ありがとうは最後の言葉

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【阪神】岡田彰布監督、野球界から3年連続の流行語年間大賞「1番注目を浴びるのは野球じゃないと…」一問一答 - スポーツ報知
 「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10が1日、発表され、「アレ(A.R.E.)」が年間大賞に輝いた。阪神・岡田彰布監督は都内で行われた表彰式に出席。「アレ」とは監督

《『ありがとう』の返事の言葉ってなかなか無いんですよね。返事がしづらいですよね。頭をペコっと下げるしかね、言葉出てこないんですよね。『ありがとう』の返事っていうのは、ね。『ありがとう』は最後の言葉かなぁって》

「アレ(A.R.E.)」が見事流行語大賞を獲得し、岡田監督が共同インタビューで。言葉のやりとりを続けていくと、最後の言葉は「ありがとう」に行き着くのではないかという仮説。この人は独特な感性を持っているが、これもまたユニークで本質を突く言葉だ。そういえばアリスの曲に「最後の言葉だ ありがとう」という歌詞があったね。

まあ一般的に「ありがとう」への返事は、「どういたしまして」とか「とんでもない、こちらこそありがとう」なのだろう。

「どういたしまして」は、「ありがとう」に対する定型的な返事。「お安いご用です」や「たいしたことありませんよ」と似た謙遜と軽さがある。だから、戦いでヘトヘトになった直後には出てこないだろう。あくまでも軽い「ありがとう」に対して軽く返す言葉だ。

献身への感謝、我が身をなげうつことをいとわず、自分のために働いてくれたことへの感謝は、そういう軽い「ありがとう」とは違う。岡田監督は、多くの人たちが叫ぶ「ありがとう」にいろんな重さを感じたからこそ、返す言葉に困ったのだろう。

パレードのとき、私は何度も「おめでとう」と叫んだ。「ありがとう」とは言わなかった。この栄誉と殊勲は彼らのものであり、祝福されるべきは彼らだ。自分の感情の吐露なんてどうでもいい。だから「おめでとう」だけでいい。

もちろん感謝の気持ちはある。山ほどある。でも、あたりかまわず「ありがとう」の言葉をぶちまけるのはこっぱずかしい。

もし直接伝える機会があれば、自分だけの感謝の思いを伝える。なければずっと胸に思い続けているのでかまわない。私の阪神タイガースへの感謝は、そんなに軽くはないと思っているから。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    今日のタイトルを見て、すぐにアリスの「夢去りし街角」が思い浮かびました。
    作詞は勿論、故谷村新司さん、曲の終わりに「最後の言葉だありがとう」を3回繰り返し、最後の1回は堀内孝雄さんが叫ぶように唄いあげる名曲です。

    「アレ」という言葉が流行語大賞まで獲得し、今季のNPBは まさに「阪神タイガース一色」。

    個人的にも今まで応援してきた50年の中で一番心に残るシーズンになりました。

    阪神タイガースの選手、関係者、そして毎日更新して下さるtoraoさんには感謝の言葉しかありません。
    言っておきます、
    「ありがとう」。

  2. 西田辺 より:

    優勝の瞬間、マウンドに全員が駆け寄り輪になって喜びを爆発させる。
    監督や功労者の胴上げ。
    その後のビールかけで、スタッフを含めてお互いに感謝と労いと歓喜の
    意をぶつけ合う。
    まさにtoraoさんの言う「この栄誉と殊勲は彼らのもの」なのです。
    大げさに言うと、私はこの瞬間の選手やチームスタッフの喜ぶ顔が
    見たくてこのチームを応援している。
    もちろん野球と言う面での素晴らしいプレーや、プロの技や力という
    ものを見たい欲求は強いが、やはり栄冠を掴んだ瞬間のみんなの喜ぶ顔
    は格別のもの。
    私の様な一介のファンの小さな望みが叶えられて「ありがとう」では
    あるけれど、やっぱり彼らに向ける言葉は「おめでとう」なのでしょう。
    また来年もこのセリフを言わせて欲しいです。

  3. サヨナラ3ラン より:

    私は普段からスタジアムでも自宅でも声を出して応援したりすることはないけど優勝パレードの時は『ありがとう』と監督や選手たちに声を出して伝えた。声が届いているとかいないとかどうでも良く、選び抜いて発した言葉でもないけど無意識に『ありがとう』『ありがとう』と何度も言っていた。おめでたい場で多くのファンが様々な形や声で喜びを表していた。その光景を現地で見ているだけで幸せな気持ちになれた。

