引き分けの試合の後は決まって、勝ちに等しい引き分けだったのか、それとも負けに等しい引き分けだったのか、あるいは勝てなかった残念な引き分けなのか、負けなかった誇らしい引き分けだったのかと考えるものだが、この日の引き分けほどそういった考えをしなくていい引き分けも珍しい。などと、いたずらに字数を無駄にして書いたが、要するに状況的に分かりやすく負けと同じ引き分けだった。もっともそれはこの時期のこの試合だからわかりやすいだけで、そうでさえなければ本当に素晴らしい投手戦であり、誇らしい部分も非常に多い内容だった。
今年実績を残した投手たちのシーズン内での成長はみな素晴らしいのだけれど、その筆頭がガンケルだと言っていい。まとまっているけれど怖くない投手だったのが、武器を多数持ち、相手に主導権を渡さない投球術が使える投手へと進化を遂げた。
連日の言及になるが、この日もまた坂本が光った。苛立ちを隠しきれないヤクルトの打者が目立ったが、意表をつく配球もさることながら、見極めたはずのボールをストライクと判定させるフレーミングの巧さに起因したのだろう。ガンケルの球の動きをフル活用して球審の錯視を誘う身体の使い方は見事の一言だ。
ペナントレース優勝はまた少し遠のき、霞の中におぼろげに見える程度だ。もちろんまだ何があるかわからないが、このルールで優勝するだけの強さがあるチームだけに、ヤクルトにとってそれほど難易度の高いものではなさそうだ。
しかしこの日の試合を見ても思った。少し違うルールであれば優勝していたように、阪神もヤクルトに負けないチームだ。幸い、たとえ優勝が決まったとしても、そのあとにそれを証明するチャンスが残っている。だから、残り試合の使い方がまだまだ大事なのだ。
勝てなかったことをガッカリしている暇はない。そんな連中じゃないとは思うけどね。
コメント
明らかに「遠のいた」負け同然のゲームでしたが、
スワローズとは今季の直接対戦が終わり13勝8敗4分けですか。
直接対決ではこんなに勝ち越しているのに、他球団が目立つ人気球団(阪神・讀賣)にエース級をぶつける中、スワローズがスルスルっと抜け出した感があり(総勝利数も上回るだけに)非常に悔しいです。
昨夜は絶対に勝たなきゃならないゲームで、
典型的な「大量得点→翌日沈黙」の、タイガースファン殆どが懸念した事態が起こってしました。
誰もが「前日の得点を1点だけでもいいから回してくれ」と思った事でしょう。
援護が無い中、先発ガンケルは安定感抜群の今季ベストピッチとも言える素晴らしい投球(坂本も上手く引き出した)でした。
矢野監督は「石橋を叩いて」8回途中から継投に入りましたが、通常のゲームであれば続投→完封していたでしょう。
彼には2桁勝たせてあげたかった。
終わった事は仕方ない。
とにかくまだ「首の皮一枚(薄皮)」残っているので残り試合全部勝ちましょう。
ただ一つ。9回は近本に打たせて欲しかった。
こうさん様 お早うございます。
自分もそう思いました。タイガースで1番打力のある近本がバント。しかもヒットの中野がランナーならバッテリーも気になり失投もあるかもです。ここ1番の試合にサトテル出さ無いのもどうかと。矢野監督はマネジメントに関しては優秀で好きなのですが、試合感は?と思う時があります。ヤクルトに大きく勝ち越して立派なのですが歯痒いです。
すいません、試合感×
試合勘でした…。
岩修様ありがとうございます。近本が結果を出せなかった昨日、悔しさの塊だったはず。俺の中で近本がヒットを打ってチャンスを作り、マルテには送りバントを決められる代打、そして糸原は外野フライなら打ってくれるだろうという作戦でした。いつも以上に全力で一塁に走る近本の気迫を感じることが出来ない矢野監督。当たり前のバント指示にガッカリしました。引き分け以上が決まっていたのに「引き分けにしてしまった」矢野監督でした。
私も9回無死1塁、近本を3番にあげた意味を考えると強行策でも良かったかと思います。
チャンスで青木がバンドしてくれたら楽ですもんね。
今のタイガースで1番嫌なバッターにバンドは作戦としてどうなんでしょうか?
