先日、近頃のジャイアンツのやることが「正しくて」シャクにさわるということを書いた。
補強なんてえのは、その年その年の状況によって左右されるわけだから、まあ「正しい」ことも流動的なので、間抜けなことさえしなきゃ良い。若手を使うってことについても、主力やベテランの故障、不調、不祥事なんかとリンクするものだから、さして大騒ぎする程のことでもない。シャクなのは、正しい「仕組みづくり」「管理体制づくり」なのだ。
伝えられているように、坂本らを 「強化指定選手」に対して育成計画を作り、一二軍「一貫教育」でレベルアップさせるなんていう、昔の東ドイツみたいなことが成功したとか、そういう話。そして今度は組織改編し、「育成部」を立ち上げて、事務方トップの清武代表が部長に就任。物心両面から二軍現場をサポートするのだそうだ(スポニチ)。
育成部は来年1月1日に発足。清武代表が部長に就任し、原沢球団副代表ら5、6人のメンバーで構成される。選手の成長過程などを見極めながら岡崎新2軍監督、松尾育成ディレクターをサポートする。
(中略)清武代表は「試合数の確保が大切。計画的な育成の土台になる。来季はどのチームよりも多くなる」とイースタンに加え社会人や独立リーグとの試合を増やし、若手の出場機会を確保すると説明した。
これは圧倒的に正しい。タイガースもウェスタンリーグの他に、関西社会人チームや独立リーグとの交流戦を行ってはいたが、試合数はそう多くない。
高卒新人の清原とともにハワイのウィンターリーグに派遣された、横山(高卒2年目)の今季登板数はわずかに3試合。現状維持の契約更改時には「今年は登板数が少なかったので、試合で投げさせてもらえてよかった。この感覚を忘れずにいたい」と言っている。ジャイアンツの来季目指す姿とのギャップに、目の前が真っ暗になるような思いだ。
タイガースは、今年のドラフトでは育成選手を3人取った。去年取った田中、故障もあって支配下選手から育成選手に契約変更する辻本、森田を加えて、育成選手が6人。ただでさえウェスタンリーグは5チームになって、88試合(イースタンは96試合)しか試合が組めない。
一方、7チームあるイースタンでは、さらにジャイアンツの育成選手を中心に混成チーム「フューチャーズ」を作って、余ったチームと対戦させるという記録外試合も行っている。
加えて、フロントが直接若手の育成に目を配り、アイディアと資金注入を惜しまないという姿勢を見せているというワケ。
残念ながら、こっちが「ナベツネはアホやな」「Gブランドは凋落したな」などと言っている間に、向こうはもうちょっと長期的展望を持った経営に着手していたと言える。逆にこっちは相も変わらぬ「電車屋さんの多角経営」から脱していないのかも知れない。日本プロ野球を牛耳り、本流を作ってきた者と、それに対して長年付和雷同的にへばり付いて来た者との差があるのだろうか。
どう?シャクでしょ?だからタイガースだって西の雄なんだから、もっと志を高く持って、人・カネという経営資源を、人材育成と業界発展のために注入しないといけないと思うのだ。
まずは若い選手たちの打席数と登板回数をどうやって確保していくか。そのためには何が必要なのか。遠回りなようだけど、実はそれがゼニになるんだよ!
コメント
>実はそれがゼニになるんだよ!
関西の独立リーグもできることだし、交流試合を増やす良い機会です。名古屋遠征のついでに北陸で何試合か行うとか、福岡遠征のついでに九州四国と試合をこなすとか、ウエスタンと交流試合のダブルヘッダーとか、できそうですね。
あと、1ヶ月単位の独立リーグへのレンタル移籍とかあってもおもしろい。
スポーツ紙もどこまで信憑性があるのでしょう。下記の新井選手の記事は、WBCは矢野選手はいってないのに、同じ日の別記事には
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12日夜にNPBから阪神球団に通達された1次候補48選手のリストには新井、赤星、藤川、岩田の4選手が挙がっていた。
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話題がWBCに及ぶと表情が曇った。「ちょっと無理になった。そのこと(WBC出場)もあって診察してもらってたんだけど」
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と、矢野選手にWBCの話をふってるんですよね。
そういえば、Gファンの友達は昨年秋から将来が楽しみだ・・と言ってたのをふと思い出しました。急がばまわれってことわざもありましたっけ。
ほんと シャクですね。
1軍 1.5軍 2軍 育成ってな感じの枠組みがあるようですが、2軍の中に強化指定枠=最優先に経験を積み上げる(不振でもなんでも試合に出し続ける保証を受ける)
ステイタスの高い枠を設けるなんてどうでしょうか?
この枠を若虎は目指すんです。
投手2内野手1外野手1ぐらいの人数でしょうか?
