09年日本プロ野球の公式試合がすべて終了。
日本シリーズ優勝は4勝2敗で読売ジャイアンツ。どっちに転ぶかの第5戦をものにし、第6戦では先発投手のアクシデントを乗り越えて、相手土俵の試合を勝ちきった。12球団の頂点に君臨するだけの実力を持っていた。さ、終了終了、来年来年!
三村さんの葬儀で金本が弔辞(サンスポに全文)。故人と金本の深い結びつきを改めて思い知らされた。ポイントを絞って紹介する。
つらく当たる方針で育てられたというくだり。
強い言葉の裏側に何倍もの期待や愛情が隠されていることに気付いたのは、ミムさんの辞めたあとでした。そのとき、ミムさん、僕に言いましたよね。「お前よう、ついてきたな。俺もいろいろ悪かったな。だけど、お前にはこのやり方が一番伸びると思った」と…。「カネ、許してくれ」と。何を言っているんですか。当時、体のひ弱だった僕は甘ったれた、ひ弱な選手でしかなかったのですが、おかげさまで少しは強くなれました。
もう自分の野球人生もそんなに長くはありません。最後に僕がユニホームを脱ぐときには、もう一回だけミムさんに「お疲れ。ようやったな」と、ずっといってもらえるのをすごく楽しみにしていました。
本当の「愛」とは「強さ」。憎まれることさえ受け入れる心の強さ。
広島の野球好きな金本少年は、三村敏之選手のファンと公言していたという。スピード、攻撃的、弱みを見せず淡々と戦い続ける。金本の信条とする野球とは、三村氏への憧れから形成された。その率直な気持ちを語ったくだり。
これから、またアグレッシブで勢いのある三村野球の神髄を、みんなに見せていけるように僕も頑張っていきます。
最後の最後まで「俺は大丈夫だから。大丈夫だから」と一切弱みを見せず、体調の悪さも隠し続けて、亡くなる前日まで仕事を全うしたその姿、その精神はいかにもミムさんらしく、かっこいい死に方だったんじゃないでしょうか。
それと、もう一回天国で『2番・ショート・三村、背番号9』でもう一回プレーしてみてください。
二人が愛した「赤ヘル野球」への強い思いと、絆で結ばれた師弟の信頼関係。
去年僕と約束しましたね、ミムさん。
「いつかまた2人が、俺とお前とがどのチームでもいいから、どこでもいいから俺とユニホームを着てカープのように強いチームを作ろうや」と…。「お前手伝うてくれ」と、「文句なくついてこい」と。ミムさん、僕もどうなるかわからないですけど、できることがあればさせていただきます、と…。そういう約束をしたんですけど…。
金本が指向する「魅せる野球」「アグレッシブな野球」への思いを新たにしているのを感じた。マスコミにはほとんど心情を語らなくなった金本だが、選手生活の晩年、金本知憲の心の声を知ることができる言葉だった。
コメント
ジャイアンツファンには最高のシーズンになりましたね。まあおめでと。
三村さんと金本、とてもいい師弟関係だったようですね。金本の『自分のすべては三村さん』の言葉が心にしみます。
さて新外国人(候補)『160?右腕』モリーヨ!いつもの癖でワクワクしています(笑)! …確かリーソップの時も「160?右腕…」だったような…
金本選手の三村元監督への弔辞、スポーツ新聞に掲載されていたのを読みました。
野球を見始めた70年代、根本カープで3番山本浩二4番山本一義の前を打っていたのが三村でした。チームはまだ弱かったのですか三村は嫌なバッターでした。ご冥福をお祈りします。
4外国人の退団、ジェフについては先日「お疲れ様」と書いてしまいましたが、とりあえず来年は契約しないということと考えておきます。
「サヨナラは別れの言葉じゃなくて再び会うまでの遠い約束」(古いですが)
「新ジェフ」または「帰ってきたジェフ」または「ジェフreturns」を楽しみにします。
新外国人については坂井オーナーが「外れ厳禁」と言っておられますが、今度外れたらフロントの責任問題でしょう。働かないオマリーを解雇することさえ忘れていたフロント(岡田前監督著書より)ですが。
ジャイアンツ、日本一。そのチームと、今シーズン対戦成績五分だった、タイガース、たいしたもんじゃないですか!勝ち越してれば、もっと自慢出来たんですがね。まあ後半戦は完全に勝ち越してるので凄いですよ。
Gが日本一に成った事で、Gキラーの能見投手が、また一段と凄く思いました。ファイターズ相手に投げる、後半戦生まれ変わった能見投手の姿を見たかったですね。
最後に、金本選手の弔辞、「自分の野球人生もそんなに長くはありません」という所、誰もが分かっている事ですが、本人から言われると、寂しいというか、なんとも言えない気持ちになりました。
三村さんと金本選手、他人には決して分からない強い絆があったんですね。
よく「心を鬼にして」と言う言葉を使いますが、そこには信念や愛情が
根底にないと何も伝わらないんですね。
今のタイガースの指導者にも、時と場合によって本当に「心を鬼にして」
選手に当たってもらいたい。
そこに、選手を育てたいと言う信念と選手に対する包むような愛情があるならば。
金本選手の弔辞から感じたのは、「父性愛」です。厳父の愛情といいますか。
分かりやすい優しさだけが愛じゃない、と改めて思い知らされました。
態度は鬼のように厳しくとも、愛情と共にまごころがあるから、歪まず正しく伝わったんじゃないかと、そんな気がしてなりません。