開催が危ぶまれた甲子園、結局1ミリも雨降らなかったって?やるな、タイガース関係者(ニヤリ)。
◇7月10日(金)阪神?巨人7回戦(巨人5勝1敗1分、18時、甲子園、46849人)
巨 人 030 011 000 002?7
阪 神 000 300 200 000?5
【巨人】ゴンザレス M・中村 山口 豊田 ○越智(5勝1敗) S野間口(1セーブ)
【阪神】岩田 筒井 アッチソン 藤川 江草 ●能見(3勝7敗) 桟原
試合がもつれた終盤以降、「これで勝っちゃったりするのかな。だとしたら野球は不思議だな」と期待しつつ、「しかしジャイアンツ側に負けなきゃならない理由が見あたらんよな」と思って見ていた。あえて言えばマイケルへのスイッチが問題だったのかも知れないが、その後の対応策も含めて致命傷となるよな悪手には思えない。むしろ後半にバランス良く守備を固めながらも、有事に備えた手駒を残している用兵は、ベストを尽くしているように見えた。選手個々の意識においては、残念ながら勝負の神様にタイガースを味方してもらえるとは思えなかった。打者走者の全力疾走、守備での集中力、打席での積極性、前のめりの走塁、リスク管理の利いた作戦選択…こういった「運を呼び込む活動」において、すべてGが上回っていたと思っていたから。
それでも同点で延長12回までもつれたのは、神様のきまぐれか、お情けか。守備のミス、投手への攻め方のミスで先発岩田が2回に3点を失う。素晴らしい制球力と、見下ろしたような配球でG先発ゴンザレスに手も足も出ないT打線だったが、4回は「悔しい」という気持ちが打席での集中になって、良く食らいついていた。打球方向に恵まれるヒットが続き同点に追いつく。しかしエンドランで三塁を奪えない走塁、常にワンヒットで二走が本塁を勝負できない走と守の力関係では、追い越さなきゃいけないイニングも同点止まりで終わってしまう。神様のお情けもそこまでだ。
直後5回表一死、走り屋松本にラインを締めて十分備えていたはずの金本だったが、ちょっとしたファンブルも見逃さずに二塁を取られる。小笠原は凡退しても進塁打。そしてボテボテをタイムリー内野安打にしたラミレスの全力疾走と三塁新井の守備。果敢+献身vsひるみ+緩慢。どうやって勝ったら良いのかと思ってしまった。
6回は下位打線に二つの四死球(うち一つは投手ゴンザレス)、坂本にガツン。最良の球をストライクと言ってもらえない中、踏ん張っていた岩田だが、とても勝てる投球をしていたとは言えない。
2点ビハインドとなって、代わった筒井が7回良い投球をしたことで試合がもつれた。小笠原を素晴らしい外角直球で見逃し三振。ラミレスも素晴らしいクロスファイアで見逃し三振…でも良かったのに審判手上がらず四球、亀井を外直球で空振り三振、阿部への四球はやや弱気が出たが、脇谷には投げ勝った。ナイスピッチング、階段を上がっているね。
ただ、ダントツのジャイアンツが相手というのはあるけれど、すでに筒井は僅差のビハインドで使えるのは証明済み。むしろ前回敗戦処理で目立った能見をここで取り立てるのが良い手筋だった。もちろん結果論だけど(笑)。
筒井の誘導で7回裏反撃。代わったマイケルから狩野がヒット。チーム方針で迷わず狩野二盗。これは良かったね。代打林、入っちゃえば良いのに逆風フェン直二塁打で1点差、なお無死二塁、代走藤本。投手山口に交代、1番に戻って平野初球、せわしないバントの構え、ストライクでバットを引いて、二走藤本飛び出し、帰りきれずタッチアウト。なんやそれ。バントのサインなら、ストライクでバントしない平野の凡ミス。やりにいっているのなら、際どくてもやらなアカン。しかしイケイケ攻撃スイッチが入っている時に、「まずは同点」「確実にバント」という作戦選択をする首脳陣も気に入らん。借金10のチームに「負けない選択」も「確実」も要らん。首位ジャイアンツに勝つことしか要らん。ここという時に攻めダルマになれんでどうする。打者全員に「強気で初球から強振して来い」と言えずにどうする。まあ「好きずき」の部類かも知れないけどね。
一死走者なし。これでこの試合は終わるはず。ところが平野はセンター前快打、ほら打てる。関本粘って四球、山口もいいことない。疲れている。さあチャンス、イクローに代えて光信。打ったーー!右中間、抜けろーー!あ…スゲエ…ライトに入っていた加治前、超ファインプレー。中村豊みたい。一直線に走って後方へのジャンピングキャッチ。同点、逆転打がアウトになっちゃった。平野はタッチアップ、二死一三塁。そらもうこれでこの試合は終わるはず。そらそう。あんなプレーが出ちゃ…ほれ、金本平凡な遊ゴロ、うわっ大イレギュラー!なんとこれが同点ヒット。ジャイアンツに落ち度はないんだけどねぇ、、気まぐれだねぇ、神さんも。それならばきっと、ブラゼル打った!行った!逆転3ランだ!あ????????超浜風!超超浜風!神さ????ん!!
