
・しかしヒッティングマーチ管理委員会に出ているビハインドテーマもさらにヒドイ。聞いた記憶がないけど。
で、試合の方は、ちょっとは良い所もあったと思うよ。ボーグルソンは自分なりの投球をしている。そりゃもっとすごいものを求めたくもなる気持ちもわかるが、十分投げたと思う。
金本がタイムリーとソロHRで火を点けるかと思ったが、前日びしょぬれになった導火線はそう簡単じゃなかったね。
それでも最後の反撃は見所があった。永川が8回表二死鳥谷のところから出て来る。ブラウン監督としては、鳥谷に「事故の一発」を食らわぬよう、直球とフォークで確実に三振を取る狙いだったのだろう。私も膝元のフォークを振り、直球に振り遅れる鳥谷の姿を容易に想像できた。ところが鳥谷が良く粘った。低めのフォークを見極め、直球に食らいつく。グイグイ押し込まれながらファールファールで、ついに11球目の直球が高く外れて四球。先日藤川がG矢野に粘られて9回に逆転を許したが、同じようにこういう姿勢が大事なんだよな。この回はさらに関本が右前ヒットでチャンスを拡大したが、シーツに積極性なく三振で終了。永川はクイックになっていないので、鳥谷には走ってもらいたかった。
鳥谷の粘りが生きるはずの9回ウラ、金本も外の直球に食らいついたがレフトへ低いフライ。永川も苦しい所でよく低めに揃えて来たと思う。金本は雰囲気があったから、少しでも浮いていれば持って行っだろう。
一死から林が右前ヒット。代走赤松が初球を二盗、悠々セーフ。1点ビハインド一死二塁で今岡。しかし右への大きなフライ、赤松は三塁へ。これも悪くはない。もちろん欲しいのはヒット。でも倒れても走者が進める右への打球が望ましい。
二死三塁。フィールド上の全員にプレッシャーがかかる中、最後は途中出場の矢野が三振で終了。ナイスゲームだったろうねぇ、カープファンにとっては…。
良い反撃だったとは思う。ただ最後の今岡、矢野の両ベテランが、両ベテランらしい打席に終わってしまったのが残念なんだよなぁ。どちらも配球を読んで、絞って打っていくタイプなのだが、もうここは一発勝負、打つか打たないかの場面。永川の場合、フォークかまっすぐか決めて打ちに行って欲しかった。もしこの場面、どうしても経験のない若い打者を打席に送ることになったら、そうあの狩野の初安打の場面だったら、誰もがこう思う。「初球まっすぐを思いっきり叩け」。チャンスでの打撃ってそんなもんだ。「チャンスメークは粘り強く、得点圏では思い切り」。どうもこれが逆になっちゃっているように感じた。

コメント

  1. 良虎 より:

    くらーい雰囲気の中、明るいニュースを一つ。
    本日付デイリー紙面によりますと、今日18日の横浜戦から桜井広大が一軍昇格予定とのこと。
    ・・・コウダイキターー!!
    やっと!やっとだ!!
    すみませんこのニュースを読んだとたん、僕の中では連敗なんぞどこかに飛んでしまいました。
    狩野・リンにつづけコーダイ!
    ただ、あくまで予定ですけど(笑)

  2. 酔虎伝 より:

    なんか、今年は、テンション上がりませんわ。
    どうにでもなれ、という感じ。
    交流戦で、何とかなるか?
    鳥谷が、強く振る、と言っていたが、
    小生は、良くないと思っていた。
    不安が、現実になった感じ。
    みんな、去年の後半を思い出せ、
    と言いたい。

  3. 3児の母 より:

     桜井広大が1軍昇格予定・・・>良虎さん
    嬉しい情報を有難うございます。
    もう、ソノコトを考えるだけで暫くの間は幸せな時間が過ごせそうです(笑)。
    ・・・・っあ、しまった!今日、仕事午後出勤だった(泣)。
    待っててネ、広大くん。母さん、猛ダッシュで帰ってくるからね(笑)。

  4. 西田辺 より:

