尾花新監督を迎え、ベイスターズは俄然侮れない存在になった。
過去15年間、尾花「投手コーチ」が所属したチーム(監督)と順位、主なその前後の様子を調べてみた。
1995 M 2位(バレンタイン)
1996 M 5位(江尻)
1997 S 1位(野村)
1998 S 4位(野村)
1999 H 1位(王)※前年は3位、その前20年連続Bクラス
2000 H 1位(王)
2001 H 2位(王)
2002 H 2位(王)
2003 H 1位(王)
2004 H 2位(王)
2005 H 2位(王)※翌年より3位以下
2006 G 4位(原)※前年は5位、防御率は1点良くなる
2007 G 1位(原)
2008 G 1位(原)
2009 G 1位(原)
尾花投手コーチの力と、各球団の浮沈に「相関性がある」と言ってしまっては乱暴にすぎるだろう。順位のすべてを投手コーチが担うワケではないから、監督や選手、タイミングに恵まれたという側面も大いにあったのだろう。しかしながら、立派な成績だ。
キャリアの初期であるマリーンズ、スワローズ時代は、力をふるえる環境にもなかっただろうが、乞われて移籍したホークスで常に優勝争いをする投手スタッフを形成し、退団とともにそれが崩れる。家庭の事情で移ったジャイアンツでは、いきなり前年4.80でセ最下位だったチーム防御率を3.65まで改善、以後は3連覇の原動力となる投手陣を作った。
あらためてあちこち調べて見たところ、熱血&猛烈指導、わかりやすい具体的数値目標、バッテリーとしての配球研究、この3本が指導の柱ということらしい。誰もが考えることではあろうが、結果を残すコーチというのは、そのやりようが徹底的で、周囲を動かす信念があるのだろう。
投手コーチとしてできたことが監督としてできるのか、という疑問はあるにはある。ひょっとしたら自分がものすごく優秀であるがゆえに、部下である投手コーチとの関係に問題が生じないかとか、今までは「専門外」であった攻撃系指導者と、どのような権限分担をするのかとか。しかし、たぶんきっと3年以内にびっくりするくらいの投手陣を作ってくるのではないだろうか。
その状況は楽しみであるが、タイガースにはとにかくうかうかしてくれるなと言いたい。
コメント
ベイスターズ、かつてあのライオンズ9年間で8回リーグV、うち6回日本一の森監督でさえどうにもならなかった実績がありますからねぇ(笑)。
さすがに尾花監督でも、急上昇は無いでしょうけど、「野村阪神」の時のように上昇のきっかけをつくるかも知れませんね。
ホークス投手陣を作り上げたのがコーチの尾花であり、王監督の実績とは捉えないという論で行くと、ベイのピッチャー陣が飛躍するとしたらその功績は、野村コーチとか岡本コーチの手柄と捉えるべきですね。
極端な考えで行くと、選手を育てるのは監督の仕事ではありません。これからの尾花の仕事は、今までとは全く違う仕事です。
そういった目で見ると、今のところ尾花ベイに恐怖の予感はほとんど感じませんねえ。
監督が選手の指導をする、と想像すると、
うまくいくのかという疑問が生まれる。
監督の信念が選手やスタッフに伝わり、
フィードバックできるかが、勝てる球団となる要素の一つかと思う。
その意味では、
今季までの「明確な方針、それを徹底させる」ことが希薄と見られたベイを変えることが、
数年(一年でなく)で実行できる、
そんな雰囲気を感じさせ、また期待できる。
阪神のほうが、現状では、
その「徹底させる」ための装置、意思が、
なんとなくで未だに2005年頃から止まったままで、
「ベイだから勝てるやろ」という気にはなれない。
サンスポによると
バルディリスがオリックス入団のようです。
横浜はピッチャーさえよければ、打線はパワーがありますから怖いですよね・・・
横浜の打線は内川・村田・吉村の三人がしっかりとしていますが逆に言えばその三人が働かないと得点が入らないのも事実です。橋本将が入団したのも打線浮上の一つのきっかけだと思いますが先発が三浦と清水の2人だけではとても太刀打ちできないと思いますね。投手陣をいかにして整備できるかそれが出来ないと来年も今年と同様の結果しか残らないと思いますね。
もちろん阪神も他人事といえませんが来年は二神・藤原のどちらかが先発ローテを一年間守って欲しいですが・・・。
優秀な指導者がいるといないとではチームの成績に
大きな影響を及ぼすかの好例かと。
どうも阪神のコーチ陣を見ると、OBの天下り先と言うか
論功行賞臭が消えないんですよね。
OBが悪いとは言わないけど、甘さは否めない。
基本が出来上がっていて当たり前のプロの世界で、
もう一歩先の技術や戦略形成に本物のプロのコーチが
望まれる所なんですけどね。
初コメントです。
投手力強化を重視した監督の人選は評価できると思います。
しかし、コーチと監督の仕事は別物です。優秀なコーチだったけど監督としては?とならないことを期待します。
横浜は良い人に目を付けましたね。試合中、監督の采配で、一番大きなウエートを占めるのが、投手の継投だと思います。それを考えると、監督は投手か捕手出身の方が良いと思います。
尾花コーチの優勝経験数の多さを見ると、偶然では片付けられないですね。野球の勝敗が決まる要素の7割位は、投手力が占めているのではないかと私は考えています。従って、尾花コーチは所属チームの好成績に、かなり貢献していたのは間違ないと思います。
という事で、来年不気味な横浜ですが、やるのは結局選手。今年のままの、先発陣では、誰が監督でも同じだと思います。若手投手を巧く育成されると怖いですね。
なぁに。
来年は軽くベイが優勝かっさらっていきますよ
大怪我の玉置はやむなしとしても、金村大も高橋勇も育成契約なのですねえ。プロの1年は早い。