安定による成長

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広島にも連勝でカード勝ち越し。広島戦7連勝は27年ぶり、10試合連続2失点以下は69年ぶり! これで連勝は10まで伸び、貯金は17。セでただ1チームの貯金持ちとなった。

それで、連勝することに汲々としているかというと、そんな感じもない。選手個々としても、チームとしても、もっと野球が上手くなるには、もっと強くなるにはどうしたらいいかと、「成長」と「安定(特に精神的な)」に焦点が当たっている。

野球は、勢いや運が大きく左右するゲームだがあえてそこには深入りせず、個人の「実力」の将来的可能性と現在地、その道筋を戦術選択に取り入れている。

簡単に言ってしまうと、「淡々とやるべきことをやる」が当たり前のチームにしようとしている。いいことがあれば大喜びする。それはそれでいい。ただせっかくなら、「たまたま」ではなく「確率高く」にしたほうがいい。そのためにはすぐに次に意識を向けたほうがいい。

それが藤川球児の野球観だ。ドラ1で伸び悩み、消えていく選手たちとともに時間を過ごしてきた。暗黒時代の終端も、黄金時代の切れっ端も体感してきた男。

なぜそういう選択なのか。これまでもそう思わせる場面がいくつもあった。しかし、チームと選手個人を精神的な安定とともに成長させようとしていると考えれば、あらかた納得できる。

輝明、ナイス全力疾走。本当に成長した。
あとよろ。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    〇〇年振りという記録が続き喜ばしい事。

    タイガースらしい僅差を鉄壁ブルペンで逃げ切ったナイスゲーム。
    それぞれの選手がしっかり役割を果たし、勝つべくして勝った10連勝目でした。

    やはり近本が出塁すれば相手投手はランナーが気になるし配球も変わる、そこへ来て粘りの中野〜強力クリーンアップは相手側から目線だと相当嫌でしょうね。

    そして、主砲の佐藤輝は完璧な1発後も脚で貢献。
    決勝点になったゲッツー崩れは彼の全力疾走が稼いだ打点であり、後半の内野安打も同じように間一髪の全力疾走でした。
    ああいうヒットが出てくれば率も上がり三冠王の夢も広がります。

    守備では中野の右へ左へ1歩目の速さと正確なスローイングで相手のヒットをことごとくアウトにしてくれ、どれだけ投手が救われる事か。

    これでセ・リーグの貯金独占で独走態勢、負ける要素が見つからない強さです。
    連勝を延ばして球団記録(13)やセ・リーグ記録(15)を更新して欲しいです。

    星野さんじゃないけど「貯金20になったら少し安心」します。

  2. いわほー より:

    7連敗の汲々としてた頃が嘘のように、それぞれの選手が自信を持ってゲームに臨んでいる風です。ちょうど石井投手の出入りの時期とシンクロしているようですが、ひとつのピースがシナジー効果をベンチやチームにもたらしたとすれば、野球ってきわめてメンタルなスポーツなんだなあと。
    今日の試合の後は明日から甲子園でスワローズ、ドラゴンズの6試合控えてますが、今のチーム状態を鑑みれば戦術云々よりも屋外球場続きで選手のコンディションケアこそがベンチワークの一番の仕事かも。
    オールスターブレイクまで、ルーキー監督藤川采配の腕の見せ所ですね。

    新井監督の悲しそうな表情にちょっとだけ胸が締め付けられるのは私だけ?

  3. とらかっぱ より:

    10連勝ですねぇ。なにか感慨深いものがあります。どうせならもう少し伸ばして一昨年の連勝記録を超えて欲しい。その先にはきっと・・・以下自粛。

    輝明がいい働きというかやるべき事をやっている、toraoさんの仰る様にそう感じます。スポニチ内田記者の記事にもありましたが、狙ったうえでのボテボテを打ったように見えました。そして一塁までの全力疾走が速かった。鉄人金本に少し近づいた様に思います。

    大竹もらしさ全開でいつものようにカープを翻弄出来ていた。6回は投げ切りたかったが少し球が浮いてきたのとキレが無くなって来たと藤川監督は感じたのか。結果論ですが正解だったように思います。続投なら捕まった可能性が高かったのでは?湯浅が準備万端で抑えたのはこれまたやるべき事をやった様に感じます。ストレートを見せ球に縦スラ連投でバットに当てることすらさせなかったのは、現状の自身の力量と相手打者を照らし合わせ最善の投球を選んだように見えました。大竹は三巡目の課題を乗り越えて欲しい。

    デュープおめでとうございます。成績もすばらしかったけど、コメントがそれ以上にすばらしい。坂本も自身が選ばれるより嬉しいんじゃないかな。

  4. 掛布にインタビュー より:

    深い分析、納得させられます
    何らの悲壮感なく、息詰まり感もなく、淡々と10連勝。球児が現役時代に10連投してお立ち台で涙して・・という息苦しさは微塵もありません。これまでにこんな感覚の連勝は、長いファン歴にありません

    勝利と育成の両立は、言い古された言葉ですが、球児監督は場面場面でその選手に身の丈にあった背伸びをさせている、適度なストレスを与えているような気がしてきました
    結果が全てとされる監督業で、1年目からこの状況はハナマル、凄いと思います

    さて試合の方ですが、HRもさることながらゲッツー崩れの1点が大きかったですねー
    今日もやるべき事にフォーカスして、11連勝目を

  5. 西田辺 より:

    佐藤輝の弾丸ライナーの22号も凄かった。
    森下のセンター横へのタイムリーも光った。
    でも、今日のtoraoさんの最後の「輝明ナイス全力疾走」にあるような、
    3回表一死満塁からのセカンドゴロを併殺崩れにして1点をもぎ取る。
    自分が望む結果を出せなくても、何かチームを萎ませないプレーをする。
    こういう行動が出来るチームは強い。
    昨日の一塁全力疾走も、往年の金本を思い出しました。
    直にプレーした期間がなくても、こういうプレーが球団の中に脈々と
    受け継がれていく伝統が生まれつつあると感じました。
    あれよあれよの10連勝。
    いずれも、相手を2点以内に抑えての勝利と言うところに、この連勝の
    価値があると思います。

    話は変わりますが、海を渡った青柳が昨日2Aの試合で先発予定だった
    そうですが、直前にスコールに見舞われ試合は中止。
    広島でも大竹先発試合で試合直前に大雨が降り、30分試合開始が遅延。
    雨柳・大雨降太郎と言われた二人が、日米に分かれても雨伝説は継続
    しているのかと、思わず笑ってしまいました。

    アメリカと言えば、何やら藤浪の動向が色々報道されていますね。
    かの国で、新天地を探すのがベストだとは思いますが、個人的に日本に
    帰ってくるのであれば、タイガースは手を挙げるべきだと思ってます。
    甲子園で「終わりなき旅」を聞きたいなぁ。