二神故障はやりきれない

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 たった2試合の甲子園オープン戦、2つ目は「開幕メンバー」を並べてみたけれど、Gとお互い寒い感じの試合。


試したり隠したり確かめたりもあってのことだろうけど、さっぱり打たない重量打線を見ていると一言二言言いたくもなる。でもまあなぜかは知らないけど、こと打つ方に関しては、オープン戦と本番はまったく無関係であるから気にせんとこう。ウチは本番入ってもこのままで、Gの方は本番に入ったら打ちまくるのだろうと思ってしまうのは、単に私の気弱だけでなく、経験則の蓄積のような気もする。
 ライバルとの予行演習だから、何事もなく淡々と進んでくれる分には特に大きな不満もないのだけれど、基本的な備えが足りなくて、ムダな「出費」を強いられるのは我慢ならない。7回、2番手若竹が第一打者をピッチャーフライに打ち取った場面。投手の真上に高く上がったポップフライは、上がった瞬間内野手全員が「捕れる」と思う。後は誰が捕るか決める作業。本来なら「誰は捕らない」が決まってなくちゃいけない。普通練習量が少ない投手は「捕らない」決めにして、上がった瞬間無関係な場所に逃げる。定位置が深いセカンドとショートは普通行かないのが決め。だから後は一三塁どちらが捕るかを、捕手からの指示と、当事者の声で決めていく。ところがあんまりにも自分の真上だったもんだから、若竹が自分で捕ることに決めてしまい、それを明確に伝えなかったために、マイボールだと思っている葛城が止まりきれず衝突してしまった。
 ケガは大したことはなさそうだったが、これにより若竹は降板。今の今まで順調に来ていたものを少なからず後退させてしまうのは実にもったいない。一度でもポップフライについての座学、演習をしていたのか訊いてみたいと思った。
 それ以上に無念に思ったのは二神故障のニュース。左内腹斜筋筋挫傷で1週間程度患部を安静にさせるということ。コーチから疲れているうんぬんと聞こえてきたのはずいぶん前のこと。それでもローテ入りを目指すテスト登板を続けて、ほれやっぱりコンディションが悪いと打たれるやろ、二軍で体鍛えてこいや…みたいな話の流れかと思ったら、脇腹やっちゃってました。いったいどの段階でやってしまっていたんだろう。疲れと故障の経過、関係はどうだったんだろう。最終的な責任は本人に帰するのは当然として、監視監督すべきポジションの人たちの目と判断は正しかったのだろうか。
 自分が正しかったのだと、ことさらに主張するわけではないが、2/27のオープン戦の段階で私の中で二神は「開幕ローテ合格」を出した。それは持っている能力もあるし、チーム編成上もあるし、戦略上もあるし、総合的判断として。だから「見極めはもう十分。あとは心と体のコンディショニングなので、周囲がスケジューリングしてやることだ」と書いた。
 もちろん体力的にも気力的にも、ルーキーに1年間ローテを守るスタミナは期待していない。いやそうならば当初から中6日を守らせる必要もないと思っていた。例えば下柳と組ませて登板&抹消の「二人で一人ローテ」を組ませることだって考えられる(そうすれば野手枠を一つ増やすというメリットもあるしね)。とにかく非凡な制球力と落ち着きを見せる背番号18に、まずはやらせてみて、しっかり身になるよう時間をかけて一軍で育てて欲しかった。
 ところが考え得る限り最悪の事態を引き起こしてくれたこと、その途中経過をずっと目の当たりにしていただけに非常に恨めしく思う。
 チームにとって大きな「出費」だが、二神には焦らずやりなおして欲しい。今回のことを一生の薬にして欲しい。

コメント

  1. ジジィ より:

    二神が故障したあの日、まだ先発小嶋が投げている時(二神登板前)に真弓監督にインタビューが行われていましたが、「二神はキャンプからの疲れが出ている」と応えていました。
    結果論ですが、なぜ疲れているとわかっているルーキーを無理に登板させたのか、本当に疑問が残ります。
    若竹・二神と、我々ファンにとっては『今年の目玉』だけに、早い回復を望みます。

  2. ぱぴとら より:

    はじめて投稿します
    昨日甲子園でみたマートンの姿勢があまりにも気に入ったので投稿します
    マートンの初めての甲子園での試合
    試合前のキャッチーボールの前に前に誰よりも早く出てきてレフトで一人で柔軟しながら芝生の感触を確かめるような感じだった
    試合前、円陣を組んでるとき、ブラゼルは俺は日本語わからんけんね?という感じで頭あげていたけど、マートンは日本人以上に頭を下げて円陣にしっかりハマってる
    プロ野球選手だから、準備や姿勢だけで評価は決してできないけど、あの姿勢見てると頑張って結果出せよーって思います
    昨日は、試合では2本のヒットがでて結果が出たけど、これからも結果がすぐに出なくとも、その姿勢を崩さないでいてほしい
    頑張れマートン!