少ない出場機会の環境下の中で育てる施策の1つかと個人的に思ったりしました。
強化指定だった選手が指定からはずれた時の選手の気持ち、モチベーションを考えるとどうよ?って策ですかね。
Gは勝ちながら育てるということを実践しようとしているということですよね。
シャクにさわりますね(笑)。
それに比べて、タイガースは勝つ=儲かるということに目がくらんで、
ちょっと前のG化してきているのが気になります。
アラフォートリオにメジャー指向の球児など、5年後にはメンバーががらっと
替わっている可能性が高いだけに、今からきちんと長期的展望をもって
チーム作りをしてほしいと思います。
ちきしょーってな良い話ですね→G。
結局「全イニング出場記録」とか言っているチームには無理だと思います。例えば鳥谷が不調になったら二軍調整で若手にチャンスが回ってくる、みたいな状況なんて考えられないですもん。
そゆとこ真弓さんに期待!
Gも黄金期のあと、何度かゴツンと頭をぶつけて、このままではいけないということに気づいて、正しい「仕組みづくり」「管理体制づくり」を模索するようになったのでしょう。
ウチもここ何年か続けて優勝争いに絡むようになりましたが、いまいち頭打ち状態です。
きっと、ウチだってもっと素晴らしいチーム作りの方法を見つけ出しますって!(期待)
せっかくのタイガースブランド、地元の関西に売り込まなくてどうするって話ですよね。
関西独立リーグに協力する形で、選手の育成とリーグの発展のために動いてみたらどうでしょう。なんだったらフェリーで海を渡って四国アイランドリーグだって含めていい。
広い畑を耕せば、そこからの実りもきっと多くなるはず。どれだけいい畑を見つけて種を蒔くか、考えなければいけませんね。
このオフのジャイアンツの動きを見て素直に羨ましいな、と思っています。
タイガースだって優勝してたら同じようなオフを過ごせただろう、と言われると、本当にそうかな?と思ってしまったり。
理由はベテラン中心のチーム編成にあります。
五年後よりも二年後が心配になる今日この頃です(-.-;)
全イニング出場記録
いつまで続くんでしょうね
今季終盤調子悪いなあ
2007年みたいに
どこか怪我してるのでは
と心配していたら案の定!!
無理して出続けて
選手生命かえって短くなるんじゃないのかな?
他の選手に多大な影響を与えている
と言ってもな?
チームにとっていいことなのか??
考えてしまいます…
さっきニュースで聞いたんですけど
一球団がWBCに協力しないって
どこなんでしょう
いろいろ検索してみたけど
わからないんで
新井が辞退したって言うけど
阪神なんでしょうか
≫toranporinさん
“協力のない1球団”はドラゴンズらしいです。
候補4選手がみな辞退したとか。
>これは圧倒的に正しい。
お説一々ご尤も、って感じですよね。
振り返ってウチはと言うと、勝つ事を覚え、それによって日本有数の
集客力のあるチームと成り、一見強固な外殻を手に入れた。
しかし、チーム体制・若手登用・コンディショニング調整と言う
内臓部分がまだまだ脆弱な事は否めませんね。
この目に見えない内側を強化するには、時間はかかり地味ではあるが
地に足をつけた努力が不可欠となる。
これは、人間と共通事項でしょう。
上辺だけじゃダメ、中身も強くならなくっちゃね。
ジャイアンツに真っ当なことをやられて負けるほどの屈辱はないね。
あちらは坂本に続き高卒ルーキー中井をファームの四番として使い続け結果を出している。
来シーズンは一軍サードで使う意欲満々である。
方や期待の高濱は活躍を聞かないなと思ったら故障しており、やっと軽い練習ができるようになった。
いったいこの差は何なんだ!
金村暁、杉山、ボギー、能見って、これファームのローテ。
秀太、前忠、藤原、庄田(時には今岡さんまで)が並ぶスタメン。
これってちょっと変でしょう。もっと動いてよ、フロント。
一番橋本、四番大田か。来シーズンのGファームに羨望・・・。
スワローズ監督の高田さんがファイターズのGMだったころ、
一軍の采配には全く干渉しないけど、
二軍には「この選手は必ず何打席以上立たせて」といった注文をつけていたそうです。
育成計画を全首脳陣で共有するといったことも言っていました。今ではパソコンなしの選手管理は考えられなくなったそうです。
おそらく現在のファイターズでも続いているでしょう。
本当は育成枠を活用した方がいいんだろうけど、出場試合数が分散するからやらない、とも。
強いチームはこうやって出来るのだと思いました。
翻って我がチームは……「30億円補強、三浦&川上取りや!」
……ヘナヘナ
巨人とロッテは今年のドラフト見ると、3チーム目作るような動きですよね。
下手すれば巨人ロッテの二チームで何度も練習試合するかもしれない。
中日阪神だって金があるんだから、育成チーム作って試合させればいいのに。
あと難しいこと考えずに、まずはウェスタンの試合数を増やしては?