オープン戦の日程発表(NPB公式)。
開幕直前に広島市民球場でタイガース戦あり。「閉店セール!」の表示が数年出っぱなしの店が思い浮かんだが、まあいつまでも名残惜しいのは本当だからいいか(笑)。
「良い背番号」の期待に応えられていない選手たちから一斉剥奪?(サンスポ)15太陽、17金村大、18杉山、19筒井がその対象だとか。まあ監督も変わって、チームも大きく変わらなきゃいけない時期だから、それくらいのこともして良いと思う。考えたらこの近辺13、14、15、17、18、19、20とほとんど連続で、思うような成績が残せてないもんなぁ。全部決まったらまた九九表を作ろうっと。
「輝く瞬間?賢介ファン的ファイターズ応援ブログ?」(by こなつさん)の「「才能」を集める?機動力とは盗塁のみにあらず?」という記事がとても面白い。詳しくはそちらを読んでいただくとして、ショッキングだったのが「走者が外野への単打で2つ以上の塁を陥れる確率」というリスト。1位ファイターズの48.5%(!)に対し、12位のタイガースが36.5%。なんと11位のベイスターズから3.0%も引き離されたダンベリなのだ。
今季の序盤タイガースが絶好調だった時、今年のタイガースは変わった!と思わせた象徴が、この「2コマ取り」だった。去年の各駅停車とはまったく違った積極走塁で、チームは勢いに乗った。チームが萎縮し始めた夏場、打てないだけでなく積極走塁も影を潜めたことには気づいていた。数少ない出塁をムダにできないという考えだったんだろうけどね。しかし、1年トータルするとここまでの差になってしまっていようとは、正直ショック以外のなにものでもない。
記事によると、出展は週刊ベースボールタイムズで「ベスト三塁コーチ賞」選出の指標として使われていたとのこと。これからはBT読もうっと。さて、こなつさんが指摘する通り、これは単に三塁コーチャーの資質を示すだけでなく、いろいろなことを物語る数字だ。まずは、脚力のある選手を集め戦力として活用しているのだから、まずそこに明確な編成やチーム方針がある。さらにはヒットエンドランを多用するかどうか、またヒットエンドランの成功率を上げるだけの訓練を重ねているかどうかが大きいように思う。さらには普段から一つ先の塁を狙うことへの意識付け、もちろん選手個々の走者としての技量も重要。これには脚力やスライディング技術だけでなく、情報分析力(守備位置や予想される打球)、瞬間的な判断力(打球の見極め)、集中力という要素が含まれる。あるいはつまらないところでは、球場の広さや芝の質、相手の守備力などもこの数字を左右させているだろう。
そしてもう一つ忘れてはならないのが、打者の技術だ。丸いバットを丸く振って丸い球を打つ以上、打球を意のままに操るというのはムリなこと。しかし、ある程度の意図を持って、どういう打球を打ちたいか、そのためには相手のどういう球を狙っていくか、その球はどういう配球で現れるか…そうした思考のもとに、意図した打球を打つということが行われているチームと、そうでないチームの差も、この数字に反映されるだろう。
単打で2コマ取るやり方はたくさんあって、タイガースもそれに取り組んだはずだった。それによってチームに勢いが増すことも良くわかっていた。しかし結果はこれだ。ここは絶対に見逃せないポイントだと思う。
コメント
こんにちは、いつも拝見しています。
「輝く瞬間?」読みました。なるほどいろんなデータの取り方があるんですね、それこそ無尽蔵に。前半戦で見せた、走塁への意識改革、あれは見ていて本当に楽しかったです。後半は、縮こまっちゃった感じで残念でした。しかし最下位とは・・・。「グッド走塁賞」の赤星選手が頑張ってくれましたが、他の選手も先の塁を取る意識を高めてほしいですね。
それにしても、「2コマどり」2位の中日、やはり手ごわいですね。ヤクルトも今年は厭らしい走塁をすると思っていましたが、これを見るとそうでもなかったんでしょうか。巨人が3位というのが、これがまた「正しい野球」している感が溢れててムカっ(笑。
遅れましたが、御出版おめでとうございます。
もちろん買いますよ!今から楽しみでウキウキしています。発売されたら、図書館にもリクエストするつもりです。(私も図書館のヘビーユーザーなので)
>背番号
新人の蕭は、その中の20番あたりになりますかねえ(上本は2番か?!)。個人的には、金村大の17番は外国人に譲った方がいいかと…(昔の悪い印象が…)
>機動力
今年前半は、積極走塁の意識が随所に見られ、平野&新井加入で「変わったナアー」と思っていましたが、『最下位』とは…ショックが大きいですね。
昨日も、ライオンズ片岡が、「あの走塁」で一億円ゲット!我がタイガースも、「ニンジンぶら下げて」でも、走塁の改革に着手してほしい!(Mー1も良いけどね…)
ありゃりゃ・・・。
今年前半の戦いぶりを思うと意外でした。
1つでも先の塁を陥れるに越した事はないので、更なる意識付けは重要ですよね。