  3. より:

    疲れが分かっていたのならなぜ投げさせたと疑問符が残りますね。
    二神は資質ならば菊池と遜色は無いと思っています。だからこそ首脳陣は怪我には細心の注意をはらって欲しかったですね。
    二神には焦らずに治して欲しいですね。交流戦明け位にローテが疲労が溜った選手の代わりに颯爽と救世主になって欲しいですね。

  4. アルスタ より:

    一昨年の新井の腰痛のときといい故障の軽重の判断に疑問を感じます。
    なんでもかんでもマスコミに公表する必要もないし(落合中日ほどの秘密主義もどうかと思いますけど)。
    聖さんの書かれているとおり交流戦明けに出てきてくれればいいと思います。それからでも新人王は間に合います。(上園のように)

  5. ochichan より:

    虎の会、お疲れさまでした?^^
    11月の祝勝会が今から楽しみです。
    二神が故障していたとは…ショックです。
    どうせ2軍行きが決まってるからと、
    痛みをこらえて投げちゃったのかなんなのか…
    しかしよくもまあ、
    三東だ玉置だ二神だと(ひょっとしたら若竹も)
    期待をかけてるピッチャーに限って
    毎年この時期にいなくなるもんですわw
    (二神は帰ってくると思いますけどね)

  6. torakkochiyo より:

    過保護過ぎて旬を逃すのも良くないが、あまりにも構わなさすぎて故障を発生させるのはもっとまずい。
    二神投手の故障、いつ本人に自覚症状が出たのかはわからないが、疲れが溜まっているとわかっていたならしっかり監督者がケアすべきものでしょう。
    あ?あ、勿体ない。
    若竹投手の故障も防げたはずのものなので、なんとも歯痒いです。
    みんな子供の頃から野球をやって、基本的なルールなんて染み込んでいるはずなのに、テンパっちゃうんでしょうかね。
    これで、私の中での勝手な新人王候補が二人(柴田・二神)、戦線離脱となってしまいました(涙)
    二人ともしっかり治して、元気な姿で戻って来るのを心待にしています。

  7. ワン虎 より:

    チャンスで凡退が目立ちましたが
    打撃の内容はかなり良かったと思います。
    外野にライナーが飛んで野手の正面or好捕されるパタンが多く
    結果1点しか取れませんでしたが
    内海はノックアウトと紙一重だったと思います。
    二神は非常に残念ですが
    ルーキーとして一番最初の試合から結果が求められ、一番最初の試合にmaxを持っていき
    オープン戦の序盤にはやや球威が落ち始めていたのでファームで体力作りから。
    疲労を抜けば確実に必要な戦力になると思います。

  8. バースと藤川命 より:

    うーん!上原級とおいらが絶賛していた二神が
    まさか・・・
    故障だけはしかたあるめえ。ゆっくり治せや 悲
    さて打ですが、おいら以上に、解説人は、マートンに厳しいですな 苦笑
    打つ方に関しては、素人のおいらがどうのこうの言える筋合いじゃないが、広沢、安藤両氏が指摘したマートンのリードについて一言!
    安藤氏曰く、「あんなリードじゃないぞ。コケレバ帰塁できちゃうじゃない。」広沢氏曰く「こりゃ誰か指導しなくちゃいけないですよ。赤星になることはできないけど、マートンの中でできる走塁はあるはずだ」
    まったくそのとおりだと思う。久々に頭きたのは、今ごろそんなこと教えてないのうちだけなんじゃねえかって思ったのだ。今時少年野球の強豪ならみんな教えとるぞ。キャンプならよい。今はシーズン前のOPやど。広沢氏によるとこのリードでは、2番がヒット打っても1,3塁にはほとんどならないとのこと。
    こりゃコーチ陣がいわんのなら、かってトリタニに発動したようなアニキのマグマを一発落としてもらおうかな。でもアニキ英語無理か!
    マートンの中継プレーを試ために、暴走する巨珍の抜け目のなさが、逆に気持ちよくすら映ったのでした。

  9. 熊虎 より:

