赤星の引退発表があって10日ほど。
来季のタイガースの目標は「明確な映像」を持った。ビール瓶片手に小さいその人を捜し出して、頭からビールを降り注ぎ、狂ったような大声を出し、涙混じりの大笑いをする。赤星を招き、赤星と一緒に優勝の喜びを爆発させること。その場所にいる赤星はもちろんだが、自分も優勝に貢献し、心から喜んでいられるようでなきゃいけない。あとは、そのために逆算して、小さな目標をタイムスケジュールに並べて、今すべきことをする。絶対に現実のものにしたい、その「明確な映像」の瞬間のために。そこにファンを含む全関係者の意識が集中して、「Make it happen!」。
ラジオ出演した平野の記事(サンスポ)に、その思いの強さを感じた。
「赤星さんの思いを力に変えて、いい報告がしたいです」
小さい体をカバーする目一杯プレーでチームを引っ張るプレースタイルは二人共通のもの。背比べ表でもチームを下支えして来た、虎の「ツイン平屋」であったからこそ、絶対に赤星さんのためにと誓っていることだろう。
本人の気持ちは「1番セカンド」が第1希望のようだ。チームのためにも決して悪くないのだが、セカンドおよびセンターはタイガースの「政策課題」。首脳陣の考え方一つで、「長期的展望」が「現在の最善手」に勝ることもある。なかなか微妙なところだ。また使う方にしてみれば、ベンチスタートのスーパーサブとして活用する魅力も大いにあるだろう。関本にも似たところがあるが、使い勝手が良すぎて、ワリを食っている部分が大きい選手。本人が言うように、圧倒的な盗塁数を稼ぐようなら、有無を言わさぬ存在になるだろう。赤星ショックによって、平野の心身にどんな変化が生まれるか、期待して見ていきたい。
コメント
平野もいい足持ってるのになかなか走らなかった感じでしたもんね・・・
ガッツで二塁、三塁に突き進んでほしいですね。
ただ、ヘッドスライディングとかは怖いので多少自重してもらいたいですね・・・
ガッツありすぎでしょ、平野!
私は技能系の職種なんですが、ウチのお師匠さんが言うには「技術の取得は若いうちだけ」「30過ぎたら、やる気があってもモノにならん」と言います。この場合の技術の取得ってのは出来る出来ないではなくて看板出して客を取れるレベルという意味で染み付いて一生廃れない技術の話なんですが、門下生を見るとこれは100%正しい見立てなんですよ。
そういうワケで私は競い合う候補の年齢構成を踏まえると、今回ぽっかり開いたセンター穴は「長期的展望」優先で、現状でもベテランがしのぎを削るセカンド枠はこのままで、もし「大和枠(サブの若手枠)」を考えたときに来期打撃を含めベテランに割って入る活躍が出来るなら大和はそのままで、そこまでの活躍が出来ないならチャンスを摑めない・学習能力が劣るタイプとして大和枠を別の選手に明け渡すべきだと思います。
シーズン最多で10盗塁(8失敗)通算35盗塁(21失敗)の30歳の選手・・・盗塁を警戒され、尚且つ成功する選手に成れるとは思わないのが「大人の冷静な判断」だと思います。
彼のガッツが空振りしたら・・・シーズン終盤のレギュラーセカンドは若手になっているかもしれませんね。
赤星のビールかけを見ながら、号泣できれば、その時やっと自分も「赤星引退」を受け入れられる気がします。
平野、45盗塁はまず不可能だと思いますが、その『心意気』が嬉しいですねぇー!
鳥谷にもその『心意気』があれば、赤星の盗塁数は二人で埋められると思うのですが…
平野はセンター以上にセカンドの方が適性有りだと思ってます。それでも、現状のセンターの最適任者は平野が筆頭になってしまうんですよね。
スピードの柴田、ガッツの野原祐、即戦力ながら未知数のマートン、藤川俊、甲斐、忘れちゃいない高橋勇。
「長期的展望」が勝ってくれると嬉しいですね。
盗塁を数多くしようとすれば、出塁率を上げねばなりません。平野選手の45盗塁とは、そういう意味で良い目標だと思います。赤星さんの様に、ファールで粘り、数多く四球を選ぶスタイルを期待します。
盗塁の質にもこだわって欲しいです。僅差の終盤等でも決めれる様になってもらいたいですね。
その前に、レギュラー勝ち取らねばなりませんね(笑)
ポジションを争う選手達がそれぞれ脚で、守備で、打撃で、リーダーシップで赤星の役割を担おうと躍起になるでしょう。
それが新しい炎となって、チームの推進力になれば「明確な映像」も実現化するかも知れませんね。
彼が見せた精神的な強さや勇気、野球に対する姿勢も受け継いで欲しい。
本音を言えば、とても平野に赤星の穴が埋められるとはちょっと思い難いのが正直な感想でしょうか。
通算成績を見てもちょっと格が違いすぎるかな…と。それと出塁率がいまいちよくない。
過去の成績を省みても、盗塁をガンガン出来るタイプでも決められるタイプでもない。久慈コーチもラジオでは、45盗塁と大きく出た平野の発言に「意気込みは買うけど今年3つしか走ってないんじゃね」とそこまで盗塁には期待してないのかも?(平野に盗塁のサインを出さなかったのは、首脳陣が平野の盗塁技術を評価してなかったからだそうです)
ガッツが空回りせぬように、怪我が多い選手なのでそこのところを今年のように何とか乗り切れるかですね。
走る技術は、上本や大和の方が上回ってそうな気もします。
ただレギュラー、または使われる頻度が上がるのは、結局は何を言おうと打撃面じゃないかなと思う次第です。