アスリートで元日指導した金本のコメントを紹介した記事(デイリー)。
かぎ括弧に入ったコメントだけを抜き出すとこうなる。
「もちろん勝つことが一番。個人的にも去年のようにいくようであれば、年齢的にも先が見えてくるだろうし、そうならないように、選手全員で、選手たちだけで優勝できるように、僕も頑張る」
「誰かのためにやろうとか、見返してやろうとか、その年によって違うけど、今年は自分たちの力で勝とうと。自分の力を前面に出していきたい。自分をしっかり持ってやるだけです」
「周りに左右されず、選手たちが心を1つにして戦っていく中で、僕が陰のリーダーシップをとれればいい。今季は選手会長も代わって、若い選手を中心にやっていかないといけない。野球の成績もそうだし、見えないところでサポートしていければいいと思っている」
どうしても浮き立って出てくるのが、「選手たちだけで優勝できるように」という部分。心の中に渦巻く感情が、言葉になって表れたのだろう。どういう感情なのか、正確なところはわからない。しかしそこに何かしっくりしないものがあることは誰の目にも明らかだ。「全阪神球団が一体となって優勝に邁進する」という当たり前の、社交辞令的な丸い表現ではなく、「選手たちだけで優勝できるように」という鋭利な言葉を、意識的か無意識的かわからないが選択したところに、金本の感情が表れている。
意識的か無意識的かは実はどっちだって一緒。言葉で仕事をする政治家なら、意図した発言と失言では大違いだが、本能と感情と感覚で仕事をするアスリートにとって、氷山の一角として表出する言葉や表情より、内面に渦巻くエネルギーの方がずっとずっと重要だから。
「選手たちだけで」の切れ味の素は、当然、球団や首脳陣への反発心にある。勝てなかった責任の第一は現場責任者たち、首脳陣にあるはずなのに、「待遇」としてその責任を取らされているのが選手たちだけである。
しかしながら、その負のエネルギーを「周りに左右されず」「選手たちが心を1つにして」「優勝できるように」と、正のパワーに転換させようとするところが金本らしいと思う。目の前の現実は不満だとしても、それを招いた原因は自分にも、自分たち選手にもある。怒りエネルギーの多くは、自分が作り出したものである。だったら、責任を取らされたと考えず、自ら責任を取ってやろうと覚悟を決めれば良い。負けた責任を選手だけが取らされるのなら、勝って賞賛と報酬を得れば良い。
一見すると氷の刃のような「選手たちだけで優勝できるように」という言葉の中に、自らが熱球の核となって他を巻き込んで行くという決意を見たように思う。
コメント
toraoさん、おはようございます。
私も同意見です。金本アニキの言葉には並々ならぬ決意が感じられました。2003の移籍の時に感じた気迫が伝わってきました。今年は今岡も赤星もいない「危機感」が優勝を呼び込んでくれると信じています。ぜひ打点王を取ってほしい!
toraoさん
新年明けましておめでとうございます!出版記念パーティーがつい昨日のように感じられます。
さて今日の記事ですが、まさに思っていた不安について書かれているなと思いました。
前任者はいい意味でも悪い意味でも責任は俺が取るから、信じてむちゃくちゃやったれって感じがありましたもんね。
どうやら真弓監督の2年目風雲急をつげそうな予感ですね。
どうか全てがいい方向に動きますように(>人<)
本年も何卒よろしくお願いいたします?
おはようございます。
金本の自分への怒りというものは、シーズン中にも度々見られました。
一流選手だからこそ、抑えきれないものがあったんだと思います。
そのパワーをHRにするのが、アニキ金本なんだとも、思っていたりします。
「選手たちだけで」金本選手自身、去年もっと打ててれば、という風にも、とれますが、首脳陣批判ともとれるこの発言。少なくとも私には、監督を胴上げしたい(元々こういう発言は選手の本音ではないのかもしれませんが)という気持ちが無いと感じられました。
陰のリーダーシップというのも気になる所です。他の選手に、積極的にアドバイスしていく、という意味なのか?違うと思えば、監督にもドンドン物申していく、という意味なのか?解りませんが、色々想像してしまいます。
実際プレーするのは選手なのだから、選手が結果を出せば、それで良いんでしょうが、何かすっきりしないです。元々、選手の力を最大限に引き出す為の存在で有るはずの首脳陣。もしそれが機能していないのなら問題ですし、それ抜きにして強いチームには成り得ない気がします。
かぎかっこだけを抜き出すだけでこんなに示唆に富んだ言葉になるとは。
球団トップや監督以下首脳陣への反発によろうがよるまいが、今年の阪神で、ラグビーのようにグランドに立った選手のキャプテンシーが発揮されるような試合が見れるなら、ちょっと楽しみですね。
金本自身は今年は成績を上げるでしょうね。去年までは故障の影響がアリアリでしたし、成績・年齢とも現役続行崖っぷちで今後は「成績が下がったら最後」でしょう。まぁ、この発言が彼の本意だったら、岡田以外の全ての監督で「穏便に今期終了時のクビ」でしょう。
しかし、タイガースは折角、野村が選手の首脳陣軽視とタニマチやマスコミのヨイショを嘆き、星野をしてやっと規律を取り戻したのに、もう元の阪神体質に戻ったみたいですね。
選手が監督に排斥運動したり、○山が「小○、打たれろ!」と思っていたり、中○が降板不服でリリーフに「抑えたら○ロス」と言ったり、disciplineや知性の欠片も感じない子供の集団の歴史と体質。
それを「首脳陣が・・・」などと問題の矛先を変えたり「チームが強くしたい心からの発言」などと弁護したりするスター選手の乱造・過保護・優遇・看過・・・する環境。
disciplineを重要視する阪神の監督はこれまでも大抵「人気が無く」「衝突して」辞任するパターンです。今の真弓批判然り、マスコミの旗振りに釣られて阪神の規律を貶める空気を作る人、のせられる人を(選手・ファンも含む)あってはならないことだと思います。
そろそろ受験シーズン本番でもありますし、国語の問題形式でコメントします。
「選手全員で、( A ) 選手たちだけで優勝できるように・・・」
この文章は日本語として不自然です。( A )に入る最も適当な言葉を次から選びましょう。
(ア) 今いる
(イ) 監督やコーチは勝つ気がないから、
(ウ) やる気のある
ヒント:同じ取材をしている他紙は、報知のみならず、サンスポやスポニチまで「金本自身の今季にかける決意」として書いています。
明けましておめでとうございます。
自分もデイリースポーツ見ましたけど、自分はそんなに深い思いは正直感じませんでした。
でも、みなさんのコメントを見ていると、そんな気持ちもあるのかなとも思いました。
あるとすれば、金本は真弓監督に無言のアピールをしたのかなと思います。
「自分たちは勝ちたいです」と
「真弓監督は、どうなんですか?」と
金本と真弓監督の心が通じ合うことを願います。
気持ち入ってる! でも、
「僕もがんばる」と「僕はがんばる」
どっちなんでしょうか?