    仲間との飲み会の中で人生で幸せを感じる時は?みたいなテーマが話題になることが時々あります。答えは人それぞれだけど誰かに『ありがとう』と言われたり、言ったり出来ること。それもひとつだと思っている。来年もパレードで『おめでとう』『おつかれさま』『ありがとう』それぞれの形や思いで喜び合えたら良いですね。

  4. 虎轍 より:

    ありがとうに対して返す言葉。
    深いですね。
    私は関西人であって京都人でもあるんで、「おおきに」と返してますね。 
    仕事先でも、スーパーのレジ係りの人にも、「おおきに」ですね(笑)
    パレードの時はおめでとう!とありがとう!は言いましたね。
    さよならの言葉も別れでは無いに行き着きそうですね(笑)
    頑張ろう日本!

    • 虎ジジィ より:

      ♪さよならは別れの言葉じゃなくて♪ふたたび会うまでの遠い約束♪(詞・来生えつこ)
      ですね。
      虎轍さんは若いから知らないかな?

    • 虎轍 より:

      虎ジジィさんありがとうございます。
      正解です(笑)
      若くは無いんで、勿論知ったうえで書きました(笑)
      誰かが気付いてくれるかな?と思ってましたら、優しい虎ジジィさんが拾ってくださいました。
      おおきにです‼

  5. タクロー より:

    おう、やったぞ。

     天の邪鬼なのか、私はありがとう、だ。(私に)感動を(与えてくれて)ありがとう派だ。あの38年前の、いや18年前の喜びを思い出させてくれて、ありがとう。栄冠を手にしたタイガースナインの身内でもなく日々の苦難も知らぬ一介のファンに過ぎない岡田世代のおっさんには、おめでとうよくやった、とはなかなか言いづらい。一方通行でいいと、勝手に応援しているおっさんに、おう、やったぞ!ありがとな、と声が聞こえてきたら、またまた感動してしまうけれどね。

     流行語大賞予定通りの受賞だった。これにはおめでとう。候補のベスト10を一応見たけど、ライバルは見当たらなかった。これってやっぱり贔屓目なのかな。

  6. より:

    面白いですね
    あまり考えたことも無かったですが、自然と「ありがとう」という言葉が出てきたのは2003年の日本シリーズ第4戦の金本のサヨナラホームランでした
    既に2戦連発していてここで更にサヨナラホームランを願うなんてさすがに酷やろ・・・と思ってたところでのサヨナラホームランに号泣しながら「ありがとう」と呻くように呟いた記憶があります

    エンタメの世界は提供する側は購買者に対して当然「ありがとう」という立場ですが、購買者側としても「面白いものを提供してくれてありがとう」なんですよね(トラオさんの記事や皆様のコメントもそうだと思います)
    エンタメに限らず全ての需要と供給は双方が「ありがとう」と言えると企業の不正やカスハラは発生しないのでは、などとちょっと広過ぎるところまで思考が回ってしまいましたのでそろそろお開きにいたします(笑

  7. 岩修 より:

    パレードの時、待ちに待って彼等が現れると初めて近くで会えた感動と写さゃなきゃの想いが交差して変な気持ちだった。タクローさんが何叫ばれてたか覚えて無いけど、自分は小さな声で「ちかもと~おおやま~なかの~ありがとう」だった気がする。田舎者だけどタイガースへの想いは誰にも負けないと思ってた時点で田舎者。トラオさんや皆さんのタイガース愛に少しでも近づきたい。
    それなのに学研ムック本は近くの書店全て店頭に並ぶ予定は無く、注文も不可。ネットもカードが悪いのか注文出来ずモヤモヤ状態な現在。
    でも、自分も東京の虎ジジィさんと同じで1番感動した年だった。
    アレンパしたら「ありがとう、おめでとう」と交互に、もう予行練習出来てるので叫ぼうと思う。

  8. トラ11 より:

    「ありがとう」という言葉は自然に出ます。
    家では何かしてもらった時も言います。相手はめったに言いませんが…(笑)
    レジで計算してもらった時も、おつりをもらった時も「ありがとう」と言ってしまいます。
    「おおきに」と言われたら「おおきに」と返します。

    今度のリーグ優勝、日本一には何回も「ありがとう」「おめでとう」と言いました。
    知人、友人の何人かに「おめでとう」と言ってもらい、「ありがとう」と返しました。
    こんなにいつまでも嬉しい浮かれた気持ちにさせてもらい「おめでとう!おめでとう!」そして「ありがとう!ありがとう!」と言いたいです。