いってらっしゃい!藤浪晋太郎

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藤浪がアスレチックスと破格の契約を結んだとか。確かに年報10倍は「破格」かも知れないが、MLBでローテの三番手を争う地位とすればそれこそ「破格の安さ」。選手補強にやる気が見えず、ファンからも早く身売りせよと叩かれる球団らしい藤浪獲得劇ではある。とはいえ藤浪にとってはチャンス満載で、絶好の球団と契約できたといえる。うまく結果を出せれば1年後はさらに10倍の金額でビッグクラブと契約しているかもしれない。

和田監督が藤浪のクジを引き当てた時、どんなにうれしかったことか。と同時に、高卒選手がなかなか活躍できない「球団の体質」に藤浪が巻き込まれてしまう懸念もあった。そんな不安をまったく寄せ付けず、「江夏以来46年ぶり」の記録をバッサバッサと樹立しまくった。「2年目のジンクス」を跳ね除けて連続二桁勝利、「3年目の浮気」もなんのその14勝、7完投、4完封をあげて球界のエースへと直走った。4年目の2016年に7勝11敗と負け越したが、その後ここまで苦しいプロ生活になるとは予測できなかった。
例として適当ではないかもしれないが、タイガー・ウッズが出てきたとき、このままのペースで勝っていったら最終的にどうなるのかと言われていたが、その先には大きな挫折が待っていた。競技もスケールも違うが、似たものを感じる。
藤浪の苦しみは、何が原因と単純化はできないのかもしれない。しかし、気分ひとつでまったく違う生き方ができるのも人間の特質だ。心と体が「健康」を取り戻し、新しいチャレンジで力を発揮することを願う。めちゃくちゃしたれ!

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    藤浪の評価がこれほど高いとは驚きました。
    年俸と出来高を合わせた額は425万ドル(約5億5000万円)なので10倍どころではありませんよ。
    先発ローテ入りもほぼ確約され、アスレチックスの藤浪にかける期待の高さがうかがえます。
    メジャー球は手の大きい藤浪にはアジャストし、
    アメリカの選手は身長も高いので、その分ストライクゾーンも広がりハマれば大活躍も期待出来るかも知れません。
    出来ればタイガースでVを達成してから行って欲しかったけど、今は活躍を願って送り出したいと思います。

    残ったタイガースのローテ当落線上の投手は、藤浪が抜けたのはチャンスと思って頑張って欲しい。
    特に二軍では別格の村上・大竹・桐敷、ここを逃すな。

  2. 西田辺 より:

    何球団かの候補は挙がっていたものの、いざ決まるまで何とも言えないのが
    契約の世界。
    何はともあれ、来季の契約が決まって一安心。
    過去9回のワールドシリーズ制覇や15回のリーグ優勝を誇り、かつては
    レジー・ジャクソンやリッキー・ヘンダーソン、ホセ・カンセコも在籍した
    創立120年を超える名門A’s。
    日本でも、秀逸な帽子やユニフォームのデザインや、藪・岩村・松井秀喜と
    いった選手が在籍したこともあり、認知度は高いチームだと思います。
    2000年代には映画にもなった「マネーボール」で一世を風靡し、チーム再建
    したものの、活躍し始めた選手を他球団へ放出を繰り返すことにより、徐々に
    チーム力が低下し、セイバーを駆使したチーム作りも他球団が見習うように
    なりアドバンテージが薄れ、近年低迷の一途を辿っています。
    今回の契約を見ると、1年契約で今季終了後はFAとなり、おそらく延長などは
    ないものと考えられます。
    せっかく夢のメジャー入りした藤浪ですが、初年度から背水の陣を強いられる
    事になりそうです。
    そこで結果を出せば、来年度以降も他の球団が契約を持ちかけてくるでしょうし、
    ダメならマイナーか日本復帰になるかも。
    おそらく複数球団が触手を伸ばしてきたと思われますが、先発としての起用と
    いう条件でA’sを選択したのかも知れません。
    一度きりの藤浪晋太郎の人生、思いっきり楽しんでやれる事をやれば良いじゃ
    ないですか。
    Go For It!Shintaro!

