先入観を捨てよ

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人間の行動とそれによる結果を支配しているのは精神、意識だ。もっとも気をつけなければならないのが表面に出てこない「潜在意識」や、固定観念=先入観といったもの。
今年の阪神は、「最下位などという順位はあり得ない……」この先入観があったために、パニックになったきらいがある。実際は、広島だけが自信満々なのであって、他の5球団は不安だらけ。いかに早く「次世代の戦う形」を固めるかを競走している状態なのだから、2位もあれば5位もあるという見方が客観的。

それは来季も変わらない。いや広島はもうメンバー的にも、事業予算的にも上限いっぱいに来ているだろうから、「5弱」に吸収される可能性がある。
つまり、阪神が今年最下位だったからといって「来季もBクラス濃厚」などということは全然ない。そんな先入観はチーム関係者はもちろん、ファンも持つべきではない。なぜなら、そう思っていれば、それでいいんだという意識になり、結果もそうなってしまうから。

「阪神復活のカギは新外国人が打つかどうかである」「藤浪が復調しなければ阪神の上昇はない」「若手が現在のベテランを押しのけない限り、阪神に浮上の目はない」といった言葉もまた先入観だと言っていい。個々の要因としてはいずれも正しい。もちろんマルテは打ってほしいし、藤浪や北條や大山やその他の若いメンバーが、メッセ・福留・鳥谷らを押しのけてチームをリードしてほしいけれど、「それがなければ阪神は浮上できない」というネガティブな因果関係は必ずしも成立しない。一つのネガティブ要素くらいでガタガタにならないような、総合的な力をつけること。優先事項や重点ポイントにとらわれすぎずに、全体の意識が高くなるようにリードしていくことが指導者の役割であり、その空気を作り出して、良い結果を導きやすくするのがファンの役割だ。
最下位の翌年、ファンの潜在意識が結果に与える影響は意外に大きい。

コメント

  1. 西田辺 より:

    今年の春季キャンプ終盤「今年は、3年間で一番強いチームが出来た」と
    豪語した金本監督。
    まぁ、確かに中軸を期待したロサリオも加わり、前2年鍛えた若手にも
    成長が見られるとあって、かなりの自信を持ってシーズンに臨んだ事と
    思いますし、ファンも期待したはず。
    結果はご存知のとおり(苦笑)。
    言い方は悪いですが「取らぬ狸の皮算用」に思考が支配されたとしか言い様が
    ないですね。
    打てるはず、守れるはず、勝てるはず。
    表面的な要因なら、私のような内部ではない素人でもいくつかは挙げられる。
    年間通して勝ち越せた球場が、横浜スタジアムのみと言うのも何とも解せない
    要因の一つ。(試合数の少ない京セラや交流戦は除く)
    しかも甲子園で18の負け越しと言うのは、プロ野球チームとしてあり得ない数字。
    多々単純に打てなかった、守れなかったとしか捉えられてないのなら来年も
    大した進歩は望めません。
    打線が弱いなら弱いなりの戦い方があるはず。
    年間一番数多くやる本拠地での戦い方があるはず。
    ファンが贔屓チームの戦力に期待するのは、ごく自然な話だけど、チームを預かる
    首脳陣まで同じ様にされては困る。
    チームを指揮する人間はまず、自軍の戦力を疑って欲しい。
    どうせ、シーズンが始まれば思い描く個々の数値は下回るもの。
    その中で何処まで我慢をし、次をどうするかを常に備えておかないと、無計画な
    起用が続くだけ。
    一人二人使える選手が出てくるだけで、そう大きくチームの骨子が変わるわけではない。
    いつだって、今年の後半のようなチーム状態に陥る可能性は頭の隅において戦略
    を立てていって欲しい。
    ネガティヴと言うのは、悪い意味で捉えられがちですが、指揮官は少々ネガティヴ
    位で丁度いいんです。
    矢野監督にはそう言う心配は不要だと思います。
    キャッチャーという職業柄、常にネガティヴな思考回路を持ち合わせているでしょうし。
    表向きは超ポジティヴでも構いません。
    頭の中さえ、それらを持ち合わせていれば。
    12球団唯一のキャッチャー出身監督が、どんな野球をするのか。
    今から楽しみです。