で、そっから先はアッチソン、藤川が8回、9回をカンペキ。江草が10回、11回を踏ん張って、タイガースのサヨナラ機を神さんがへらへら笑いながら阻止して、最後は12回能見が失点して万事休す。代走鈴木という決め手を持ち、エンドラン、レフト前で三塁を取る。押し出しがイヤで満塁策取れず阿部で勝負に負ける。まあなんとも大量の貯金を持ってなお勇猛果敢なジャイアンツに対して、借金10を抱えながらなお、おっかなびっくり消極的なタイガース。終わってみれば…な結果だと言える。
しかし悔しいな。面白い試合だっただけに実に悔しい。結果だけじゃなくて、その心の持ちようの違いが悔しい。その部分でだけは負けるな。
コメント
坂井オーナーやフロント陣にとっては真弓監督はようやってるそうだが、ちまたの阪神ファンにとってはもう我慢の限界はすでに超えている。もうあきらめている。坂井オーナー!人ごとのように真弓監督を評価する前に早急にあなた自身含めフロント陣抜本的に刷新してもらいたい。阪神再生のためあなたたちが退場する覚悟を持ってほしい。いまの悲惨な状況を現場の監督や選手のせいにしないでほしい。オーナー自らの責任語ってほしい。自己保身のため真弓監督を盾に使うのはやめてほしい。ファンはタイガースを必死で応援している。そんな必死さがあなたの発言からまったく感じられない。隔世の感がある。オーナーたちは阪神ベンチを盾に使い、阪神ベンチは選手たちを盾に使う。こんなチームに誰がした。
見に行ってました、今日も行きます。
勝てそうな感じがしない、今日この頃です。
まぁ、しんどい時に応援するのがファンですからね、とりあえずがんばれー。
>借金10のチームに「負けない選択」も「確実」も要らん
もう何かすっかり負けや失敗を恐れるチームになってしまってますね。
おっかなびっくりで策を施しても上手くいくはずもない。
何で相手が貯金20以上か、こっちが借金10以上かが鮮明に出た1戦でした。
とは言え、このまま指を咥えてダラダラ負ける訳にはいかんでしょ。
体の中に潜む積極性や勇気を振り絞って、1球に集中して行かなきゃ。
今年も目標は「巨人を倒して優勝」じゃなかったのか?
まず、最初の「巨人を倒す」事から始めよう。
さぁ、今日もファイト!ファイト!
12回、金本が緩慢な動きで捕球してからエンドランだという事に気付いて、急いでサードに投げてセーフ、レフト前ヒットで2つ取られるという状況と、その後の古城の犠飛の中継に入った鳥谷が、バックホームもしていないのに一塁走者スンヨプにまでタッチアップを許した所で、絶望感を感じましたね。
…チーム自体が老いている。
Gは集中力が続いてるのになぜですか。
ま、良い所もありましたよ!
三連戦の初戦に越智に150キロの速球を40球も投げさせた広大、平野、関本グッジョブ!今日から出てくるか微妙じゃないですかね。
昨日は今年3本の指に入る腹立つ負け方でしたね。テレビのリモコン投げた人も多かったことでしょう。
11回裏と12回表の攻撃がそのまま今の順位差を表してましたね。能見は変化球のコントロールに不安が有るのでとランナー駿足鈴木も手伝って見え見えの外寄りのストレートを痛打される。エンドランとはいえレフト前ヒットで3塁奪われる守備力。この時点で勝負有りでしたね。まあ11回裏に1、3塁潰した(平野の打席、初球の球審の判定にやられた感は有るけれど)時点で次は3番小笠原からの攻撃、皆様嫌な予感はされていたと思いますが。
そんな中で一つ良い事が有りました。桜井選手、素人目では有りますが状態良くなってると思います。甘めのファーストストライクにも手を出せてましたし、素人なのでどこがどう良くなったのか説明出来ませんがなにか打てそうな雰囲気が出て来ました。今日は左右相手投手関係無く3番桜井で使って欲しいな?。
あと一本がでないや、守備のやらかし・・・最下位のチームとおんなじじゃん。
特に守備の拙さは気の緩みがすべてです。
きっと天国の島野さんも怒ってるよ。
ほんとに今日あたり雷鳴るかも・・・
継続して筒井を重要なトコで投げさせて本人も素晴らしい結果を出した。最近で一番褒めてやりたいです。
盗塁は増えたけど走塁はヘタになりましたね、藤本は責めれませんけど。
オールスターまでの残り試合と借金が同数になりました。
目標11連勝クサらずいったれ!
