宜野座2日目は雨もなくみんな順調に練習をこなしたもよう。
金本はもう打ったり守ったりしてるし、メッセンジャーはビシビシ投げてるし、マートンはコンコン打ってるし、城島はブルペンで存在感ありまくりだし、鳥谷も桜井も狩野も気持ちよさそうに飛ばしているし、若い投手たちも良い感じだし、若い野手たちも真剣勝負だし、トリヒラ連携みっちりみたいだし…。
城島がブルペンで投手と話し合う様子が映る。どんなことを話しているのかと、なんとなく気になっていた。初日の様子、ニッカンより。
(前略) 「球筋と球種の確認。僕が感じた順番(球の優先順位)と投手が感じている順番が違うと大問題なので。バッテリーは組めば組むほど味が出る。最初の確認です」。最後は習慣にしているノートにメモを書きつけた。「頭に入れるため。同じことを投手に聞くのは失礼。受ける以上はベテランであろうと若手であろうと同じだから」。その後は志願の捕球特訓でズボンを泥だらけにした。(後略)
この認識を共有するという作業はとても有意義だ。自分の武器となる球、将来性を期待している球、「遊び」で投げている球。その球への主観的評価と客観的評価にズレがないかどうかの確認作業。当然旧知のバッテリーであれば共有している「戦い方」をムダな時間をかけずに入手する方法なのだろう。
新加入捕手によるこの作業には、別のメリットもありそうだ。過去の実績や、既成概念をとっぱらって、まっさらな感覚で球を受ける。それぞれの球の使い方、配球による見せ方、城島の頭にぱっとひらめく何か、第一印象があるかも知れない。それを言葉にして投手にフィードバックする。そこに今までになかった新機軸が生まれる可能性がある。そう大げさなものでなくても、まっさらだったからこそ感じられる小さな発見がありそうだ。投手が変わっていくきっかけになるかも知れない。投球後、歩み寄って真剣に話し合うちょっとした時間に、キラキラのお宝が埋まっていそうだ。
さらには「頭に入れるため」「同じことを聞くのは失礼」というメモ。仕事をする者として持つべきあたりまえの感覚を、あたりまえにやってきたことの積み重ねが、日本を代表する捕手への成長に繋がったのかも知れない、そんな風に感じた。
さーて…と、2日目までは桧山の結膜炎以外は順調そのもの(それだってたいしたことじゃない)。ほんっとに今がいちばん楽しいよなあ。ああ、あいつが楽しみだ、こいつは使える、さあ困った枠が足りない、どうしよう、競争厳しいなぁ…ってね(笑)。最終的に「おいおい他にはおらんのかよ」ってことになったりするんだけど、まあ今は良いんだよ、とにかくワクワクしてれば(笑)。
コメント
自分の打撃練習は封印してブルペン専任。圧倒的な存在感ですね。
普通、これくらいの大物が加入すれば「今年は優勝間違いなし!」と楽観論一色になるはずだが・・・
赤星、今岡、藤本、ジェフ、アッチソンの退団で「城島は来たけど総体的な戦力はマイナスでは?」とか、主力選手のフロント・首脳陣への不信感が表面化して「暗黒時代への入口に立っているのでは」との悲観論さえある。
愛着ある選手の退団による喪失感は大きいが、実質的なマイナスは赤星の足と優秀なセットアッパー2人分のアッチソンくらいか。
この穴埋めは容易ではないが、マートンが今岡型トップ打者として赤星にない破壊力を発揮してくれるかもしれない。
今、ランチ特打でマートンを見ましたが、この選手はユニフォームの立姿が非常に美しい。スコアボード上部に直撃2発を含めフェンス越え連発です。喜んでばかりもいられませんが、これだけのパワーを見せつければ投手も警戒し出塁率を稼げる。
アッチの穴はメッセ一人では無理だが、久保田の復活と西村に期待する。
今年は新人も楽しみだけど、二年目の選手が揃って期待できそうで「失敗ドラフトだ!」と悪たれついたのを反省しなければと思うこの頃です。
心配は首脳陣の緊張感がどこまで続くかですが、いざとなればいわほーさん提唱のあのスローガンの横断幕もあるしね?(笑)
赤星ショックで、「城島加入!」の印象が薄れた勘がありましたが、
キャンプインしたとたん、やはりその存在感・オーラは別格ですね。
正捕手が城島にチェンジするというのは阪神の大革命なんだ、と改めて気づきました。
今、城島君は楽しくてしかたないだろうな、仕事が。
応援します。George McKenzie!!
球筋ってのはフォーム・球種・スピード・コントロール・コースetc…の総合科目なんですよね。遠山みたいに球筋がよければ松井もかすりもしない。ボールになる高さの藤川のホップするストレートも岩瀬の右打者高めの内角球も下柳の低めに逃げる球もスピード・キレもさることながら軌道が打者のスイングに合わない。
矢野捕手は、阪神投手陣の【武器になる球筋】を随分発掘した功績があると思います。特に先発陣は球筋能力を大方上手く使う術をバッテリー間で承知している安心感があります。
一方で例えば桟原など横手で150キロ台の力のある球を投げていても結構捉まってしまう不安定さがあります。自分の球筋が判っていないと言うか、太陽もそうでした。身体能力のある投手はプロレベルではどういう球筋のボールなら通用するのか意外に判らないものなのかもしれません。
金村・江草・渡辺なんかは通用する球筋があるのにそれ以外の不用意な球を要求されて痛打を喰らった印象です。
持ち球は変わらなくても城島の球筋に対する意識が「この投手のこの球種があのバッターのバットの軌道に絶対ぶつからない」とか、逆に危険なのはこのパターンだとか、キャンプの時期にバッテリー間で確立してくれればいいなと期待しています。
投手目線と捕手目線。
確かにお互いに「良い球」の観点は違うでしょうね。
合致できれば、「殺傷能力の高い」ボールになり得る。
どちらかがナイスボールと思っても打たれたり、
その逆もあったり。
ただ、どの球をどこで効果的に使うかは、できるだけ
合わせるに越した事はない。
色んな投手のあらゆる球を自分の中で消化しようとする
この姿勢は、豊富な国際大会経験から来るんでしょうね。
しかし、城島がいて矢野がいる阪神のブルペンは
なんて幸せな空間なんでしょ。
矢野さんの時代が終わるってのも悲しいですが、その分城島に期待します。
狩野・岡崎・清水なんかは去年一軍の空気を吸えたわけですから、今度はそこで見つけた課題を下の方でクリアしていってほしいです。
私は当初、他の選手の精神衛生も考えて、城島選手を『特別扱い』しないで欲しいと思っていました。しかし、キャンプでの圧倒的な存在感を見ると、そういうレベルを超越した選手であると思えました。
「同じ事を聞くのは失礼だから、メモを書く」という姿勢も良いじゃないですか。安心しました。逆に言うと、「オレにも同じ事を聞くなよ」という意味も含んでいるかもしれませんね(笑)
あとは実戦で、誰にも文句を言わせない結果を出すだけですね。
報道陣が、城島選手に行きがちなので、金本選手、新井選手辺り、いつもより過ごし易いキャンプに成っているかもしれませんね。それとも、やっぱりプロだから注目してもらえる方が嬉しいかな?(笑)