若竹竜士20歳、二軍戦でノーヒットノーラン達成!
舞台は甲子園球場で、相手は中日ドラゴンズってのが素晴らしい。同期の鶴と競り合っているのも良いのだろうね。
岡田監督コメントからすると、即昇格&即先発がありそうだ(サンスポ)。夏のお楽しみがまた増えた。
長いペナントレースは航行、特に帆船など乗組員のチームワークが重要な船の航行に例えられる。自分に与えられた職務、自分が期待されている職責を忠実に実行する。驕らず謙虚に、自分勝手な欲求を制御しながら粛々と。言葉にするのは簡単だが、実際に行うことは簡単じゃない。
皆が同じ気持ちで同じ方向を向いている時は、その調和の中であたかも簡単であるかのように実現できるのに、ひとたび狂い始めると不安感に襲われ、自信を失い、加速度的変化で調和が失われていく。長い航海の中では、予定外の事故に見舞われ、船体に損傷を受けるような日もある。
この試合はそんな感じだった。しかし長いシーズン、そんなことは実に良くあることで、それはそれで仕方ない、次の試合に向けてもう一度各所を点検して、再調整して臨もう、そういう話である。ところがこの日のタイガースは、その一日の終わりに際し、驚くべき短時間ですべての点検整備と修復を完了させて、職務を終了させた。その手際の見事なこと。不調を来す原因を作った者たちはもちろんのこと、全員が自分の能力の限りを尽くした。信じられない仕事ぶりだった。
1回表、いつも通り。赤星初球を渋くセンター前、関本初球バントピタリ。2球でベイ先発吉見をピンチに追い込むも、3,4番が凡退し無得点。ちょっと「おや?」。
一方ベイはそのウラ、同じような攻撃から4番村田のタイムリーで先制点。先発上園はカウント球ではなかなか制球良く追い込んでいたが、時折、特に勝負球で意図しないところに行ってしまって痛打を食った。
しかしすぐその直後、林センター前、鳥谷四球でチャンス到来。左投手に対してこの5,6番でチャンスメークという形がけっこう多いね。特に鳥谷の四球の多さは特筆モノ。リーグ4位。ただしチーム3位ってすごいな(赤星がリーグ1位、Dウッズ同2位、金本3位、鳥谷4位、新井5位)。打率も高いけれどチーム出塁率のずば抜けた高さ(.344、ちなみに2位はカープで.318)は四球の多さだね。
さて2回表無死一二塁、ここでまたしても女房役野口がドカンと逆転3ラン。チャンスを作って拡げて、思いっきり打つべき打者が最高の結果、強いよなぁ。
しかし3回表はまたできた大きなチャンスで野口併殺。ちょっと「あれ?」。
でも4回表、バルディリス記念の1号を左中間スタンドへ。打つ方ではまだまだだけど、ここは低い球を上手く運んだ。上園に嬉しい追加点で4?1。
ところがその裏、連打から1点返されてしまって4?2、「うーん…」。併殺の間の失点だから、最悪というわけでもないのだが、どうも巡りが自分たちのものではない。
6回表、ベイは桑原にスイッチ。四球とバントと意表をつく鳥谷の三盗にバルの死球で一死一三塁、ここで代打葛城、ベイも投手山北に、すると代打の代打矢野。結果は併殺でチェンジ。「うわあ…」。
必死の防戦をするベイはわかる。だがタイガースが「勝負のヤマ」をおつきあいすることもなかった。総力戦の名の下にどんどん戦力を投下するつもりだったのはわかるが、ムダなこと、もったいないことをしちゃバチが当たる。
そのとばっちりというわけじゃないだろうが、6回ウラ、渡辺が2失点で同点とされ、上園の勝ちも消してしまう。先頭を四球で出し、6?4?3併殺コースを関本が一塁へワンバウンド送球、新井も抑えられず走者を残す。そこから傷口が広がっていく。
こうしてみると、少しずつ少しずつ試合がほころんでいたことがわかる。
あ、いかん。遅くなっちゃった!どうもいかんね。
ジェフ決壊と「信じられない仕事」はまた明日にしようっと(笑)。
コメント
『すばらしい』。 9回3点差で、相手はリリーフエース、正直「今日はまあいいかぁ」と諦めた自分が恥ずかしいです。
若竹、楽しみですネェ。 いずれは若竹、鶴、玉置で3本柱を…。夢が膨らみます。
「退却戦」でした。千葉では完成できなかった戦い方。
船はボロボロ、ダメージ大、でも主砲とメインエンジンや艦橋はまだ無事・・みたいな・・。
飛びかう弾を避け全速力で走りつつ、残った砲弾を大事に大事にねらい定めてぶっ放し相手を振り切ってたというか・・
日頃「核弾頭」とか「切り込み隊長」とかの言葉を忌み嫌う自分なのに、こういうたとえしかおもいつかなかったです。
期待の若手投手トリオ
『若玉鶴』
なんだか相撲取りのしこ名みたいだ。
その昔、『相撲部屋』と揶揄された時代を思い出しました。(江夏、田淵、遠井のゴロちゃん……)
もう2番関本は動かせないので、投手を8番に固定し、9番主に平野時々バルでしょうか。新井が抜けたら3番鳥谷一塁関本かもしれない。
続きを早くうぅぅぅぅぅー(笑)
to torao様
素晴らしすぎる大逆転♪
これじゃぁ負ける日あるのだろうか?
