阪神?中日5回戦(中日3勝2敗、14時、甲子園、46447人)
中 日 000 100 000―1
阪 神 010 001 01X―3
【中日】●バルデス(1勝2敗) 小林正 浅尾 平井
【阪神】○能見(3勝0敗) 西村 久保田 S藤川(6セーブ)
[本塁打]桜井4号(神)
ドラゴンズにとっては、前日に続き「カリブの松崎しげる」ことセサルが敗因となってしまった。決定機はことごとくセサルにまわり、ことごとく潰した。新井の2本目のタイムリーがセサルの頭を越し、お手上げポーズをする様がいかにも象徴的だった。どうやら今日抹消されるようだが、私の愛のメモリーに焼き付けておく(若い人置き去り)。
また、打つ方、走る方では完全復調しているように見える、荒木のショート守備がキーになった。この日も間一髪の内野安打が2つ、いずれも得点になった。ケガの影響なのかどこか強さに欠ける。ワンバウンド送球が許されないファーストというのもネックになっているかも。
前日に続き、粘りと足の好ゲーム。快勝に続き、辛勝もものにして最高の気分である。そらそうよ、1点を争う試合展開の中で、実力実績あるメンバーだけではなく、西村(好救援)だとか藤川俊(好犠打)だとか大和という若い力がキラキラ輝きながら一つの勝利をもぎ取ったんだから。
こういう風向きをずっと待っていた。これで二軍のメンバーはみんな刺激を受けている。今に見ていろという気持ちになっている。そして実績組はひしひしと危機感を覚えているだろう。首脳陣は調子に乗ってどんどん思い切ったチャレンジを続けて欲しい。ナイスナイス!
粘ったのは先発の能見。ピンチでも味方のエラーにも動じず、冷静な投球ができた。もう私たちが去年前半まで長いこと見てきた能見はいない。竹を割るナタの心と切れ味。
久保田も復活途上。休み肩で直球はえらい速かったが、制球がまとまらなかった。連投してこその久保田なのかな。でも打線の怖いところを上手く切り抜けたんだから良かったよ。
藤川は、怖さのない下位からの勝負で余裕だった。主戦投手陣の粘りと繋ぎあっての若手キラキラナイスゲーム。おつかれさん!
展開上、ゲームの主役になったのは大和。6回ウラ先頭平野が遊内野安打ヘッドスライディングで出塁。うわーっと盛り上がったスタンドも、やったぜと思った平野も意外に思う戦術、平野に代わる代走大和。今まさにその俊足を生かしたばかりというタイミングに驚いたが、ベンチとしては予定通りの行動だったようだ。
バルデス攻略は一塁走者のプレッシャーにありと睨んでいた。初回平野がヒットで出て、リード大きく圧力をかけると制球乱れ、暴投でタダで二塁をもらった。しかしこの時の平野の動き、投球しているのにいちいちベースに戻っていた。盗塁のセンスがないのはこういうところ。
その後は動ける走者を出すこともできず。ベンチで真弓監督が大和に走れるか?と訊いて、「行けます」と応えたそうだが(サンスポ)、その1回とブラゼルが死球で出た4回以外、走者を出した投球を見てもいないのだからテキトーなもんだ。でもその真弓監督の発想は正しいし、大和の判断も正しい。さらにはベンチでそんな話をしているというのも極めて正しい。
6回ウラ無死一塁、盗塁をしないのならまったく意味がない代走大和。しかし実はそうとも言えない。相手バッテリーも当然そう思うのだから、多彩な変化球を誇るバルデスは鳥谷に対して珍しく直球を続ける。走られたくない、失投できないで、カウントを悪くする。打者は打ちやすくなる。カウント2?2の5球目直球、大和スタート、小山も素速く送球したが余裕でセーフ!赤星の沈み込んで強く蹴るようなストライドとは違う、軽やかな足の運びと流れるようなスライディング。しなやか(その様子はぜひかれいどさんの動画で確認して欲しい)。
鳥谷の進塁打と新井の痛烈センター前で、貴重な勝ち越し点が入り、逃げ切り態勢ができた。大きな大きな代走起用と盗塁成功だった。
