小山、村山、バッキーの時代じゃないんだから、1-0でしか勝てないなんてやめてよホントに……などとつい愚痴ってしまうのだけれど、やめておこう。なんといっても相手は飛ぶ鳥を落とす勢いの佐々木朗希。今の阪神打線では、「負けるのは当たり前、問題は負け方だ」くらいに思われていてもしかたない。この日に限っては、どんな内容でも勝てたのだから上出来だ。
殊勝にも「チームの勝利だ」と殊勲打の輝明や捕手長坂の名を挙げて讃えていたが、とにもかくにも来日最長の8回108球をゼロに抑えたウィルカーソンの好投に尽きる。どんなに相手投手に抑え込まれようとも、点を失わなければ負けない。両サイドで出し入れができ、緩急が使えて、危険サイドへの失投が少なく、無駄な四球が少ない。イニング終わりにはいいプレーをした野手に感謝の言葉をかけてムードを上げる。圧倒する威圧感はないけれど、堅実で安定感のある本当にいい投手だ。
被安打4の朗希を6回早々に交代させたことが勝機をもたらした。2回に糸原がヒットを打って、へんな空気にならなかったのがなにより。そして、ばらつくボールをなんとか見極めて、6回で90球投げさせた。出塁機会は少なくとも、塁上からプレッシャーをかけたのもよかった。
とはいえ、終盤までゼロが続く攻撃は褒められたものではない。盗塁の仕掛けはよかったが、進めた走者をクリーンナッパないのは相変わらず。
第1打席は2回先頭で三振。第2打席は一死三塁で二ゴロで三塁走者は三本間で挟殺、自信も二三塁間で挟殺される走塁ミス。第3打席は二死三塁で三振と、輝明にとってはフラストレーションのたまる試合だった。
そんな1日を一発でひっくり返せるのが輝明の魅力。一死走者なしの9回、相手クローザー益田は当然のことながら長打を警戒してシンカーを多投する。カウント3-1から甘いところから逃げ落ちるシンカーに空振りでフルカウント。6球目は前の球より低いところ、まさにストライクからボールゾーンへと沈む。投げた益田にしてみればいいところに投げられた手応えがあっただろう。輝明はタイミングを外され、体は前に飛び出して完全に泳がされたが、さすがに同じ打席で5球目、直前と同じ球道に輝明はついていけた。踏み込んだ右の足で重心移動を食い止めると、溜まった力をヘッドの走りへと変換させる。あくまでも軽くミートさせたように見えたが、いいスポットにいい角度で当たった打球はセンター後方へと伸び、下がるセンターの頭上を越えてバックスクリーンに到達した。
あの球を、あの打ち方で、あの場所まで運ぶ。だから佐藤輝明。
9回表、心配な岩崎が何ごともなかったかのように三者凡退で試合を締める。いっぱいいっぱい。今の実力を出し切ってやっとやっとの勝利。だけど今はそれを続けるしかない。考えに考えて、瞬間瞬間でも考えて、迷いなく精一杯やる。すがすがしい気持ちになれるくらい精一杯やる。それしかないし、それができたら十分だ。
コメント
昨日は試合前から「どうすれば佐々木に勝てるか」ではなく「どうすれば負けないか」しかイメージできなかった。いろいろ考えて最終的に「全員、達川さんばりに演技でデッドボールを稼ぐ」しか思い浮かばなかった。
まさか、まさか勝てるとは思っていなかった1日。ジワジワ攻め込めていたとは思えないけど球数は投げさせた。大量得点で他球団に「やっぱりタイガースは侮れない」とアピール出来れば美味しかったけど今は無理。1勝できたから「3タテされる心配は、また無くなった」と安堵した。
昭和の板前顔の長坂、だんだん勇ましくなってきたぞ。佐々木だから坂本を休ませたかもしれない矢野さんにアピールが届いたかも。
株主総会が近づいてきたから試合後の矢野さんのコメントにも変化が出てくるかな。
とにかく「今のタイガースの監督は貧乏くじ」と来季の監督に思われないことを願う。
おそらく、多くの野球ファンやマスコミの皆様は佐々木朗希が今季二度目の完全試合を
ショボショボ打線の阪神相手に成し遂げる、もしくは成し遂げて欲しいと言うお気持ち
だったんでしょうけども、過去にはパ・リーグの名だたるエースを打ち破ってきた
タイガース。
そんな簡単に、思うようにはさせませんよ。
確かに、真っ直ぐも160㎞/hを超えるし、フォークの落差もエグイ。
明るい未来しか見えない素晴らしい投手ですが、まだ付け入る隙が無いわけじゃない。
チョット気になったのが、3回辺りから顔が赤くなって息が荒くなる場面が多く見られ
ました。
昨日は、雨上がりから気温が上がってマウンド上は相当の湿度だったかも(ウィルカーソン
