終わったばかりの荒っぽい頭のうちに、考えをまとめようとするでもなく、ただつらつら書く。
テーマは「思い通りにならない」「ここ一番の勝負に弱い」「ド根性がない」というのはいったいどういうことなんだろうということ。
シーズン終盤のスワローズを思い返す。主力のケガが相次いで、つぎはぎだらけのチームだったが、連戦連勝でフィニッシュを飾った。なんとしても出塁する、盗塁を決める、進塁させる、ホームへ帰す。なんとしても切り抜ける、抑え込む、投げ抜く。チーム全体が一丸となって、ド根性を見せた。
その対比として、タイガースはほとんど思うとおりにできなかった、そんな場面ばかりが思い返される。これは「調子が悪かった」とか「運がなかった」とか「たまたま」とか「根性がない」とか、そういう言葉でおしまいの問題なのだろうか。
投手についてはまあそれほどの違いは感じなかった。館山&石川と能見&岩田、五十嵐&林とアッチ&藤川、似たような構成で、使い方の差。「首脳陣のあほう」で解決する問題だと思う。
しかし攻撃の方は、まあ攻撃の方にも多分に「首脳陣のあほう」はあったにせよ、もっと何か根本的な違いがあったような気がしてならないのだ。まあ、丸いバットを丸く振って丸い球を打つのだから、偶然の要素は多いけれど、重要な勝負の場面になるといつだって結果が出ないというこの状況は、その場だけでなく、準備という面で何か「大いなる考え違い」があるように思えてならない。
情報収集能力は、プロ球団なんだからどちらもそれほど変わらないだろう。みんな同じような会社と契約しているようだし。その情報の生かし方、つっこんで言えば、どこまでコーチングスタッフ側が責任を持てるかの違いではないか。「ベストの投球をされた時は打てない」という姿勢がタイガース側スタッフは強すぎる。その潔さによって、さらにまた新たな相手のベストを引き出す悪循環になっているのではないか。ベストピッチを攻略する、ウィニングショットを攻略する、外角低めを痛打する、インハイ直球をスタンドへ放り込む…そういう姿勢がなさ過ぎないか。スワローズの「ド根性」の裏には、ああ見えて緻密な計画と準備が存在しているように思う。
タイガースのように、選手たちの年俸が上がるほど、コーチングスタッフはその選手たちの成績に責任を持ちたくなくなり、実際とても持てなくなる。それは良くわかる。結局、選手任せとなって、「相手が良かったのでしゃあない」で終わる。
「選手の責任」に、組織としてどこまで本気の関わり合いを持てるか。結局それが「ド根性」の正体ではないだろうか。
コメント
真弓監督の敗戦時のコメントで「相手が良すぎた・・・」的なコメントも気になりますが、もうひとつ私が気になるコメントに他人事の様に「打とう(抑えよう)とするあまり気負い過ぎたのかなあ・・・」というのがあります。真剣勝負の試合を戦う選手なんだから打とう抑えようの気持ちが高ぶるのは当たり前。結果、打てな(抑えられな)かった理由が単にその選手のその場面における「気負い」や「力み」といった精神面的な曖昧な言葉で片付けられたら建設的なものが何も残らないじゃないですか。気負って力んで、それでも結果を残すことが出来る選手こそが実力ある選手なんだから、精神面に押し付けて、何かが足りないということの追求の姿勢を放棄しているコメントにしか聞こえないのです。
こんな時、岡田元監督なら己に還元して自分ならどうする、こうするといった一人称のコメントをしてくれたものでした。(それが正しいかどうかは別にして)
ヤクルトの、ラストスパート快進撃、青木選手の復調が大きかったですね。前半戦、打率2割5分そこそこの時は、「今年はさすがに3割無理やろ?」と思っていたのですが、終わってみれば、キッチリ3割マーク!私の印象では後半戦、T戦で、7割位打たれた感覚です。もうちょっと、長いこと眠っといていただきたかった(笑)
今のタイガースには、青木選手の様に、毎年必ず3割打ってくれる選手や、必ず30本塁打してくれる選手、毎年15勝前後、計算出来る投手、こういう選手が一人も居ないのがツラいですね。
年に一度のピッチング(6/6オリックス戦の福原のような)をやられたら打てないのはわからなでもない。
同じピッチャーに何度もやられる(古くは斉藤、山本昌今では三浦)のが目立つ(一方では能見のG、岩田のDもあるが)
バッティングコーチの仕事は年に一度のピッチングを打ち崩す打線をつくることと策を講じて苦手ピッチャーを崩すこと。と考えるなら和田・中村豊ともに後者タイプ。新コーチの片岡は前者タイプでバランスもよくなるのでは。
中村豊コーチがベンチで一番声を出していたという話なのでそれがなくなるのがちょっと不安。
遅くなりましたがtoraoさん、今シーズンもお疲れ様でした&ありがとうございました。
ヤクルトと阪神の終盤における表面的な気迫の違いはCSを目指してきたチームと優勝を目指してきたチームとの温度差にあったのかなって今は思ってます。すごい好意的な見方ですけどね(笑)
ただ、以前は「どうせ優勝できんのならCSとか出んと、はよ休みたいわ」って思ってるんじゃないやろ?なとか考えてましたけど。
自分がいくら頑張ってるって言っても、他人から見て頑張ってるように見えなければそれはやはり頑張りが足りないわけで・・・いちファンとして「よくやった、お疲れ様!!」と言えるシーズンではなかったことが残念でした。
今年に限って言えば、「ど根性」を出す前段階、モチベーションの問題じゃないかと。
「勝とう」という姿勢が監督や首脳陣に見えなかったですから。
例えば、微妙な判定に抗議する姿はほんの数回だけ。しかもあっさり風味(笑)
判定がひっくり返るかどうかはどうでもいいことで、「勝とう」という姿勢を選手に見せる、選手に自分のために必死に抗議してくれてると思わせないと。
タイトル争いのために退場になるまで抗議した落合監督の姿をドラゴンズの選手たちは意気に感じたのではないかと思います。
わからないですが、真弓監督は12球団一抗議しなかった監督ではないでしょうか?