    二神の故障については『仕方ないかな』と思います。急にくる痛みでないのなら怪我も筋肉疲労も区別つきにくいですし、監督責任を問いたくなる気持ちは解れども、ソレってどうやってとるべき責任なん?とも思う。投げる球が一級品でも、それだけでは十分ではなく、一年通してやり遂げられるのが一流選手。この経験を成長の糧にして欲しいと思います。
    逆に若竹は自己責任かな。ノムさんだって、そのレベルのレクチャーはミーティングでは取りあげないような気がする。
    それはともかく、昨日の試合で思ったのは『飛ぶボール』はやっぱり止めた方がいいんじゃないかな?ということ。そりゃ、中軸を打つような選手のHRは増えるだろうけど、いわゆるヒット性のいい当たりがノーバウンドで外野手のグラブまで届いてしまうことが多いし(ツマンナイ!)、寧ろ心配なのが脚の無いタイガース外野陣にとってメリットが無いように思いました。

  10. tac より:

    若竹はもったいない。
    セオリー通りマウンドから降りて譲っていれば何てことはなかったはずでしたし…
    投内連携の問題も少なからずあるでしょうが。

  11. BUCK-TORA より:

    二神のは仕方ないとして若竹のはねぇ。不意の衝撃はダメージが強い分だけ心配です、大丈夫かな。
    もう一人の大丈夫かなは新井。解説の安藤、広澤両氏が仰っていたように、実戦不足が否めない状態にもかかわらず打席が回る寸前での交代は疑問符が残ります。
    去年の二の舞はカンベンしてよ。

  12. 拉麺 より:

    とある有名選手の言葉を思い出しました
    「ベンチがアホやから野球がでけへん!」

  13. Yalkeys より:

    危険回避の原則は、トラブルは“安全側”に作用するということ。トヨタの車でもアクセルとブレーキを同時に踏むと、ブレーキが優先するように指導されたと聞いています。
    若竹投手の場合、そこのところの確認が事前に出来ていなかったとすれば、やはりコーチの責任ではないでしょうか。開幕が近づくにつれて、不安材料が目立ってくるというのは、いい気持ではありません。そういう心配が杞憂であった・・と笑って済ませられればいいんですけどネエ?。

  14. バースと藤川命 より:

    新井の不思議な交代の後大和が3塁まもってたのも、なんか備えがないなあと感じました。
    新井が故障及びスランプ時の手立てがまったく想定されていないようで・・・
    その時大和を3塁で使うはずないだろうからなんかポリシーないよなあ。
    もうこの時期でっせ。野原か関本でいくべきでしょう。それとも大和3塁育成秘策でもあるだろうか。不思議じゃ

  15. レフトの子虎 より:

    甲子園でのOP戦を二戦とも見に行って分かりました。
    真弓監督は今年も何にも考えてません。
    昔ながらの阪神野球です。
    それでなくても選手が考えて動く風潮が無いチームなんだから、何か考えないと!

  16. G3 より:

     巨人の辻内もキャンプで肘をやっちゃいました。若い選手は張り切っちゃうんですよね。また、「痛い」「ヤバい」って言い出せないんでしょうね。。これはプロ野球選手だけでなく、会社員でも若い人は同じでしょうけど。
     プロ野球選手も会社員もカラダが資本ですから、ヤバいと思ったら自分をケアしてほしいですね。無理して潰れたら、結局自分も周囲も損しちゃいますからね。

  17. スーパーエリーバ より:

     昨日は、対内海投手という事で、マートンが苦手と言われている、インコースのスライダーに、どう対処するかを注目していました。しかし、その球は、一球も有りませんでした。やはり、それは公式戦まで、取って置くという事なんでしょうね。2安打共、打ったのは、いずれも甘いストレート。まだまだ手放しでは喜べませんね。
     二神投手は、最初に絶不調だと言われた時から、既にどこか痛めていたのかもしれませんね。アピールチャンスを逃すまいと、無理して投げたんでしょうね。トラオさんおっしゃる様に、ホント一生の薬にして欲しいです。
     コーチの方も、あからさまな絶不調なら、どっか痛めてないか、とか気にならんかったかな?とも思います。
     私は、二神投手は、プロでやっていく体がまだ出来ていないんだろうと解釈しました。今回、もし故障が発生していなくても、遅かれ早かれ故障は発生していたのではないかと思います。今の時期で良かったとプラス思考に考えたいです。オープン戦、数試合投、数イニングずつ投げただけで悲鳴をあげる様な体では、長いシーズン乗り切るのは無理だと思います。体をしっかり作って、再び上がってきてもらいたいです。

  18. 西田辺 より:

    まぁ、選手生命に関る怪我じゃないだけ不幸中の幸いとしときましょうや。
    一年間ローテを守る投手にも好不調の波はあるし、違和感を抱えながら
    の登板もある。
    それをどう自身がコントロールしていくか、いい勉強になったと思う。
    若き日の球児がそうであったように、何処かを傷めるのは筋力のバランスか
    フォームのどこかに原因がある場合が多い。
    この機会に、その辺も見つめ直すのも将来的に意義があると思います。

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