もユニフォームが汗でビッショリでした)。
いつも100球前後で交代している所を見ると、スタミナ面が投手の能力に追いついてない
のかも知れません。
4回辺りから大きく制球を乱す場面がありましたから、令和の怪物もまだ20歳の若者と
言うのが分かって良かった(笑)
本人も言ってたけどウィルカーソンは、佐々木とはタイプの違う投手だけど、持ち味を
十二分に出した内容でした。
剛速球は魅力だけど、それがなくても打者を抑える術はあるんだよと、示してくれた。
年俸は他の外国人と比べて決して高くないけど、良い投手が入ってくれました。
昨日は、色んな意味で佐藤輝が大活躍。
チャンスで回った時の打撃は、もう少し意識を変える必要があるかも。
追い込まれるまでは、強く振って行ってもいいけれど、追い込まれた後は簡単に三振しない
打撃と言うのも必要になってくるというのを考えて欲しい。
それと、4回のあの走塁はダメ。
自分の前の(本塁に近い)塁で挟殺プレーが行われている時には、前のランナーが追われてる
方向で判断しなければいけないんですが、気持ちの焦りの方が先行してしまったのですかね。
9回、相手抑えの益田から放ったバックスリーン弾は、まさに怪物。
怪物が投げ、怪物が打った試合。
極上の怪獣映画でした(笑)
極上の怪獣映画
「ササロウ対サトテル」
ですよね? どうもスイマセン…
ストレートが150㌔も行かないウィルカーソンが、160㌔台をビュンビュン出す佐々木郎希と対等に投げ合えたのは素晴らしい事。
長坂のリードもウィルカーソンの投球術にアジャストしており、実にテンポの良いピッチングでした。
打線は相変わらずで、本調子ではない佐々木からチャンスを作っては潰すポンコツぶりでしたが、
佐々木に6回90球投げさせたのは進歩。
そして最後にやっと佐藤輝が決めてくれました。
佐藤はマズイ走塁はありましたが、低めのボール球?をバックスクリーンまで運ぶ辺りはただ者ではない。
さて、楽天戦のように相手エースに勝って後を取りこぼさぬよう、少ないチャンスでコツコツ得点し、素晴らしい投手陣を援護したい。「精一杯やる事」何よりも大切です。
まさかの勝利でした。今をときめく佐々木と球界の底辺を這いずり回るタイガースのマッチアップだからオッズをつけたなら100倍は行きそうだったのに。
まさにウィルク様々。前回までも感じてた全てにおいて質の高い球種をクレバーにコントロールできる。失投が少ないので連打を食らいにくい。中5で行ってくれる。長髪がカッコいい。まだ誉めるところいっぱいあるけどこの辺で。担当スカウトはジェフ?打者も探してくれない?
打線は相変わらず点取れずだけど、少しはチームオーダーっぽいのが見えました。もう少し徹底してもよかったと思うけど、佐々木を6回90球で降板させたのだから上々でしょう。打者個人の力で何とか出来るのは佐藤輝だけなのだから佐々木だけでなく每試合明確なオーダーを与えて打線で攻略していかなきゃね。チーム打率221なんだから出来ないことを祈って待つだけでは勝てません。
佐藤輝はまた一つ自信がついたのでは。このまま好調モードに入ってほしいです。
勝つ1-0負けるも1-0、ほんにイタリアサッカーか。
完封負けだけは勘弁と思ってただけに、最少スコアでの完封勝ちは幸い。
パを代表するエース二人(田中マー君、佐々木)を打ち崩して勝ったとはいえないけど、結果的に二人の登板時に勝てたことは良かった。
今日はこちらのエース青柳。
雨柳でも勝つ!晴柳でも勝つ!
とにかく勝つには打線が得点してやらねば。
No More たこ焼き打線
よく勝てたと思います。9回サトテルのソロが益田から生まれたことに価値がある勝利でした。ウィルカーソンの頑張りがあればこその勝利でしたので、ヒーインがウィルカーソンだったのは当然だと思います。本日は青柳、連勝はかなりの程度で見込めると思いますが、切り込み隊長近本が今一なのが気掛かりです。相手先発のことはよく知りませんが、「大丈夫、大丈夫」と信じています。
ウィルカーソンのピッチングが良かったですね。
それを引き出したのは長坂の配球とテンポですかね。
このまましばらくは長坂を主戦捕手にして欲しいですが、坂本を使うんでしょうね。
佐藤輝明は最終打席まで三振や走塁死でモヤモヤした気持ちになってたでしょうが、ホームランを打って晴れやかな気持ちで今日の試合にも入っていけそうですね。
青柳に援護点を!
疫病退散!
頑張ろう日本!