ホームラン後進国

年末に大谷翔平の特集番組を見ていて、まあそういうことなんだろうなと思ったこと。ホームランになる打球角度と打球スピードが数値として提示されていて、それを実現するためのスイングが研究されていて、それに必要なトレーニングが行われている。大谷がホームランを量産するのは、そうしたプロセスがあったからだという。なるほどなと思う。

ただ、センサーやら画像解析の技術進歩により簡単になっただけで、今までもあったのだとは思う。
王貞治氏だって、きっとこういう打球を打てばホームランになると肌感覚でわかっていて、それを毎回実現しようと考えながら練習方法を突き詰めていたのだろう。
でもなぜ王さんだけがあれほど別格な成績を残しているのか。それに続く選手が出ないのはなぜか。ひとり成功例が出たのであれば、それを参考にしたり、パクったりした人が次々と現れてもよさそうなものなのに。
球場の広さとかバットの製造規定とか変化球の種類とか、「野球が変わった」せいかもしれない。自己を律する職人気質な人格が特異的だったのかもしれない。しかし、その間もMLBでは、もっと広くてもっとぐにゃぐにゃ変化球が進化したのにコンスタントにホームランを50本、60本打つ選手は出ている。日本の野球って、なんだか進歩がないんじゃなかろうかと思ってしまう。

野茂英雄氏以来MLBでも通用する投手が多数出ているので、投手については最先端をキープしていそうだ。ヒットを打つ技術においてなら、そこそこ善戦をしていそうだ。ただホームランについては、どんどん開きが出ているように思える。
野球の質が違うといえばそれまでだが、打者の出しうる最高の結果がホームランであるのは事実なのだから、もっと進歩してもよさそうなものだ。
現にアメリカにその技術があるのなら、「体が違う」「野球が違う」と諦めないで、追いつけるよう学べばいい。

まずは、鍛錬すればそれが可能になるような素材(体)でなければならない。それがあるのなら、肌感覚かセンサー技術かは別にして、最終目標の形を実現できるよう科学的にアプローチする必要がある。


週刊虎バカクラブ
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5 コメント

  1. 虎ジジィ
    Posted 2022年1月16日 at 10:24 | Permalink

    今まさに、自主トレで大山がトレーナーの指導のもと肉体改造のサプリメントを爆買い、
    「もう一回、体のことは考えたいです。去年ケガで離脱しているので。技術とかそういうところもありますけど、体から向き合ってやっていきたいです」
    と真の長距離砲になるべくトレーニングをしているようですね。
    その姿に感化された小野寺も同じように「飛ばせる体づくり」に取り組んでいるとか。

    パワーが付けば打球スピードがアップする!
    あとは大谷や王さんのように上手く角度をつけるコツさえ掴めば大山・佐藤輝・井上などは40発打てる素質はあると思います。

    最近ではTVで打球スピードも表示されるようになり、昨シーズン序盤戦の佐藤輝明の打球スピードには度肝を抜かれた事は記憶に新しいです。
    投手の球速のように「打球スピード」にも公式記録がつくようになれば日本でも もう少しホームランアーチストが増えそうな感じがします。

    1985年の打線のように4人ぐらい30発打てる打者がいる打線が組めれば、今は投手力はあるので独走出来るのですが、ラッキーゾーン撤廃以降は30本の壁もなかなか破れない現状が悔しいです。
    今季は日本人3人(大山・佐藤・井上)プラス助っ人1人の30発以上を期待したい。

  2. 西田辺 さんのアバター 西田辺
    Posted 2022年1月16日 at 10:31 | Permalink

    ボールを遠くに飛ばすために、今までいろんな技術やトレーニングが
    研究されてきました。
    バットを投球に切るような角度で入れて、逆スピンをかけて浮力を得る
    とか、バットも重いのが良いとか、いや軽い方が良いとか。
    そもそもの、日米での野球の成り立ちが根本から違っていて、アメリカは
    とにかく気持ちよく打って気持ちよく飛ばすところが出発点だったし、
    日本は規律や精神鍛錬の為の教育の一環としてスタートし、飛ばしの
    テクニックや工夫などは邪道と捉えられ、日本人の大好きな「道」として
    育って行きました。
    もちろん、外国人と日本人の埋められないフィジカルの差もあって、
    日本の野球人は「飛ばす」事にそこまで情熱を傾けてなかったんじゃないかと
    想像します。
    日本にも、徐々にではありますが飛距離を持った「飛ばし屋」が増えてきました。
    見本になる選手が出てくると、それに続こうとする子供たちも、もっと工夫や
    トレーニングを積んで更に上を行こうとする。
    これが、その競技における進化だし、遅ればせながら日本の野球少年もそういう
    野球に目覚め進んでいくでしょうね。

  3. Posted 2022年1月16日 at 10:44 | Permalink

    意識の違いなのかホームランに対する憧れというか執着心が大きく違うのかと思います。

    アメリカでは打った打者への賞賛が日本では凡打した打者へのバッシングが大きい。飛ばし<ミートになってしまうが故に後進国となっている背景もあるかと思います。

    データ分析に費やす費用や研究する人の数も違うだろうしメジャーのスケールのデカさには勝つのは難しい。そんな中でも飛ばしに命を掛ける指導者やメソッドが生まれてくることを期待したい。

    やれば出きる!かと知れない(笑)

  4. スーパーエリーバ
    Posted 2022年1月16日 at 13:56 | Permalink

    原監督が現役時代、王貞治氏から
    「場外ホームランを狙えば少々詰まってもホームランになる」
    というアドバイスを貰ったという話を聞いた事があります。
    昨年の前半戦の佐藤輝を思い起こしてみると、まさにんな感じで一体どこまで飛ばすつもりなんだろうと思える様な豪快なスイングでしたよね。
    空振りだけでスタンドがどよめくあのスイング。
    後半戦ではすっかり鳴りを潜めてしまいましたよね。
    疲れてしまって出来なかったのか、あえてそうしなかったのかは解りませんが。
    豪快に振っていた時の方が、少々崩されても泳がされてもスタンドまで持って行っていましたよね。
    全力で投げないとコントロールがつかない投手がいる様に、全力で振りに行かないと上手く当てる事が出来ない打者もいるのかもしれません。
    本人はあの豪快なスイングを良しとしないのかもしれませんが、場外ホームランを狙うというスタイルは佐藤輝には合っているのかもしれないですね。

  5. 虎轍
    Posted 2022年1月16日 at 17:44 | Permalink

    日本の野球はやっぱりスモールベースボールで大リーグはホームランを打ってナンボの野球なんですかね。
    ただタイガースでもホームランを打った時の打球音や打球スピードを見てると広い聖地甲子園でも放り込んでくれてるんですけどね。
    振り込んだから飛ばせるって事は無いと思うんですが、まずは振って振って振り込んでの練習が近道なんですかね。
    打席で空振りを繰り返しても振る体力があればホームランを量産出来るならば、練習で振って振って振り込むしか無いでしょうね。
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

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