自分の中で、半ば気づいているんだけど、否定したいような、否定しきれないような、だもんだから存在そのものに気づいていないフリをしたいような、しきれないような…そんな時あるよね。
例えば「本なんか出して、すっかり天狗になっとるんちゃうん?」とか言われると(別に言わたことはないけど)、「な?に?!?」ってカチンと来ながらも、うんまあそういうところもあるわな、と認めざるを得ない。
ここしばらくの真弓発言に対して抱く感情にもそれと似たようなものがある。「ライトメンチ、サード新井で固定!」「開幕は安藤で間違いなし!」その内容について吟味すれば、特に異存はない。ただ、キャンプ開始2週間、まだ実戦練習に入ったばかりで、注目の競争ポイントであるはずのライトレギュラーと開幕投手に判定を下してしまうのはいかがなものか。第一、真弓さんってもっと慎重なタイプの人じゃなかったっけ?
解説者真弓明信の印象は、賢い人だ。非常に嘆かわしいことながら、解説者と呼ばれる人の中には、実況アナの質問に答えられない解説者がけっこう多い。それは技術的、専門的知識が欠けているという意味ではなく、質問の主旨を理解できていなかったり、考えがまとまらず話が行方不明になってしまったり、質問の答えになっていないという点で。真弓氏の場合はそういうことがなく、問われればさっとその意味を理解し、自分の考え、その根拠をすらすらっと答えられる人だった。しかし逆に言うと、軽はずみに自分から口を開いて話題を展開していくタイプではなく、聞かれたことに的確に答える、慎重で物静かな解説者という印象だったように思う。
そういう意味では、その質問が矢継ぎ早に飛んでくる立場になって、そのすべてに的確に答えちゃっているっていうワケか(笑)。まあそれにしてもちょっとリップサービスが激しすぎるんちゃうん?舞い上がっちゃってるんちゃうん?と言いたくなるのも正直なところ。
と、自分で告発しておいてまた自分で弁護側に回る(笑)。
この時期は話題をふりまかなきゃいけないってのが球団経営の鉄則ではある。例の法人向け年間指定シートは、今が最後の追い込み時期。また3/3全席一斉発売に向けて、景気の良い話、盛り上がる話はいくつあっても大歓迎というのが営業サイドの本音だろう。そこらへんは現場、虎新聞とも暗黙の了解がある。リップサービスは勝負のためでなく、商売のためにある。
そして、軸を固めて、軸たる者にはそれをしっかり自覚してやって欲しいという思いが強いのだろう。時期や言い方、言う人のキャラを別にすれば、言っている内容は至極まとも。チームとしても容易に合意形成できることだ。
岡田前監督はしゃべり口だけは軽かったが、他はすべて重かった。真弓監督は今のところすべてにおいて「軽さ」が目立っていて、それがイメージチェンジに寄与し、チームが明るく活発になっている点は大きなプラス。軽薄にしないようにだけ注意して、このままいったら良い。今年は他にないくらい明るいチームで押し通して欲しいと思う。
コメント
バル負傷離脱を騒ぎにしないためにメンチにダルを打たせると言ってみたり、玉置が本命だと気づかせないために白黒ばかり話題にしたり、真弓監督は相当なタヌキ。心配ご無用。
真弓監督、スポーツ新聞社のネタ作りに、真面目に付き合っている感じですね。
この時期に、「開幕は安藤、ライトはメンチ」と聞いても、それでやる気をなくすような選手はいないと信じています。
とくに、広大、庄田、高浜には常に『スタメンライト』を目指してほしい!