8回ウラは2番大和からの好打順。三遊間良いコースに転がった当たりの悪い遊ゴロ、荒木の送球はハーフバウンド、捕ればアウトのタイミングもブランコそんな気配もなく、記録は内野安打。また一塁からベテラン平井にプレッシャーをかける。無死一塁、打席に鳥谷。警戒するバッテリー、しかし牽制を投げれば投げるほど、走者には牽制なのか前に投げるのかが明確にわかるようになる。2球目に好スタート(ファールフライ、打ち損じるなや!)、とにかく大和が一塁にいれば投手は直球以外投げなくなるというのも本当に大きい。
一死一塁、打席に新井。どんなに警戒されても、もう大和は平井の動きでわかっている。初球スタート、タッチできずセーフ。空振りで盗塁をアシストした新井、余裕のセンターオーバー二塁打で再び大和を返した。
一つ目の盗塁は、思い切りがつかないところもあって仕掛けが遅くなってしまったのだろう。二つ目は、鳥谷の2球目にスタートを切り(ファールフライ)、次の新井の時は初球から行った。何事も経験。成功も失敗もどんどんやって、技術と自信を高めていったら良い。
盗塁するとわかっている走者が一塁にいれば、投手は打者に集中できない。盗塁を成功されて走者を二塁に置けば、投手は失点への不安で集中できない。ホームランの恐怖で投手の手元を狂わせる10型タイガース打線ではあるが、さらに有効な戦略を採用しようとしている。これはとてもワクワクすることだ。
桜井ナイスHR!失投を逃さない打者には、どんどん失投が来ることになっている。
平野ナイスマルチ!珍しく出塁できなかったマートンをよくカバーした。
新井ナイスバッティング!自然な待ちから自然な始動。良い集中ができている。4番の仕事ができている。塁上でもしっかり離塁して投手に圧力をかけている。さらには三塁守備でも最高の反応を見せた。7回、火の出るような井端の三ゴロを併殺にした好守で西村とチームを助けた。本当に素晴らしいよ。
音なしだった主軸打者たちは、せめて日替わりで活躍できるよう、しっかり備えて。
コメント
♪美しい人生よー、限りない喜びよー♪(古っ)と歌いたくなるようなナイスゲームでした。
大和の盗塁が、効果的に得点に絡みましたネェ!
アニキには申し訳ないけど、アレからチームが『好循環』になっている感じがします。
♪この胸のトキメキよ?セサルに?
あなたはもういない?(笑)
愛のメモリーの歌詞通り彼は登録抹消みたいですね。残念。
平野に代走大和は意外でした、ナイス真弓監督!
期待に応えた大和、お手伝いの新井、今まで無かったカタチでの得点だけに今後の展開が楽しみです。
今日の先発は誰だ?歌を忘れたカナリアか。ナゴドで3タテのきっかけを作った男のリベンジ期待。
余所のハズレ外人を見るのは楽しいですね。
昨年のメ〇チ並かな?。
お察しします。
ただ、もう一日居て欲しかった。
昨日、一昨日の、陰のヒーローですもんね(笑)。
平野に代わって、代走大和。
「おおっ!!?」
と思いましたよ。
今年の目標、40盗塁の平野選手に代走とは。
ここまでの、消極的走塁を、反省するのに良い機会ですよね。
昨日は、大阪よみうりテレビでは、解説、立浪氏でした。
この方は凄いですよ。
打撃、守備の細かい技術論はもちろんの事。
西村投手の、球速の割に、打者が振り遅れる理由も、瞬時に見抜かれてました。
現役時代、ダテに痛い目に遭わされてないな?と感心させられました。
是非、タイガースのコーチに成って頂きたいと思います。
今の所、アライバのコンバートは、弊害の方が、目立ってますよね。
荒木選手の二塁手っぽいスローイングで、内野安打が出易く成ってますもんね。
セサルに代打を出さなかったり、今年は、相手が嫌がる落合妖術が鈍っている様ですね。
「松崎しげる」は、二段階くらい発想の飛躍が必要ですが、笑いました。僕は、素直に「プレデター」と、呼んでいます。今後のセサルに注目です。
昨日の勝利はしびれる展開でしたね。
その中で気づいたことを・・・
葛城と狩野の使われ方は、まさに「微妙」。狩野は今シーズンの安打があのHR一本のみ。一割を切る打率だし、葛城には守備・打撃ともに不安アリ。林とか浅井、他の外野手の登録を考える、レフト守備の準備をさせる時期ではないでしょうか。