やっぱり「も」ですね。
城島獲得は久々に阪神フロントのファインプレーだったと思います。
でも、その陰で金本の盟友・矢野の極端な減俸があり、その他主力選手の契約更改も越年組が続発しています。
真弓監督が2010年オーダーで金本5番構想をぶち上げましたが、トーク番組で金本が「5番は嫌」と発言してました(理由は結局4番とあまり役割が変わらないから)。
一方、城島は「同じチームに”ジョー”は2人要らないので自分のニックネームは監督に譲ります」と優等生発言。ある意味、真弓監督に対する「従属宣言」とも取れるコメントですが、これは主力選手間でチームの主導権を巡り駆け引きが始まっている証しなのでしょうか。
ホークス時代、「間違っている」と感じたことは先輩・後輩問わず本人に面と向かって直言してきたという城島。阪神のアラフォー陣にとって煙たい存在でしょうね。
かつてのホークスは城島はじめ小山の大将がひしめいていましたが、王監督という大きな受け皿があり、チーム内の競争の活性化に繋がり、+に作用したものです。
さて、我が阪神はどうでしょうか。
>「選手たちだけで優勝できるように」
選手一人一人の自覚を促すようにも取れるし、首脳陣批判にも取れる。
そこは態と「どう取るんも、オマエらの勝手やぞ」と含みを持たせているのかも。
金本にしてみれば2度の優勝時、選手がどういう働きをして、チームや球団全体が
どう団結していったかを知っているからこそ、監督の采配やらファンの声援やら球団首脳の発言やらの
抽象的な事を気にする前に、球を打ち、打者を抑え、打球を処理すると言う選手としての仕事をまずシッカリ
やろうや!まずそこが無いと優勝なんて出来んぞ!と言う勝手な解釈をしたんですけど。
何だかんだ言っても、一昨年の大逆転喰らったのも、昨年前半の躓きも選手個々が自分の職責を果たせなかった
と言う忸怩たる想いがあったんだと思う。
この発言で、選手各人がどう転換を図るかが楽しみです。
逆に球団がこの発言でアタフタするようだと、ガッカリですけどね(笑)
金本選手のコメントはやはり、首脳陣や采配の如何にかかわらず、選手の能力で勝てるよう頑張ろうというように受け取れるように感じます。極端に言えば「首脳陣無用宣言」ととれなくもない。
「選手たちだけで優勝できるように、僕も頑張る」
「今年は自分たちの力で勝とうと。」
「周りに左右されず」「僕が陰のリーダーシップをとれればいい」
など、うがって考えれば結構露骨な言葉でもあるなあ。
チームが空中分解せぬよう、プラスのエネルギーに働くことを祈らずにはおれませんね。
なるほど、アニキ金本の発言をめぐってもいろいろな取り方があるのですネ。
私は、もっと単純に「選手はしっかりとやらんとあかん・・」ということを、言いたかったんだと解釈しています。若返った選手会長を蔭ながら補佐し、「ぐちゃぐちゃ言うやつは許さんからな」という意思表明だと思います。
首脳陣批判とも受け取れる発言内容であっても、それは解釈上のことであり、真意はそうではないと思います。
金本選手は監督が誰でも関係なく仕事に取り組む男です。
しかしその言葉の裏には特別な゙無意識"の感情があるのは明らかですね。
前向きに考えれば、首脳陣批判でなく、選手としてやることをやる。誰にも頼らない。という決意だと思います。
或いはそれ以上、負ければそれを選手たちで責任をとるぐらいで闘いに行くという程の決意かもしれません。
そこまで責任を負わせる首脳陣には邪魔をしないでほしい。
正直、監督には何の期待もできません。
もう見切っています。
城島選手加入によりアラフォーと上手く交わり選手たちがリーダーシップを取りチームをまとめていくしかありませんわ。
赤星選手が引退発表する前、星野元監督や岡田元監督には電話しているけど、真弓監督には直接話していないんですよ。
有り得ないです。