勝利への執着心が感じられず残念でした。
ド根性の正体を分析した結果が、各紙報道の真弓監督クリーンアップ解体発言だったら期待できますね、真意は解りませんけど。
何度か機会があったハズなのに大型連勝できなかったのも気にいらんですね。ここらも何か足りないような…。
何がたらなかった???
野球はチームプレーの塊の様なもの。「監督を胴上げしたい、絶対胴上げするゾー」そう思った選手がいただろうか?。他人事の監督では来年も少し心配。
プロ野球こそコーチの力量に任せた分業制よりも選手をカルテ管理したり敵向け・味方向けのスコアラーを作って、仕事に超高速カメラの導入や特徴を再現できるピッチングマシーンを開発したりなんかの技術革新させたり、データや体調、癖まで一元管理できるコーチのアシスト役・監督、チームのご意見番を作ってスカウティングから個人の練習レシピまで細かに連続性のある仕事をする人材を育成・配置するべきだと思うんですがねぇ。
そんなの野球界の人間に限らずなり手はいるだろうに。
のむさん、がんばれ!
ちなみにこんな記事
http://gendai.net/?m=view&g=sports&c=040&no=34410
スタッフのまとまりがあったのかどうか。統一した方針で戦っていたのかどうか、すこぶる疑問。たとえば、先発投手の当番間隔は中5日、投手コーチは去年と同じ久保。去年とどうして違うのか、監督が変わったら投手の力量が向上する?
選手のモチベーションが上がらぬ采配。魂花さんが紹介したものをはじめ、選手のプライドや年俸にかかわることを、しかも一貫性なしで行う。昨年とほとんど変わらぬスタッフは、監督に自分の首を掛けて物申す体制になっていなかったのでないか。それができねば戦う軍団にはならないと思う。
CS最終戦、スワローズベンチにおける、あるいはグランドにおける宮本選手のような選手の欠如。あの再三のピンチに取った彼の行動、そして勝利した時のベンチでの宮本選手と他の選手の喜びよう。こうした選手が我がチームにはいない。これが決定的か。
選手達が、負け越してのCS進出を本能的にボイコットしたということではないでしょうか。
下位低迷が続いたヤクルトの久しぶりの3位と、昨年のV逸リベンジに燃えていた筈の阪神の負け越し3位通過では、モチベーションも違いますよね。
知り合いの中日ファンが「阪神は商業主義だからダメ」と言ってました。
金本を四番で起用し続け、代打の切り札もいつまでもたっても桧山。「ウオー!」で人気者になった葛城は、中日なら1軍に上げられないのだそうです。
チーム編成が客寄せに偏り過ぎているとぬかしておりました。
カーブを投げれば三振をとれるのが分かっていながら、真っ向勝負にこだわってストレートを投げ、王にホームランを打たれた江夏豊に代表されるように、阪神は勝利至上主義とは異なるフィールドで戦っているんです。結局。
相手の気迫や執念の前に、なす術無く敗れ去る姿。
いわゆる「気合負け」は阪神ファンなら見慣れた光景かも。
気合やら執念が、野球技術にどれ程の上積みを齎すかは分かりませんが
伝統的にこの辺が弱味ですかね。
>「ベストの投球をされた時は打てない」
問題なのは、打てないこともさることながら、易々とベストを
発揮させてしまう事。
本当なら相手にベストパフォーマンスをさせないように
攻撃を展開させるのに、そうはならずに淡々と「しょうがない」を
繰り返してしまう。
ここを何とかしないと、先は無いかもしれません。