横谷総一さん球団功労賞は意義深い

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ぞくぞくと契約更改が進む。FAを経て、どこに出ても恥ずかしくない金額で複数年契約を進める選手もいるにはいるが、極めて少数。ほとんどの若手が野球選手っぽくない年俸から、野球選手らしい年俸へと更改する。この時期に更改する選手たちは、日本一に貢献した者が多く、みな納得の表情だ。

【NPBアワード】阪神査定担当の横谷総一氏が功労賞部門に選出 38年ぶり日本一を後押し - プロ野球 : 日刊スポーツ
球団功労賞部門で阪神の球団本部企画統括部部長(査定担当)横谷総一氏(58)が選出された。都内のホテルで行われたNPBアワードで表彰され、記念の盾を受け取った。… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

総合表彰式では、タイガースの選手たちがたくさん登壇したが、球団功労賞として査定担当の横谷総一さんが表彰された。同表彰式で同賞を受賞した人をざっと調べてみたところ、2018年DJチャスさん(F)、2021年谷保恵美さん(M)、2023年山田恵輔さん(D)の名前が出てきた。ちょっと位置づけがよくわからないところがあって、表彰式で表彰されたのは間違いないが、プロ野球機構の「NPB AWARDS」各表彰者では名前が見つけられない。ひょっとしたら、あくまでも表彰しているのは各球団であって、表彰者がいるのであれば、この場を使って大々的にやってくれということなのかもしれない。

ともかく、八木裕氏と同郷同期で短い現役生活を終えた後も、いろんな形で裏方としてチームを支えてきた横谷さんのような人が、こうして晴れやかな舞台で表彰されたのはなにより。しかも多くの人がたちが岡田監督日本一の原因のひとつとして「四球の査定を変えた」ことを挙げた年。いくら監督がそう言おうとも、金庫番が許可しようとも、誰もが納得いくように整合性のとれた査定方法として落とし込み、それが的確に運用されるよう各方面と連絡を取り合える担当者、責任者がいなければ機能しない。

選手たちが契約更改で晴れやかな笑顔を見せているのは、もちろん日本一という最高の成果を出せたから。それには「縁の下の力持ち」の働きもあってこそだ。今年、球団が横谷さんを表彰したことには大きな意義がある。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    万遍の笑みでの契約更新、頑張ったリリーフ勢
    桐敷・及川・島本の大幅アップは嬉しい限り。

    あとは、四球査定を見直したと言われる主力野手勢が、奪った四球に対してどれくらい年俸に反映されるのか?楽しみです。

    昔、先日亡くなった榊原さんがインタビューで「1000万プレイヤーを目指して頑張ります」と仰っていた記憶がありますが、現在では「1億円プレイヤー」が超一流選手の明かし。
    何人が「超一流」に届くかな?

    球団功労賞の査定担当の横谷総一氏の手腕が問われます。
    大山などは今季の査定法なら、相当なアップが期待出来るはず。
    逆に四球を与えなかった村上もしかり!

    • いわほー より:

      今年のタイガースはこんなにも、なにもかもが上手くいって表彰も飛び交って出来すぎて、いつぞや「甲子園つわものどもが夢の跡」になるんじゃないかと。
      虎ジジィさん、こんな不安て私だけ?

  2. とらかっぱ より:

    こんな表彰もあったのですね。査定部の何が評価されたのかは公になることのない業務内容からは難しいところですが、岡田監督の発言から皆の知ることになりここへ繋がったという意味では監督の功績でもあります。裏方を大事にされる方なので本懐ではないでしょうか。なんにせよめでたい。アレすると色んなものがついてきますね。

  3. サヨナラ3ラン より:

    今年の春先に12球団の選手全員に給料に対する満足度調査をした結果が報道されていた。阪神は平均年俸は12球団中で真ん中くらいだったけど満足度は1位であることを知り選手と球団との評価に対する意思疎通が出来てるんだなと思った。その評価(査定)していたのが横谷さんだったと知って驚いた。そんな選手が昔いたなぁとは覚えていたけど今でも阪神にいて、そのような仕事をしてたなんて知らなかったので。こういう裏方というか会社側の人間が表舞台で表彰されるなんて素晴らしいこと。おめでとうございます。
    昨年は前監督が様々な選手を一軍のゲームで起用してきた。それも満足度1位の要因に少なからず繋がっていると思う。

  4. 虎轍 より:

    優勝したら金がかかるから、2位くらいでええがな。って言われてた時代が懐かしい?(笑)
    優勝して、日本一にもなったなら、そらそうよ。
    頑張った選手には給料アップはええ事やね。
    育成からの島本良かったね。
    査定担当の表彰がされたのも良かったですね。
    腹を割っての契約更改がなされてるんでしょうね。
    昨日、本屋に行ったらtoraoさん執筆の38年振りの日本一本が売ってたので買いました!
    確かに永久保存版の名に相応しい厚みのある紙ですね(笑)
    頑張ろう日本!

  5. いわほー より:

    現役の頃の内野手・横谷さんはかろうじて覚えてましたが、ずっと職員として勤められて球団本部企画統括部部長(査定担当)までされていたとは知りませんでした。
    査定担当と戦力外通告をする役回りほど選手と対面してつらい職務はないと思いますし、査定担当なんて親会社あがりのキャリア組の球団職員がドライで事務的にやるもんだと思ってましたが、選手あがりならではの経験で、機微に富んだ説明と交渉が評価されたんでしょうね。
    ここにもひとつグッジョブ!

  6. タクロー より:

    にこやかな契約更改、と。
     高級外車は遠い昔。いま高級腕時計、らしい。わたしゃ、時間がわかりゃそれでいい。なぁ、G-SHOCKよ。

     少し前の2軍選手の更改。
    わぁ、50万上がったとか、現状維持で600万とか、もらいすぎやろと、50万下げられたりとか。優勝しても1軍登録されなきゃ、蚊帳の外。あちらこちらでレギュラーが笑顔を振りまいているうちに夢を追って自主トレを続けよう。
     横谷さんも2軍選手たちもハワイに連れて行ってあげてね。はて、どうなんだろう?

  7. アルスタ より:

    他球団が四球査定アップを真似しようとしているようですが、そう簡単にはいかないとOBで自称「さらりーまんコーチ」の岡さんは言われてます。
    査定方法を変えて意識を変えても問題は実行できるかどうかです。

    https://www.daily.co.jp/tigers/2023/12/03/0017092662.shtml