監督の発言でやる気を無くすのか、なにくそって思うのか…後者であって欲しいです。
ほめて(のせて)育つ選手となにくそって育つ選手をわきまえた上での真弓発言…と信じます。
ひとまずは(笑)
タイガースの監督に必要な要件のひとつが関西系のスポ紙記者のあしらい方。彼らほど厄介な存在はありませんから。野村さんはしくじってましたが星野さんは完全に掌中に納めて一枚岩を形成することに成功してましたね。岡田さんはそのどちらでもなかった。しくじってもないし掌中に収めるほどにも至らなかった。真弓新監督もそのあたりの処世術を模索しつつある過程でのサービスタイム「ただいま大放出中!」なのでしょう。まあ「私は貝になりたい」と言い出すよりかはずっと健全だとは思うんですが。
いわほーさん>野村さんはしくじってましたが
へー、そうだったんですか。そのころのことは知らないのでびっくりです。
今は楽天でよくしゃべってますよね。マスコミにも人気みたいですね。阪神で勉強したのかな。
15秒ルール、実験。息をとめて15秒。かなり長く感じました。笑。
自分の言葉に責任を持たないと信頼は得られませんが、プロ野球監督は政治家ではなく勝負師でもあるわけですから、ハッタリをかますことも許されます。
蓋を開けたら「ライト桜井、サードバル、開幕岩田」でもOKです!
関西スポーツ新聞では、連日阪神が1面を飾る事を熟知してるし、特に衒う訳でもなく紙面作りをしやすく
している感じですかね。
変な飛ばしや憶測記事でチームに悪影響を与えるより、「監督の言葉」を前面に出す方を選択しているんじゃないですか。
別に今頃の発言など契約や約束事でもないので「チーム事情」でどうにでもなる。
かなり強かな戦略を持った人かも。
「リーソップ、リリーフや!」も一試合も投げんうちからね?(笑)
これから先発候補が一人消え、二人消えも約束事ならその時はその時。案外開幕ローテ・リーソップありかもよ。
新井のコンバートはいいタイミングで決断したと思います。早速特守、張り切ってますね。腰痛再発しないよう祈るばかりです。
これからの実戦で楽しみはメンチのライト守備。オールドスタイル・ストッキングのデカ頭が案外な素早い動きを見せてくれるかもしれない???
昔、スポーツ新聞の「談話」が作られる過程を目の前で見たことがあります。
A選手に記者が「??ですね?」と声をかける。
A選手が「うん、まあ……」とあいまいな返事をする。
翌日の新聞には「??や!」と断定したA選手の談話が大きな活字で載る。
コレでマスコミ嫌いになったのが、かのサッカー界の旅人です(苦笑)
真弓さんがどういう状況でああしたコメントを発しているのかわからないので、「発言の軽重」を問うのはまだ酷かと。
ただ、タイガースという非常に特殊なチームにあって、「マスコミをうまく使う」ということは非常に重要な任務です。真弓さんにはうまくやってほしいですね。
のののーさん、いやあ、それはどうでしょう(笑)。相手球団は虎マスコミなんて相手にせず、ちゃんとスコアラー来てるし、玉置が良いのも有名だし…(笑)。
ジジィさん、ライト争いは一塁争いに転化できました。一塁守備力を全体に上げようという目論見もあるでしょうね。
きだたろーさん、マスコミの側にいた人だから、利用法は心得ていると思いますよ。
いわほーさん、真弓さん、今のところむちゃくちゃ上手いと私も思います。
メルさん、そうノムさん、うまくいかなくなっちゃった。でも原因はタイガースが弱かったから、強くできなかったから。そのイライラが双方にあってのことだと思いますよ。目を閉じて片足で立って15秒、むっちゃ長いよ?(笑)。
一虎ファンさん、商売人であり勝負師。これが虎の監督に求められるものだと思います。
西田辺さん、いろいろ適当にしゃべっているようですが、ポイントは押さえているように思います。上手く立ち回っていますよね。
とらぼるたさん、先日ケース想定ノックでライトに入っている映像がちょっとだけ。シートノックには入っているようで、そこで「林、桜井よりはマシ」だったんでしょうね(笑)。
あーちゃん、真弓監督の虎マスコミあしらいは、今のところ完璧に近いと私は思いますよ。