補強にまつわる話

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今成は球団職員(タイガースアカデミーのコーチ)採用よかったね。動作を見る目の確かさが活かせるだろう。

今頃はマルテとの契約も無事に終わって、ひとまず今年の補強はこれで終了というところか。あとは「電撃トレード」があるかもしれないが、よそも落ち着いたところだろうし、あるとすれば「フタをあけてみた」キャンプイン後のことだろうね。

「補強」って、なんとなくあいまいな使い方をされている。どうやら一般的には外国人、FA、トレードはもちろん、ドラフトや他球団を戦力外になった選手の雇い入れまで「補強」と言ったりして、要するに外部から選手を入れること全般について「補強」と言ったりしているようだ。
野球界で補強という言葉に厳密な定義がある唯一の例が都市対抗野球の「補強選手制度」だろう。地区予選を勝ち抜いたチームは、同一地区の敗退チームから選手を「補強選手」として出場させることができる。「都市対抗」という趣旨に合致した面白い仕組みだ。

プロ野球ができたのは戦前の1930年代だが、都市対抗野球は1920年代から行われている。プロができた当時は、「野球の名門校を出た者は一流企業に就職し、野球は趣味として続けるもの。プロ野球などという庶民の娯楽を職業にするだなんて、『男芸者』のような恥ずかしいマネができるか」と避けられたそうだが、その「庶民の娯楽」は次第にに世間の注目を集めるようになり、やがてその一流企業がこぞってプロ野球に参入し、チームを乱立させた。1950年には2リーグに分裂。社会人チームからごっそり選手が引き抜かれて、ノンプロによる都市対抗野球は選手が足りない状況になる。そこで生まれたのが補強制度だったという。
現在でもよく「育成が基本だが、補強も必要だ」なんていうフレーズが使われて、どことなく「補強=できればやりたくない」みたいイメージがあるけれど、本来チームを強くすることは当たり前のこと。はばかられることなどないはずなのに、そんな扱いなのは、「補強」という言葉が使われはじめた当時のプロとノンプロの関係や、社会人野球の補強制度のイメージがあるからなのかも知れないね。

突然、それがどうしたのって?
ただウンチクを傾けたかっただけである(笑)。

コメント

  1. 虎轍 より:

    娯楽が職業野球として興行が上手く進んでプロ野球として成り立ちましたね。
    ロッテは50年目にして黒字経営になるとか。
    タイガースは関西商人として黒字経営が続いてると思いますがね(笑)
    優勝したら金がかかるから(年俸をあげたり)優勝せんでええって時代でも無いですからね。
    今成は再就職先が見つかって良かった。

  2. 西田辺 より:

    「補強」
    読んで字のごとく補って強くする。
    打力が弱いと判断したチームは強打者を。
    投手力に不安のあるチームは即戦力投手を。
    求める先は、トレードであったりFAであったり、外国人であったり、広義で
    言うとドラフトもそれに当たる。
    何処をどう補強するかは、正確なチーム力の分析・判断に基づいて行うもの。
    既に活躍している選手のいるポジションに、そこら中から掻き集めて宝の
    持ち腐れとするのは、補強とは言わない。
    それは単なるコレクション。
    本来補強と言うのは、刹那的なものであるべきというのが私の個人的な意見。
    決して補強=悪ではない。
    仰るように、チームを強くするピースとの都合がつけば、球団間の往来は
    あって然るべき。
    育成と補強の重要性の比較など、本来別物である以上、同じ俎上に乗せる
    ものではないと思う。
    育成と言うのは、本来球団が行って当然の業務。
    それでも尚、強化すべきポイントを補強するのが本来の姿。
    いずれ育成と補強が噛み合った強いチームを作り上げて欲しいですね。

  3. 虎ジジィ より:

    明るいキャラクターの今成が球団に残ってくれて嬉しいです。良かった良かった!

    補強論、解りやすいです。
    かつての「男芸者」が、今では日本で一番「億プレイヤー」の多い職業ですから先を読むのは難しい。

    補強に関しては、特に今回「めちゃくちゃな補強」をした読売が、来季どんな結果になるかによって 1つの答えが出そうな気がします。
    坂本と岡本しか生え抜きの居ないチームが(間違って)優勝などしたら、タイガースも真似をしそうで怖いです。
    少なくとも読売だけは叩かなければ…!!

  4. アルスタ より:

    「補強」というのは「補って強くなること」であって「強いもので補う」のではないはず。

    ドラ1近本
    「本」塁に「近」い
    とは良い名前です。

  5. トラ11 より:

    補強というものとは別物かも分かりませんが、矢野監督はパチンコ初め、賭け事に強いということですが、監督の中の勝ちへのこだわりや勝負強さに物凄く期待しています。
    これが、選手の補強より大きいものであって欲しい。

    某球団の見境なしの補強は、見ていて恥ずかしい限りです。
    果たしてあれは補強というのか、スター集めなのかと疑います。
    ちょっと前まで活躍していた生え抜きの投手を出してまでねえ。でも、後に何か裏があるのかなあ。

    今成のあの明るいキャラがまたタイガースに残ってくれて嬉しいです。
    あの器用さの原点が何かも選手に教えて欲しいです。