あと、他球団と比べて気になったのが、特に一塁走者のリードの小ささ。
赤星以外、相手投手の集中力を削ぐ様なリードを見せる選手が、好調時の平野
くらいしか見えなかった。
脚力のある選手が少なくないにも拘らず、勿体無いなと感じました。
その半歩のリード、コンマ1秒のスタートの鋭さが勝負を分ける。
コーチ頼みじゃなく、選手一人ひとりが自覚しないと前に進まない。
猫科の虎は走って獲物を捕まえなきゃね。
機動力野球大好きなので、こういうデータは面白いですね。3塁コーチャーもそうですが、走ってる本人が相手チームの外野手の研究してデータ持ってないとダメでしょうね。
盗塁は、安定を望む岡田監督だったから走らせなかったのかもですけど、今後は走力はある鳥谷あたりにはサイン出して欲しいですね。
金本が勝手に走って感動した場面しか思い出せない。。
関係ないですけど、太陽の背番号がサンスポ記事のURLの中に入ってしまってリンクも死んでしまってます。
モゲラッパさん、取る側の理屈と、取られる側の理屈もあると思うんです。外野の脚力、守備力がない場合はどうしても深めに守るので、2つ取られやすくなるとか…。本、ありがとうございます。
ジジィさん、しかも大差の最下位にはホント、ショックでした。
西田辺さん、へりくつを言えば、タイガースの打球がライナー性ばっかりで走者がスタートできなかった…とかね。まあそんなことはなかったですけど(笑)。
芹沢さん、直しました。ありがとうございます。新監督が招聘した岡コーチが、どういう改革をしてくれるのかとても楽しみです。
2コマ取り率、最下位は意外でした。
もしかすると、2コマ取られ率もワーストだったりして…。
「ダンベリ」って「断然最下位」って意味でしょうか?
何の略でしょう?
ツーベースを単打にしてしまうバッターランナーの脚力も、データの向上に大きく寄与するような?
ランナーの積極性と、バッターの積極性が逆方向に寄与するデータだから、どこまで信用していいのやら。
ダントツビリですか…。
「変わった!」って言われていたあたりでの、例えば前半戦終了時点ぐらいでの集計だと順位はどうだったんでしょうね。
勉強になりました。
「ダンベリ」は「ダンビリ」の誤入力ですね。
きだたろーさんのおかげでわかりました。ありがとうございます。
ただ、「ダントツビリ」はおかしいです。「ダントツ」は「断然トップ」の省略だからです。(重隅ですみません。)
はじめまして。ご紹介に預かりました「輝く瞬間」のこなつです。
以前から読ませていただいていたこちらに取上げていただき大変光栄です。
問題などもちろんありませんが、あるとしたらおかげで分不相応にランキングが上昇してしまったことでしょうか(笑)
偶然ですが『阪神タイガースの正体』を読書中に、こちらで『ホークスの70年』を教えていただき早速購入しました。『?正体』を読みながら、自分が日本のプロ野球の歴史をほとんど知らないことに気づいたところでした。プロ野球の未来を考えるなら、今に至る過程を知らなければならない。オフの間に勉強したいと思っています。
長々と失礼いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。
ダントツは断然トップなのですね。勉強になりました。ありがとうございます。>一虎ファンさん
個人的に「二番・関本」が大好きなんですけど、
チームに勢いがあった時の二番は平野の方だったッスね。
走塁でいえばあの久保田大炎上のヤクルト戦、
一試合6盗塁を喫したことが今も脳裏に…。
そんな意味で…鳥谷もっと頑張れ。
本…『頑固力』と一緒にAmazonnで予約させていただきました。
ちょこっとブログでも紹介させていただいております。
勝手にすみません。
一虎ファンさん、取られ率はどうでしょうね?あんまり良くないのは確かでしょう。ああそうそう、ダンビリですね。訛りました(笑)。
一応巨人ファンさん、どういう打球が多いかによって、意味する内容が違ってくる指標ではありますが、そこそこのサンプル数もあるので、走塁の質を示しているといって良いように思います。
きだたろーさん、きっと前半だけ見れば高水準だったと思います、たぶんでしかないけど(笑)。
こなつさん、とても面白い記事でした。今後ともよろしくお願いします。
おっさん(←と呼んで良いものかw)、ご紹介ありがとうございます。とってもとっても嬉しいです。走塁については、やっぱり今年も、やられるばかりでやり返せなかったというまとめになってしまうなぁ…。
遅いコメント、すいません。
ベースボールタイムス、私も読みました。
2コマ取り最下位は、私もショックでした。
それはそれとして、選手を評価するための指標が、昔とは桁外れに多様化しているのを見て、結構面白かった。
『仮に金本が8人いたら、チームの勝率は何%になっているか』まで分かるんですよ(笑)。
けい。さん、本当にそうですよね。野球を楽しませる方法には、いろんな角度や切り口があるんですね。