ルールの盲点

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677##[阪神]たわいない話

 伊藤隼とザラテ抹消。ブラゼル、坂、二神が一軍帯同とのこと。調子いい選手、スタメンで使えるのかな。でも良太と上本を下げて…とかって平気でやりそうで怖いわ。
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 高校野球の甲子園、満員だって!なんかわかるような気がするなぁ(笑)。
お盆休みの甲子園 今大会初の満員通知(スポニチ)
 さて、その甲子園で珍しいプレーがあったそうだ。ニュースなどでも取り上げられていたけど、「おもろいルール」の話としてなぞっておく。
 こんなプレー。一死一三塁で打球はレフト前にクリーンヒット!と思ったらショートがこれをジャンプして好捕、一塁走者は大きく飛び出していたので、一塁にゆっくり転送して、戻りきれずダブルプレー!チェンジ!大ピンチを切り抜けた…と思ったら、なんと1点が記録されている…。
 まず間違った走塁をした選手をアウトにするプレーはフォースプレーではなく、アピールプレーだということ。審判は事実関係を見ておかなきゃいけないが、守備側から「間違った走塁をした」とアピールされるまでは、黙っていなきゃいけない、教えてはいけないというのがルール。
 で、3アウト目がフォースアウト(打者走者が一塁アウト含む)やフライアウトでない場合は、アウトより先にホームインすれば得点になる。今回のケースでは一走だけじゃなく三走も打球につられて飛び出し、そのままホームまで駆け抜けていて、一塁でアピールアウトが成立する前にホームインしていた。
 もし守備側が、三塁走者も間違った走塁をしたとアピールして三塁ベースにタッチしたら、それをちゃんと見ていたであろう審判は三塁走者にむかって4アウト目を宣告し、「3アウト目の置き換え」というルールに従って、さっきの一塁でのアウトを取り消して、三走のアウトが3アウト目になる。
 守備側の選手がそのアピールをしないで、全員ファールラインを踏み越してしまった瞬間、アピール権が消滅し、1点が正式に認められてしまう。
 実はこれドカベンでは有名な「ルールブックの盲点」というプレー。いや別にルールブックは悪くなくて、盲点になりがちなルールってだけの話なのだけれど。いかにもフォースアウトに似ているから、そんな扱いになってしまって、ごく希にこんなことが起きる。
 事実は一つなんだから、審判が全部教えてあげれば良さそうなものだが、「だまし合いも勝負の内、ぼーっとしてる方が悪い」「相手が気づいてないんだから当局は黙ってろ」という考え方が根底にあるのだろうかね。
 済々黌はこのルールを知っていたということ。野球って面白いね。
・アピールあれば…済々黌 3点目は珍しいプレー(スポニチ)
・ルールブックの盲点の1点(ウィキペディア)

コメント

  1. 虎おやぢ より:

    二、三年前のサヨナラ勝ちで発生した『新井兄ちゃん、謎のタッチアップ』が甦りました。

  2. 西田辺 より:

    あのシーン、思わず「ドカベンやん!」と言ってました。
    白新学院戦だったかしら?
    まぁどうでもいいか(笑)
    周りの家族は「はぁ?」って顔してましたが(笑)
    三塁ランナーの選手は小さい頃、このドカベンを読んでいて、賭けに出たらしいですね。
    流石、熊本有数の進学校と言うべきか?
    野球のルールと言うのは、かなり複雑怪奇。
    たった100年そこそこの歴史で、これほど複雑と言うのは、それだけ隙間ができる
    余地があると言う事かな。
    どうしても間が空くスポーツなので、色んな事象が入り込んでくるんでしょうな。
    でも、それらを瞬時に判定しなきゃいけない審判員の方々は大変です。
    一々ストライクだボールだと文句を言っちゃあイケないね(笑)

  3. ガク より:

    まさにドカベンの白新学院戦ですねw
    不知火の超遅球に頼みの綱の山田も手も足も出ずで1点が遠かった試合。
    山田が打てないで勝った唯一の試合でした。
    不知火はその後確か日本ハムで土井垣とバッテリー組んでその後四国アイアンドッグスに移籍するんだっけ?
    最多奪三振の記録も持ってたハズ。
    不知火みたいな投手が阪神にいれば・・・いや徳川監督かな

  4. 奥虎鳳 より:

    高校野球、身近な存在である分やっぱり中継は観てしまいますね(^o^)
    はまり野球漫画、私は『キャプテン』、『プレイボール』と今は無き・ちばあきお作品でした(*^_^*)

  5. ベガ より:

    たまたま見ていたのですが、アピールプレーとか言われても訳がわからず???でしたが、トラオさんの親切なご解説で納得が出来ました。
    あの1点は大きかったですよね。
    訳のわからないシーンに出くわすと、アライもんの4次元の世界にでも入った様な不思議な感覚が起きますね。ホント珍しいことされますもん。
    崖っぷちの虎もトーナメント方式のつもりで高校球児の様に頑張りましょう。そして感動を残してほしい。今日という日は二度と戻らないのに、長いレースだとそれを忘れがち。

  6. 九州虎 より:

     トラオさんが採りあげられたプレーについて地元紙は次のように報じています。
    「このプレーは偶然ではなかった。済々黌は5回に1死1、3塁のチャンスを併殺でつぶした。その時、ナインは(遊撃手)河野が3塁走者を警戒せず、ゆっくり1塁に送球したことを見逃さなかった。
     (三走)中村は相手側のアピールがなければ、得点が認められることを小学生のころに読んだ野球漫画「ドカベン」で知ったという。普段の練習でも池田監督から走者1,3塁時のライナーでは全力で走ることを指示されていた」(熊本日日新聞8月14日朝刊)。
     濟々黌は「弱者」の野球に徹し、予選からもう春のベスト8の強豪校を2つも撃破し、次戦は春夏連覇を狙う藤浪を擁する大阪桐蔭に挑みます。常に与えられたデータをもとに相手選手への配球とかをバッテリー間で徹底的に話し合って決めるそうです。
     ひるがえって、タイガースの捕手陣。まだ配球の一つひとつをベンチからの指示に従うようなプレーしかできていないのでしょうか。先乗りスコアラーやバッテリーコーチからきちんとデータをもらって、あとは選手の臨機応変の「創造性」に任せられないようなレベルのプレーは、たとえ「若手の育成」でもプロの一軍のゲームでは、見せて欲しくないですね。
     1点を争う重たい試合が続くので、ファンも投手が打たれるたびに捕手の配球ミスとかいいすぎるのも問題だと思いますがね。

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