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「助っ人の国内移籍に制限を…燕が12球団代表者会議で提案へ」


遅いがようやく変わっていくのかな。この問題が放置されていたのは、お金で奪っていく側(タイガースもこっちかな)の方に「声の大きいヤツ」が多かったということと、皆の心のどこかに「強くあるべきチームが強くないと」のようなおかしな同意事項があったからじゃないかな。そういう古い体質が変わっていくこともあわせて歓迎したい。
昨日の「スポーツ」という記事について、DAIさんからもらったコメントをヒントに発展させることにする。スポーツには、トップレベルを目指す「競技スポーツ」と、それとはまったく性質の違う「楽しむスポーツ」とがあるのだから、どちらをも認め合って、どちらをも満足させることを考えるべきという主旨、まったくその通りで、ちょっと感情を込めた一文についての指摘も反省すべきものだったと思う。
あらためて仕切直して再整理する。昨日の主眼点は、「日本のスポーツは、競技一辺倒で問題」だったが、「範囲を拡げ境界線を薄くする」ということをメインテーマにしてみる。
(1)種目の違い
今日のニュースに、行政やNPB他が助成する「キャッチボールのできる公園づくりモデル事業」の助成対象団体が決まったというのがあった。そこに例として上げられたのがJリーグで有名な「湘南ベルマーレスポーツクラブ」だ。Jリーグの理念である、種目を越えて、地域のスポーツ促進に貢献するという姿勢がよく表れていると思う。これからはスポーツの提供者、指導者が広い範囲でスポーツに取り組み、その種目ごとの境界線を薄くすることが大切。それによりスポーツにまつわる「イヤなこと」がずいぶんとなくなると思う。
さらに身体運動だけに限らず、頭脳運動(囲碁、将棋など含めて)にもウイングを拡げると良いね。競技によっては作戦を考えることや、トレーニング方法、練習方法を考えることが重要なものがあるかもしれない。競技者としてだけじゃなくて、そう言う面でチームに貢献するというのも楽しいと思う。
(2)競技力レベル、または「厳しさ←→楽しさ」レベルの違い
あくまでも上を目指す「競技スポーツ」は、とことんそれを突き詰める。最先端の技術、研究を駆使し、究極を目指す。
その対極に、初心者を招き入れるプログラムがあり、その競技能力に応じて階層を分ける。そしてその境界線を薄くし、試しながら自在に移動できるようにすることで、より快適なスポーツとのつきあいができる。
ちょうど具体例があったりして(笑)。
実は昨日、綱島ボブルヘッズ(私が所属するスローピッチソフトボールのチーム)の忘年会があって、来季の構想について話があったのだ。で、来季は「競技スポーツ」の先端から、「レジャースポーツ」の末端まで活動の場を拡げ、同時に境界線をぼやかしていくような活動を目指すという話を聞いたところ。具体的には、日本で行われているスローピッチの最高峰リーグ(やっているのは日本人じゃなかったりする)に参戦し、競技スポーツとしての第一人者の実力を目指す。一方では、初めてやってみる人が気楽に来られるような活動も活発化させる。で、その間にいくつかの洗練されたリーグを組織するというもの。
例えば私なんかは、最高峰リーグは少々荷が重いのだが、いくつかのポジションでならチームに貢献できる可能性がある(ということを監督から言われて、今ちょっとホコホコw)。また、初心者を対象とするイベントでは、優しくて楽しいおっちゃんとして競技普及に努める。でも、そのどっちかだけではしんどいし、自分のレベルにあったところでプレーをするのが一番楽しめるので、それはあちこちでプレーをしながら見定める。そんな感じになりそうだ。
そんなわけで、ボブルヘッズは、新しい草野球(軟式のないアメリカでは、スローピッチこそが草野球だ)のクラブチームとして、面白い活動をしていくことになりそうなのだ。
具体例が長くなってしまった(笑)。こういう面白い局面にいられる幸運をうれしく思う。だから、同じようなことが、日本のスポーツのいたるところに起きていくといいなと強く思う。
結局、結論は同じ。やっぱり、もっともっとスポーツに求めて良いね!(笑)

コメント

  1. grayghost より:

    ちょっとご無沙汰しておりました。
    メリークリスマスです。
    >助っ人の国内移籍に制限
    大賛成!
    今のままでは、年棒高騰の要因になるし、
    選手を探す眼力をお金で買ったたら、
    若手も育たないから、ますますお金がかかってくるように思います。
    >、「レジャースポーツ」の末端まで活動の場を拡げ
    いいですね?
    サッカーにフットサル、バスケに3on3がありますが、
    野球の場合、ソフトボールでは、まだまだ敷居が高いような気がするんですよね。
    個人的には、スローピッチよりもっと手軽なものが出来ればいいなぁ。
    三角ベース級のものがいい。(笑)
    そう考えだすと、F1にはカート、ゴルフにはパターゴルフがあるし、
    レジャースポーツの末端まで活動って、すごく大事ですよ。
    人数と道具の簡易化が重要だと思うな。
    あっ、もちろん、スローピッチも三角ベースもNPB2で管轄してもらえるんですよね?(笑)

  2. 西田辺 より:

    外国人選手問題。
    3年間は国内移籍禁止事項だけど、1年目で球団から
    見切られた選手はどうなるんでしょう。
    そんな選手でも国内他球団に行かれて活躍されるのは
    タマランと言う意味合いも有るならあまりに狭量
    じゃないのか?
    逆にどんなにダメ外人でも3年間は取った球団で
    契約を保障しないとね、って話しにならないですかね?
    誰でも、日本をクビになった選手が他国ですぐ
    雇われる保証はないですからね。
    確かに外国人選手の年俸は各球団悩みの種だと
    思いますが、もっと色んな方面(外国人枠含む)
    から考えた方が良いと思いますけどね。

  3. 全般的に「危ないから」「交通量が増えたから」と言う理由でボール遊び自体減ってますね。
    うちらの子どもの頃の路地裏(大阪市内)は車が通るのは一日数回、何て日がざらでしたし。
    ボール遊びでよくやったのが、マンホールとマンホールの間を使った「ろっくん」と言う遊び。
    http://www.max.hi-ho.ne.jp/onishiya/OSAKA/tomare.html
    こちらの中ほどに詳しく書いてますが、キャッチボールとベースランニングとドッジボールをあわせたようなルール。
    ゴムボールを使ってキャッチボールしながら、走る子にぶつけるんです。
    これ、大人がやっても絶対エキサイティングですよ(^^)
    今度暇が出来たらウチで図解つきで説明してみますね。(あ、こんな事宣言しちゃって大丈夫か?)

  4. HiRO@zetton05 より:

    ここ2年ほど、仕事でお隣韓国にいく機会が多いのですが、日本より、ネットワークゲームが盛んで、かつ2,000万ほど稼ぐプロゲーマーがいたりして、その対戦の様子がTV中継されたりしています。
    面白いのは、彼らとの会話のなかで「好きなスポーツ」といったときに、そうしたゲームを愉しむこと(プレーも観戦も)も含んでるんですね。
    その意味では前のエントリーのスポーツの定義に近いなぁ、と感じました。
    日本では明治以来、体育≒スポーツとして発展してきたことも影響しているんでしょう。特に、野球や格闘技に至っては「?道」と呼ばれたりするくらい、多分に精神修養にも結びつけられたりして、極限までいじめ抜くような練習が多かったりする。
    自分らが子供の頃は、運動やらせとけば不良にならない、とか今考えると変なこという大人も一杯おったし(苦笑)
    外国人問題、難しいですね。
    そもそも、大前提には日本人と契約形態が違うという制度的な問題が当然ある。そして、これにあまり疑問を感じていないというか、それで良し、としている背景にあるのが、「助っ人」という昔からの外国人に対する意識。それが、依然、色濃く残っているため、どんなに活躍してチームの顔になろうが、悪く言えば「いつでも使い捨てできる外国人」といった意識で球団もつかっている。
    日本人の年俸の低い若手が大活躍すれば、その活躍に応じて年俸はうなぎ登りに上がっていくのに、安い年俸で獲った外国人が数年大活躍して、年俸を上げなきゃいけなくなると、途端に切ったりとか。
    そうして考えると、結局は外国人だけの問題ではなく、やっぱり日本人選手をも含めた選手の保有権の問題、ドラフトやFA、選手の流動をどう制度化していくのかという問題とリンクすべきことだと感じています。

  5. torao より:

    to grayghostさま
    >三角ベース級のものがいい。
    三角ベースを普及させようという活動も各地にあるようです。
    あまり堅苦しく考えなくても、プラのバットとビニールボールでも十分いろいろ遊べますけどね。
    ただ、レジャーのレベルでも「その気になる」というのが大事だと思うんです。その点では、硬式野球気分を味わえる、アメリカ式草野球のスローピッチは、かなり良い線行きますよ。
    NPB2で管轄というより、普及促進活動のバックアップという感じかな?プロアマ一体となった日本野球協会ができたら、もちろんそこらへんも管轄下で、競技としての底辺拡大とレジャー促進に努めることになるでしょう。
    to 西田辺さま
    おそらくスワローズの提案は、契約満了でクビの場合はフリーエージェント、契約期間内のクビは違約金を払ってフリーエージェント、いずれも11月末の契約満了日前にクビにする場合はウェーバー公示を経てという従来どおりのものになるのではないでしょうか。きっとダメ外人については、「本人も悪いが、連れてきた方も悪い」って感じのあっさりしたものになるでしょう(笑)。
    to りさ・ふぇるなんですさま
    「ろっくん」、わたしらは「はさみ」とか「はさみっこ」なんていって同じことをしていましたよ。盗塁の練習になりました(笑)。子どもの頃の遊びって、とくにテレビで伝えるわけでもないのに、だいたいがちゃーんと全国に伝わっているもんなんですよね。不思議なことに。
    to HiRO@zetton05さま
    なるほど、Eスポーツは、韓国の盛り上がりが一番の背景なのかも知れませんね。
    その「極限までいじめ抜くような練習」が、さらに恵まれない設備でも我慢してやるもの、みたいになっちゃって、スポーツ文化の貧困さに繋がっちゃうんでしょうね、とほほ。
    外国人の枠をとっぱらうにしても、ドラフトの対象にならないという意味で「外国人」という概念は絶対に残るわけですから、その扱いは決めないといけないのでしょう。いっぺんにグワっとというのもなかなか難しいので、「最終目的」を立てて、そこに向かって少しずつでも整備していくのが良いんじゃないでしょうか。だって、そうしないと、一歩も進まないから(笑)。