桜井はスムーズな「ちょいオープンスタンス」になり、真弓監督直々の指導が奏功したみたい。よかった。
久保田は軸足に体重が乗り切らない、投げ急ぎのフォームになっていたけど、やっぱりアレではコントロールが定まらない。それを指摘できない阪神経験値の低い捕手だということを、思い知らされました。
鳥谷がそろそろ爆発の気配。今シーズン初めて待球の間が取れていました。昨日は結果4タコでも、雰囲気が出てきた印象でした。
私が思っていた通り、赤星引退による世代交代はやはり二塁手に一番影響してきたみたいです。大和やりよるなぁ。
真弓監督もついに西村を勝利の方程式に組み込んだみたいですね。一点差の終盤、好投能見続投ではなく、信頼できるリリーバーとして投入するあたり、采配が「熱く」なってきました。前述の理由で、久保田を2アウトから降板させたのも「冴えてるなぁ・・・」と感心しました。
後は一軍の「代打だけ」しか運用できない戦力を以下にスリム化させ、有効な戦力を登用するか・・・だけですね。
「松崎しげる」ワロタ
私は「(マニー)ラミレスもどき」と呼んでましたが。
大和の脚は、去年一軍に昇格した時から戦力になるとの声があちこちから上がってましたが
昨日はそれをシッカリ証明し、今年の攻撃オプションに組み込まれましたね。
でも、代走を出された平野はショックだったろうなぁ。
走力のない選手ならまだしも、足の速い選手だけに・・・。
でも、足が速いに越した事はないが、それだけでは塁は盗れなんですよね。
走力、走塁技術、盗塁技術って似てるようでそれぞれ違う。
赤星引退後、なかなかこの武器を使えなかったけど、今後ドンドン披露して欲しいです。
今日はまた不細工な試合をしていますが、城島のフルイニングを切ったのは大きい。明らかに疲労で打撃も守備も本来の姿ではなかっただけに。
5-8で敗れましたが、ドラゴンズを慌てさせたのは事実。
城島は打てばサードゴロでした。時には矢野にマスクをかぶらせることは絶対必要です。今後も今日のような交代を見せて欲しいと思います。安藤はテレビ解説の山本氏は、上で調整可能と言って居られましたが、私の私見は一度下でやり直すべきだと思います。彼が先発投手としてコールされた時の、何とも言えないざわめきは、ファン心理を如実に表していると思います。打てない桧山ともども一度ご決断を願います。
平野の走塁気になるんですね。
昨日の1回裏1死2塁平野で、鳥谷が左中間のライナーを打って結果的に和田がスライディングキャッチで体勢崩して好捕したんだけど、その時ハーフウエーで2、3塁間の真ん中まで出てたのね。抜ければ十分ホームインできるし、ワンバンでとられても、1死1、3塁で4番新井。仮に本塁突入で封殺されても、バッターランナーの鳥谷は2塁行けるわけでランナーが入れ替わるだけなのに・・タッチアップの体勢とってないと。他の選手ならあまり気にもならないけれど、ランナー平野だけにすごく気になってしまいます。
2回途中で交代というのは、安藤down鶴upということでしょうね。安藤の球威では中継ぎでは通用しないから先発トライを続けていたということで納得。
スタンリッジを先発に回さないのは、若手右腕と同タイプだから若手優先という意味だと好意的に想像しています。
下柳の様に制球力や投球術があるわけでもない能見・岩田の様に絶対的な決め球があるわけでもない。
上園の様に向かっていく気持ちもない。
実績だけで野球が出来るのなら苦労はしない。安藤は完全に1軍クラスの投手ではない。あの年齢で新しい武器を作れと言うのは無理な注文だと思うがモデルチェンジをしないと1軍に上がっても結局繰り返しになると思いますよ。
これで福原・杉山・金村が上がったりしたらかなり萎えますね。
聖さん、安藤は本当に使い物にならないですね・・
1回表で打者1巡、3連勝も夢になってしまいました。
若い投手いないのかな? コーチ何してるのかな?