追い越してしまうほどの大反撃

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移籍後初登板初先発の飯田は3回4失点と苦しい投球内容。まあいいじゃない、スタートできたことが大きな前進。今みたいな台所事情ならまた次のチャンスもあるだろうから、しっかり備えて、やり返したれ。

岡本もそら毎日のように投げてたらしんどいわなあ。イニングまたぎもやらされてるし。望月、桑原も気にしなくていいよ、外野フライ外野フライ。

序盤こそ一時逆転打となった大山の2点タイムリー二塁打や、梅野のライトポール付近への反撃ソロホームランで互角だったが、じわじわじわと離されて7回表を終わって3-8とワンサイド気味。

負けパターン投手がいなくなって、7回ウラは能見が登板し、下位打線をわずか5球で片付けた。
これが大逆転を呼んだ……とまでは言わないけれど、やられっぱなしで悔しさMAXだった阪神と、勝負あったぜウシシみたいな読売の「攻守」がクロスする点ではあった。

今村、上原とつないで8回の読売は澤村。大山が粘って左前打で出る。中谷はあっさりポップで一死となるが、梅野がこの日二本目のホームランで5-8。甘い球とはいえ、153キロにドンピシャで左中間へ一直線。内容がいいよね、これでまた8月OPSを1オーバーとした。月間MVPもある?
たった2点なのに「大量5点差」から「ワンチャンスの3点差」に。ここが野球の面白いところ。サッカーは2-0がデンジャラスだが、野球は5点差でもデンジャラス。
しかしナバーロは三球三振。ここで誰もが「追いつかない程度の反撃」か……と、現実的になる。
ところが現実は現実的でもなんでもなかった。糸原が追い込まれて三振しそうな低めのフォークをバット折られながらのど根性ヒットで出塁すると、澤村が突如としてガタガタになり、北條、福留に8球連続ボールで二死満塁。
しかし4番に糸井はいない。初回の死球で大事を取って交代し、俊介が入っている。だがここは俊介も「ど根性」、内角への半速球をおっつけ気味に右に打ち返し中前ヒット。2者が帰って7-8。これで1点差だが、まだ「追いつかない程度」の範囲内。二死一二塁で5番に入っていた能見への代打に伊藤隼太。
スタメンだったロサリオは初回のチャンスで併殺を打ち、これがどうやら最後のスイッチになってしまった模様。抹消→残りは二軍→来季の契約せずが濃厚だ。ただし、二軍で爆発→クラシリで復活ヒーロー→逆転残留→来季大爆発のシナリオまで見ておくのがツウの筋だ(笑)。
さて、二死一二塁で登場した隼太は、代わったばかりの4番手池田の初球、高めまっすぐをものの見事に運び、前進守備のライトの頭を越えてフェンスダイレクト、走者二人を返す逆転三塁打。ついに「追い越してしまうほどの大反撃」を完成させた。いやあ、ここまで長かった。どんなに反撃しても、もう二度と逆転はできないものだと思っていた。生きててよかった。

8回ウラ球児が直球ばっかの「安全策」で球数を要しながらも三者凡退。9回ドリスは一人を内野安打で出すも、ゲレーロを押し込んでゲッツー、気持ちよく試合終了。

みんなみんな苦しいね。でも、苦しみの中で何かを掴み、そいつを引き寄せて、そいつを頼りに這い上がっていくんだよ。できるできる!

コメント

  1. 西田辺 より:

    つい先日、6回終了時にリードしている試合の無敗記録が途絶えましたが、昨日は
    7回終了時にリードされている時の連敗記録が止まったとか。
    まぁ、そんな記録は何時までも続かないと言うこと。
    一々そんな記録を気にしていても仕方がないし、気にする必要もない。
    長いシーズンの面白記録として、ファンが楽しめば良いだけの事。
    読売からしてみれば、魔が指した様な8回の6失点。
    梅野に打たれても、まだ3点あるし。
    俊介に打たれても、まだ1点勝ってるし、と言う気分だったのでしょう。
    勝負事に流れと言うものがあるのなら、あの時点で止め様のない流れが阪神側に
    来てたのを読売は甘く見てたのでしょうね。
    阪神側にしても、5点差と言う割と厳しめの点差から、ある種の開き直りが功を
    奏した形に持ち込めた。
    勝負事は本当に面白い。
    前の2日間、1点も取れなかった打線が、チョットしたきっかけであんな試合に
    なってしまう。
    これで、夏のロードは11勝11敗の五分で甲子園に帰る事に。
    とは言え、今年甲子園での戦跡が振るわないタイガース。
    本当の戦いはここからなのかも知れません。