上様の勝ちは消えましたがナベとジェフの悪いイメージも消えましたよね。
勘違いしない関本(デイリー改発記事)が強さの要因ですね。
平野戻っても2番は動かないかな?という気がします。
toraoさま いつも見事な記事をありがとうございます。
本当にすごい試合でした。関西ではMBSが中継をとんでもないところで終わらせてくれたので悶絶しました。まあ音声はラジオだったのでそのまま聞けた(景色を連想できた)のですが。
徐々に・ゆっくりとチャンスをつぶしてゆくところを見て「選手も疲れたのかな?たまには負けを作っておかないと..」などと自分を(欺いて?)納得させていました。
そこでですtorao様に、新しいお題をおねだりしてみます。9回表が始まり、バル・アウト、矢野ヒット出塁なれども、赤星ゴロで併殺崩れ、2アウト一塁という時点で、「負けを覚悟した人」と「いやなんとかなる」と思った人、どのくらいの割合なんでしょうか? …けっこう、みんな強い気持ちだったのかなあ?
結果論かもしれないですが、セキさんが何球も粘っていたから何とかするような、そんな予感はありました。新井さん、金本さんと繋げて同点になれば・・・との願いはありました。まさかホームランとは、言葉が見つからないほどびっくりでした。
野球はもちろん技術がなければダメですが、それ以上に「気持ち」が相手チームの上を行かなくてはミラクルも起きないのでしょうか。
6回裏、悪送球で併殺を取り損ね、同点のきっかけを作ってしまった関本が、ベンチで平謝りしていたそうです。関本の送球を取ってやれなかった新井も同じ気持ちだったんじゃないかな。
それを取り返そうとした関本の必死の粘りが、新井の繋ぎが、アニキのハートに火を点けた結果かなーと……
個人的に現時点での7月MVPは関本ですわ(笑
強い!
言葉が適切ではないかも知れませんが、不気味なまでの強さです。
関本の一打にしても前の失敗を取り返さんとして放ったものと
語ってしまえばそれまでですが、事はそんな簡単なモノじゃないはず。
例え良い結果を祈ろうとも、凡そ8割以上が何事も無かったように終わってしまう。
何がそこを分かつのか。
勢い?自信?集中力?技術?
どれも正解のようで、それとも違うようで。
勝負事において決して軽視出来ない天運・地運・人運をガッチリ手にしているのでしょうね。
勿論、これらは「やるべき事をシッカリ」やった者にしか手に入りませんけどね。
おもしろい
http://jp.youtube.com/watch?v=aGc7reholWE&feature=related
バルのHRの後のリアクション
ひーやん、光、ルーetc歓迎ムードの中
関本だけ冷静なハイタッチ
平野復帰に伴い危機感を増した
セッキーと言うところか?(笑)
暫く心配ないと思うんだけどね?
けど関本の意識が格段に進歩しているのは
とても嬉しい。鈍足を差し引いても有り余る
堅実な守備と繋ぐバッテング(もちろんバントも含み)
平野復帰即2番セカンドじゃなく、8番セカンド
でありますよう
2番サード関本定着間近かな?
藤モンもバルもがんばれ
ルーも崖っぷちだがファームで
みっちりとね(守れる右は貴重だよ)
林の守備も安定して見ていられるし
ノー文句の投手陣、野手陣に感謝です。
好調打線の気懸かりは今のところ矢野と野口の打撃格差くらいかな。
営業努力によって担当投手を増やした野口に昨年の打撃の冴えが見られない。
対して休養充分の矢野は打撃絶好調!
この試合、野口に先制スリーランが出て、3回のチャンスにまた野口。
ここで一本出てたらヒーローは間違いなく野口で、上園も7回くらいまで行ったろう。
6回攻撃のムダ使い。イクローの出番、まあこれはいいだろう。
首脳陣は今日JFKを使わないと4日間休んでしまうので投入を決めていたのか?
使わな損はやめてね。使い減りするナベの用法も慎重に。
上園って昨季から7イニング投げたことあったっけ?
そろそろ長いイニングへの試練を与えるべきです。
さて、今日からのG3連戦の先発予想は、ボギー・岩田・金村暁って全て野口担当!?
ちょっと停滞気味の岩田を含め担当替えもありだろう・・・。
>とらぽるたさん
上園は去年の8/22(対ヤクルト)に初完投勝利をあげてますよ。12点という大量点がありましたが3安打2失点ですのでOKでしょう。
ただ今年に関してももっと投げさせていいとは思いますが…。