球団公式HPに「赤星憲広選手9年間お疲れ様でした!」が設置されている。
といってもメッセージを記入するフォームが現れるだけのさっぱりしたもの。集められたメッセージは、後日球団より赤星さんに渡されるのだそうだ。
時事通信に赤星引退の記事が今朝配信。
・強い気持ちで走った9年間=阪神の赤星、さらば球界
特段、内容的に新しい事実が盛り込まれているわけでもなく、1年を振り返る特集の一つでもないから、なぜ今朝配信なのか良くわからない。しかしもともと知っていたはず、何度も読んでいたはずの言葉が、なぜか今朝の私にはすっと入ってきた。不思議なもので、こういうことってあるよね。
「必要なのは足の速さより、スタートを切る勇気」
そう、赤星がいつもいつも子どもたちに言っていた言葉だ。初めて聞いたわけでもないし、引退後も確かに聞いていた言葉だ。そして赤星のその金言を、私はいつもいつも右から左に聞き流していたことに今気づいた。
「必要なのは足の速さより、スタートを切る勇気」
必要なのは能力より、動き出す勇気
必要なのは「できるかどうか」より、「やる」と決めること
必要なのは「やらない」言い訳探しではなく、「できる」と信じて挑戦すること
…
赤星の言葉を、今自分が必要としている形にいろいろと活用させてみる。
なにごとかを成し遂げた人の言葉は、一言たりとも軽く扱うものではない。今朝はそう痛感した。
コメント
やり遂げた人の言葉は、重いですね。
脚が速いだけの選手なら、今までもたくさんいましたが、走る勇気を見せてくれたのは赤星だけでした!
誰か受け継いでほしい!
スタートを切る勇気を持っていそうな選手といえば、上本選手なのかなと私は思っています。
大和選手も持っていそうですね。
上本選手は顔色ひとつ変えずにしれっと走りそうな雰囲気を持っています。
でも、赤星選手のように走るにはやはり出塁しないと・・・
出塁も期待できて走りも期待できるとなると柴田選手かなぁ。
この3人は赤星選手からの英才教育を受けてほしかったのですが現役同士でというのはかなわなくなりました。でも、キャンプとかで機会があったら赤星エキスの注入をお願いします!
ひとつ上のメッセージのハンドルネームは[tora]でなく[torakkochiyo]です。
途中で送信してしまいました。すみません。
「必要なのは足の速さより、スタートを切る勇気」
このコメントを若手はもちろん、チームを引っ張るであろう平野・鳥谷なんかも心に留めておいてほしいですね。
彼らが奮起することによって、赤星も浮かばれると思います。
「必要なのは足の速さより、スタートを切る勇気」
盗塁王を5度受賞した男だからこそ言える資格がある言葉ですね。確かに平野や柴田も赤星と足の速さを遜色は無いと思いますがやはり次の塁を狙える「勇気」の差だと思います。
平野もそうですが若手の柴田・上本そして新人の甲斐・藤川には「勇気」を持って次の塁をねらって欲しいです。
toraoさん,うん,おっしゃるとおり!
赤星の9年間を考えるときに初年度の盗塁39、失敗12成功率.76を下回るのは怪我のあと盗塁王の座を失う’06年と’07年の2回だけで怪我のないシーズンは全て30盗塁以上決めています。
これはガムシャラの時期、挫折の時期を越えて本物のスピードスターへ成長した過程だと思います。キャリアハイの数字を基にすれば赤星とてずっと超人ではなかったけれども、しかし、その輝き方は9年間通して赤星という輝きを放ち続けていたということ。
来年赤星の「盗塁を期待されるポジション」を担う選手は1/4は失敗しても40回、50回と盗塁を試みるスキル(もちろん失敗ばかりではダメ)と盗塁を許されるコト自体の機会、それともちろん大切な「勇気」が「必要」(「必要」には敢えて括弧をつけて)だと思います。
一番好調だったシーズンの赤星先輩の記録など気にすることなく程々では気が済まない神経と意思を持った者だけが到達できる境地です。
今年成功率90%overの狩野でも出塁率のいい鳥谷でも、もしくは予想外の人材でも、まずは赤星一年目の数字とガムシャラさを、目指す、届く、超える選手ができれば複数人現れることが望まれます。
「必要なのは足の速さより、スタートを切る勇気」
『スタートを切る勇気』とは、データと自分自身の体得した技術から来る、相手に勝つ自信ですよね。
そう言い切れるだけの自信を得るために、赤星は一体どんな努力を積み重ねてきたんでしょう。
気の遠くなるような努力をこつこつと・・・。
赤星が現役のうちに、みんながもっともっと走ること(ベースランニング含め)に貪欲になって欲しかった。
目の前に、最高のお手本がいたんですよね。
2008年。最終戦の中日戦で赤星は二盗を決めた直後に三盗も敢行。
セーフのタイミングでしたが審判はアウトを宣告。ビックリして三塁ベース上で本当に悔しそうにしていた赤星を思い出します。
あれが成功していればヤクルトの福地と42盗塁タイで3年ぶり6度目の盗塁王だったんですよね…。
「おもろくて、やがて悲しきタイガース」を象徴するシーズンだった2008年。
歴史的な大逆転リーグV「逸」。
直接対決で勝ち越したソフバと同率首位にも関わらず前年順位を反映する珍ルールでこれまたV逸の交流戦。
アニキ大活躍にも関わらず久保田が炎上して最後に楽天・山崎に一振りでMVPを持っていかれたオールスター。
個人的には、勝手に当確と思い込んでいた岩田の新人王が巨人の山口に持って行かれたのも、このラインナップのひとつですが、
何よりもダメ押しが、赤星の幻の盗塁王でした。
03、05年Vの両シーズンともタイトルホルダーに輝いたのは赤星と今岡の2人だけだった筈。
あの優勝が明らかに過去のモノになってゆくのを実感します。
心ならずも残した赤星の言葉。
「勇気」
何も盗塁だけの事ではなく、プロとして何かを成し遂げるための
共通のキーワードではないでしょうか。
全てにこの「勇気」があったればこそ、彼の全力プレーが可能になった
んだと思う。
彼の勇気が阪神の良き伝統になる事を願いたいです。