    「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」
    聞くところによると、詩劇「ペールギュント」のうち
    第1組曲の中の「山の魔王の宮殿にて」と言う曲だそうです。
    そりゃ、魔王じゃねぇ・・・。
    猛虎打線の中の人の頭には、ネガティブシンキングと
    疑心暗鬼でグチャグチャになってるんでしょうね。
    己に、自チームに良いイメージが持てない。
    普通は、一人二人そんな奴が居ても、周りに煽られて
    アゲアゲになっていくんだけど、いまや全員サゲサゲ(笑)
    後、ここ数年勝ち味に遅い癖が最悪の方向に行っている
    感じがします。
    広島が良いヒントくれたんだから、チョットは参考に
    すればいいのに。

  5. いわほー より:

    タイガースが苦境に立つほどに、想像力と妄想力の値があがってくるのは何故?
    これこそ究極の「能トレ」かも。
    どうも近頃、暗黒時代のときに比べて思考能力が衰えていることを実感してたんですが、そうか、タイガースが負けなくなったからなんですね。

  6. 一虎ファン より:

    >6位から巻き上げて4位に貢ぐ。どうやっても5位にしかなれないやんか!(笑)
    「ヤクルトで栄養つけて鯉のエサ」
    文言は正確ではありませんが、MBSラジオで、こんな意味合いの川柳が紹介されていました。
    虎が鯉に食われてどないするっちゅうねん!
    負けがこんでいるときの一勝は、優勝を争っているときの一勝に勝るとも劣らないくらいうれしいです。
    今の阪神は、ファンにそういう喜びを味わわせることをもくろんでいるのでせうか。
    早く、また、勝ち慣れの気分を味わいた?い!

  7. zero-52 より:

    現実逃避とかじゃなく。
    暗黒時代(自分では暗黒って思ってないけど)を忌み嫌うわけでもなく。
    ゆうべは、ようつべで懐かしい映像を見てました。
    暗黒時代(同上)が、一番楽しかったかも知れません。
    君やその他の愛すべき阪神不安に出会ったのもその頃やったね。
    1勝に飢え、1勝を10勝のように喜ぶ。
    そんな頃の映像を見てると、涙が出そうになりました。
    ま、負けもすりゃあ勝ちもするって。
    人間がやっとんのや、バラつきもあるって。
    見所のない勝ち試合より、突っ込み処満載の負け試合のほうがおもろいやんか。

  8. なな より:

    あの「逆に打者が追い込まれるマーチ」は、勝ってても負けててもやってないですか?
    しかも、ビジターの時の広島戦と横浜戦でしかやってない気がします。これまで負けてる
    この2球団の時に…。
    甲子園では聞かないですよね?つーか、あんなのもうやめれば良いのに。

  9. torao より:

    to 良虎さま
    来ましたね桜井。かなり楽しみです。
    to 酔虎伝さま
    なんか、心穏やかになって来てしまいました(笑)。
    to 3児の母さま
    良いタイミングかも知れませんよ、桜井は。
    to 西田辺さま
    >…第1組曲の中の「山の魔王の宮殿にて」と言う曲だそうです
    ああ、そうなんですか。こりゃ勉強になりました。
    やっぱりこういう時は若手に限りますね。だって失敗しても「良いんだ良いんだ、良い経験になるだろう、次頑張れ」って言えるから(笑)。それだけで思い切りいけそうに思いますもん。
    to いわほーさま
    >…どうも近頃、暗黒時代のときに比べて思考能力が衰えていることを実感して…
    私もそうなんですよ。でもたぶんそれは虎の強さとは関係なくて、トシなんじゃないかと…(笑)。
    to 一虎ファンさま
    ああなるほど、これは「戒め」ですね。いつでも強いと思うな。いつでも勝てると思うな。ホント、そうですよ(笑)。
    to zero-52さま
    そうそう、そうなんだよな。ついつい忘れてしまう。タイガースファンの味わい、ベイスターズファンの味わい、カープファンの味わい、ファイターズファンの味わい、マリーンズファンの味わい、ホークスファンの味わい、バファローズファンの味わい…みんなみんな暗黒時代を泣き笑いしながら愛情を強くしてきたんだからね。いつでもチームとともにあることが大事なんだよな。
    to ななさま
    そうですか?負けてる時だけだと思っていました。