昨日のタイガース、もし勝っていれば評価はまるで逆だったのでは?
序盤にしょーもないエラーで3点差にされながらもワンチャンスで追いつき、さらにリードを許しても必死に追いつくどころか延長ながら押せ押せムード。あそこでスクイズでも何でも決めておけば・・・。
きっと「今まではやられたけど、これからは逆襲だ!」とか、「Gがどれだけ独走しててもウチは勝てる力がある」と思えただろうに。
ところで真弓監督に限らず、多くのプロ野球の監督のスクイズの頻度が低いのは何故なんでしょう? 昨日のシーンでいえば11回裏1・3塁、特に3塁は走力のある鳥谷で打者は高率に犠牲フライが期待できるとはいえない平野。相手はストレートで押してくるストッパー越智。
もしスクイズでホームアウトにされても、ウエストされても1塁ランナー動かせておけば2アウトでヒット一本で得点という状況は作れる・・・なら、あの場面ものすごくスクイズに適していたと思うのです。
失敗したらダメージ大きいという意見もあるでしょう。しかし一点入ればサヨナラ、あの状況で点が入らなければ結局大ダメージ・・・という選択肢ではダメージともかく、とにかく確率の高い選択肢はスクイズなんじゃないかと思いました。
いや?勝てませんでしたね?!
マイケルが出てきたときは、ハンディくれるのか?〈笑)と思ったのですが、すぐにひっこめてしまいましたからね?!
でも一番の収穫は山口がもう使い物にならないと言うのが分った事ではないだろうか?
ベンチも山口が出てきたからあわててバンドをさせたりしたけれどもう安心して打たせることが出来る!〈平野が打てたんだから)
今日から叉昨晩の悔しさをバネに頑張って欲しいですね!
まあ、結果とか細かいところとか色々とアレな部分はありましたが、手に汗握る(ちょっとオーバー)楽しめたゲームだと思いました。
神さんのおかげだけど。
昨日の失点はエラーから広げたものが大半を占め、あれだけミスしてよく延長12回まで首位相手に同点でいけたなと逆に感心しました・・・。
特に金本の守備はひどかったですね・・・2回普通に金本がフライで捕ると思って遅れた2塁走者を3塁でアウトに出来ず。5回お手玉で単打を2塁打に、12回走者1塁で初めから2塁止まりだと決め付け緩慢な動きをし、逆転の走者を3塁まで行かす。
はっきり言って、金本の守備は相手から舐められてるという事をいい加減本人及び首脳陣は自覚すべきでは。
どうも金本本人は打球が自分に飛んできた時初めから「1進塁しかしてこない」と決めつけてるように見えます。そして捕ったあと顔上げて初めて相手がより次の塁へ走ってる事に気付き慌てて送球するも当然セーフ、下手するとそれが暴投となり余計ピンチに・・・今季このパターンを何度見たことか。
先日首脳陣達は1軍外野経験ナシのバルのエラーに激怒してましたが、もう何年も1軍フルイニングで出続けてる金本に対してはスルーですか?もうそろそろ守備交代も考える時にきてるのでは。
今季これだけチームが弱くなったのは、今まで常にレギュラー固定だったせいでレギュラー陣の疲労や衰えに限界が出て来たから。少しずつレギュラーを休ませながら段階踏んだ世代交代への準備を全くしてこなかったツケです。
去年までフロント及び首脳陣達は「優勝争いしてると若手育成は出来ない」等と言い訳してきましたが、今季その言い訳は通用しません。30オーバーには休養日や途中交代を設け次代の若手を1軍の試合に慣れさせレギュラーへ育てる準備をいい加減していくべきだと思います。じゃないと若手の経験値はまたも増えぬまま、来年さらにレギュラー陣の劣えが顕著になるだけです。
今日もまた、ベンチのミス。11回、平野は、絶対スクイズ。一試合、4本も打てる?外野フライだって打てる?打って、併殺の危険だってあった。スクイズではずされて、3走が挟まれて、本塁で刺されても、2,3塁に走者が残る可能性があった。どこから見たって、スクイズですよ。ベンチの頭悪すぎ。
金本もやっぱり歳だなあ。などとのんきなことを言っていると今年はおろか、来年になるともっとひどくなる心配あり。
点差は接戦でも、実際の差は雲泥の差。toraoさんのおっしゃるとおりだと思いました。
守備の意識の低さ。昨年まできちんとやれてたはずなのに、モチベが下がるとこうなるんですね。人間だものね(皮肉)。意識が張り詰めていない証拠だと思います。
優勝しなくても、5位のままであろうとも、ファンに一球一打、走塁守備、すべてにおいてプロらしいプレーを見せることが一番大事だと、肝に銘じてほしい。
少し前に、Yテレビで「野球とは」という問いかけを選手にしてましたが、鳥谷は「日常生活」のような回答でした。
野球と日常がそんなに密着してるねんなあ、と感心して見てましたが、本人のビデオコメントにがっくり。
曰く「朝目が覚めたときは球場に行きたくなくてどうしようもない。球場に行くとフアンの人とかいるので、がんばらなくては・・と思う」という意味の発言でした。野球イヤなら誰かとレギュラー変われば?と言いたくなるコメントでした。巨人の坂本はなんかカッコイイコメントしとったで!
