04オフに学べ

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 年末、午前中や日中のTV番組って、うかうか見てると全部正月番組の番宣だったりするから侮れんな(笑)。たいして見たくない番組まで見たくなってしまう(笑)。


 さすがに野球界も特に大きなニュースなし。「ソフトバンク・新垣、杉内夫人の妹と入籍(サンスポ)」と「井端 新婚旅行は『寝てばっかり』(スポニチ)」がちょっと想像力をかき立てたくらいかな(笑)。
 そんなこんなで無理矢理今年を振り返ったりすると、オフに赤星引退とか城島入団という電撃的な出来事があったけれど、タイガースとしては「クラシリにも出られない4位」という、「低迷のシーズン」で片付けられてしまうような年だった。特に、爽やかで穏やかな真弓新監督が、爽やかで穏やかな負けっぷりを見せたことへの苛立ちと絶望感が今季を支配していたように思う。
 しかし!いつでも明日への希望を失わず、常に知恵を絞って、迷える仔虎たち(含む自分)の精神を安定させていくのがこのブログの使命なのであるからして、大晦日の今日も、そうあるのだ。まずやるべきことは、歴史に学ぶことやね。岡田前監督が03年Vの星野タイガースを引き継いで、4位撃沈スタートを切った04年の暮れ、05年正月の自記事を読み返す。
 ざざーっと斜めに読んで見て、このオフに岡田監督が抜本的なチーム改革を行ったことを今さら思い出す。中継ぎで実績をあげた久保田をクローザーに抜擢、ケガがちだった藤川を中抑えに起用すると明言。抑え役だったウィリアムスと合わせ3人の抑えを設計した。この時点でまだ久保田、藤川の可能性は未知数に近かったが、実に見事だった。同時にセットアッパーの安藤をエース候補として先発に回している。
 攻撃では、絶対の信頼を置く4番金本の後に5番今岡を置き、打点王を獲らせるとぶち上げる。その年を最後に…となってしまったことは残念だが、147で打点王に輝いた。これもまた「絵に描いた餅」を現実にしてしまった。
 でも、その04年オフの段階で、岡田監督に対する信頼感はどうだったか。あの時、選手たちと岡田内閣との関係はどう見えていたか。それも思い出してみたい。

05年目の一発目の記事(1/3)

指導者としての岡田監督の評価は、この一年で地に落ちたと言って良い。掲載される監督談話は前任者と比較され、ファンから完全に「ダメ出し」された。

 本当にそうだったのだ。虎ファンが集まる飲み会では、自虐的に「そらそうよグフフ」で盛り上がるしかなかったのだ。談話や采配だけでなく、立ち居振る舞いまで前任者と比較され、酷評に次ぐ酷評にさらされていたのだ。
 でもこの記事にあるように、岡田監督は開き直って本当の自分をさらけ出した。

阪神を愛するファンのために、阪神が好きでたまらない選手たちを率い、阪神とともに生きたきた岡田彰布は全力で戦います

この一言に、よしもう一度、岡田監督を応援しよう、失敗を大目に見ようという気になった。そういう気持ちで臨んでいるのなら、一度くらいの失敗で烙印を押すのはやめようという気になった。
 来年の真弓監督にも大いに期待したい。しかしそのためには、本当の自分をさらけ出すこと。自分のやりたい野球をするために、誰に遠慮することなく、改革を断行すること。前任者に学ぶべきは、テクニカル面ではなく、失敗から立ち上がったプロセスだと思う。
 以上で09年の「自称阪神タイガース評論家」は終わり。10年もたいして変わらず継続の予定。でもひょっとしたら超大型改革もあるかも。良いお年を!

コメント

  1. 拉麺 より:

    1年目4位だったら次優勝するのかはわかりませんが、真弓監督はもっと情熱的というか、感情を表に出してもらって、率直な意見を聞きたいです。

  2. Yalkeys より:

    toraoさん 
    1年間愛読させていただき、有難うございました。ゲーム後のtaraoさんのコメントにいつも感心していました。タイガースの戦いぶり、戦力分析は勿論ですが、文章の構成力に大いなる尊敬の念を抱いております。トラ年となる来シーズンにも、的確な分析をぜひともお願い申し上げます。
    先日、クリスマスカードを知人、友人に出したのですが、「来年はトラ年。今年残念だったのは、阪神タイガースです。来年こそ!来年こそ!」という文を入れました。すると、ある知人から「トラは絶滅危惧動物、手厚い保護が大切・・」というコメントをもらい苦笑しました。同情ではなく、叱咤激励と受け止めたのですが、タイガースというチームの中でも「手厚い保護」に甘んじていた選手もいたことを思い
    出します。トラ年、75周年の節目の年、就任2年目での優勝ジンクスなどフォローの風にあと押しされ、甲子園が興奮のるつぼとなることを信じつつ新年を迎えたいと思います。

  3. こんにちは。
    今年1年もtoraoさん目線での
    阪神のネタを楽しく読んでました。
    来年も楽しみにしています。
    良いお年をお迎え下さい。

  4. スーパーエリーバ より:

     今年の4位は、04年の4位とは質が違う様な気がします。漠然とした私の感覚で、具体的に説明出来なくて申し訳ないのですが、今年程、危機感を感じた年は有りませんでした。
     今シーズン、少なくとも私には、監督から危機感を感じられませんでした。ベンチでの様子、スポーツ紙等に載る監督のコメントを見ても、厳しさが足りない様に思いました。来年は、厳しさをもっと出してもらいたいですね。CHANGE!
     今年もあと僅かですね。それでは、よいお年を!

  5. ryo より:

    来年のトラ年に期待して。toraoさん、来年もよろしくお願いします。よいお年を!

  6. あき虎 より:

    toraoさん、こんばんは^^
    今年はホンマに悔しい1年でした。
    来年はトラ年。それにあやかって、Vを目指して応援していきましょう!
    toraoさんの奥の深いブログも楽しみにしております。
    よいお年をお迎え下さい。

  7. きだたろー より:

    本年も迷える仔虎たちを救う数々のブログありがとうございました。
    今日やってた関西テレビの番組で金本が「本気にさせてくれ!」(だったと思います)と言っておりました。
    僕も「本気に(夢中に)させてくれ!」と首脳陣に申し上げ、年を越したいと思います。
    よいお年をお迎え下さいませ。

  8. 熊虎 より:

    あけましておめでごうとざいます。
    勝っても負けてものtoraoさんのブログ。
    毎朝(プレッシャーかな?)日課です。
    お体に気をつけて今年も私たちに活力を与えてください。
    それでは今年も宜しくお願いいたします。

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