    先日から、解説者の方々も苦笑交じりに梅野の2ストライクからの1球外しを
    あれこれ言ってますね。
    元々、梅野という捕手の配球傾向として2ストライクから滅多に3球勝負する事
    はありません。
    まぁ、プロ野球の他のキャッチャーもストライクゾーンでは勝負はしません。
    先日監督談話の中で、0-2から打たれるなと口酸っぱく言っている旨の発言があってから
    あのとんでもなく外す、見方によっては当て付けの様な配球が始まったと記憶してます。
    2ストライクから外すのは、明らかにベンチの指示。
    これは100%間違いない。
    あそこまで外すのは、他の捕手が全くマスクを被る機会がないので、梅野の独断か
    それすらもベンチの指示なのかは判断の付かない所ではあります。
    梅野も1球ずつ頻りにベンチを見てますし。
    にしても、あの1球外しはチョット異様ですよね。
    ベンチの中がおかしな空気になってなければ良いんですけどね。

    • いわほー より:

      0-2からの外角はずし、球児も半ばしらけ気味に半速球で応えてたのが印象的。
      想像するに
      1.0-2から打たれると金本監督が山田バッテリーコーチをどなりつける
      2.山田コーチは金本監督にどやされるのがいやで梅野にはずさせる
      3.梅野がしぶしぶそれに応じる
      なのか?

      • 西田辺 より:

        いわほーさん、毎度です。
        山田Cの考えは分かりませんが、(仰る通りなのか率先してるのか)概ねそんな感じでしょうね。
        何か尋常じゃないですよね。

  2. 虎ジジィ より:

    爽やかな月曜日をありがとうございます。

    敗色濃厚からの大逆転劇ほど痛快なモノはありませんね。

    まさに「最後まで席を立つな、この試合は二度はじまる 」(笑)!!
    このチームは基本的に後半の逆転はしない(できない)チームであり(サッカーと同じ2点ビハインドでもデンジョラスw)、普通 他球団のファンなら前日、前々日の事もあるし7回終了時ぐらいに帰ってしまうようなゲーム展開でしたが「帰らない、諦めないタイガースファン」(久しぶりに)報われましたね。
    ファンの方がよっぽど「執念」があるような…

    しかし 前半はツッコミ処が多かったです。
    *糸井負傷(軽症でホッ)
    *守備の細かいミス
    *先発の飯田の投球見て、結局今季やったトレード(榎田放出→左腕不足→若い松田←→飯田)は果たして計画性のあるトレードだったのか?
    *まだロサリオ使う?
    など7回までは愚痴しか出ませんでした。

    更に個人的には本当に正直なところ、俊介のタイムリーまで 隼太の打席で「また追いつかん程度の(帳尻あわせ)反撃 終わりなんだろ」的な感じで観てました。
    いやはや、隼太さん申し訳ない!

    監督のコメント通り、メルセデスと菅野は良すぎたので…は解らんでもないが、万が一CS進出しても その二人を攻略しないとアカン事はわかってますよね?!

  3. こうさん  より:

    上原に気持ちよく投げさせる余裕まで見せ付けられて御手上げ状態で泥酔してたが…酔ってるのかジワジワと点が入る。幻じゃない❗梅野が、俊介が、隼太が❗秋からのキャンプは死に物狂いで守備を向上させろ隼太。左右関係なしに使われる外野手になれ❗そうなれば中谷も覚醒するから。

    試合後のコメントに「梅野は片岡コーチと、ずっと振っていた」というリポートがあった。…本当に?梅野だけが目覚めたってこと?不可解なリポートだった。

    西田辺様、わざわざ返信ありがとうございました。監督の名前で「西田辺様は一から派か?現有戦力の底上げ派か?」を知りたかったので参考になりました。課題は山積みですけど金本監督、4年目に爆発する予感のCSになれば面白くなります。

  4. 虎轍 より:

    リードされて7回終了では51連敗しかけてたとは…
    なんでも止まるもんやね(笑)
    久しぶりの得点シーンはありましたが、ジワジワと得点を離されて、上原も打てずで梅野の2点ホームランで、またもや届かへん試合でしたね。って思ってたら、俊介が「らしい」打撃で2点。ハヤタ頼むで!と思ったら右中間突破って、やれば出来るやん(笑)
    ふてぶてしい憎たらしい澤村に襲い掛かったのが最高に嬉しいです。
    ええ月曜日の朝です。
    だがしかし、岡本に打たれ過ぎやろ?
    そこは当ててでも厳しいコースに投げんと打たれるで!
    ロサリオはまた一軍首脳陣に弄られたか?
    矢野さんとこに行って復活しておいで!
    ロサリオもやれば出来るんやから。
    あとは糸井が大事無い事を願うばかりですね。

  5. アルスタ より:

    左対左でもやるときゃやるよ

  6. hi64 より:

    元来、矢野捕手は0-2から外角に外すことが多かったものですが、梅野も同じように、外角へどういう意味があるのか分からない外し方をするという印象です。
    (逆に鶴岡捕手は三球勝負も多く、このリードが藤浪に合ってたような気がします。)

    それでも昨日の外し方はひどい。
    あれを梅野の独断でやっていたとしたら、二度と使われなくてもおかしくないでしょうから、100%首脳陣の指示なのでしょう。
    当て付けのように外角に大きく外す梅野に、キャッチボールのような球を投げる球児。
    みなさんはどう思われたのか分かりませんが、僕には異様な光景に見えました。
    この選手と首脳陣の意思疏通が全くできてない感じ、いつか見たなと思ったら、真弓監督のときに、主力選手から、選手の力で勝ちたいという発言がありました。あそこまでひどくはないのでしょうが、このときの感じによく似てる気がします。
    まあ、その発言をした選手は今は監督をしているのですが。

  7. 月見草 より:

    三球勝負しろ打たれても責めない 見逃し三振してもいい低めは捨てろ タイガースこそこういう思いきった指示を首脳陣が出すべきなのに、ツーナッシングから打たれるな 見逃し三振はするな ランナーは飛び出すな 盗塁アウトになるな こんな指示ばかりでは選手が萎縮してしまいます。その結果が逃げの投球 追い込まれてからの当てるだけのバッティング、ふん詰まりのような走塁に表れてると思います。

  8. ぴゅあらっく より:

    昨日は現地観戦でした。7回までは読売にボコボコ打たれて敗色濃厚。7回裏が終わった所で席を立ち帰ろうとしましたが、場内モニタが目に入ったので8回表の攻撃を何となく見ていました。
    梅野のツーランが出て「おやおや」と思ったら、糸原ヒットからの連続四球で満塁に。俊介の2点タイムリー、代打ハヤタの逆転タイムリーにモニタ前で人目も憚らず「やった!」と叫んでしまいました(笑)。
    逆転後に席に戻ったら、隣の席の阪神ファンの方に「戻ってきた!」と笑われてしまいました(^^;。
    一目散に帰っていたら逆転劇もハヤタのヒーローインタビューも見逃す所でした(笑)。
    昨日のヒーローはハヤタでしたが、糸井に代わる途中出場の俊介もよく頑張りました。拙守が失点に繋がっていただけに8回表のあの打席は気迫が違いましたね。
    ハヤタは初対戦の左投手にも関わらず、よく初球から振りきっていきました。試合後のヒーローインタビューは生徒会長のコメントみたいでしたが、それもまたハヤタらしい感じがしました(*^^*)。
    昨日の勝利が「ただの1勝」になるのか「特別な1勝」になるのかは明日からの戦いにかかっています。残り36試合、悔いがないように力一杯戦って欲しいですね。

  9. ジュビロタイガース より:

    色々ありすぎな試合。
    まず先発は案の定な結果で、青柳に投げさせたかった。多分嫌われてるんでしょうね。
    初回またしても岡本に打たれた後、せっかく逆転したけど再逆転される。俊介は良いポジションにいて、チャンスと思ってしまったのか。ノーアウトからライナーに飛び込んではダメですよね。その後、頭を越されたのも影響があったか。で、またまた岡本にホームラン。
    ここらから見る方の集中力が消えかけ、梅ちゃんナイスホームランと思ったのも束の間。
    毎日投げれば失点するし、ソロなら仕方無い事もあると思ってたら5点差。
    相変わらず上原に優しく、7回攻撃終了でジンクス更新なのに、能見さんはさすがだなあと思ったら、オイ。よう逆転したのお。
    みなさんと同じく、逆転しない程度の反撃と思ったし、試合が終わるまで喜ばないと考えてたら、ゲッツーで終了、ばんざーい。