「なぜ阪神は勝てないのか? ――タイガース再建への提言」(アマゾンへのリンク)
オールスター休み頃に行われた江夏豊氏、岡田彰布氏による対談と、両氏のちょこっとした書き下ろしで構成されたお手軽な本ではある。江夏氏、岡田氏が、真弓監督の資質についてどういう見解を持っているのか、それはどういう根拠に基づくものなのか…。私がもっとも関心を持っていたその点については、それなりの答えがあった。おなじみの…ではあるが、両氏の昔話や関わり合いについても楽しく読んだ。
ただ、そういうイージーな作りだから、今季後半についてのことにはいっさい触れていない。非常に短い時間に起きた、少ない出来事について語られているところが難点ではある。
その本を読んだ頭で、昼のクラシリパ1、夜のクラシリセ1を見る。
いっぱいのスタンドの気持ち、チームの気持ちが一つになったイーグルスの試合、感動的だった。
2?0リードしていて、3点目を奪いに行ったスクイズを谷繁がファールに。ぐらぐらと揺れた心理の一瞬のスキが勝負を決めてしまう恐ろしさ。
岡田前監督の目指していたチーム、去年のクラシリの最後、野村監督の執念とイーグルス選手たちの思い、落合ドラゴンズと高田スワローズの我慢比べ…短期決戦における監督采配の比重の大きさ、監督を中心とした結束力、そこにいたる仕組みや気持ちのまとまり方…。
目の前で繰り広げられる、ピリピリとした緊張感と、好結果に喜びを爆発させたり、落胆をあらわにしたりする様子。来季ここにやってくるためには、来季ここで勝利するためには、監督自身が大きく変わらなければならないだろうと思う。ぜひそれを見せて欲しい。
コメント
楽天戦ラジオで聞いてました。「あとひとり」のとこ2日とも「いわくま」や「たなか」と投手への声援でしたね。あれもパの文化ですか?
昨夜はNHKで追跡されたり、かなり世間は楽天びいき(笑)なので、頑張ってテッペン行って欲しいです。このさい相手のセはどこでもいいか。なんて思いつつドキドキしてます。
「なぜ阪神は勝てないのか? ――タイガース再建への提言」読みました。
岡田前監督の解説同様の正直過ぎる意見、江夏氏のいろいろな過去の話、どちらもおもしろかったものの、残念ながら前半戦終了頃に企画されたもののようで前半戦同様借金を重ね横浜と最下位争いをするかのような論調はいまいちでした。
内容的には全く「提言」とは言えないような。
江夏氏が再三「金本は広島に帰りたがっている」と話しているのもどこからの情報なのか、またそんなことは言わなくていいのではと思いました。
僕も岡田監督と江夏の対談本を読みました。
印象に残ったのは、岡田監督が「チームづくりのビジョン」と「選手のモチベーション」を非常に重視していたことですね。
この2つはチームを機能させる上での核となるものであり、それを指揮官が頑固なまでに強烈に意識していたから、安定して勝てるチームが作れたんだなあと感じました。
それと、岡田監督は若手を使わないというイメージを持たれていますが、この本を読むと必ずしもそうとは言い切れないですね。
そのほか、久保ピッチングコーチをはじめとするチーム内の話や、また、G党的にはドラフト候補のホンダ長野の話や、キャンプでの清武代表の話が興味深かったですね。
なかなか面白い本でした。すぐ読み終わっちゃいますけどね。
昨日の谷繁選手、なんで6番だったんでしょうね?。7番、8番に座っててこそ、怖いバッターだと思います。次の藤井選手が3安打していただけに、早速今日打順入れ替えるんじゃないでしょうか。
タイガースがさっぱり打てないチェン投手、ラミレス、谷が居るG打線が苦手なので解る様に、速球に強い右の大物打ちが、攻略のカギを握る様ですね。防御率が良い理由、自チームの和田、ブランコと対戦しなくていいというのも少し有ると思います(笑)
タイガースでは、桜井選手がそういう存在になってくれれば良いのですが、速い球への対処は、まだまだだと思います。S石川投手の様な、緩い系投手は得意なんですけどね。投手をプレートより前から投げさせて、打つ特訓、続けて欲しいと思います。
CSを見ると悔しさが蘇りますね?。やはり逃したのは、監督の差と言われても仕方ないですかね。今年の真弓監督の采配は、誰かに遠慮して思う様に出来なかった、という事であって欲しいと思います。今のままでは来期も絶対ダメだと思います。
岡田監督の監督としての真価は、この2,3年のブルーウェイブの戦績に顕れるものと考えています。
真弓監督に関しては、「新築より改築のほうが難しい」という建設現場を当てはめ、来年を期待します。(再組閣の内容に一抹の不安が残りますが…。)
いずれにしても良いドラフトを望みます。
二軍の戦力に不安を感じるだけに。