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日本シリーズは得意のワンチャンス集中攻撃をものにしたファイターズが勝って１勝１敗で場替え。故障明けの「ぶっつけ」で力投したダルビッシュのコメント、「打者が何を狙っているかを察する能力が落ちているんじゃないかと不安だった」。調子やら気合やらではなく、そういう言葉が出てくるところに、戦士としての非凡さを感じる。
両軍、特にファイターズの守備が素晴らしい。中でも目を惹くのがショート金子の動き。打球に追いつく、捕球する、送球する。その流れが信じられないくらい高次元で融合している。極端に言えば、打球に追いついた瞬間には、もう送球のモーションに入っているというイメージ。そして動きの中に少しの無理もなく、いとも易々と裁いている。
このキレの良さは、パワーだと思う。といっても骨の周辺にある大きな筋肉のパワーではなく、各関節の近辺にあるごくごく小さな筋肉のパワー。足の親指の筋力であったり、足首、ヒザ、ももの付け根、腰回り…ありとあらゆる関節が、ぐぐっとこらえが利いて、きゅっと反転できる。こういう力は、トレーニングでつけるものではなくて、「仕事の工夫」の中で身につけるもの。どうやったらアウトにできるか、どうやったら少しでも早く投げられるか、その意識と工夫の中で繰り返しトライしていく中で自然とできたもの。洗練された動きの裏には、必ず「意志と思考のある反復動作」がある。
今年のタイガース秋季キャンプは、非常に地味だ。投手はスピードとキレをつけるための走り込みに、野手は守備や小技の習得に多くの時間を費やしているらしい。今やるべきこととして極めて正しい。チームの育成ポイントを明確にし、意識高く、思考力を要求し、知らず知らず仕事に必要な力を身につける。良いと思う。
この姿勢・方針を貫いていった時、来季の戦力構想は当然今季のチームのありようと衝突する。その時に２年目の真弓監督は、どういう判断をし、どういうチーム運営を行うか。ファン、経営を巻き込んで、立ち回って行かなければならないだろう。真弓監督にも「仕事で鍛えた小力」が備わったかどうかが試されるだろう。
コメント
ショート金子もそうですが、森本・糸井・稲葉の鉄壁外野陣は羨ましい限り。
もし、広い甲子園で、あれだけ守備範囲が広く肩も強い外野手が揃えば、投手も安心して「打たせて取るピッチング」が出来て、結果「投手も育つ」のになぁ…
ファイターズ金子は吉田義男翁の超オススメですもの。
背筋・体幹の強さ、鳥谷も優秀ですがそれをワンランクＵＰしてる動きですね。
９番という打順もいいんですが。
ファイターズ、守備の堅さといい繋がるつながる打線といい、とても良い素晴らしいチームだというのは、ここ数年見ていて物凄く感じるのですが・・どうもなんかイマイチ・・・もちろん嫌いというわけでは全然ないのですが、なんというか・・、ファイターズがタイガースだったらと考えると・・・toraoさん、日本ハムファイターズはピッと心にはまりますか？
ハムファンの方、気を悪くされたらホントすいません。他意は無いんです。
甲子園の解説もされてた、とある指導者の方に
直接指導して頂いた時の、「捕球とスローイングはセット」
「送球動作の中に捕球がある意識で」
という言葉を思い出しました。
勿論、送球・捕球双方の技術が高まって初めて
達成できる動作ですけど。
ダルビッシュ。
やっぱり凄い投手ですね。
故障や登板間隔のマイナス面を、投球技術で克服してしまう。
昨日多投したスローカーブも去年の日本シリーズで
活躍したＬ岸投手のビデオを前日に見て採り入れたとか。
半端ないセンスですね。
これぞエース！
阪神も一日も早く、真のエースを育てないとね。
ファイターズもちょっと前までは、ウィルソンとかオバンドーとか外国人の大砲を２門揃えて、田中幸とか小笠原、片岡、井出みたいに常人より関節がいっこ余分にあるかのような動きが出来るような面々を揃え、豪快な野球をやっているイメージだったんですけど、いつの間にか緻密な野球をするチームになりましたね。
阪神は、基本的にはまどろっこしいシーズンを送りつつも、たまに真弓、バース、掛布、岡田が揃って大爆発したり、今岡が神懸かり的な活躍を見せたりした年に優勝するという感じですね。そんなところが、面白くって、可愛くって、目が離せない。
確かに勝ってほしいけど、抜け目のない野球をする阪神って、ちょっと寂しいかも。。。
楽天の監督がブラウンに決まりましたが、１軍コーチとして打撃の古屋英夫、内野守備走塁の福原峰夫、外野守備走塁の本西厚博らの就任も決まったとのこと。
ロッテには金森打撃コーチ、とＯＢ達の再就職が決まっています。
楽天でも山田だけが残留。巨人に行くカツノリも一応ＯＢか。
虎党のみなさん。はじめまして。ファイターズファン＠蝦夷です。ウチは巨神みたいに金のあるチームじゃありません。選手の絶対的素質だってそこそこ。どこに行っても一流で通用する素質の持ち主はダルに糸井に中田くらいでしょう。だから工夫と努力しないとどうしようもないのです。つなぐ野球、守り勝つ野球、かわす投球しかできないのです。こんなのは面白くないといえなくもない。やっぱりHRが乱れ飛ぶ方がいい。絶対的な速球でガンガン抑えるほうがいい。ダルだけは突然変異ですね。
金本のような4番、藤川のような絶対的な球威で抑える救援はいません。
ただひとつだけ、蝦夷に来てからの6年で日本一1回優勝3回3位2回です。どこの金持ちチームよりも勝っているでしょ。
中田がようやく一人前になりそうです。この2年、いろいろ言われましたが厳しく鍛えた買いがあったようです。こいつも楽しみです。3冠王取れる玉かもしれません。