  3. こうさん より:

    もし日本に帰ってくることになってもタイガースには戻らないような気がする。ここ数年、藤浪は自分で居場所をなくしてしまった。誰に椅子を奪われた訳じゃない。もう藤浪の穴は埋まっている。

    自分の居場所は自分で作らなければならない…もしかしたら初めて、藤浪の全力…いや、「本気」が見られるかもしれない。

  4. TJ風船 より:

    和田監督最大の大仕事と言われた藤浪の交渉権獲得。嬉しさ半分、育てられるかの不安半分でした。あの黄金のドラ1がここまで苦しむとは思いもしなかったです。
    心機一転、メジャーでひと花咲かせて欲しいです。応援しています。

  5. より:

    いやー、驚きの年俸でしたね
    トラオさんの仰る通り、MLBで先発でやる以上はこれでも安いくらいではあるのですが

    西田辺さんの仰る通りで今やOAKは「セイバーメトリクスを一早く導入した」という以外何の売りもないチームになってしまいました
    ファンの方が「開幕時とオールスターブレイク後で全然違うチームになってるので開幕時のメンバーを覚える気にならない」と愚痴っているのを見たことがあります・・・
    藤浪もシーズン前半に活躍できれば後半はPS争いするチームでプレーできる可能性があるのではと思います

    しかし、ファイアーセールを繰り返している割にファームの評価が高くないのは見る目が無いのか育成力が無いのか・・・
    『マネーボール』に感銘を受けた身としてはOAKには是非とも頑張ってもらいたいんですが・・・

  6. 岩修 より:

    藤浪に捧ぐtorao様の、おはよう朝日ですに始まり岡田監督の名言「滅茶苦茶したれ」で終わった今朝のコラム。
    10年前、たいして野球に興味無い母親がドラフトの時、興奮した声で「藤浪阪神!」と仕事中の自分に電話してきたのが懐かしい。その年のGW甲子園参戦で初藤浪にワクワクし、勝敗はつかなかったけど新井兄弟のアベックアーチも飛びだした。久保で負けたけど…。低迷後、何年か前のGW甲子園で好きな選手「たかはしよしのぶ」にはガックリ。それでも嫌いには成らなかった。
    世界の大谷との対決で勝てば一気に世界の藤浪になるビッグチャンス到来。
    愛する藤浪晋太郎の野球人生はこれからだと思って応援するしか無いですね。

  7. いわほー より:

    ファンの一人として藤浪に思うところは多々ありますが、とにかくメジャー移籍が正式に決まってなにより。
    ファン、ホーム球場、球団経営面まで含めて恵まれていたタイガースと比べると、アスレチックスというチームがかなり見劣りするのも事実ですが、ステップアップのスタートラインに立たせてもらえただけでも彼にとって感謝ものですね。
    ちなみにタイガースに支払われる譲渡金は65万ドル(約8400万円)。
    ダル、松坂が5100万ドル、井川が2600万ドル、大谷翔平はいつしか設けられた上限いっぱいの2000万ドルだとか。
    譲渡金からしても球団とすれば温情でのポスティング容認につきるだけに、活躍こそがせめてもの球団への恩返しか。

  8. 虎轍 より:

    まずは藤浪がメジャー移籍の希望が叶った事におめでとうございます。
    タイガースに入団して3年間の勝利数はG菅野より多かったし、このまま順風満帆に進んでくれたらと思ったんですがね。
    寮を退寮してから成績が落ちたような感じでしたが、それは藤浪が一番よく分かってると思うので夢が叶った藤浪がこれからどうするのか?どうするなるのか?
    頑張ってきて!
    疫病退散!
    頑張ろう日本!