セ・リーグは、最悪の対応をしてしまったと思う。他の人のために役立ちたいという真心なのか、それとも自分のためのことなのか。人はそれを見定めようとする。人気商売だというのに、国民から反感を買うようなことをしてしまった。私も「善意の解釈」がムダなものだったことを残念に思う。
ご存知のとおり、現在首都圏では計画停電が行われているが、経済への影響を考慮し、都内中心部は対象外になっている。それでも多くの企業では自主的に暖房や照明を切ったりしている。多少の不便や不快はこの際我慢して、この緊急的な危機を脱しようと努力している。本当のところは、その代替となる電力に見込みがついていないし、電力がないことを前提にやっていく方法論が定まったわけでもない。ただとりあえず、今必要なことだから、みんなで協力し合っているところなのだ。
だから経済活動を早く正常化させたいという思いは皆が持っているが、実際は電力の制限という問題をどう乗り越えるかという問題と戦っている。その工夫が試されている。
そこにまるで「パンがないのならお菓子を食べたらいいじゃない」と言わんばかりに、東京でナイターをやると言われれば、そのあまりにも浮世離れした特権意識に反発があるのは当然のこと。
「批判は覚悟の上」という言葉が聞かれた。どんな時でも確かに万人に理解してもらうことはできない。しかしそこに他者を思う誠の気持があるのなら、きちんと言葉を発することで多くの人に理解してもらうことができるはずだ。一日でも早く、正常の暮らしを取り戻して欲しい、だから一日でも早くプロ野球の試合ができるようにしたい。その気持ちをいかに計画と言葉に込めるか。その努力をせずに、ただ批判は甘んじて受けるでは、それは怠慢すぎるし、独善的すぎる。
ある企業のある人物にその責任があるかのような論調だ。そんなバカな話はない。民主的に運営されているリーグなのだから、責任はリーグにある。阪神タイガースもその一員である。「プロ野球は…」とひとくくりにされることで、良識あるパ・リーグには多大な迷惑をかけてしまった。
地に落ちたセントラル・リーグを引き上げるのは阪神タイガースしかない。まずはしっかりとした「心」を持つこと。自分のためではなく、他者のために身を粉にする覚悟を持つこと。そして丁寧な言葉で、丁寧に心を伝えること。
プロ野球には大きなパワーがある。切にお願いしたい。
コメント
ひさしぶりにコメントします。
「ある企業のある人物」の発言の影響が
大きかったのだろうと勝手に想像しますが
「NPBを束ねるしかるべき立場の人物」は
いったい何をしてるんだという気持ちです。
多くの人の気持ちを裏切った決断を
私達野球ファンはこの先ずっと忘れないかも。
toraoさんのオピニオンがこちらに掲載されたことの持つ意味をいろいろ想像してしまいました。
言わんとする事は正論。
機構側に足りなかったのは世論を納得させるロジックだ。
まさかファンも選手も機構側の独善的キレイ事を見透かしていたことに気づいていなかったか。
もちろん機構の構成員であるタイガースにその責がないはずがない。
もう一度ロジックを点検しなおしてもらいたい。
個人的にも、大好きな「ブロ野球」が国民の反感をかった事は残念だし悲しいです。
そして「今日の記事」こそ、(トラオの視点で)いろんな方々に見て貰いたいのになぜ…
超久しぶりに書き込みます。
toraoさんは受け容れるんじゃなかったのですか? この掌返しは頗る残念。
批判を受けるのを甘んじてでも、自らのスタンスは一貫して欲しい。
そしてこの文章が公式の視点に出ないのは、球団の判断ですか? 自粛ですか?
ヤクルト・宮本選手の発言、尤もです。
既に野球ファンの心はセ・リーグから離れました。
123田?さん、昨日の記事のことを言っているのなら、もう少しよく読んでください。東京のナイターは中止を活用することを前提に受け入れたんです。でもその説明はなく、むしろ東京ドームでナイターをやるつもりであることが明確だったので、てのひらを返しました。それも昨日書いたとおりです。
(P)だと足枷がついて大変だったと思います。この内容が記事として反映出来ないなら「今日はお休み」じゃなく「今日から」でいいですよ。
選抜高校野球なら「野球で勇気を」になりえるでしょうが、プロでは…現状セでは逆効果。
阪神タイガースがせねばならぬのは本当の意味で「打倒読売」で本当のコミッショナー擁立でしょうね。
コミッショナーというものの存在、そのアホさ加減に吐き気がするほど腹が立つ。
現時点で社会的コンセンサスを得られない、停電区域内でのナイターやドーム球場開催。
それを押しのけてでも開催する意義は何処にあるんでしょうね。
今は省庁もやんわりと「要請」と言う形で自粛・延期を求めているが、腸は煮え繰り返っているかも知れない。
結局、渋々ながら1カード分遅延の形で29日開幕を決議したようですけども、この問題の根っこを本当に
理解しているか疑問に思う。
まだまだ予断を許さないこの事態。
より多くの人が納得する形での決着を望みたいです。
こんばんは。昼間は携帯サイトしか見れなかったので、あれっお休み?と思ってました。
夜分遅くですがあまりに腹立たしく、今後の推移が心配で、またPCを立ち上げました。
toraoさんのおっしゃるとおり↑です。(民主的運営かどうかは…ですが)
今、運営側がすべきなのは、今年の日程を0から見直し、結論が出るまでは開催を延期、それまではチャリティー試合やイベント等の支援策を計画することではないでしょうか。
これ以上、某国技協会のように世間を敵に回すことのないよう、努力してもらいたいものです。
プロ野球界は、ファンがいなければ成立しない。
もちろん実際に現場でプレーする選手がいてこそ成立する。
本来この2つの主役の意向が最重視されなければならないと思う。
今回の、それを無視したセ・リーグの開幕決定。
一度決定した開幕日に国から、ものいいが付いた事の重大性を感じてもらいたい。
要請ではなく実質叱責であろう。
今回、公式サイトの審査が通らなかったのは、地に落ちたという表現だろうか。
ある企業のある人物という部分だろうか。
飾りだけのコミッショナーなら、いない方がマシだと思う。
今回の記事が公式サイトに載らなかった事を非常に残念に思う。
加藤コミッショナーの発言が二転三転する。
各球団のうえにNPBがあってその上に讀賣
(ナベ○○)がある。今回一件についてでも
あらためておもいしらされた。コミッショナー
は、お飾りなのか、讀賣があってセリーグがあるのか?讀賣があってプロ野球があるのか?
プロ野球は12球団のもの、、、
コミッショナーは最初は「双方とも4月まで延期」を示唆していた事をネット記事で知りましたが何処ぞの「自称企業会長」の訳分からない持論を鵜呑みにしたNPBの意思の弱さにはただ呆れるだけですね。
そして今朝の「3月29日の延期」で思ったのは「たかが4日の延期で意味があるのか?」と思いましたね。
144試合・CSにこだわっているのならば試合数を135試合にするやCS廃止するなど色々と妥協策は幾らでもあると思いますが。
新井選手会長も「ストは避けたいと」言っていましたがこれは2004年の悲劇がおこりそうですね・・・。