荷が重すぎた。もう、先はないというのに。
ガンケルは、いつものゴロアウトではなくズバッと三振を取り、ピンチらしいピンチもない。前夜11点も取った打線は、ドロンカーブに虚しく空を切るばかり。淡々とした、いや息詰まる投手戦。そんな中でもチャンスらしいチャンスはあった。何が何でも勝ちにゆくという首脳陣の采配、思い切りがなかっただけ。5回、無死1.2塁で7番小野寺。そりゃバントやろ。育成から上がってきて2軍首位打者で根性がある選手やから応えてくれるだろうと、いつまで幻だけを追い続けるベンチ。あまりに荷が重すぎるやろ。バント守備のウラをかいたつもりの初球バスター。奇をてらっただけに終わる。7回1死、糸原内野安打、そりゃ代走植田やろ。9回に打席が回るかもしれないからと残したんだろうが、どうやって点を取るか、どうやったら点が入るかを考えていたのか疑問。自分が想像した先のことばかり思い描いた采配にしか見えぬ。
結果、「精一杯戦った結果なんで」「引き分けは返ってこない。自分たちができるのは一戦一戦勝ちをつなげること」何度も聞いた覚えのあるセリフ。この期に及んでまだ同じことをいうか。残念な結果が出る前に、ありとあらゆる策を使って、最善の選択肢で勝負したとは思えない。それでも先ばかり見据える指揮官は、「この引き分けがあって優勝できたなというものに変えられるチャンスはまだ残っているんでね。自分たちで引き寄せるように全力で戦っていきます」とのこと。ほぼ白旗。3年経ってもどうやら荷が重すぎたらしい。2軍での戦いと、優勝を争う場面での1軍じゃ違いすぎる。自分たちで引き寄せる以上に、広島と読売にすがりつくしかないけど。その前に中日にトドメを刺されないようにね。
昨夜は、左翼スタンド上空に満月が浮かんでいたらしい。引き分けという名の敗戦に見上げることもなかった。
7回の場面、私も糸原に代走と思いました。けど、ベンチに走れる(盗塁可能な)選手は植田しか居なかった…難しいですね。
手遅れかもしれませんが、負けられないんだから、敗戦処理の投手と入れ替えて、熊谷、小幡、江越の誰か1人でもベンチに入れといた方が良いと思います。
おそらく、全世界の阪神ファンのかなりの割合の方々が「昨日の11点から
1点でもどうにかならんのか」と、キリキリした思いをしたでしょうね。
冷めた言い方をしてしまいますが、両投手の出来が良過ぎた。
あそこでこうしたら勝ってた、とかもっと攻撃のやりようがあった、とか
ファンが言ったところでどうにもならない。
そんな事は過去の試合の中でもいくらでもあったし、昨日の試合だけ取り上げて
とやかく言う問題でもない。
確率が0%になるまで戦い抜くのは勿論ですけど、一昨日の「たまたまの11点」
にいつまでも引き摺られてはいけません。
昨日の打線が、現状の阪神打線の姿である事をシッカリと認識しないと。
昨日の打線では、これから先の残り試合やCSも同じことを繰り返すだけでしょう。
一つの要因として、打線の構成に問題があると思っています。
マルテのように4番に置くと、全く力の出せない打者をいつまでも意固地になって
4番に置いてみたり、明らかに還す打者でない糸原を5番に置いてみたり。
違う打順で十分輝ける選手を、わざわざ向いてない打順で使うのは如何なものかと。
個々の力を見ると、もっと点が取れる打順構成があるはず。
いつまでも思考停止してないで、模索してみましょうよ。
ダルビッシュが激誉めしたころから坂本の凄さが喧伝されてきましたが、正直素人にはようわからんな~と、、でも昨日のガンケルの好投は坂本のリードと例の技がもたらしたものだというのはホント良くわかりました。これか~これなのか!!
坂本はやっぱりキャッチャーとしての技量は梅野より上なんかな…。
なんとも複雑というか悩ましいというか、今の時流である打てるキャッチャーの象徴でもある梅野の立場が気になります。誰の目にも、矢野は梅野に不満があって冷遇し始めてるようにも見えるし・・FA・・・。もはや優勝云々よりそっち方面が気になり始めたという状況もなんだかな。
勝ち負けに関しては、近本に送りバントはないやろ的な。3割の3番バッター、そこはヒットエンドランやろヒットエンドラン一気に1・3塁やろ。
ゲームとしては素晴らしかった。ただタイガースには残念な結果だったのは間違いない。可能性がどれだけ薄くても有る限りは勝ちを最優先に戦おう。
ガンケルのベストピッチでしたね。肌寒さを感じる甲子園で半袖でコーナーにビシビシ投げ込む姿には感動すらしました。それだけに打線がなんとかすれば…と言う思いが強くなります。一昨日よかったから島田からの並びを変えずに臨みましたが果たしてそれは得策だったのか。特に小野寺の起用の意図が解りにくい。昨日の様なバスターをさせるなら代打で木浪や山本の方が確率は上がる。それ以前に高橋にはサッパリだった。高校時代に打ってたからって理由だけでは弱すぎる。外スライに腰が游いで遊ばれてるかの様な凡退でほぼ自動アウト状態。良いものは持ってるけど小技も含めてまだまだ経験不足な小野寺に期待過多なではないかと感じます。
今日は遥人がドラゴンズをねじ伏せ、柳のタイトル獲得に横槍入れてやりましょう!