    昨日の報道で、懐かしい名前を見つけました。
    来季から日本ハムでプレーする王柏融の通訳として、2008年の大社ドラフト1位で
    阪神に入団し、退団後故郷台湾でプレーしていた蕭一傑と契約の模様とか。
    学生時代を日本で過ごした蕭にとって、日本と台湾の球界をつなぐ仕事はうってつけ
    かも知れません。
    今年、日ハムとの交流戦は甲子園。
    また元気な姿を見せてくれるといいですね。

  2. ハマトラ親父 より:

    来年はAクラスで、御の字と思って気楽に応援しようと考えてましたが…先入観を捨て優勝を信じ応援したいと思います!

  3. とらかっぱ より:

    予定通り事が運ばない。そんなことはどこの世界でも当たり前にある話。大事なのは穴埋めする人材の出現と、固着したイメージから脱却し臨機応変な舵取りをいかに行えるか。

    結果論的に言えば、今年の失敗はロサリオの高すぎた(結果的に)年棒に元を取ろうとした引張り過ぎた事と、開幕当初の自信なさげな藤浪にも先発の機会を与えすぎた事が、原因の一つとして挙げられると思います。

    ですが金本監督でなくてもタイガースでなくても、ロサリオや藤浪は使い続けたと思います。ここの判断は間違っていないとは言えませんが、仕方のない事だとは思います。ただタイガースの場合上手く行かない事が出てくると、どの道に進んでも必ず反対意見やバッシングが出てくる。

    来年は矢野監督がそれに惑わされず信念を貫けることが出来るか、それでダメなら潔く方針変更できるか、そしてそれについてこれるだけの準備を他の選手が出来ているのか。控えの選手たちが「オレがヤル」精神を持って、シーズンに挑めることが出来れば、今年の様な事はないと思います。

  4. 虎轍 より:

    矢野監督はかなりのポジティブな性格やと思うんで、うまく選手を乗せて圧力をかけずにミスしても次に取り返せばええよ。的な指導でええと思いますね。
    選手もファンもネガティブにならずに前を向いていこう!
    ミスして下を向いてても、ええ事は無い!
    レギュラーを掴むために前に突き進め!
    打球処理にしても迷ったら前に出て捕ったらええんや!
    前向きに突き進んで、優勝をかっさらえ!

  5. なかっち より:

    矢野監督はポジティブに采配を振るうと思います。
    しかし、最悪な場合はある程度想定しといてほしいです。
    怪我人はもちろんですが、今年の春先のように打率1割台の選手しかいない場合どのような戦い方をしていくのか?とか、補強が進み、益々盤石と言われてる投手陣が崩壊寸前の時どう立て直すのか?とか色々あります。
    自分が思い描いてるように簡単に物事は運んでいきません。采配はポジティブに、しかし、頭の中は常に危機管理をしっかりと。数ある選択肢の中でベストをチョイス出来るように常に考えておいてほしいです。

  6. いわほー より:

    ・球団はお金に渋ちん
    ・ドラフトのクジに弱い
    ・外国人選手の人選が下手
    ・若手はファンやスポーツ紙にちやほやされて勘違いして伸び悩む
    ・球団はファンにあぐらをかいてファンサービスが適当
    ・負けだすと観客動員を気にするあまり、すぐにおざなり補強に走る
    ・やたら株主総会を気にする
    ・長期ロードは勝ち越せない
    ・新顔投手には必ずやられる
    ・タイガースで飯が食える投手がやたら多い

    これ、全部わたしが長年持ってるタイガースに対する先入観。
    ひとつひとつ、きちんと検証すれば随分解消されているところもあるのでしょうけど、先入観というやつはなかなか厄介なもんです、ハイ。