1年前の2008年7月11日、タイガースは、対カープ戦、延長11回裏、関本のサヨナラヒットで勝利。優勝マジックが点灯かどうかというぶっちぎりの首位。
たった1年間で、こうもダメになるものなのですね。いや、順位とか勝率ではなく、チームの内容が。
凋落(それもかなり深刻な)は、去年の後半から始まっていたので、ファンとしては覚悟ができていましたが、真弓新体制の首脳陣には、危機感があったのか、なかったのか。シーズン前から真弓監督の暢気な談話が気にはなっていました。
ジャイアンツは、いいチームになりました。
Lとのトレード話し、結局藤田⇔水田の地味なトレードで決着したらしいですね。
ユーティリティ水田、うまくハマればリストラ対象選手(前田、秀太、藤原など)が増えるかも知れませんね。
それにしても、もう少し「若い選手」は獲れなかったのかなぁ?
追伸 (何度もスミマセン)
確かに。現首脳陣は暢気すぎます。怖い顔をしてるのは久保コーチくらいです。真弓監督の昨年以前のラジオ解説を聞いていると、大変内容が希薄で、ラジオを別の局に変えたことが度々ありました。そんな思いもあり、監督になると決まったとき、驚き桃の木山椒の木だったことを鮮やかに思い出しました。
新監督におかれましては、日々敗戦と引き替えに学習してくださっていると信じています。
藤田は、ここのところストレートの走りも良く、ファームの押さえとして著しい進歩に喜んでいたのですが・・・簡単にドラ1を手放すフロント(監督も含めて)の考えに全く理解出来ません。
喜田選手のトレード相手を覚えていますか?相手は広島の山田選手。ファームでも活躍する事もなく自由契約となってしまいました。喜田剛は今年4回ヒーローインタビューを受けてます。そして今回のトレード。何一つこれといった実績のない西武の水田選手。地元出身で自ら虎ファンでイケメンだからというのは・・・もううんざりです。
山田選手をバカにするなw
彼は今、巨人の職員として子供たちに野球を教えているんだから。引退しても頑張ってるんだから!
ちなみに、そんな山田さんはキムタクとのトレード要員w
今回の藤田⇔水田のトレードですが、両チーム首脳のコメントからして、阪神は編成と現場の意思疎通ができているのか疑問に感じます。
真弓監督は、「戦力になるのか、当面、2軍で使う」。戦力になるかどうか分からないのならば、トレードで獲得するな!と言いたいです。
西武は、球団幹部、渡辺監督も「短いイニングで構わない。期待している」という趣旨のコメントです。どちらが、計画的に、そして、現場の意向を反映したトレードだったか分かります。西武とのトレード話は、最初は赤星の代役として、赤田の獲得を狙っていたそうですが、結局、内野の選手になりました。西武は最初からリリーフ陣の穴を埋めるため、藤田を狙っていました。短期的なビジョンのない編成を行っている限り、巨人のような体制を構築することはできません。
巨人は、週刊ベースボールの連載コラム「野球は幸せか」にあるように、現球団代表の清武英利さんのビジョンとリーダーシップで、若手選手の育成を球団の方針として実行した結果、成功に繫がっています。
事実上3軍である育成選手制度、若手選手の実戦確保のためのイースタンリーグの試合数増加、イースタン球団混成チーム「フューチャーズ」の結成、育成選手による「シリウス」というチームを結成し、社会人・クラブチームと対戦させるなどの実績を残しています。
残念ながら、現在の阪神のフロントには、清武さんのようなビジョンを持っている方がいないようです。
埼玉のファンとして、藤田選手を応援します。