小野寺のバスターは作戦と
しては悪くなかったと思う。
バントしたところで坂本と
ガンケルで得点できる可能性
を考えると坂本でスクイズ
するくらいなら小野寺で勝負
を掛けた作戦失敗は結果論。
この作戦、私は支持する。
でも、これで矢野さん萎縮した
のかな?
中野には6回、9回の攻撃では
走らせてほしかった。
特に9回は勝負させてほしかった。
一番 走れる中野と、返せる近本が
並ぶ打順でバントとは。。。
あれで流れが止まったと思った。
マルテも糸原も逆に追い詰められ
二人とも冷静ならフォアボール
だったのにボールに手を出してた。
木浪、糸井のところも勝ち運のある
板山に賭けてほしかった。
なんとも挑戦者としては 臆病な
戦い方だった。
どうせ死ぬなら前のめりに倒れて
ほしかったな。
9回の近本のバントは彼の意図が仮に入っていたとしても余りに消極的だと思います。近本よりマルテの方が打つ確率が高いとは到底思えません。途中の作戦でも「?」と首を傾げるケースかありました。終ったことですが、なんともやるせない気持ちです。
皆さんのため息が聞こえて来ます。
昨日の高橋は現在のタイガース打線では打てない。
6回の中野に走れというのも無理。
あの牽制フォームは凄い。
唯一の望みをマクガフの九回にかけたが、マルテのファーストファウルフライが痛かった。
四球を選べた打線だっただけに、マクガフをじわじわと追い詰めたかった。
糸原もかなり粘っていただけに、一死一、二塁なら糸原も四球で満塁に出来た可能性は高かった。
そうすれば、緊迫の場面で重圧のかかるマクガフに、押し出し四球、死球、外野フライ、
内野安打、ワイルドピッチという展開に持ち込めた。
ようは、打席に向かうマルテにベンチから、さまざまな展開があることを示唆し、四球狙いでも充分使命が果たせる事を伝えきれなかったことが敗因。
それが頭に入っていたら、マルテも自分が決めるという強引なスイングはしなかったと思う。
不満だった点はいくつもあるけど、とにかくこの2試合、ヤクルトに1点も与えなかった投手陣は誇らしい。
それもこれもバッテリーによる共同作業の成果ともいえる。
梅野から坂本に代わったことでヤクルト打線が翻弄されたのは事実でしょう。
それもある意味、梅野がいたからともいえる。
逆に考えれば坂本のリードが続けば、今度は梅野のリードも冴えがでるはず。
もっと早くから梅野と坂本を上手に使い分けることができたらよかったのに、終盤まで梅野一辺倒になりすぎたことは残念。
古田や谷繁のような突出した技量、体力の持ち主はそうそう現れない。
捕手を二枚(三枚でもいいけど)使い分けてシーズンを乗り切るのがベストな戦い方だと思うよ。
亀井さん引退か。代打要員としてうちに来てもらえたら、十分働けると思うんだけどな。
梅野と坂本の件は、仰る通りだと思います。
昨日はええガンケルやったし、勝たせてやりたかった。
それで二桁勝利をプレゼントしてやりたかったが、出来なかった。
打撃陣が一昨日の1点でもと思ってしまいますよね。
まだ前を向いて戦おう!
勝つしかない試合を、きっちりと勝とう!
一晩寝たらエンドランの作戦は忘れたんか?
疫病退散!
頑張ろう日本!
今日は打撃陣は早々に柳から大量得点をして、青柳に防御率のタイトルをプレゼントしたってくれ!
小野寺のバスターがマスコミで云々されてますが、
失敗したのは結果論で、あの作戦自体は悪くないと思います。
そもそも小野寺はバントが上手くないし、仮にバントしても坂本、ガンケルですから、点が入るかは微妙なところで、ならば戦術を駆使してというのは分からなくはない。
ただ、小野寺はプロに入ってからバスターの練習をしていたのでしょうか。
ファームでもクリーンナップを打っていましたから、バントはもとより、バスター等の経験もほとんどないのではないでしょうか。
それをこの大事な試合に、思いつきのように実行してしまう首脳陣の安直さは責められるべきだろうと思います。
バスターなら、たとえば山本を代打に出せば相手もバントの警戒度を上げるので、さらにバスターが決まり易くなる。
山本なら、そういう位置で働いてきた選手なので、バスターも小野寺よりは上手い。
日ごろから選手に準備、準備と言いながら、この大事な試合に全く準備をしていない作戦を命じてしまう。
こんなことも冷静に判断できないのでは、ベンチで点を取るというのは困難で、打つまで待つ、打たなきゃ点が取れないというチームになるのも仕方ないと思います。
これが、俺達の野球か。
今のタイガースに必要なのはコーチのコーチを出来る経験豊かな存在で、話をしやすい人だけを周りに置いているようでは、また来年も同じことが起きるのだろうと思います。